2007年「waiwai隊」 夏の山歩きの記録   
   2007年8月8日(水)〜8月12日(日)  
       
   ・8月9日(木) 【有明荘〜中房温泉登山口〜燕山荘テン場(テント)】 (燕岳〜北燕岳直下まで撮影行)   
       
    昨日、愛車のガソリン補給をしたのは、ゴールデン・ウィークでも利用したG・Sだったが、お嬢さんに「ナンバープレートは正規のものですか?」と疑われた。私は「今まで、そんなん言われたことは無い」と答えたのだが・・。実は、プレートの『愛媛』の字が少々変わっているので、書けなかった事が事の真相だった。市営しゃくなげ荘の登山者用無料駐車場からバスへ乗り換えて、無事、有明荘に着いた。  
       
  有明荘 4:50 登山口 5:11  
     
    昨晩は、無事、“市営有明荘(地図では、国民宿舎と記されている)”で熟睡することが出来た。セットした4時のアラームが鳴る前に、相棒は目覚めたみたいだが、まだ外は暗い。トイレに行き、顔を洗っていると出発準備をしている女性に会う。簡単な朝食を腹に収めて靴を履き屋外に出ると、男性の二人組が出発するところだった。

 中房温泉脇の登山口へと続く林道をライトを点ける車が数台通過した。私たちも、ヘッドランプを点けて出発である。駐車場からタオルを持って歩いてきた男性に、相棒が声を掛けた。「温泉に行くのですか?」と。「いゃ、忘れ物をしたので・・」と、その先には大きなザックが置かれていた。
 
       
  第一ベンチ 5;48  第二ベンチ 6:21  
     
   道路歩きは、10分足らずで登山口に着く。相棒は、先の男性に「山岳写真の協会に入っていますか?」と、早速話しかけていた。相棒の話によると「担いでいる三脚を見たら、どんな写真を撮っているかの予想がつく・・」そうである。

 さて、この登山道は“アルプス三大急登の一つと呼ばれる”そうであるが、マイペースで歩けばいい。歩き始めて直ぐに、明るくなってきた。順調に第一ベンチに着くと、相棒は「ちょっと、水を汲んでくる」とコップ一杯の水をお土産に帰ってきた。この頃には、軽荷の人たちに次々に追い越されるようになり、第二、第三ベンチへと順調に歩く。早くも下山者と行き違うようになった。暫くで、富士見ベンチに着く。八ヶ岳から富士山、そして南アルプスの山々が雲の上に浮かんでいる。
 
 
       
  第三ベンチ 6:58 第四ベンチ 富士山見える 7:43  
     
   合戦小屋 8:24

 合戦小屋では、スイカ売りの“お兄さん”と売店の“おねぇさん”が迎えてくれた。一切れ800円のスイカを二つに切ってもらいほおばった。「これ、関東では“スイカ”というけど、関西では“イコカ”っと呼ぶんょ(注:JR東のカード<suica>と、JR西のカード<iccoca>の事)」との私の言葉に、相棒は「なにいっとるん!そんなん通じん!」と一蹴される。続けて「このスイカ、酸いか?甘いか?」には、全く無視される。 
 
       
  槍ヶ岳が見え始める 

 昨晩、“有明荘”で作ってもらっていた弁当を食べて出発だ。この頃には、例のカメラマンは遅れているようだった。合戦の頭に出ると“槍ガ岳”も姿を見せた。そして、はるか上方には“燕山荘”が垣間見える。 
 
       
    テン場には、二張のテントが張られていた。取り敢えず、一番小屋寄りにテントシートを置き、場所を確保して小屋で手続きを済ます。相棒は「何はさておき、生ビール!」なのである。テントの設営後暫くすると、例のカメラマンが姿を見せた。相棒は、一緒に撮影に連れていってほしかったのだ。下山者からの情報では「今年のコマクサは例年になく豊作」だそうだ。その“コマクサ”の群落を撮りに行くのだ。  
       
  燕山荘到着 10:23  イルカ岩 11:43  
     
  メガネ岩 12:8

  例のカメラマンは、相棒と同じ“日本山岳写真協会の会員”だそうで、快く同行することとなった。“イルカ岩”“メガネ岩”そして、燕岳の山頂へと続く。「私はもう何回も頂上へは行っているので、あなたたちは頂上へ行って、頂上の向こう側から降りてくるといい」と、カメラマンはトラバースの道を採った。
 
       
   燕岳頂上 12:16
 砂礫の斜面に咲く“コマクサの群落”は、北燕岳へと向かったところにあった。ロープが張られた群落地・・そんな所にも足跡がある。「足跡を付けるのは、山岳の人じゃない。ケータイかデジカメで、花をアップで撮る人よ」とは、相棒の弁である。

 それぞれが、思い思いの場所に三脚を立て、撮影タイムである。「コマクサは、陽が当たっている時じゃないと駄目!」との、忠告だ。太陽待ちのシャッターチャンスでの、その場所での撮影を終えたが、カメラマンはまだ粘っていた。相棒は“メガネ岩”と“イルカ岩”を撮って、夕陽に備えて、テン場へ戻る。その頃には、安曇野側や梓川からはガスが上がって来ていたが、足元の高瀬川や西・北方は晴れていた。

 
 
       
  コマクサガスが吹き上げてくる 16:19

 テントの数も次々と増え、我々のテントの脇を登山者も通って小屋を目指していた。ガスの中、登ってきた人たちは“あっ、槍が見える”と、異口同音に言葉が出る。その言葉で出身地方が判るのも、聞いていて楽しいものだ。

 
       
   テントにて 17:0
ガスに映る“ブロッケン”を楽しんだりしながら、まったりとした時間を過ごす。

 夕方、少し散歩である。直ぐ近くで“ヒュ〜”っと、風を切る音がした。翼が風を切る音だった。“燕”のようだった。ヒュ〜、ヒュ〜と飛び交っていた。そして再度の“イルカ岩”での夕陽の撮影を終え、簡単な夕食を終えると寝るだけだ。 夕餉には、小屋で購入したワインで乾杯である。

 
 
   
   未だに明日の行動は未定である。  
   
   
   
     
    ポイントを教えて貰った日本山岳写真協会の方は、本部の理事さんだった。親切にして頂き有難かった。合戦小屋でのwaiwaiさんの駄洒落は、仲間内では駄洒落を言ってるって みんな知ってるけど・・ あんな所では笑えないわ〜 (ToT)/~~~

 車に積んであると思っていたストックがなかったので、ザックの重さ(14kg)と、燕山荘までの急登で、右足の付け根からお尻の筋を痛めてしまい どうなるかと思ったんじょ。(-"-)

尚、写真の簡単な説明と時刻は、写真にマウスポインタを置くと出ます。