2005年「waiwai隊」の山歩きの記録  
     
   ・10月 29日(土)〜30日(日) 一の森ヒュッテ  
     
    今年二度目の一の森だ。前回は、松山の友人とは別々の日程となったのだが、今回は何とか調整が付き、一の森で落ち合う算段だが、内田さんの話では「床の張替え工事でバタバタしている」との事だった。前もって、ネットで知り合った「エントツ山=ハンドルネーム」さんから、内田さんの元気な様子を聞いていたが、再会が楽しみだ。  
     
  一の森の雲海  
     
    今回は、千代さんの新しいカメラの試し撮りを兼ねているので“天気予報”は雨がちの方が良いそうだ。  
     
     
     
   ・10月 29日(土) 徳島〜見の越  〜一の森ヒュッテ   
     
    いつものように、いつものルートで、いつものコンビニで食料を仕入れ、“見の越”を目指す。
 前回は8月の中旬で、『キレンゲショウマ』とお盆の季節だった関係で、駐車場も混雑していたが、今回はどうなんだろうか?この時期での剣山系の経験が無いので、紅葉が楽しみである。
 大阪へ転勤して、3年が過ぎてしまったのだが、ここ一年で、徳島がこんなに近く感じるようになるとは思ってもみなかった。しかし、瀬戸内海を渡る橋の料金だけは何とかして欲しい物だ・・と感じるのは、私だけじゃないはずだ。松山の友人たちは、まだ松山自動車道を走っている頃だ。
 見の越の駐車場は、夏とは違って空いていた。
 
     
  リフト下の登山道の紅葉

 今回は季節も良いし、リフトは使わないで歩きと決めた。このことは、貞光川沿いの紅葉や夫婦池を越して見の越がガスの中から顕われた黄葉を目の当たりにして、千代さんの腕が鳴っている証拠でもある。
 剣神社の階段を登り、少しも行かないうちに“ちょっと!ここえぇやん!”で、撮影タイムである。ったく・・先が思いやられる。一箇所で、30分は覚悟する必要がある。結局、西島駅(リフトの到着駅)で昼食のおにぎりをほうばる羽目になった。
 
     
    夏と同様、“刀掛の松”から行場経由の道をとる。行場周辺のキレンゲショウマは、今は無い。そして、こちらの道を辿る人も今は無い。“お花畑分岐”では、追分へと道をとるのだが、分岐の処の道が崩れている。「あぁ〜鹿が駆け降りて、崩れたんじゃねぇ〜」と千代さんが話しかけてきた。
 「ここの桂の木の四季を撮りたい」と千代さんは楽しみにしていた。
 
     
        
     
    いつもの場所での撮影を切り上げて、一の森に着いたのは3時過ぎだった。既に“松山組”は小屋に着いていた。小屋は改装中で、大工さんらしい3〜4人が働いていた。内田さんと言葉を交わして、二階の部屋へ荷物を運んだ。

 ガスの中の今の状況では、夕景のシャッターチャンスも無い。夕食は、私達と松山の友人の五名。大工さん4名。徳島在住の“森の案内人さん”ら二人。カメラマン一名。の12名だった。夕食後、それぞれに酒を楽しみながらの瞬を過ごす。
 
     
     
     
   ・10月 30日(日) 一の森ヒュッテ〜見の越〜吹田   
     
    相棒が写真教室に通い始めて、今年は写真展を開くことも出来た。長年働いた会社を退職して、見知らぬ土地で暮らし始めて、はや三年の月日が過ぎた。誰一人知り合いの居ない社宅での日々の中、今、生きがいともいえる“写真”という趣味が持てたことは、私としても歓迎すべき出来事なのかも知れない。
 最近はその相棒の趣味にも、同行する事が多い。私の場合は、デジカメでの撮影なのだが、カメラを構えてファインダー越しに見える風景は瞼にしか残らない景色かも判らないのだが、その風景を他の人に伝える事が出来たら、どんなに素晴らしいか?。
 
     
    私達は、数年前から山へ通っていた。しかし、山での感動や達成感は、登った人の胸の内に留まってしまうものだ。それは、山へ登らない人には味わえないものだった。しかし、写真に撮ることでその感動を伝えることができれば、そんな素晴らしい事は無い。もっとも、山登りと撮影行とが同居出来ない事も良く理解している。
 「今日は撮影よ!」との相棒の言葉で山へ行く場合は、一箇所で30分や一時間は留まることは理解している。つまり、記録としての撮影とは意味が違っているのだ。どんなに素晴らしい場所でも「作品にはならない!」ということらしい。写真教室の先生に「良いところへ行って来ましたね!」と云われるだけよ。との、相棒の言葉が頭から離れることはない。

 朝一番の撮影は、朝陽の到来前から始まった。黒いシルエットの山々が光を浴びて、雲が動き、山並みを越えて行く。相棒は三脚を担いで駆け回っている。
 新品のカメラは、どういう景色を写しているのだろう?
 
     
          
     
    朝食前の“朝陽の撮影会”も終わって、朝食後は“槍戸”へと行くこととした。朝の光を受けた木々の織り成す光景は見事だった。石鎚山系や赤石山系には無い景色が目の前に広がっていた。
 どんな言葉より雄弁なのは写真だ。この景色を写真で表現できたら素晴らしいのだが・
 
     
  リフト下の登山道 見の越の紅葉  
     
    帰路は“見の越トンネル”を越えて、R438から中尾山高原へと道を採って、徳島へと走った。もちろん、温泉は神山温泉である。徳島の義姉宅へ寄って帰宅したので、吹田に着く頃には日付けが変わっていた。
 
     
   【後日談】 一の森の管理人さんの内田さんより、《当掲示板(旧)》に以下の書き込みがありましたので、こちらに紹介します。

 《『waiwai山日記』をごらんの皆様、今年の営業は11月6日で終了しました。来年は4月28日オープンを予定しています。営業終了前に一階の床をヒノキの板にすべて張り替え快適なヒュッテに変身していますので来年は是非見に来てください。一の森の日の出は最高と言われていますが、巨樹・老木も見事です。特にゴヨウマツの巨樹は素晴らしく樹齢千年以上のものがあり、またゴヨウマツノの白骨樹林は日本でも有数のものではないか思います。台風で痛み倒れつつありますので、写真を撮られる方や、木に関心のある方は是非お早くおいでください。詳しいことはwaiwaiさんお聞きになるか、090−51453043の内田までお願いします。
 
     
     
     
     
    おニューのカメラはどんなもんかいと試したくて一番に浮かんだのは一の森への途中の桂の木。リフトは止めて登山道を登ったと言うのは高いリフト代でビールが飲めると言うのがホントじょ。

 前回よりは手足の関節痛も軽くなっているので頑張るぞっと、撮影に臨んだんやけど・・、なんせ初めて写すんだからね〜。ズームレンズを使い慣れた身には、単体レンズは難しい〜。 (-"-) おまけに、ファインダーに見えてる景色の中にある『枠』が見えにくい上に、その枠通りには写らないらしい・・?? このカメラ、レンジファインダーとか言うんじゃな〜い。斬り!! 
PLフィルターを着けるのが恐ろしく難しい・・ので、今回着けれんかったんじょ。紅葉の写真がキリッとしてないのは腕のせいもあるけど、そのせいもあるんじょ。^_^;