明け方からの雪は、グッドコンディションの“雪山教室”を演出した。二の鎖でアイゼンを履き、巻き道を・・・と思っていたら、いきなり直ぐのルンゼを“ラッセル”で直登だ。
上の雪の様子を観て、右の潅木にコースを取る。三の鎖からは、巻き道に取って弥山に着く。作業小屋で休憩とするが、戸を開けるのに一苦労だった。一日目は、これで終了かと思っていたら、天狗岳に向けて出発という。
弥山から直ぐの岩場で、フィックスロープを張りロープで確保して、一人づつ降りて行く。大勢なので待っていると寒くなる。すると、「確保なしで降りれる者は、ロープを掴んで降りてもいいぞ!」との事で、私は“へっぴり腰”ながら降りる。
天狗岳の手前の岩場は、夏でも“ぞっとする”処だが、案外大丈夫だった。全員集合の記念撮影で今日の教室は終了。
下山は、辺りの冬景色を観ながらだ。この頃からガスも飛ばされ陽が差してきた。充実の一日だった。
|