2003年           




  12月(年末編)


 大阪へ転勤で転居して初めての年末始だった去年は、郵便局に転居届を出していたので、元日に転送されて来ると思って(転居の挨拶状を手を抜いて年賀はがきで・・としたので)元旦を吹田のアパートで過ごしての帰郷だった。(結局、愛媛宛の分は元日には配達されず、後日まとめて配達されたんだけど)

 今年は、ずっと愛媛で過ごすので、一年間一度も行かなかった石鎚山系のどこか、上兜山、そして川内の“さくら山行会”が縦走路を整備してくれているので、未踏の陣ガ森〜善神ガ森の間を踏破する予定だった。

 27日(土)、避難民のごとく山道具をごっそり積んで、ゆっくり吹田を出発!
夕方、我が家に着いて、隣近所の挨拶やら、家中の窓を開けたり、水道の栓を開けて水を出しっぱなしにしてボイラーの古い水を出したり、冬枯れの菊の花を切ったりと、いくらでも用事がある。2階から見えるはずの堂ガ森は雲の中。


 28日(日)、朝からいい天気で石鎚方面、石墨山〜皿ケ嶺は白いものが、樹氷に違いないと思うが、これから快適に過ごすには家中の掃除をしなくてわ・・と涙をのんだ。夕方、実家に行く前におっちゃんがあわてて「デジカメ、デジカメ」と叫んでいる。出てみると、石鎚連峰がピンク色になっているではあ〜りませんか! こんなことが分っていれば、私だって400ミリの望遠レンズを持って帰っているので撮れたんだけど・・、あっと言うまに褪めてしまいました。

 29日【上兜山】
 29日(月)
四国の薮日記に「上兜山」を載せています。

写真は、串が峰(肩)から上兜山の尾根より西方を望む

 
31日【陣ガ森〜善神ガ森
 30日(火)、夏に倒れた伯母ちゃんのお見舞いと、買い物、洗車、友達の来訪とスケジュールをこなして、夕方から友達のU氏宅でご馳走になり、降水確率30%〜40%で天気は悪いが“風穴〜陣ガ森〜善神ガ森”を歩く事に決定!

 31日(水)、上林へ上がる手前のサンクスで弁当と、寒いからとおっちゃん達は日本酒を買ったが、私はビールにした。風穴への途中で“猿”に出合った。U氏と「大晦日に山へ行く主婦はおらんぞ〜」「そうやね〜、ははは」と言いながら風穴に着くと、車が一台停まっていた。
    
 風穴を8時40分に出発、登山道は靄っているが雨にはなっておらずいい雰囲気だ。いつものベンチで一休みし、竜神への分岐で「寄って行く?」と聞かれたが、帰りに寄ればいいと思い「やめよう」と答えたものの、上林峠への長い階段を思い出し、帰りはトンネルかも・・と「やっぱり、寄ろう」と言った時には、すでに遅し・・却下された。
 階段手前のピークでカッパ(私達は冬用のオーバーズボンとジャケットしか用意して来なかったので、U氏のスキー用のカッパを借用)を着た。上林峠からは、薮こぎとなるところを刈ってくれていたので、【2000年1月9日】に歩いた時とは格段の差で快適に歩けた。途中少し右手に行くと石碑とお地蔵さんがあり、旧峠道の雰囲気だ。
 縦走路の右手のNTTのアンテナの横の道を登りつめた陣ケ森の頂上でゆっくり休んで縦走路に戻り、善神ガ森を目指す。

   
  
 残念ながら樹氷は出来てないものの、靄の中の林は素晴らしい。何度かアップダウンを繰り返し、最後の急坂を登るとすぐ“前々司(1253m)”と標識がかかっているピークに着いた。この頃から、小雨から雪に変わって来て、止まると寒い。小休止して少し歩くと、見覚えのある奥善神山の標識【2001年2月25日】があり、そこから覆い被さった笹をかきわけて少しで、善神ガ森の頂上に着いた。

 寒いのでツェルトを張り、U氏とおっちゃんは、お酒を温め、私はビールで乾杯! たった一杯のお酒で、こんなにご機嫌に・・あまりのドアップに耐えられませんので・・あしからず <(_ _)>
 帰りは、やっぱり予想通りに陣ケ森〜NTTの点検用の道路〜冬季は通行止めの上林トンネルを歩いた。途中で「ヴウ〜!!」と獣の声がしたと思ったら、猪が私達に驚いて笹の中へ脱兎の如く駆け込んだ(おっちゃんはびびりまくり)、真っ暗のトンネルは風が吹き抜けて、体感温度は氷点下・・っと、帰りはもちろん“さくらの湯”に入湯。今年もいろいろあった山行の納会となったのでした。