2006年    




 


 19日【明神平】

 去年、明神平の霧氷を撮りに行った後、四季を撮りたいと思う木が出来たので、新芽の時期、紅葉の時期、再度冬と行った。去年5月14日に行った時は、新芽が膨らんでいるものの葉は出てなく、おまけに靄が去った後だった。今度こそ新緑をと思い、去年より一週間遅いから新緑になっているかもと思っていたら、天気も夜間に雨で、朝あがる絶好の日和となった。
登山口 ハシゴの所 明神滝
 大又林道の駐車場までは、やっぱり吹田のアパートから約3時間かかった。大又林道までは、天気も回復しピーカンになる気配だ。「あ〜あ、今年も靄なしか〜」と、気落ちしていたが、大又林道に入り、山の方が見え出すと、上は雲に覆われている。♪

 駐車場には、登山者や釣りの車が5、6台停まっていて、三脚を持った人も出掛けて行った。9時15分に出発。約10分の林道歩きで登山届けがある登山口、そこからなお13分林道を歩くと山道に差し掛かる。約10分で渡渉後のハシゴの所に着く。登山道は前より整備されて、渡渉の所も丁度いい所に石を置いてくれてあったりする。10時過ぎに滝の横のトラバースの所で休んでいると、早くもカメラマンが下りてきた。「早いですねぇ」と声をかけると、6時30分に登り始めたそうで、ここで落とした物があるので探さないとと言うので、「何ですか?」と聞いていると、おっちゃんが「そこにメガネが〜」と見つけた。メガネはレンズが外れていたが、メガネ屋に持っていけば直りそうだ。「上は新芽が出てましたか?何を撮られたのですか?」と尋ねると、「出てましたよ、撮ったのはバイケイソウと新緑です」との事。「いいポイントがありますか?」と尋ねると、親切に教えて下さった。靄がなくなったので降りて来たとの事。(@_@;)

明神平 カエデの木
 今までの経験から、靄は次々に湧いては消えて、昼過ぎにはすっかり消えるので、気があせる。おっちゃんのペースは一定なのだが、登りの時は、私が遅いのでおっちゃんが早く感じるが・・、緩い登りの時は、気が焦っているので、おっちゃんのペースがイヤに遅く感じる。「わざと遅くしてるんじゃないの〜?(笑)」等と言っている間に、11時頃明神平に着いた。

 教えて貰ったバイケイソウの所も靄がありそうだったが、ここはやはり“例の木”の所へ行かなくちゃ! 途中で鹿の群れに出遭った。その場所に行く途中にビッシリ生えていた笹が、すっかりなくなっている!? 枯れたのか、刈ったのか・・。ふと見ると、おびただしい鹿の糞と、猫がグルーミングした後に草を食べて吐き出すような、くるくる巻いた笹の繊維みたいなものもある。増えた鹿が食べてしまったのか・・。

そして、例の木は靄の中に新緑をたたえて立っていた。ところが葉を見てビックリ、ブナだとばかり思っていたのに、カエデだった。靄が出たり、消えたりするので待ったりしながら約1時間写した。

おっちゃんが好きな木 前山のシンボル
 その間に、登山者のグループも何組か登って来た。おっちゃんも例のごとく、あっち行ったり、こっち行ったりして写している。

前山から下山 早くバイケイソウの所へ
 前山のシンボルも写して、バイケイソウの所へ行く頃には靄は晴れてしまった。

こんな所にワチガイソウ♪ バイケイソウの群落
 教えてもらったバイケイソウの所で、お昼にした。前の木の枝には小鳥が来て楽しそうだ。靄が全然ないが、一応写した。散策していると、木の穴の所にワチガイソウが咲いているのを見つけた。こういう時は、35ミリカメラで望遠か、マクロレンズがないと・・、どうにもならない。珍しく、おっちゃんのコンデジで、こんな小さな花が上手く撮れている。(^^ゞ

靄の中のバイケイソウ 駐車場
 あまりに気持ちがいいので、コーヒータイムもここでした。そして、帰り支度を始めた頃に、ポツリポツリと雨が降って来て、みるまに靄が押し寄せてきた。もうカメラも収めたし、フイルムも使いきっている、雨の中でのフイルム交換は難しい。おっちゃんが傘を差しかけてくれたので何とか入れて1本写した。でも・・、慌てるとダメねぇ〜 (-"-) ワチガイソウの撮影の時に絞りを5、6にしていたのを忘れていた・・。おっちゃんが、「花等の彩りがないし〜、ええやないか」と慰めてくれた。今回で明神平の撮影も終わりかと思われたが、また宿題が出来た。

15時に駐車場に着き、やはた温泉に入湯して帰った。


 26日【大台ケ原】

 先週の明神平に続き、この時期は四季を撮りたい所が多い。金曜日の大雨で、26日の土曜日は絶好の撮影日和だ。約束していたのに、おっちゃんが仕事から帰って来て、「明日は用事があるから行けないよ」と言うので、怒り心頭 <(`^´)> だ。しばらく口も利きたくなかったが、土曜日の用事はたいてい昼から出かけるので聞くと、昼からとの事。早く言ってよ〜♪ 明日は晴天だし、靄が出てる時間帯と言えば早朝、3時に起きて直ぐ出発したら、6時には着く。それから歩いて1時間弱、撮影に1時間、駐車場に1時間で、9時に帰れば間に合うやないの〜♪ おっちゃんも、こう言われれば仕方ないよね〜、私のご機嫌を損ねたまま過ごす事を思えば・・・ (^_-)-☆

撮影中のカメラマン
 撮りたい所は、2箇所あるが、ブログで大台ケ原が見頃だし、もう一箇所は大台ケ原より遠いし、花じゃないので そんなに急がなくても・・という訳で大台ケ原に行く事にして、携帯のアラームを2時50分にセットして就寝。朝、いつもならコーヒーを沸かしてパンを食べて出発するが、今日はバナナだけ。

 川上村を走る頃には日もあがって来て、朝霧もいい感じだ。ところが大台ケ原ドライブウェイからは、青空でスッキリしている。向こうの方の山並みは霞んでいる。靄で霞んでいるんじゃなくて・・、黄砂かしらね〜(-"-) 天気の回復が早すぎた・・(*_*;

 大台ケ原駐車場には大型バスが二台駐車している。一台はなんと、懐かしの奥道後バス。愛媛県山岳会の札がかかっていた。もう一台は、いろいろな所を回るツアー会社のバスだった。他にたくさん車が駐車している。たくさん泊まっているんだわ〜。

 ポイントの牛石ヶ原までは、休まず一気に行く。既にカメラマンが10人くらい撮影中だった。その中には、山岳のKさんもいた。2年前に写真教室で大台荘に泊まって写した時は、花数も多く、靄もありだった。今年は、そんなに絶好の花付きでないのは分っていたが、67判で撮りたいと思い来たが、ちょっとがっかりだ。2枚撮ってシオカラ谷経由で帰る事にした。

しゃくなげ シャクナゲ シオカラ谷
シオカラ谷までの急な下りを一気におりて、橋の所で休憩。橋から左岸の上部にアカヤシオが見える。おっちゃんに行ってみたらと言って、私は待っていた。右岸にもポツポツと咲いていたらしい。

アケボノツツジ 柵の中の笹は青々としている
  橋を渡ると、きつい階段が待っている。誰の足に合わせたのだろうといつも思う。駐車場の方から来る人も、ほとんどがシャクナゲがお目当てらしくて、咲き具合を尋ねられる。登山道から、アカヤシオが咲いているのが見えるが撮影は出来ない。

駐車場までの登山道の脇で柵が作られて網が架けられている所があるが、その柵の中の笹はすっかり緑だが、外は全体が新芽を鹿に食べられたのか枯れたようになっている。ほんとうに柵の中だけが緑と言うのが凄い。写真でわかるだろうか、これ程の差があるとは思わなかった。

駐車場で、山岳のTさんが撮影に出かける準備をされているのに会った。8時30分に駐車場を出発、途中の喫茶店でコーヒーを飲んで、11時30分には帰った。シャクナゲの写真を2枚しか写せなかったが、日曜日は私も写真クラブの講評会だし、おっちゃんも用事で出掛けるし、週末どこにも行かないよりは、山歩きも出来たしよかった。(^^♪