8月


 11日【石鎚山】
  
 吹田に転居後初めての帰省、一ヶ月余りしかたっていないのに、なつかしくうれしい。転居前に一度ご挨拶をと思っていたのに行けなかった石鎚山に、今年初めて登る事にした。
 土小屋は風が強く、山は見えなかったが花が見えればいいと準備していると、大阪のライダーに「登ろうと思ったけど迷ってる」と声を掛けられた。雨具等持っていそうだったので「展望は期待出来ないけど、登山道はしっかりしているので大丈夫ですよ。観光客でも登るくらいですから」と答えて私達は出発したがどうしただろうか?
 登山道にはイヨフウロ、ミソガワソウ、シラヒゲソウ、ヤマホトトギス、タカネオトギリ、メタカラコウ、オタカラコウ、テンニンソウ、いい香りがする白い花(ツルギハナウド?)、赤い実がかわいい(クロイチゴ?)、名前不明のピンクの花(2番目)が咲き、タマガワホトトギスは巻き道でやっと2輪見つけた。
 弥山にはすでに20人位の登山客がいて、天狗岳に行く人や、帰ってきて興奮している人の声が賑やかだった。昼食をとり、時々霧が流れ姿を現す天狗岳を写して頂上を後にした。瓶ケ森もきれいに見え出し快適に下山できた。
 珍しく、おっちゃんの方が虫にさされた。

 14日【皿ケ嶺】
   
 吹田に戻る日の午前中、やはり一度は行かないと! と、皿ケ嶺に登った。登山道は伸びた草花であふれていた。2年前の13日にはウバユリがたくさん咲いていたのに全然なかった。クサアジサイ、ヤマジノホトトギス、リョウブの花等を写真に撮り、竜神平に着くと、コバノギボウシとヌマトラノオの群落が迎えてくれた。小道を行けば、カワラナデシコやツリガネニンジンが咲いているはずと行ってみたが、2年前にはたくさん咲いていたのに笹が生い茂り、その中に埋もれて少ししか咲いていなかった。ズボンが濡れてしまったので引き返し、頂上へ行き下山した。
 風穴のヒマラヤのケシはどうかな?と覗いてみると、少し咲いていたので降りて撮った。ヒンヤリとして気持ちよかった。
 家の前からは堂ケ森〜石鎚山が見えるし、20分で皿ケ嶺にも来れるし、いい所に住んでいたのにな〜と思いつつ今回の帰省山行を終えた。



 25日【堂満岳】
         
 吹田へ来て一度目の釈迦岳はバテた。二度目の大台が原は通行止め。2度あることは3度ある・・ 前日夕方、ガソリンを入れて来ると出掛けたおっちゃんがすぐ帰ってきて、エンジンが・・JAFのお世話に、そしてバッテリーを交換、臨時出費だわ〜。でも、当日の朝の出来事なら私のカミナリが落ちるところだったネ、おっちゃん!
 二度目の比良はリフトの乗り場の横が登山口。この前のバテの記憶で不安感がよぎるが、ゆっくり行けば大丈夫と出発!用心の為、私のカメラは持ってこなかったので、花が写せない、やっとボタンヅルを写して貰った。
 リフトの下をくぐり、釈迦岳への分岐を北比良峠へとり、しばらくで神爾滝への降り口があり滝前で休憩とした。暑い日の当たる場所を過ぎ、といから水が出ていたので水場だ〜とガブガブ水を飲んだ。ところがそのといの先は普通の沢から引いたものだった。あ〜あ! 後のまつり・・

 ちょっとした岩場や崖に架かっている木橋を渡り、谷のガレを登ると上の方が明るくなり、ロープウェイの音が聞こえた。脆い砂の崖に鎖が架かっているが、崩れた砂に埋もれた所もある。慎重になるべく鎖に頼らないように登った。そして、先月通ったダケ道に出合った。ロープウェイ駅は涼しい顔の人達で溢れていてビールを飲む私達を不思議な顔で見る。八雲が原の湿原にはサギソウが2輪、奥の深谷源流を金糞(カナクソ)峠(キンプンと読むのかと思った (^^) )まで散歩、途中で昼食をとり、暑いので清流に足をつけたら急に元気がでた。

 金糞峠から青ガレを通る下山路があり、おっちゃんは私の調子では降りてもよいと思っていたみたいだが、冷水足浸け術が功を奏した私の「やっぱ、行くしかないでしょ!」でノギラン、ママコナ、ホツツジの咲く登山道を堂満岳まで40分弱の登りだった。頂上には戦争中因島に疎開していたという方がおられ話をしているうちに、途中で抜いたロープウェイで来た中、高生と父親の3人が登ってきて「ここは武奈が岳ですか?」には驚いた。リュックも何も持ってない3人と堂満東稜道を降りる事になった。彼達はスニーカーなので滑りながらも元気に降り、途中のノタノホリでも休まず降りて行ったが、私達はコーヒータイムとした。この池には梅雨時にはモリアオガエルの白い卵塊が見られるらしい。

 別荘地を通り、イン谷口への標識を見落とさないように辿ると3人が前を歩いていた。バス停でジュースを飲み、健闘を祝って別れた。前回同様、温泉に浸かり帰った。

 比良の山も二度目となると方向とか、この道はどこへ?とか興味がわいてきてやみつきになりそうだ (*^^)v