2006年    




  1月



 21日【赤目四十八滝】
 天気予報が2、3日前から、平野部でも積雪が10cm・・と告げている。12月22日の大雪の時には奈良へ電車で撮影に行って、着いたとたんに止んだのでそのリベンジにするか、それとも京都の金閣寺に・・等と思いながら就寝。天気予報に反していい天気だ。仕方なく、おっちゃんも行った事がないし、ひょっとしたら凍っているかもとハイキングのつもりで出掛けた。

不動滝 千手滝 布曳滝
 一番奥の滝酒店駐車場(800円)に車を停め、まずは腹ごしらえと思うがほとんど閉まっていて、奥のおみやげ店だけが開いていたので入ったら、腰のまがったおばあさんが「お茶でも飲みなはれ、若いもんが出掛けたとこじゃが、うどんなら出来る」と勧めるので‘きつねうどん’を注文したが、これが・・私が作ろうかと思ったくらいだった。あぶらげとネギだけが入った‘すうどん’を食べて出発!
 日本サンショウウオセンターのゲートで一人300円を払って散策路に入る。氷瀑になっていたら撮影しようとカメラも持ってきたが、全然凍ってないので、まずは最奥の“岩窟滝”まで歩いて、いい所があれば帰りに写そうと歩いた。(画像にマウスポインタを置くと滝名が出ます)
 荷担滝 岩窟滝 
 布曳滝の辺りで10数人の撮影会の人達と出合う。片道約1時間30分のきつい階段ありの散策路だ。期待に反して凍ってないし、駐車料金と入山料がいるし・・、これに比べると無料駐車場があって、あれだけの氷瀑のある白猪の滝はいいわ〜。
 帰りに寄った写真を展示してある喫茶店“室生アートハウス”で、天気予報で期待して来たカメラマンがぼやいて帰るとマスターが言っていた。


 22日【コヤマノ岳】
 午前中は晴れ、午後は雪との天気予報。昨日の赤目四十八滝の撮影が不発に終わったので、コヤマノ岳のブナの木の撮影に賭けようと決めた。
トイレ横の空き地に駐車して出発 金糞峠 ヨキトウゲ谷
 イン谷口から園地にある駐車場までも雪道になっているが、お正月からはジムニーワイドで大阪に来ているので大丈夫。園地にはどこかの山岳会だろうか、テントが4張りあり、その前でヘルメットをかぶった人達が出発前のミーティングをしている。駐車場は満杯なので、道路脇に停めた。
山岳会パーティ、その後を2〜3人が行った後、8時30分に出発。夏よりは苦しくないが、じんわりと汗も出て来てヤッケを脱ぎたいな〜と思うが先行者は誰も休憩しない。9時10分に正面谷の最後の堰堤で山岳会パーティ(?)が休んでいたので、手前で休憩した。途中で抜いた二人が通り過ぎた。休まず行くんだ〜、真似出来ないわ〜。山岳会パーティ(?)はヘルメットをかぶっているので、第三ルンゼを登るのかと思ったらどうも違うみたいだ。

 10時15分、金糞峠に到着。先行の単独の若者が休んでいた。「トレースがあるのでいいけど、歩幅が大きいですね〜」と言ったら、「パーティの中には女性もいたけど、たいへんでしょうね」との返事だった。トレースは堂満岳、北比良峠、中峠とどちらにもある。若者はどちらに行くか迷ってますとの事だったが、先に出発した。
 中峠方面へ少し行くと八雲ケ原への分岐がある、トレースもついていたが、waiwai隊は迷わず中峠へ向かっていると、先程の若者が後に着いている。「多分、先にトレースがなかったのね」と後を見ると分岐の所に5、6人のパーティが来て八雲ケ原に向かっている。ヨキトウゲ谷は、あっちに渡り、こっちに渡りしてうんざりする。途中で、若者とおじさんが2人追いついて来たので先を譲り、中峠には11時30分に着いた。
中峠 堂満岳 コヤマノ岳のブナ
 中峠の木々には霧氷が着いて素晴らしい♪ カメラを出そうかと思ったが、ここで時間を食っては目的のコヤマノ岳のブナの木の所でチャンスを逃すかもしれないと我慢して若者の後を急いで登った。先程、八雲ケ原に向かっていたパーティも途中で引き返して来て中峠で休むようだ。2003年12月23日に来た時は笹が出ていて雪も腐っていたが、今回は締まっていて登りやすい。おっちゃんはコンパクトデジカメで写しながらなので遅れがちだ。

 例のブナの木が見えて来た! 若者と「綺麗!」「凄〜い!」を連発しながら、「まさか、ブナの木の近くに足跡がないでしょうね〜、あっても仕方ないけど・・」と言いながらブナの木の所に着いてみれば、やっぱり足跡が・・、おまけにバナナの皮がポイ〜と捨ててある。(-"-)
よく、山でバナナの皮、ミカンの皮を飛ばしてあるのを見かけるけど、腐って土に還るからいいと思っているのだろうか? 消毒剤、防腐剤等も使ってあるし、みんなが捨てたらどうなるか・・<(`^´)>
頂上到着は12時10分だった。

コヤマノ岳の標識 武奈ケ岳
 外国人との二人連れが登って来て、武奈ケ岳まではどの位かかるかと若者に聞いて、ここで下山する事を決めたようで、裸になって下着を替えている。「外国人って、すぐ裸になるよね」とおっちゃんと話した。
千代の写真、クリックすると大きくなります。

 昼食を食べていても、日が射して来ると撮影したりしてフィルムを使ってしまったし、時間が12時50分になったので、下山する事にした。トレースが交錯している所があり、このまま下りると武奈ケ岳方面なので、右に折り返すようについているトレースを辿った。途中の霧氷越しにたくさんの登山者と武奈ケ岳が近くに見え、強風で雪煙が舞っている。コヤマノ岳で撮影をしなければ、時間的には武奈ヶ岳まで行けたのだが、撮影も目的の一つなので仕方がない。^_^; 


釈迦岳方面へ向かうパーティ 北比良峠から神爾谷方面 ダケ道を降りる2パーティ 岩が出て来て歩きにくい 大山口
 途中でツェルトを張って休んでいる人もいる。13時30分に旧スキー場に出合い、10分で八雲ヒュッテに着いた。今は廃業しているヒュッテ前の、テントを張った後の踏み固められた所でコーヒーを沸かしていると、途中で抜かれた健脚の人も休んでいて、武奈ケ岳に行ったが強風で寒いのですぐ下りて来たとの事だった。
先に下りた筈の若者が下りて来て「スキー場をおりたのですか?」と聞いて来た。彼はイブルギのコバまで行ってしまったそうだ。一パーティは比良スキー場を登って行った。坊村から武奈ケ岳に登ってイン谷口へ下りる、と言う単独の女性が「坊村からは30人のパーティに会い先に行かせて貰った。後ろから追いかけられるのはイヤだと思ったが遅かったのでよかった。早すぎるのも、遅すぎるのもイヤなので自分のペースで歩ける単独が好き」と言って、北比良峠の方へ行った。

 朝は大山口にダケ道方面にトレースがなかったので北比良峠からダケ道を下りるか、シャクナゲ尾根を金糞峠まで行って青ガレを下りるか決めてなかったが、どちらにもトレースがあったので、登りのある金糞峠経由は止めてダケ道にした。下りていると、7人のパーティと6人のパーティが迫って来たのでよけて、後をついて行く事にした。全員アイゼンを付けてないので傾斜がきつい所になると遅くなるが、結構早い。
天気予報通りに、雪が降って来た。大山口近くに降りて来ると、雪も融けてきて岩がゴロゴロの所はアイゼンでは歩きにくい。約一時間で大山口に着いた。
 夏だと、こうも抜かれてばっかりと言う事はないのに、今日は抜かれてばっかりだった。「ロープウェイもなくなった冬に登ると言う人達は山の会に所属しているか、健脚の人ばっかりなのね〜」と感心しつつ、すっかり岳人のものになった雪の比良を楽しんだ。