♪ 音の長さを表わす音符……
音の長さは「音符」によって書き表わされます。長さといっても、0、何秒と言う長さは表わしません。それは演奏する速さ(テンポ)によって異なるからです。物理的な音の長さは「テンポ」が決定して初めて決まるものです。したがって、音符によって表わされる「音の長さ」というものは実は「長さの関係」「相対的な長さ」を表わしているのです。では、それはどのような「関係」なのでしょうか?図を見てください。
この「半分」と言うのは相対的な関係ですね。音符もこれと同じ様に「半分」ずつの関係になっています。
16分音符は全音符の16分の1と言うことになります。長さの比率がそのまま音符の呼び名になっているというわけですね。
休みの長さは「休符」によって書き表されます。音符と同じように「半分」ずつの関係になっています。
音符も休符も、大きいほうから見れば「半分」「半分」という関係でした。これは、小さいほうから見れば「2倍」「2倍」という関係でもあります。音楽を表現するのには、これだけでは不十分です。そこで、「基準」と「2倍」との中間を表わす方法が必要になってきました。
この図で、「基準と2倍との中間」は1.5倍だということが分かります。では、4分音符の1.5倍をどのように表現しましょうか?
という表示はどうでしょうか?‥‥理屈では正しくともなんだか繁雑になりそうですね
そこで「.5」と書く代わりに「.」だけを付けて1.5倍を表わすようになりました。「1.3倍」や「1.7倍」が必要になることはほとんど考えられませんから、音楽ではこれで大丈夫なのです。
では、よく使われる付点音符を下に示します。(☆印)
次に、よく使われる付点休符を示します。(☆印)
ここで、音符の各部分について、その呼び方を確認しておきましょう。
「はた」は、2つ以上続く場合、下の図のようにつながった形で表わされます。
|
歌の楽譜の場合、歌詞表示のためにはたをつながない場合があります。 |
器楽の楽譜の場合、ほとんどこのようなつながったはたを用います。 |
同じ線上におかれた二つの音符は、「タイ」によって結ばれ、ひと続きの音符として扱われるようになります。
次の楽譜を正しく読めますか?リズムを打ってみましょう。また、それぞれの問に答えてください。