2023年9月 劇団創立50周年記念公演         《終了しました》
       「音吉物語 ~帰り花 咲きて誇らし 小野浦の浜~」


このたびは劇団創立50周年記念公演「音吉物語」にご来場頂きまして有り難うございました!
また、ご来場頂けなくとも陰で応援してくださった皆様方、有り難うございました!
お陰様で成功裏に終えることが出来ました!
アンケートも好評で私ども劇団員大変喜んでおります️!
50周年記念という良い意味でのプレッシャーが皆の意識を高めたようで、持てる力以上のパワーが出たようです。
こうした経験がまた次なる成長に繋がっていくのだと思います!
お客様に育てて頂く劇団のメンバーは幸せです!
これからも今回の経験を糧として成長出来たらと、ますます研鑽を積んで皆様に舞台上からお礼が出来ますように精進してまいります!
このたびは本当に有り難うございました!!

              2023.9.25 劇団シアター・ウィークエンド 代表 松本喜臣



   「音吉物語 ~帰り花 咲きて誇らし 小野浦の浜~」
       作/東田麻希  演出/松本喜臣
       後援/愛知県美浜町
       協力/青二プロダクション、三代舞踊団、音吉顕彰会
       協賛/公益財団法人十六地域振興財団





チケット予約


チケットのご予約はこちらから申し込めます。

「チケット予約フォーム」(終了しました)

予約のお客様のチケットは、当日会場受付にてお取り置きをさせて頂きます。
お名前をおっしゃって頂き、ご精算(現金のみ)、お受け取りをお願いします。
日時指定の全席自由席です。
開演5分前にはご来場下さい。
お問い合わせ先  劇団MAIL:theater_weekend@yahoo.co.jp

公演日時


2023年9月 9日(土) 14:00~/18:00~
2023年9月10日(日) 11:00~/15:00~
※開演30分前に開場予定

会場


愛知県芸術劇場小ホール
愛知県名古屋市東区東桜一丁目13番2号
地下鉄東山線または名城線「栄」駅下車 徒歩3分

料金


前売り:大人3500円
    学生2500円

当日券:大人4000円
    学生3000円

【We.S.A.会員様】
2020年5月1日以降の会員証をお持ちの方は、ご招待させて頂きます。
お連れ様の割引については、有効期限が切れているため割引サービスはございません。
なお、今回のご招待をもちまして、コロナウィルス感染拡大の影響による会員証期限切れ特別措置を終了させて頂きます。

キャスト


【特別出演】

齋藤宏一(音吉顕彰会)
牧美花(バイオリン)(牧美花オフィシャルサイト)
徳武徹(三代舞踊団)
和田紀彦
三代舞踊団(ダンス)



後藤明日香 中村真弓 三輪和泉 岩田浩明 富田裕子 黒河内彩 石原渉
中野由佳子 川辺早紀子 松岡和貴 山岸憲 栗木るみ子 服部良子 稲熊光子 小島ルミ
近藤隆(劇団おうめい) 澤田恭宏 西本和生(劇団おうめい) 林大智



小山茉美
松本喜臣

音楽


「音吉物語」テーマソング
    作詞:高田高三 / 作曲:森本章夫

「絹のバラード」
    作詞:東田麻希 / 作曲:三浦鯉登

「グレイトジョイの歌」
    作詞:高田高三 / 作曲:三浦鯉登

劇中音楽の編曲 / 三浦鯉登

松本喜臣からのメッセージ


-part①-

劇団シアター・ウィークエンドは2023年5月に結成50周年を迎える事になりました。
あっという間といえばそうですし、長かったといえば長い道のりでした。
最初は私と脚本家・東田、そして研究生として募集して入って来た3人の、計5人でスタートした劇団です。
思えば「集まり散じて人は変われど仰ぐは理想の時代と共にある演劇、土地に根ざした演劇」でした。今もそれは変わっておりません。
50年やっていれば色々な事と出会うものですが、劇団から声優のスター・小山茉美が誕生しました。Dr.スランプ アラレちゃん(アラレの声優担当)のヒットで、彼女は本の出版や全国ツアー等、スターが味わう事を経験することになりました。滅多にないラッキーな事です。
・・・・長くなりそうなので、この続きは5回くらいに分けて連載しようと思います。
今回はこれにて失礼致します。

             2022.12.10 劇団シアター・ウィークエンド 代表 松本喜臣


-part②-

東京での劇団活動を名古屋に移すきっかけは、どうせ活動を続けるならば生まれ故郷の名古屋の方が何かと便利と考えたからです。
稽古場は父が経営していた社交ダンスのレッスン場があったので、そこからスタートする事になりました。しかし私が目指していた「カフェテアトル」をやるには不都合が多かったので、1000万円の借金をして、今池の北にある都通りに喫茶店と稽古と公演が出来る変な「場」を作る事が出来ました。これはパリのカフェテアトルにヒントをもらったものです。
何故私がパリにいたかというと、文学座の先輩の俳優・翻訳家・演出家である若林 彰さんから東ヨーロッパの演劇フェスティバルに参加しないかとのオファーをもらい「ブルガリア・ルーマニア・ポーランド・ハンガリー」の巡演に参加したのです。ハンガリーのブタペストで解散し、私は一人でウィーン・ローマ・ナポリ・モナコ・ニース・バルセロナ・マラガ・パリを回りました。そしてパリでカフェテアトルに出会ったのです。
こうして、まだ日本では数少ないカフェテアトルが誕生したのです。
公演のない時は普通の喫茶店ですから、お客様がコーヒーを飲んでいるといきなり「出ていけ!」と大声で叫んで、お客様がびっくりしたことがありました。芝居の稽古をしていたのです。
このようにして、変なカフェテアトルがスタートしました。
この続きは次回ということで失礼します。

             2023.3.3 劇団シアター・ウィークエンド 代表 松本喜臣


-part③-

当時のパリのカフェテアトルに影響を受けて始めた「喫茶・座・ウィークエンド」も最初は変な喫茶店でしたが、徐々に認められて活性化しました。
学生の演劇部の皆さんが発表会をしてくれたり、たまり場にしてくれたお陰で、なんとか演劇の「場」として10年近くの間にカタチはできていきました。
喫茶店としては暇でしたが・・・。
そんな中、もうワンランク上に行こうという時に、大家さんの都合で立ち退きになり、その場を出なくてはいけなくなりました。
そして、最近までいた池下駅から5分ぐらいのところにある大崎ビルの2階に移ることになりました。
そこでは、喫茶店は無理だったので「スタジオ・座・ウイークエンド」の名のもとに、再出発ということになりました。
この続きは -part④- ということで。

             2023.6.26 劇団シアター・ウィークエンド 代表 松本喜臣


-part④-

「都通リ」から「池下」へと活動の場を移すことになった私達は、活動拠点であると同時に、レンタルとして会場を貸すという劇場経営者の側面も持たざるを得ませんでした。
芝居一筋で進んで来た私は、支払いが出来なければ親に泣きついて借りるという、世にいう道楽息子そのものでした。
ですから、借金はみるみるたまっていきました。
経営者の能力の全く無い私は、それでもなお芝居を続けました。
劇団として公演をやらないということは、考えたこともありませんでした。
(コロナの時を除いては)
レンタル会場として活況を呈してる時もありました。
劇団も色々あって離合集散もありましたが、今いるメンバーが踏ん張り通してくれて、無事50周年を迎える事が出来ました。
勿論、諸事情で芝居を続ける事が出来なくなった同志もたくさん居ることは言うまでもありません。
やはり【芸術】だけを求めてもだめ、【経済】だけを求めてもだめ、【芸術】と【経済】が仲良くして初めてバランスのとれた【芝居】というものが出来上がるのかも知れませんね。
いつになったら、この私に出来ることやら・・・?
でも大丈夫!私には優秀な劇団員たちがついていますから!!

             2023.7.14 劇団シアター・ウィークエンド 代表 松本喜臣


-part⑤-(最終回)

~50年の歩み~
劇団創立50周年記念公演「音吉物語」が、いよいよ近づいて来ました。
今まで経験したことのないテレビ電話で稽古を積み上げてきたつもりですが、なかなか芝居が練り上がらなくて、毎日焦っております。

お客様に少しでも完成度の高い芝居を観て頂きたくて、今回たくさんの方に協力いただいています。
東京に居る私と名古屋に居て稽古に参加してくれている劇団員。
客演の方々は・・・
東京に住んでいて何回も名古屋まで稽古に来てくれる劇団出身の小山茉美さん。
長野から稽古に来てくれるバイオリンの牧 美花さん。
愛知県在住のダンスと役者の徳武 徹さん。
役者の和田紀彦さん。
音吉顕彰会会長で篠笛も披露してくれる齋藤宏一さん。
そして忘れてはいけないのは、スタッフの皆さんです。
サイドから芝居を支えてくれる照明、音響、舞台監督の皆さんには心から感謝します。
特に㈲自由舞台の福田晴彦さんとは30年以上の付き合いで、細かい事を説明しなくても私の意図を汲み取ってくれて、舞台を創り上げてくれる関係になりました。
いわゆる以心伝心というやつです。
・・・等々数え上げたらきりがない程の人々の協力によつて成り立っています。

一口に50年と言えば簡単ですが、噛み締めれば50年の深い味が染み出て来ます。
これからその味をじっくり味わっていきたいと思います。

最後に、劇団員の皆は運営委員をはじめそれぞれ持てる力を発揮して良く頑張ってくれました。
東京からの私の演出を現場である名古屋で助けてくれました。感謝します。
相当ストレスが溜まったと思いますがもう少しで本番です。
良い舞台が出来上がって、ストレスがすっ飛んで行くことを祈りつつ筆を置くことにします。
皆さん、本当に有り難うございます!
中村真弓さん、本当に有り難う!!

             2023.8.4 劇団シアター・ウィークエンド 代表 松本喜臣


劇団員からのメッセージ


「ウィークエンドと私と【さと】」 (後藤明日香)

ウィークエンド研究所の門を叩き松本先生の門下生になった、あれは昭和63年9月の事。
あれから随分と時が経った。
劇団員になって少しした頃、色々あって先輩方が一斉に辞め、劇団員が4人になった。
私はペーペーの新人だったがいきなり一番の古株となった。

そんな時、松本先生から美浜町と組んで江戸時代美浜町に実在した山本音吉なる人物を広く世に知らしめようという町起こしの一環で、完成したばかりの美浜町総合体育館と春日町公民館、愛知県芸術劇場で公演をやる事になった、とのお話が。
劇団始まって以来のビッグプロジェクト、東田先生執筆の脚本の題名は劇団シアター・ウィークエンド創立20周年記念公演“音楽劇「にっぽん音吉物語」”。かくして暑い夏が始まった。

そして私は【さと】という音吉の妹の役になり、いざ稽古を始めてみると私は全く出来ず。
芝居の幕開けで(初演では)子守りをしながら背中の赤ん坊に、かりやたろうの言い伝えを語るのだが、子守りをしてるように見えず、背中の赤ん坊に語っている感じも出ず、台詞廻しも全部駄目。動きも駄目。致命傷は音吉兄さを思う気持ちが伝わらない…。稽古が進まず、並み居る客演の大御所俳優の方々にも迷惑をかけてしまう日々だった。
そんなある日、とうとうプロデューサーの方から、さと役を他の芸能プロダクションの娘に代えろとの御達しが。しかし松本先生、東田先生は後藤は必ず出来るから待って欲しいと拒否。この時松本先生は私に「演れると信じてるから絶対にクビにはしない」と言って下さった。嬉しくて、申し訳無くて涙が出た。松本先生、東田先生に一生ついて行こうと決めた瞬間だった。
しかし頑張っても、なかなか上手く出来ず気持ちは焦るばかり。さとの役の事ばかり考えて毎日必死で稽古し稽古帰りには出来ない自分が情け無くて毎回泣いていた。
通常の稽古に時間を割く訳にはいかないので、ある時期から東田先生が稽古時間以外に昼間の時間がある時特別にマンツーマンで特訓して下さる事になった。昼は東田先生に夜は松本先生に。本当に根気よく指導して頂いた。今思えば凄く贅沢な時間だ。
沢山沢山稽古をして疲れて何も考えられなくなって、そうしたら、ある日突然不思議な感覚がやって来た。何だか分からないが本気で音吉に会いたくなって悲しくて気がつくと台詞が口から勝手に出てきていた。すると松本先生が言った。
「そうだよ、それで良いんだよ。」

そして迎えた本番。ちゃんと演れてたのかは、自分では、わからない。
だが、あの稽古の後から、役の感情で舞台に立っているという実感は確かにあった。それまでも散々先生から言われていた、「頭で考え過ぎるな!感じろ!」というダメ出しの意味が初めて分かったような気がした。それと同時に良く見せたいという自己顕示欲や、よく先生が言われる所謂、良い気持ちになって演じる自己陶酔感という魔物と闘う事の大切さも身に染みた。(こちらは未だ毎回戦闘中。)

公演後、松本先生が、プロデューサーの方から「松本先生、あの時さとを代えろと言ってすみませんでした。先生の言われた通り、あの娘、演りましたね。」と言われたよ、ホラ、だから俺の言った通りになっただろうと笑って仰った。
それを聞いた私は、また涙が出た。

あれから30年…。まさかこんなにも長くさとを演る事になるとは誰が予想しただろう。
流石に年齢的にさとをやるのは限界ではないかと思い、チェンジした方が良いのではと何度も提案してきたが、その度に松本先生は30年前と同じように、「良いんだよ。大丈夫。俺が大丈夫って言ったら大丈夫なんだから!」と笑って仰る。
もうあの役やるのは厳しいんじゃないかというご意見は山程。以前のスタジオ公演の際は(スタジオ至近距離だから、さぞやホラーだった事でしょう。)お客様からさとは音吉の妹なんだか母なんだか婆ちゃんなんだか分からないと言われたとか(全く持って、そうだろうとは思います。)さとの年齢的な違和感が気になり芝居に集中出来んかったとのアンケート(スミマセン、お客様。)等々有るが、それでも松本先生が演れと仰る限り誰が何と言おうと演じ続けると決めた。そして今日に至っている。
長い年月の中で出逢えた沢山の素敵な演劇人の方々、作品…音吉物語の上演で訪れた沢山の場所、想い出達…。
感謝なんて言葉じゃ全然足りない。
この至福を思う時、また私は泣いてしまう。(笑)

                         2023.8.31 劇団員 後藤明日香



私が劇団研究生として劇団シアター・ウィークエンドに入った時は、今は建て替えでなくなってしまった「スタジオ・座・ウィークエンド」でのスタジオ公演の直前、初めてスタジオでピリピリとした空気の中で稽古を見学し、先輩方の演技に圧倒されていると、松本先生から「役を追加するから、隣の役者が言ったセリフを繰り返し言え!」と言われ、訳も分からずそのまま稽古、本番の舞台に立ったような気がします。
「気がします。」と書いたのは、これまでに小学校の学芸会でしか演じた経験が無いドシロウトに何を言っているんだ?の衝撃と、初めての舞台に舞いあがり、それまでの人生で感じた事のない感覚の中で興奮状態で舞台に立っていたため、正直なところ曖昧な記憶しかありません。
あれから18年。劇団で本当に多くの経験をさせていただきました。あの時、圧倒された先輩方の様に演じる事が出来ているかは自分では分かりませんが、50周年記念公演に立てる喜びを感じ、持っているものを全て吐き出してがんばります!

                            2023.9.5 劇団員 石原渉



「ラブレター」

今から10年前、わたしは日本ナレーション演技研究所(通称日ナレ)の研修科2年だった。
そこで水間邦子講師と出会った。
レッスンを重ねるにつれ、わたしは水間講師に恋をした。人として、講師として、役者として、大好きになった。
そして日ナレ卒業を機に水間さんに会えなくなるのは考えられなかったわたしは迷わずウィークエンドへの入団を決意……した訳ではなく、そのまま日ナレからのオーディションで名古屋のタレント事務所へ所属するのだった(えっ?)

事務所へ所属し半年が経った頃知らない番号から着信が…
「みずのですけど、川辺さん?」
「みずの?みずのは知らないです」
「み・ず・まです!!」
心臓が爆発しそうになった。
あのわたしが大好きな水間さん?!
「今度ウィークエンドの公演で客演お願い出来ないですか?」
わたしは二つ返事で承諾。
客演公演を終え、そこからウィークエンドへの入団を決めたのは言うまでもない。

と、つらつら水間さんへの愛を語り、水間さん目的で入団したわたし(これ聞かれたら怒られるな)だが、素晴らしい先輩方可愛い後輩たちに恵まれ、有難いことにたくさんの役を演じさせて頂くことが出来た。
どの役もわたしにとってもう1人のわたしで何人ものわたしがあの「スタジオ・座・ウィークエンド」で息をしていた。
あの舞台に立っている時間はわたしにとってかけがえのない時間だった。

今度わたしにとっては3度目の「音吉物語」
息子とその音吉物語の舞台に立てるのは感慨深い。

今は亡き大好きな水間さん。
空から観ててくださいね!
川辺はまだまだ役者頑張りますよ!!

                          2023.9.5 劇団員 川辺早紀子