2004年
           




 連休 4月
 おっちゃんが勤続○○周年にライフプラン休暇を貰えたので、2月に厳冬期の西赤石山〜東赤石山縦走を計画したが、体調不良で中止となった。今度こそ例の計画を実行に移すべく残りの休暇を連休前に取って臨んだ。
       
 23日、仕事を終えてから山道具をごっそり(ツェルト泊の予定なので2月程ではないが)積み込んでアパートを出発。徳島の姉宅で一泊。
 24日の午後、自宅に着いた。今月は、4日に帰ったので20日しかたってないのに庭中に草が生えている。なんてこったい! ちゃんと抜いて帰ったのに・・。
 しかし、よ〜く見てみると、植えていた園芸種(竜のヒゲ、皐月等)は枯れて、代わりに野草が咲いているじゃありませんか。
タツナミソウ、ルリソウ、アメリカフウロに混じって、どこかから種が飛んできたのかヒメヒルサキツキミソウが新顔だ。オダマキ、ホシキキョウは園芸種なのでジリ貧気味だ。裏の湿った所のオニタビラコもよく見ると可愛い(この後抜いたけど)。見ることのなかった枝垂れ梅も実がなっているから咲いたんだ〜。

 明日の縦走計画の準備をしようと、“おっちゃん”が山用の車のエンジンをかけると「ウンともスンともいわん!」ということで、バッテリーを新調するハメになった。なにかと物入りだ。まぁ〜、そのうちなにかいい事でもあるだろうっと、早めに寝た。


 25日〜26日【鞍瀬の頭(北方稜線)】
薮日記(四国編)へ 


 28日【渓流釣り(小田深山・トロメキ)】
   
 27日は朝から雨、土・日に帰る事が多いので銀行等になかなか行けないので、いろいろと所用を済ませて、おっちゃんの実家へ。夕方前に川内町の井内の棚田をロケハンに行くも、田植えは5月の初めらしい。

 28日はおっちゃんは渓流釣り、私は写真を撮ろうと出掛けたが、渓流のツツジは蕾で残念ながら咲いていない。2人の山歩きを始める前は毎週出掛けていた渓流釣りだが、年に1,2度では腕が鈍っているでしょうな〜。大1、小12匹だった。おっちゃんの帽子が飛んで流れたのと、私の望遠レンズが・・、先の方だけが水に浸かっただけだったので、乾かしたら大丈夫だった。(^_^;)
 夜はアマゴを焼いてくれるだけでよいからと、またK氏宅へビール片手に押しかけてご馳走になった。


 29日【赤星山】
  
 前日までの天候が嘘のように晴れ上がり、登山日和。カタクリを見ようと集まった夫婦三組と、退職者ら3人で賑やかに出発! 中尾の林道終点からが一番近いと車を走らせるが、終点に駐車場所があるのかないのか分らず、連休だし〜所々に駐車している車もあったりするので2台停めれる場所で停める事にした。林道を35分歩いて、終点に着いたら広い駐車場があった。道端にフデリンドウが咲いている。「ウォーミングアップに丁度よかったね」と登山口を出発。
 登山道に入ると、赤い実から芽がでているのが目に付いた。よ〜く見るとドングリの実が割れて芽が出ているのだった。自然観察隊みたくなってきて、カンアオイの花を観察、ラショウモンカズラ、アマドコロの子苗、タニキキョウ、コンロンソウ、ヤマシャクヤク、ホウチャクソウ、キケマン、ヤマエンゴサク、ヤマルリソウ等がちらほら咲いている。

  
 横道三叉路あたりで休憩。白い桜のような花をつけている大木があるが、幹は桜ではないし・・。(帰って調べたら、ヤマナシのようだ)
一輪しか咲いてないけどニリンソウ、葉っぱはあるが花はなかったエイザンスミレもやっと咲いているのが一株あった。だんだんと登山道も勾配がきつくなり、「1時間で着くと言ったんじゃないの〜」との声も出る。「このコースが一番楽なんよ〜」、下りてくる人達から「咲いてましたよ〜」と声がかかり元気が出たようだ。シャクナゲの尾根を過ぎると一踏ん張りでカタクリの咲く尾根道に出た。

 頂上からは、赤石山系【西赤石〜上兜山〜物住の頭〜前赤石〜八巻山〜東赤石〜権現山〜黒岳〜エビラ山〜二ツ岳】、徳島の山々【剣山〜次郎笈〜三嶺】、瀬戸内海が見渡せた。お弁当を食べると、さあ〜 カタクリの撮影会だ!

 登りとは打って変わって元気に下山。フデリンドウも大株を見つける事が出来て、久しぶりの仲間との花見登山を無事終えた。


後日、当HPでもリンクしている“ iwahigeさん ゆったり・のんびり山歩き”の掲示板にどんぐりの画像を投稿したところ、レスを頂きました。

千代さん、珍しい写真をありがとうございます。
どんぐりの小さな芽吹き、本当にワクワクして生命力を感じますね。
私も、3月に近くの府民の森でどんぐりが二つに割れて根が
ついている所を見ましたが、そこから、このような芽がでるのですね。
ビックリ!
二つに割れたどんぐりです。
 


 30日【岩黒山・石鎚山】
  
 アケボノツツジは鞍瀬の頭(北方稜線)では1300mあたりで咲いていたので、そろそろかな〜と思って、石鎚山に登る前に撮影しょうと岩黒山に登る事にした。ところが、途中で一箇所少し咲いていただけで、頂上に着いてしまった。後から来たカメラマンらしき方に、撮影スポットを聞いて行ってみたが、まだ蕾だった。
  
 気を取り直して、二年ぶりの石鎚山に出発!! なぜ、岩黒山でも、登山口でも後姿かって? 25日の鞍瀬で右のこめかみをブヨに刺されて治ったのもつかの間、29日の赤星山で私だけ左のこめかみを刺されて・・ また腫れているんですわ (>_<)

 登山口から、若い男女ペアと前後して登る事になった。一組は女性が痩せていて、男性より早く。もう一組は女性がポッチャリしていて、バテ気味・・、やっぱり痩せてる方が山には強いのね〜と、変に納得した。登山道にはショウジョウバカマ、シハイスミレが咲いて、所々にまだ雪が残っている。

  
 2時間で弥山に到着して、真新しい小屋でビールを飲んだ。窓からなつかしい【西の冠岳〜二ノ森〜鞍瀬の頭〜堂ガ森】が見えて、この間撤退した鞍瀬の頭(北方稜線)の岩峰も見えるかと目をこらして見たが見えなかった

   
 西稜の方にも行って、おっちゃんが偵察していると、男性が「ここから道におりれますか?」と聞いてきたので、「降りれますけど、危ないですよ」と答えると、ザックをおいて見に行き、降りるとの事。「どちらから?」と聞くと「大阪から来ました。昨日保井野へ車を置きに行って、今日成就から登って来ました、これから縦走して保井野に降ります」との事で、明日は赤石山系に行く予定だそうだ。
 下山も快調にとばしていたのに、花を写したりしているうちにペースが乱れて、だんだん連休の疲れが出てきたのか、おっちゃんもペースダウン・・・、車の中で少し寝て帰路についた。

 今回は、後半も含めて充実した連休だった