雪山教室 2001年

第4回雪山教室『大山・八ヶ岳編』は、こちらから  
 
第1回雪山教室『石鎚山』(1月27〜28日)

 〔1日目〕

 
 
  「雪山教室」は、成就社の白石旅館にて、13時の開講だった。部屋に入ると、“変なおっさん”が若者とクライミングの話しをしていた・・・その人が講師の「重松さん」だった。先日観た“バーチカルリミット(?)”の、妻を無くした老ガイドにそっくりの風貌だ。

 参加者は、私達を含めCパスから5名とKポイントから3名、RSCGから3名、教室の主宰者2名だった。 講義は、“型どうり”だが・・・重松さんの実戦の話は興味深く、経験した者の“重み”が伝わって来る。

 交流会は、“てん”と“たぬき”の来客もあり、明日の「雪山歩行技術」の実習に期待が・・・・

 
 〔2日目〕
 
 
 
 
  明け方からの雪は、グッドコンディションの“雪山教室”を演出した。二の鎖でアイゼンを履き、巻き道を・・・と思っていたら、いきなり直ぐのルンゼを“ラッセル”で直登だ。

 上の雪の様子を観て、右の潅木にコースを取る。三の鎖からは、巻き道に取って弥山に着く。作業小屋で休憩とするが、戸を開けるのに一苦労だった。一日目は、これで終了かと思っていたら、天狗岳に向けて出発という。

 弥山から直ぐの岩場で、フィックスロープを張りロープで確保して、一人づつ降りて行く。大勢なので待っていると寒くなる。すると、「確保なしで降りれる者は、ロープを掴んで降りてもいいぞ!」との事で、私は“へっぴり腰”ながら降りる。

 天狗岳の手前の岩場は、夏でも“ぞっとする”処だが、案外大丈夫だった。全員集合の記念撮影で今日の教室は終了。

 下山は、辺りの冬景色を観ながらだ。この頃からガスも飛ばされ陽が差してきた。充実の一日だった。

 
第2回雪山教室『石鎚山』(2月3日〜4日)

〔1日目〕

 
 
 
  今週はテント泊での“雪山教室”だ。全く快晴の中、雪に覆われた山々を観た。今日は弥山までピストンでテント設営だった。夕餉は、重松さん手作りの鍋をつついた。
 
〔2日目〕
 
 
 
   今日は、“滑落停止とザイルワークによる確保”の訓練だ。二の鎖の横のルンゼが訓練場所だった。交代でラッセルをしながら場所を確保して、滑落停止!何回かすると、なんとなく要領を覚える。続いて、ザイルによる確保。これは、肩がらみによる確保技術だった。目の前を落ちていく人を止めるのだが・・・・頭では“こうしよう!”と思っていても、身体が付いていかず、ショックを和らげる事が出来ない・・・・と、確保者も飛ばされてしまう。要領を得るまで、交代で繰り返す。今日も、充実した訓練だった。
 
 

 白石旅館で、時間待ちをしていると白装束のご婦人が現れた。よく観ると“家田荘子”さんだった。

 【後日談】14日に、県警主催の訓練がこの場所で行われた。この日、雪崩により負傷者が出たと、ニュースが流れた。“雪山教室”も一歩間違ったら・・・

 
第3回雪山教室『石鎚山』(2月24日〜25日)    ・・・都合で欠席(残念!)