2004年
           




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 7日【ポンポン山】
 先々週は所用で京都、先週は風邪でダウンしパス、3週間目という事でリハビリを兼ねて去年の同時期に登ったポンポン山に決めた。
  
 出灰からの登山口を少し登った所にある茅葺き屋根の朽ちかけた家の裏にある梅は去年は蕾だったので咲いていたらいいな〜と期待していたのに、まだ固い蕾だった。
 登山道にはうっすらと雪が積もっている程度だ。9時前だというのに早くも二人下山してきた。久しぶりなので息があがるが、50分で頂上に着いた。先客の男性二人も吹田と言う事で、えらい喜びようで「夫婦二人でうらやまし〜、うちは来まへんねん・・」と羨ましがられ、聞きもしないのにあそこが愛宕山、あれがPLの塔等と説明してくれ、これから京都のお墓参りに行く事までしゃべってくれました。(~_~;)

 次の目的は福寿草だったので、釈迦岳はあっさりパスしてリョウブの丘方面に下りて行くと、去年なかった立札があちこちに立っている。
 

『最近、竈ケ谷流域に立ち入る人の数が急激に増え踏みつけや地面の崩落、盗採により、草木群落が大きく傷つけられるようになりました。大原野森林公園運営管理委員会では調査結果に基づいた議論の末、柔らかい地面に成育している草木群落をこれ以上劣化させず将来に残すためには竈ケ谷流域に立ち入る人数を今後制限せざるをえないと言う結論に達し、立ち入りは届出が必要となりました。』

と書かれてありその範囲は、福寿草が咲いている場所みたいだ。ここまで来て『森の案内所・京都市緑地課』と言われても・・・、次からそうするという事で、行ってみたら中高年のグループが続々と・・、撮影する為にザックをロープの中に置いたり(道はドロドロなので)、片足を入れたりしているので、思わず「それはひどいんじゃないですか〜、お気持ちは分りますけど・・」と言ってしまった、許可無く来た私も同じようなものでしたが・・。 <(_ _)>

 早々にその場所を出て、去年と同じ「ツツジの丘」でお昼にして、地図で見つけておいた樫田温泉に寄って、しいたけ等を買ってお湯につかった(¥700)が、若い人がたくさん入っていたのには驚いた。男湯の方も同じ様に若い人が多かったみたいだ。待合室で缶ビール(350ml)を二人で飲んで、喫茶ルームでストーブにあたりながら寛ぎユックリと帰宅した。


 21日【藤原岳(天狗岩)】
 おっちゃんが熱が出て、私が熱が出て、又おっちゃんが熱が出て・・・、いつになったらwaiwai隊復帰となるのか危ぶまれたが全快とはいかないものの復活したので、近所のKさんを誘って“なべちゃんご一行様”も愛媛からはるばる来ている(おっちゃんの体調と、予定が決まらず事前に連絡出来なかった)藤原岳に決めた。
     
 去年より一週遅れの藤原岳となったが、節分草は無事に咲いているかしら、福寿草はどうかいなと期待を胸に5時30分吹田のアパートを出発! 聖宝寺道登山口から8時に登り始めた。最初からの階段はきつい、2週休んだ後だからなおさらきつい。上がりきった所のアマゴの養殖池の稚魚の群れで、ほっと疲れを癒して登山道に入る。早くも抜きつ抜かれつの登山者の行列だった。年中落下している伏流水の所だけ苔むしている。三合目で上着を脱いだりして一休み。左側の斜面にチラホラ福寿草が見え出して、五合目辺りから登山道付近にも福寿草が咲いてきた。

 平坦になった所で、登山道で邪魔になる枝を脇に寄せて凄いスピードで行く人がいるな〜と思って、なんか見覚えのある・・っと、ザックの後に『山ねずみ』とつけてあるじゃ〜ありませんか! 思わず「山ねずみさ〜ん」と呼んでしまいました〜。「わかります〜?」「いつも、アップにしてくれないから」「わいわいです〜」で、記念撮影となりました。「避難小屋で休むでしょ? 天狗岩に行って帰ったら丁度会えます」と、脱兎のごとく行ってしまいました。

 去年咲いていた辺りに節分草を見つけて、花の撮影はことごとく失敗のおっちゃんが私にデジカメを渡す。はいはい、予想はしてましたよ! 一眼レフは持ってこなかった代わりに、“おいわさん”直伝の虫眼鏡撮影法を試すべく、ちゃんとルーペは忍ばせておりまする。で、撮っていると、その様子を見ていたデジカメ片手のおじさまに「ほう〜そんな方法もあるんですか」と感心されました。そして出来上がりは?家のデジカメにしてはうまく写りました。(^^♪

 六合目あたりから雪も現れてきた。九合目で「節分草だって!」という声に見るとちらほら咲いていた。掘れた登山道の脇で踏まれる心配のない所だから残っているんだと思うけど、今度は盗掘が心配だわ!

    
 雪解けでジュルジュル、時々凍っているジグザク道を慎重に登って10時40分に避難小屋に着いた。去年よりやはり福寿草は多い。お弁当を食べていると女性が「先程、小さな花の名前がわからないと言われていた方ですか? セリバオウレンと言うそうですよ」と親切に教えに来てくれた。去年は三角点の往復のみで天狗岩には行けなかったし、私は久しぶりの山行だし疲れていたら今回もそうなるといけないので、まず天狗岩へ行く事にした。天狗岩までの道端には、新鮮な(?)福寿草が咲いていた。快適な稜線歩きは、30分ほどで、まだ雪が残っている所もありいい雰囲気だ。狭い頂上の北側には少し開けた所があり、数グループが寛いでいた。北側には雪を被った山々が、遠くに輝いている。

 小集団をみかけると、注意して探す目的の人は“なべちゃん”じょ!・・・が一向に見当たらない。おっちゃんのデジカメを受け取って、帰りに見つけておいた福寿草を撮ったのは、おっちゃんの腕を信じてない訳ではア〜リマセン。・・・でもやっぱり、綺麗には撮れんかった。

  
白山方面御在所岳・雨乞岳方面  
 1時間で往復後、私も同行のKさんも元気って事で、ザックをデポして(貴重品は持って、みんなの目に付く所へ・・ ちょっと心配だけど)今度は三角点へ出発!
 そして頂上への取り付きの所で見覚えのあるお顔を発見!! そんなにはお会いしてないのに旧知のごとく再会を喜んだのだった。温泉はあるかと聞かれて、おっちゃんの養老の取り違え迷答はさておき・・・、又の再会を祈ってお別れした。

 頂上では、去年と違って山座同定も出来る様になり、だんだんと鈴鹿の山にも慣れてきたwaiwai隊で御座いました。

 どろんこ状態の下山路では絶対転ばないぞっと慎重に下りたのに、九合目から八合目のショートカットで油断して木の根で滑ってしまった。 ^_^;  落ち葉の上だったので、ズボンが泥んこにならなかっただけでもよかったわ! 下山中に約二人泥んこの方を見た。八合目でコーヒーを点てて飲みながら、Kさんの「平和ねぇ〜」の一言が心に残った。
 R365を温泉を探しながら帰ったが、関が原ICに着いてしまったので、多賀SAのお風呂(700円・温泉ではないがゆったりしてよかった)に入湯して帰った。さあ〜これから花の季節 (*^。^*)  Kさん、今度はイワウチワ等を見に御池岳に行こうね!


 
27日【霊仙山】
 日曜日はおっちゃんの付き合いの“舞鶴・天橋立バスツアー”に参加する事になったので、土曜日に山へ行く事になった。イワウチワはまだ早いという事で、上りは西南尾根から下りは榑ケ畑道コースで、もう一度福寿草、ユキワリソウを見ようと霊仙山に決めた。
   
 先週と同じ5時30分に吹田のアパートを出発、名神高速を彦根ICで降りて7時30分に今畑の登山口に着いた。土曜日だと言うのに、すでに3台車が停まっている。仕度をしているうちにも何台か来て、夫婦らしい二人が隣に車を停めて、私達の車のナンバーを見て「愛媛からですか?」と聞いて来た。いつもの事なので「転勤で大阪に来まして、今は吹田に住んでいます」と答えると「私も実家は愛媛の伯方島です」との事だった。懐かしさから声をかけてくれる方が多い。

 7時45分に出発、のっけから急坂でふくらはぎがつりそうになった。若者が駆け上がるように上って来た。今畑の廃屋の跡にも梅や福寿草が咲いている。山道になって来てミヤマカタバミやユキワリソウが咲いて来たので、一眼レフを取り出す為に一休みしていると、奥さんが元気な(年の差があると、だんだんとそうなるみたい??)夫婦に抜かれた。だんだんと展望もきくようになってきて、西南尾根が見えてきた。笹峠を通り越すと、御池岳方面が見えだして「鉄塔があるから、あれは去年行った焼尾山かな〜」等と言いながら倒木をまたぎ笹の道を行くと、石灰岩まじりの急登になってきた。

  
 先程の元気な若者と父親らしい二人が休んでいる。この西南尾根を三組が抜きつ抜かれつ登りきると近江展望台だ、9時35分に着いた。ぼつぼつ福寿草が現れてきた。先週の藤原岳でデジカメのフラッシュで全滅したっちゅうのに、全然懲りないおっちゃんは、またしても説明書も読まずに来て「どうしてやろ?」と言うので「メニューを押して見てみたら」と・・ 結局、画面が見えなくなったりして、ますますおかしくなってきた。こんな所で歩きながらでは落ち着いて見れないので「わたしの一眼レフで撮れば」と言うも、機嫌が悪い。
 稜線は道もなく石灰岩の岩がごつごつして、灌木が生えて歩き難い。やがて、先程よりは大群落の福寿草が咲いて来たので、腰を降ろして、ああでもない、こうでもないとじっくり見ていると、やっとフラッシュを消す事が出来て撮影タイムとなったのだった。やれやれ

     
 ロープが張ってある訳でなく、福寿草を踏んだ跡もなく嬉しかった。近江展望台から群生地を抜けるまで、カメラの事で30分くらいロスしたので1時間もかかってしまった。前方に最高点、その左手に頂上が見えて来た。ちょっとした笹を掻き分けて35分で最高点に着いた。

   
 最高点からは、手前に経塚山と地図では“損傷激しい利用不能”と書かれている避難小屋が新しく建てられたのか可愛く見えた。奥には伊吹山、岐阜の山、白山等が展望出来た。
 頂上までの道では団体さんが次々と登ってきたが、北面でまだ雪があるので何処にでも避けれる。10分で頂上に着き、風を避けて昼食とした。
 
 西南尾根の北面の雪に点々と足跡が縦横無尽に見えた。「何か動物やね〜」「鹿かな〜」と、三脚と望遠レンズ(山では落ちついて出して写す事はまずないのに背負って来た)で、おっちゃんが写したのを見てみると、人間の足跡みたいだ。三角点に行かずにこちらに来たり、行ったりするのかな〜。
 下山は経塚山(北霊山)の取り付きから雪面に沢沿いの足跡があったが、まだ元気だったので経塚山を越す事にした。笹の道を下ると“お虎が池”があり、そこからは急な下りとなった。後から走って下りる人が来たので見ると、朝の若者だった。見晴らし台を過ぎる頃から白い花が見え出してきた。
 さあ〜撮影タイム! 登山道にもあるが、谷川の斜面に綺麗なのが見える〜、落ち葉で足場が悪いがなんのその、中がピンクのを見つけて撮った。(^^♪
 
ミヤマカタバミ
   
ミスミソウ
 3つに裂けた葉の角が尖っているのがミスミソウで、丸いのがスハマソウと言うらしいが・・・。右端のは尖っていたように思うけど、写真で見ると丸いような・・・、まっ いいか ^_^;

  
おっちゃんも花の撮影成功♪
 1時間10分で汗拭き峠に着いて、コーヒータイム。降りて来た人達は右へ左へと下りて行く。すると、又さっきの若者が荷物を置いて、ズボンを脱いで(ふふふ、ちゃんとスパッツをはいてますよ〜)走って上って来た。そして、父親らしき方と降りて来たのだった。
 峠からは登山道は大洞谷に下り、綺麗な渓流に沿ってついている。途中で靴やスパッツを洗った。(大阪に来てからアパートには外で土を洗う所がないので、こんな癖がついてしまった) 落合までの途中で、なにかに食われた後がある、小鹿の真新しい死骸が登山道に横たわっていた。そんな動物がいるのだろうか?(~_~;)
 落合の集落は人が住んでいるのか、いないのか・・ 道端にキクザキイチゲが一、二輪咲いていた。