2006年「waiwai隊」の山歩きの記録  
     
   ・10月 19日(木)〜22日(日) 一の森ヒュッテ泊  
     
    レポートは日帰りのwaiwai山行は私(千代)の当番で、“山に恋する○○”(薮、アルプス、特別山行等)はおっちゃんの当番なのだが、今回は一足お先に私が出掛けたのでおっちゃんが来るまでは私のレポートです。  
     
  秋色のトトロの森  
     
    2004年9月26日に初めて桂の森に行き大桂の木を見て感激、去年の10月29日におニューのカメラで写真を撮ってから、ここの四季を撮りたいと思うようになった。今年の新緑は撮り損ねたが、7月、9月と行く事が出来たので今度は黄葉の時だなと思っていたが、会社勤めのおっちゃんの都合に合わせると丁度いい時に行けないかもしれないと、一人ででも行けないかと思っていたら、
      
滝の宮・剣山線の試験運行期間 7月27日〜8月31日、10月10日〜11月5日 毎日運行
      上り  穴吹駅8:20(発)〜滝の宮9:42「乗り換え」9:50(発)〜見の越10:45(着)
      下り  見の越14:15(発)〜滝の宮15:10「乗り換え」15:19〜穴吹駅16:41(着)

があると、一の森ヒュッテの内田さんが教えてくれた。

それじゃ一人でも行けると、立山から予定より早く帰ったので12日から行こうと電話をかけたら、今年は紅葉は一週間遅れていてまだ青いとの事だった。次の週となると月曜日は写真教室、水曜日は病院に行かないといけない・・、で病院から帰った足で徳島まで高速バスで行って姉宅で宿泊、19日に電車で穴吹に行こうと計画して火曜日に予約の電話を入れた。すると、ちょうど高松のグループ(7人)が来るから乗せて貰ったらとの事。そして偶然、その方はおっちゃんの知り合いだったので直ぐ連絡がつき穴吹駅で拾ってくれる事になった。(*^_^*)
 
     
     
     
   ・10月 18日(水) 吹田〜梅田〜徳島姉宅  
   ・10月 19日(木) 徳島〜穴吹〜見の越  〜一の森ヒュッテ   
     
    18日(水)の病院の予約は10:30だったが検査があるので9:0には行って採血をして診察を待つも、何か緊急の事態があったらしく昼前が来ても全然進まないので、詰め所でこのままだとバスの予約に間に合わなくなると事情を話して割り込ませて貰い、やっとバスに間に合った。

 19日(木)、駅まで姉夫婦に送って貰い8:10にJRに乗った。単線なので駅ごとに特急や急行を通す為に長く停まる。なんとのんびりしている事か・・、穴吹駅に9:30に着いた。何年ぶりだろう、吉野川に架かっていた赤い穴吹橋も今はなくなっているが3年間脇町高校に通う為に利用した懐かしい駅舎はトイレの臭いとともにあまり変わってなかった。売店のお姉さんや、定期券を買いに来たおじさんと話をしたりしているうちに、高松を9:0に出たグループが10:30に到着して無事乗せて貰った。

12:40に見の越に到着、健脚組の三人はリフトを使わず歩いて登られ、私達リフト組は西島でお昼を食べて待つ事となった。私は刀掛けから桂の森へ撮影に行く予定なので、健脚組を待つ皆さんと13:0に別れて桂の森へ向かった。
 
     
   
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    病気になってからは、機材は自分で担ぐものの三脚はおっちゃんに持ってもらうが、今日は一人なので全部自分で担がないと・・、三泊分の着替え等も入っている・・、早く行かないと山だから日が落ちてしまう・・。ロキソニン(鎮痛剤)が効いて全然痛くないし、行きたい一心と言うのは恐ろしいもので全然大丈夫だった。(^_-)-☆

 刀掛けの分岐からはあまり登山者には会わなかったが、三人ずつ何か調査をしているらしい作業着の人達に三ヶ所で会った。途中のキレンゲショウマの斜面には網が張られていた、鹿避けの網だろうか。
桂の森は、この前のトリカブト撮影からまだ1ヵ月余りしかたってないのにすっかり晩秋の佇まいだった。急ぎ撮影の準備をしてなんとか日差しがある内に2枚撮る事が出来た。間に合わないところだったわ〜。 ^_^;

 太陽も山に隠れたし、まだ明日も明後日もあると早々と切り上げ一の森ヒュッテに着いたのは3:30だった。高松のグループは西島から大剣神社のコースで剣山山頂から尾根コースで来る事になっているがまだ到着してなかった。部屋に荷物を置いてから一の森山頂・三角点へ紅葉の状況を見に行くと、男性が展望の良い岩に座って「気持ちええな〜」と休んでいた。小松島の元校長先生で先々代のヒュッテの管理人の時からの常連で今夜は同宿のようだ。
 そうしているうちに高松のグループらしき7人が遭難の碑の所あたりにやってきたので、二人で「おーい」と呼ぶとみんな気がついたみたいで手を振っている。直登ルートとトラバースとどちらを来るかな〜と思っていたら、直登ルートを登って来た。「すごいな〜」と言うと「待ってくれているから来た」そうで、余り山歩きをしてない方もいたのに気の毒だったわ〜。(^^ゞ

 夕餉の一時は、いつものようにアマゴの唐揚げや地産の食材の煮物、蕎麦米汁、圧力釜で炊いたおこげのあるこおばしいご飯を食べながら自己紹介等をしながら過ごした。内田さんより明日のご来光を見るのなら5時過ぎには起きて外を見るように、その後で食事前に槍戸へ行って来たらとの勧めがあって、8:30に部屋に上がった。明日はこのところ雨が降ってないので雲海は無理だろうな〜と思いながら床に就いた。
 
     
     
     
   ・10月 20日(金) 一の森ヒュッテ滞在  
     
      2時間おきに目が覚めて、セットしておいた携帯のアラームが鳴らない前に起き出した。外を見るが雲海は出ていない。東の空が早くも筋状に赤くなっているので急いで仕度をして外へ出た。ヒュッテの階段で一段踏み外し、左足がグキッと音がして痛みが走ったがそんな事は気にしてられない・・。(>_<)

 そして、朝焼けのドラマが始まり、今まで来た中では一番綺麗だった。ヽ(^。^)ノ 
 
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    撮影を終えて、みんなが槍戸へ行った後で足に湿布を貼り、顔を洗ったり準備をしてお先に朝食を食べていると、みんなが帰って来た。みんなが下山するのと一緒に出掛けて桂の森を案内するつもりだったが、同宿の先生が案内してくれるとの事で先に撮影に出掛けた。  
     
   
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    昨日とは太陽の位置が違って逆光の桂の木を写す事が出来た。同宿の先生だけが来て、みんなは山歩きに慣れない人もいるので寄らずに帰った、よろしくとの事だった。こちらこそ、乗せていただいてありがとうございました。<(_ _)>

先生が帰った後は、思い残す事がないように撮影してヒュッテに戻った。昼からは少し昼寝をした。

 夕景は何度も外へ出てみたり、一の森山頂や三角点に行ってみたがガスが上がって来て全然ダメだった。夕食後、8:0には床に就いたが、今朝の撮影の事でピントや操作を間違ったのではないかとか考えてなかなか眠れなかった。
 
     
     
     
   ・10月 21日(土) 一の森ヒュッテ滞在  
             【おっちゃん】 吹田〜見の越  〜一の森ヒュッテ   
     
  一度だけ現れた朝日

 いつものように、2時間ごとに目覚めて、携帯のアラームが鳴らない前に起き出したが、外は深いガスに覆われていた。
それでも、準備をして決めておいた場所でスタンバイしたが、待てど暮らせどガスは晴れず、うっすらと太陽が見えたのは一度だけだった。
 
     
  法螺貝の滝方面 槍戸方面  
     
    朝食後もずっとガスに覆われたままだった。おっちゃんが昼過ぎには来る予定で、見の越に着いたら電話がある筈なのでトトロの森で会う手はずだったが、一の森山頂〜三角点の稜線からの法螺貝の滝方面のガスが晴れたらいいよと内田さんの勧めもあって写してヒュッテに戻ると、おっちゃんから電話があって上で写しているからと言ってくれたそうなので、そのうちに来るだろうと思っていたのに着いたのは3時過ぎだった。
 
     
     
     
   「waiwai」記  
    吹田のアパートをam7時頃に出発した。いつものように中央環状線を走って行くと、「中国道」が渋滞しているようだった。「宝塚ICから入ろうか」と、暫らく地路を走った。中国道に入ったが、やはり暫らく渋滞の列が続いていた。
 渋滞が解消されたのは、いつものように「西宮北IC」あたりだった。ここから、「淡路・鳴門・徳島」は順調だ。いつもの貞光のコンビニで「おみやげ」等を仕入れて、見の越を目指す。
 
     
   鹿よけの網?   見の越に着いたが、リフト横の駐車場は満杯状態で、第二駐車場にUターンだ。リフト券を買って、携帯で千代さんに連絡なのだが、アンテナが立たない。公衆電話で連絡するのだが、こんどは千代さんの方が「電源が入っていないか、電波の届かない・・」とのアナウンスだった。結局、一の森に電話を入れた。キレンゲショウマの辺りには、真新しいネットが張り巡らせていた。  
   
   
   
   
    事前に千代さんが「桂の森」で逢うとのことだったので、「刀掛け」からいつもの路を通る。暫らく「デジカメU」を取り出して何枚かシャッターを押す。コーヒでも沸かそうかと腰掛けていると、上から人の声がした。四名の若者グループだった。この路で初めて出会った人だった。  
     
    コーヒを飲み暫らく千代さんを待つが、「いま、上の方で写してる」との内田さんの電話だったので、こちらには寄らないかも?と、小屋を目指すことにした。小屋への路で20名ほどのグループが出発しようとしていたが「お先にどうぞ」と、路を譲ってくれた。小屋に着くと、小屋前の広場にも大勢の人で「ワイワイ・ガヤガヤ」と、賑わっていた。  
     
      大勢の人たちの中に内田さんを見つけた。その大勢のグループは『今回は20数名のメンバーで、毎年、四国各県から集まっている』という「○×省」の人たちだった。彼らは自炊で宿泊とのことだ。そして、一般客は徳島の夫婦と私達の四名だった。夕食までは少し時間があった。やがてグループのポッカ隊が到着し、荷を広げ始め早速ビールを開け始める人。コンロを出して、「ゼンゴの一夜干し」を焼き始める人・・と交流会(?)の始まりだった。  
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   私達は、『夕陽の撮影』をと、槍戸へ向かった。
 昨年はこの界隈の紅葉がちょうど見頃だったが、今回はやはりちょっと早かったみたいだった。しかし、「雲に夕陽」の写真を何枚か撮った。小屋に戻り、夕食は食堂ではなくてコタツの間だった。徳島の夫婦は「初めての山行で、初めての山小屋泊まり」だそうだ。ご主人は内田さんと同じ熱燗を頼んでいた。私達はビールで乾杯である。
 和やかな家族的な夕食で、徳島のご夫婦は私達夫婦の会話を聞き「ひょっとしたらブログを公開していませんか?」と尋ねてきた。ここの一の森への宿泊を決めるのに参考にした中に私達のhpがあったそうだ。
 
     
    例のグループは遅くまで盛り上がっていたが、私たちは早くから床についた。  
     
     
     
   ・9月 22日(日) 一の森ヒュッテ〜見の越〜吹田   
     
    朝陽の撮影は、5時に起床だった。徳島のご夫婦も一緒に「御来光」を見るため起き出した。小屋から2〜3分の、一の森の頂上まで暗い中を歩き頂上で待つ。剣山からの路にヘッデンの明かりが近づいていた。「ここまで来て朝陽を見るんなら、一の森で泊まっていたらいぃのにね」と千代さんが囁いた。
 日の出ショ〜は数分で終わってしまった。
 
     
  一の森からのご来光 撮影準備の千代  
     
  記念撮影  
     
    撮影後は朝食タイムなのだが、例のグループの若者は忙しく食堂で朝食の準備をしていた。私達は、コタツの部屋で朝食だった。トイレを済ませ食堂に戻ると、千代さんがおっさんと話していた「○×さんよ」と、紹介したのは・・例のグループの一員だった。34年振りの再会だった。
 こんなところでの再会とは・・。何年前になるか、松山で彼をテレビで見たことを思い出した。そのテレビは「○×省」の不祥事が発覚して、その責任者としての“お詫び”のニュースで見たものだった。千代さんの“想いでの彼”は、同僚の「帽子を取れヨ!」の冷やかしの言葉で想像できるように、相応に歳を重ねていた。昨日気付いていれば、ユックリ話が出来たのに・・と、千代さんも残念そうだった。
 
     
  靄で幽玄の世界 ブナ  
     
    今回もいろんな出来事に出会った。内田さんと別れの挨拶を終え、徳島のご夫婦を「桂の森」に案内した。彼は「森や木が好き」だそうで、この「桂の森」に感激の様子だった。記念の撮影を終え、彼らに続き我々も一休みの後、下山である。  
     
  登山道の紅葉  
     
    歩き始める頃、辺りはガスッてきた。「西島駅」からは、前回下山時に使った“遊歩道”へと路を採る。ガスに浮かぶ「紅葉した木々」は、「ちょっと待って」が度々で下山時間が定まらない・・。見の越での昼食は、前回同様「あめご定食」だ。帰りは穴吹への道を帰ったので、お決まりの温泉は、【ブルーヴィラあなぶき】に入湯した。
 
     
     
    念願の黄葉の大桂の木撮影だったけど、ほとんどの木は多分黄色くならないうちに散ってしまったのだろう。その中で1本だけいつもの木のが残っていたし、4日目の帰りに寄った時は曇りでほとんど散っていたので一足お先に行ったのは正解だったわ〜。(*^_^*)
 内田さんから団体さんが○×省の人達と聞いていたので、ひょっとして20歳の頃の元彼(グループ交際だったので彼と言えるかどうか・・笑)も来てるかもと思っていたけど・・、そんなに人の顔を見るわけにもいかないしね〜。この前持って行って飾ってくれた“トトロの森”の写真の名前から私と分ったみたいで34年ぶりの再会だったんじょ。お互い、いい年をとれているかな〜。(^^ゞ

 今度は、雪の桂の森といきたいけど・・、ドカッと降らない10cmくらいの時なら行けるかも、難しいよね〜。