2006年    




 


 4〜5日【伊吹山】

 8日から夏休み山行に行く予定なので、おニューの靴を一度は履いておかないと・・、新聞に伊吹山のシモツケソウが見頃と載っていたので、撮影も出来ると決めた。
 
4日(土)
 高速料金が片道3450円、伊吹山ドライブウェイが3000円で約1万円掛かる・・、高いな〜 (-"-) と思うが仕方ない。昼過ぎに出発して、多賀SAでお昼を食べ、コンビニで食料を調達。伊吹山ドライブウェイの料金所では、山頂付近は濃いガスですので気をつけてと声を掛けてくれる。ドライブウェイはさすが観光地、降りてくるバスが多い。16時頃に山頂駐車場に着いたが、やっぱりガスに覆われている。仕方がないので、車で一眠り。ふと目覚めると、すっかりガスが晴れてしまっていたので、慌てて仕度をして明日の早朝撮影の下見に出掛けた。

シモツケソウ シモツケソウ
 下から見える斜面の色も、今ひとつピンク色になってないので、花の咲きは悪いみたいだ。いつものシモツケソウのポイントにズラッと中判のカメラばかりのグループが並んでいる。私も、一枚は撮っておこうとカメラを出して、レリーズを付けようと思うのになかなか付けられず手間取っていると、隣の方が、「中で折れてるな〜、少しネジが残っているので中のネジを取り出せば使えるよ、カメラ屋さんがいるので言ってあげよう」と、仲間のカメラ屋さんを呼んでくれて中のネジを取る事ができた。(^^ゞ 此処で一枚写して、もう1つのポイントに行ってみた。

東遊歩道コース 測候所跡方面をのぞむ
 そこも、去年に比べて花着きは今ひとつ。少し降りて、伊吹山測光所跡の方を振り返ると、下からガスが吹き上がって来ていて良い感じだったが、カメラをセットしている内に消えてしまった。

ギボウシ カールのお花畑
 もう少し下りて、夕陽の逆光にギボウシがキラキラ輝いているのを見つけたが、レンズ交換がめんどうなので、おっちゃんのコンデジに任せた。頂上に戻って、カールの所の花の具合を見ると、綺麗に咲いているが、花の間を歩ける道はなぜかロープで行けないようにしてあった。頂上の山小屋のベンチで、生ビールを飲んで、登山者や山小屋の管理人さんとしばし談笑。管理人さんによると、今年の花は1週間から10日遅れているそうだ。

帰り道の夕焼け コオニユリ
 西遊歩道から下りる事にした。シシウドと夕焼けで雲が少しピンク色になって綺麗だった。ぼつぼつコオニユリが咲いているが、まだ蕾が多い。暗くなって来ているのに、若い男女が上がってきた。「こんにちわ」と声を掛けると、ちゃんと返してくれた。おっちゃんが「今時の若者も、自然の所へ来ると素直になるんかな〜」と変に感心している。駐車場に戻ると、車の数も減っていた。結局、駐車場で泊まる車は17台あった。普通乗用車で寝るのは初めてで、私は後部座席で、おっちゃんは助手席のシートを倒して寝たが、眠れなかった。どこでも寝れる特技のおっちゃんはいいな〜。


 5日

日の出前 早朝の斜面
 車では足が伸ばせないし、やっぱり眠れないわ〜。朝はどのポイントで撮ろうか・・、最初のシモツケソウのポイントは、昨日の中判のグループが朝撮ると言っていたし・・、等と考えていたら益々眠れない。私が寝返りを打つ度に、寝息を立てていたおっちゃんも起きるし・・。
 3時の伊吹山ドライブウェイの夏季営業時間と同時に入場して来た車が3台到着した。バスの団体さんも来た。これが全部カメラマンだとすると、大変だ。ガスも深いし、あのポイントを中判クラブの方達と取り合うのも気が重いし・・、花の咲き具合もいまいちだし・・、もう下りようかとおにぎりを食べながら相談していたら、日本山岳写真協会のTさんがやって来た。しばらくポイントを教えて貰ったりしていたら、Kさんもやってきた。日の出のポイントは、測候所跡の辺りだとの事で、中判クラブの方達は、まずそこで日の出を撮ってからシモツケソウのポイントに来るかもと思ったので、気を取り直して出掛ける事にした。


空が焼けてきた 太陽が顔を覗かせる
 私達の話を聞いていた、朝来て隣に駐車した車の人が「隣県の愛媛の人や」と言うので見ると、香川ナンバーだった。初めてなので教えて下さいと聞かれたので、案内図で説明してあげていると、それを聞いていた人が「私も初めてなので」と聞いてきたので、教えてあげた。ガスは深いし、どこが入り口なのかすぐには判らないわね。

 中央遊歩道コースを懐中電燈を持った子供3人、大人3人が上って行たが、親の方が休んでいる間に元気な子供が、親の制止を聞かずに元気に先を行っている。直接山小屋へ行く道と、カールに行く道との分岐でどっちに行くかと3人がウロウロしていたので、「ここで待っていないと分らなくなるよ」と声をかけた。

 決めていたシモツケソウのポイントに、既に4、5人のカメラマンが来ていた。少し下のシシウドを前景に撮る場所には3人がいたので、昨日撮ろうとして先に来ていた人に聞いたら、広角レンズなので私が写ると言われて諦めたポイントに1人三脚を立てていたので、その隣に三脚を立てた。少しして、女性が突然来て「先生が先に来て立てているのに、邪魔になるやないの!」と凄い剣幕で言うので、先生? どんな高名な先生なんやろ? 本人に言われるのなら、先の人に優先権があるけど、それでも譲り合ってと言うのが普通と思うし・・、と隣の男性に「邪魔になりますか?」と聞くと「少しね」と言われたので、少し三脚をバックさせた。すると、先の女性が私の横のロープより前に三脚を立て始めた。「ちょっと貴女」と何度言っても返事もしないので、「さっき、私に言ったのと同じ事をしてるやないの〜、」と言うと、「貴女がさっき早速に引かないからよ」と下げようともしない。困った先生(笑)、私が少し前に三脚を立てましょうと言ってくれて、やっと収まったのだった。ひょっとして、先生の隣でと思ったのに、タッチの差で私が隣に行ったから腹が立ったのかな〜、いや〜、若いハンサムな先生だと、大変な事(笑)、先生も持て過ぎるのも大変ね〜、いろんな生徒がいるから。

 先生が生徒とポイントを変わって、先生の所に、先の女性と、もう1人の女性と2人が三脚を立てて写している。2人の三脚が立てれる位の広さなんだけどな〜。ガスも晴れて、雲海もあったり、雲間から太陽も出たりしたけど、どう写ってるか・・。もう1人の女性とは少し話しもして、高名な(?)先生のお名前もしっかり聞いた。

東遊歩道のノリウツギ 東遊歩道のシモツケソウ 
 その2人の隣で三脚を持ったおじさんがずっと待っていた。太陽が上の雲に隠れたので、私は撮影を切り上げてその方に変わってあげた。

 昨日は、西遊歩道コースのここを撮ろうとか言いながら下りたのだけど、結局は東遊歩道コースを下りて、ほとんど下の方の樹林帯で残りのフィルムを使い切って駐車場に戻り、コーヒーとパンで朝食をとって、早々と帰る事にした。おニューの靴は履かずじ仕舞いで、伊吹山ドライブウェーの料金所を8時、家に着いたのが10時30分だった。


 8〜12日【燕岳〜蝶ガ岳(北アルプス)】

常念小屋のテント場にて 山に恋するへ


 
31〜9月1日【一の森】

トトロの森 
山に恋するへ