で、意気込んで寝る前にもレヴァになる練習をしてたんだが……それは帰って来た ジルに邪魔された。
もちろん逃げたんだけどあっさり捕まってジルの寝室のベッドに押し倒される。
簡単に寝間着を脱がされてしまい最後の砦の下着を死守してたらなんと破りやがった。
文句を言う間もなく大きく足を広げさせられる。
俺の息子に顔を近づけるジル。
息が掛かってひくりと反応してしまう。
舌を伸ばし舐められるとそれだけでぐぐっと起ち上がる。
熱い咥内に含まれたらもう爆発寸前だ。
いつまで経っても堪え性のない息子が恥ずかしい。

「ん、ふぅっ……ん!」

脚の間から卑猥な音が聞こえてくる。
内腿が震えて来て、もう我慢するのが限界に達する。
イキたいけど、いくらなんでも早過ぎだろ。
必死に耐えていたのにジルに強く吸われたせいで……結局、出してしまった。
ごくりと嚥下する音がする。

「ジ、ジル……飲まなくてもいいんじゃないか?」

そこにたくさん精気があったとしても俺にはそれがおいしそうに見えない。
むしろまずいっていう知識があるから尚更だ。
でも、ジルはいつも……飲む。
――ハッ!
もしかして……。
血を吸われる事を俺が拒んでいるからここから精気を取っているのか?
俺に言ってこないだけで実は結構、精気に飢えているのかもしれない。
今まで特に考えてなかったけど、ジルとしている時、受け身の俺はそれは大量に精気が入ってくる。
だけどジルはどうなんだろ?
そう考えたらまずいアレで精気を取っているジルがかわいそうになってきた。
もう少し血をあげる事に寛容になろう。
ジルを呼ぶと身体を移動させて俺の上に覆い被さって来る。
手を伸ばしてジルの唇に触れた。
ああ、今までごめん。
これからは今よりも吸血の回数多くするからさ。

「ジル……俺の血を吸って……」

吸いやすいように顔をそらして首筋をさらけ出す。
いつも血をあげる事を拒むのは別に意地悪しているわけじゃないぞ。
身体がまぁ……その、熱くなるんだよ。
変な声も出ちゃうしさ。
ぐったりして動けなくなるっていうのもあるし。

「ジル?」

いつまで経っても血を吸って来ないから顔を正面に戻してジルを見上げ……ぎょっとした。
ジルの瞳の紅い色がいつもより濃くなってギラついている……っ!
もしかして「精気に飢えてた事を今気付きやがって!さんざん今までまずいもの飲ませてくれたな!」 ってやつですか?
謝る!謝るって!!
あえぐように口を動かすとジルは突然、俺に覆い被さって抱きこんだ。
頭の下に手を入れ、項ごと少し持ち上げてあれよあれよと言う間に首筋に歯を立て吸血した。

「……ぁっ……ぁあああっ!」

あ、熱いっ!
ジルに触れられているだけでビクビクと反応してしまう。

「ひぅ……っ!!」

ジルの指が俺の尻の間を滑り中に入って来た。
ぐりっと回されて思わず口を塞ぐたくなる程、甲高い声が出てしまった。
指が増やされて壁を広げるように何度も往復する。
ヤバイっ!
吸血されて敏感になっているせいかすぐにまた出ちゃいそうだっ。
唇を噛んでぐっと我慢していると動いていた指が止まって思わずきゅっと締め付けてしまう。
ジルが首筋から口を離す。
ペロっと自分の唇を一舐めしてから今度は俺の唇を舐めた。

「噛むな」
「……っ、……っ」

達かないようにぎりぎりのところで踏ん張っている俺はそれどころじゃない。
中にいた指がズルリと引き抜かれ、その感触にも身体が感じてしまいますますぐっと噛んでしまう。
鉄臭い味がじわりと口の中にしみ込んでくる。
ああ、唇が切れたんだなとかそんな事を思う余裕もない。

「聖司」

名前を耳元で囁かれ、ジルの低い美声が聴覚を刺激する。
その瞬間。
……う、嘘だろ?
俺とジルの間が濡れた。
あまりにもあっけなさすぎる。
ぐわっと顔が熱くなって手で覆った。
すると腹にぬるっとした感触が。
え?何?と思って見てみると俺が腹に放ってしまった白濁をジルが 舐め取っている。

「ちょっ、何やってんだよ!」

吸血させたのにそれを舐めたら意味ないじゃん!
まだ精気が足りないとか?
いや……でも、そうは見えないんだけどな。
ジルはへそのくぼみに溜まっているそれも唇を寄せて吸い取った。
そして抉るように舌先をぐりぐりと動かす。

「あっ!!」

ビクンっと身体が跳ねた。
ヤバイ、そこヤバイっ!
マジでヤバイ!!
俺の反応にジルがゆっくりと顔を上げる。
目が合った途端、口角を上げ明らかに笑う。
俺は首を左右に振った。
嫌だという拒否を伝えるために。
だが……。

「やっ……!ジル止めろ!……あぁっ!!」

へそのくぼみを舌先で集中的に攻められた。
逃げ打つ身体は腰を掴まれて下半身を固定させられる。
俺は上半身を捩るしかない。

「はっ、んん!そこやだっ!ジル、ジル!」

ジルの頭をそこから遠ざけようと手で押すがうまく力が入らない。
しかも俺の中にまた指が侵入してきて動き出す。
二つの箇所を同時に攻められて頭がおかしくなりそうだ。
ふるふると身体を震わせているとジルが突然俺から身体を離した。
一切触れずに俺を見下ろしている。
……どうしたんだ?

「ジル……?」

俺の身体は熱を大きく燻らせている。
解放しない限り苦しくてしょうがない。
もちろん熱が自然に冷めるまで待つという選択もあるがそれはかなり辛い。

「ジル」

俺はジルに手を伸ばす。
触れようとしたところで手を取られ指にキスを落とされた。

「欲しいか」

ジルはそれはもう色気全開でほほ笑んでくる。
俺はゴクッと喉を鳴らした。
……欲しい。
ジルが欲しい。
早く中に挿れて。
たくさん精気を出して。
なんて普段なら絶対に言わないだろう言葉をなぜか……言ってしまったのだ。
ジルはというと、少し固まった後、それはもう俺の言葉通りっていうかそれ以上の事をしてくれたさ。
アレやソレをしている最中の吸血はとても、とっても!よろしくないって事を身を持って体験した。





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