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 16日【明神平】

 日曜日は用事があるので、今日しか山へ行けない。天気予報は雨だ、それなら明神平のバイケイソウの撮影だなと決めた。登山口に2時間30分〜3時間はかかるので、6時前に出発。ETC割引半額で250円、次の料金所では300円(4割引?)だった。登山口には車が二台停まっていた。登山道に入るまでの林道歩きは長い。今回は、渓流の岩の上に咲くヒメレンゲが奇麗に咲いている。自然は、同じ時期でも年々違うので面白い。

登山口 ヒメレンゲ咲く渓流 第一渡渉
 休憩を兼ねて撮影する。今日は、レンズを4本持って来たので重いし、合羽を着ているので熱いしでバテ気味だ。
第2渡渉の後の岩登り 第3渡渉 バテ気味で遅れる 明神滝 明神滝の定点写真 靄の杉林
 第一、第二、第三渡渉場所を難なくクリアしても、おっちゃんから遅れ気味だ。明神滝をおっちゃんが写しに行っている間も、私は休憩だ。杉の植林の所でガスが漂ってきた。
新緑の登山道 スステン? テンの仲間
 登山道が緩くなり、楽に歩けるようになってきた。休憩していると、前の斜面でまるまると太った動物が、一心不乱に土を鼻で掘って何か食べている。こちらに気がついていないみたいだ。登山道を横切る辺りで、waiwai隊に気がついて転げるように降りていった。テンの仲間だろうか・・・。

鹿の三兄弟 あしび山荘 11:0
 今度は、幼い角の生えた鹿に出合った。最初は背伸びしてこちらを見ていたが、そのうち駆け上がり、そこにはまだ2頭いて3頭が揃って長い間こちらを見ていた。あしび山荘に着いた頃には、周りは深い霧に包まれていた。

新緑の明神平 あちこちで倒れている 根張りの良い木
 バイケイソウは二年に渡り写したのだが、気にいった木がなく、いまひとつ思うようなのが撮れないので諦めて、今回は去年帰る時に見た情景を撮りたくて来た。そして、撮ろうとすると靄が消え、反対側にいい靄が来ているし、反対側を撮ろうとする時には、又元の方に靄が来るといった具合で・・・なかなか上手くいかないものだ。そのうちに合羽を着ていても袖口から雨水が滲み込んで寒くなって来たので切り上げる事にした。

 あしび山荘のかげで、羽毛の上着を着て、お湯を沸かしお味噌汁とおにぎりを食べた。なかなか身体が温まらない程冷え切っていた。

帰りにレンズを替えてもう一度 卯の花の咲く滝車が一台増えていた 15:20
 下りているうちに、手も身体も温まってきて、最初の渓流でもう一度レンズを替えて写す頃には上着を脱がないと汗が出てきた。明神平でカメラマンを一人見かけたのと、駐車場までの林道で釣り人とすれ違っただけだった。着替えを持って来るのを忘れた、やはた温泉に入っても濡れた服を着ないといけないので温泉はパスして帰路についた。ETC割引は、300円(4割引)と、350円(3割引)だった。いま一つ割引率が解らない。


 31日【釈迦岳】
 最近はなにかと忙しくて一ヶ月に2回くらいしか山に行けないが、“精霊の森 剣山「一の森」”写真展 2009年6月10日(水)〜15日(月)の準備の合間を縫って山へ行ける事になった。リウマチ仲間のひよこさんが比良のドウダンツツジのトンネルを歩いた事ある?と言っていた事を思い出してhp〈3人8脚・山歩き〉の《山の上の掲示板》が比良山系の情報が詳しいので見てみると、ちょうど私が1月に開催した富士フォトサロン大阪の写真展に来て頂いた米澤さんが“JR比良〜神爾の谷〜蟻地獄〜チロリン小屋〜山上駅跡〜縦走路〜カラ岳〜釈迦岳〜ヤケオ山〜中井新道〜JR近江舞子”と歩かれ見頃と書き込まれていたので行く事に決めた。

7:0旧リフト前出発、7:27釈迦岳への分岐 7:39 神爾の滝への分岐 神爾の滝
 waiwai隊は、関西に来てすぐの
2002年8月25日に、神爾の谷から北比良峠に登り堂満岳へ行ったのだが早くも7年も経ってしまったのだわ。旧リフト乗場の横に車を停める。一番のりだった。昨日からの雨で木々の新緑がみずみずしい。分岐を北比良峠にとり、神爾の滝にも下りてみる。

8:22 鳥居 シライトソウ 岩を登る 岩を登ると、今度は木のはしご
 堰堤をいくつか見て、鳥居を過ぎる頃からシライトソウがぼつぼつ目についてきた。今日はおっちゃんはデジイチを持って来ているので、小さい花もボケずに写っているのだろうか。岩場を登ると、滑りそうな橋が架かっているがロープや手すりが付けられているので安心だ。

標識 ステップがある 8:50 立派な標識 谷をどこでも詰める
 登山道の標識も整備されている。赤いテープが途絶えた所からは、谷を何処でもつめる。カエルの鳴き声が谷の岩の中から合唱のように聞こえる。

9:0 北比良ガレ場の鎖に到着 アカモノ 
 やがて〈蟻地獄〉の鎖が見えてホッとした。下の方は、鎖も出ているし、そんなにざらざらしてないので楽だ。アカモノが露に濡れて可愛いい。私も奇岩の所でカメラを出した。

ガレ場を登る サラサドウダン タニウツギ
 そこから北比良峠までは、まさに蟻地獄・・・、鎖が出ている所は大丈夫だけど・・・、砂に埋もれてトラロープも切れている所は何も持って支えるものがない。なんとか登って辿り着いた北比良峠には、サラサドウダン、タニウツギ、ベニドウダンがいたる所に咲いていた。(*^。^*)

山上駅跡 琵琶湖方面、田からガスが上がっているのが見える ベニドウダン
 砂まみれになった手を山上駅跡の水たまりで落としていると、若い男女の登山者に武奈ヶ岳までの道を聞かれる。少々休んで、カラ岳に向かう。琵琶湖方面の水田からガスが立ち昇っているのが見えた。ここからは、色とりどりのドウダンツツジのトンネルだ。

サラサドウダンの白いバージョン? ブナとベニドウダン シロヤシオ散る登山道
 日曜日だと言うのに、waiwai隊だけの散歩道だ。私も何度かカメラを出したが、自然林の中、あまりに密集していてイマイチ撮れなかった。清楚な白いサラサドウダン(?)を見つけた。シロヤシオが登山道に散って風情があるわ〜♪
釈迦岳 シロドウダン散る登山道 ブナとサラサドウダン
 ルンルン気分で縦走路を歩き釈迦岳に到着。ヤケオ山の方から男女二人の登山者が来て挨拶をかわす。言葉が懐かしい、なんと高知から来たとの事。こんな少ない登山者でここにいるのが四国の4人とはねぇ〜。昨日は京都で泊まり、電車で北小松に来て楊梅滝を見て登って来たとの事だ。「100名山を登ってられるのですか?」と聞くと、「アルプス等の山小屋で畳1枚で○人もで寝るのに懲りて、止めました」との話。大分高齢の方だったが、マイペースで登れる山を計画して来ているのだな〜とほのぼのとしたものを感じた。

12:35 カラ岳分岐まで下りてきました 13:54 旧リフト駅下山
 先に下りられたのだが、途中で追い越して旧ロープウェイ乗り場の上でコーヒーを飲んでいると下りてこられた。又途中で追い越して別れた。2時前に登山口に帰る。下の方の駐車場はたくさん車が停まっていた。比良トピアに入湯、それ程道路は混むこともなくスムーズに帰れた。