「な、何で、こんな事すんだよ…っ」

足はジルに押さえられているため動けない。
半分身体を起こしてジッとジルの深紅の瞳を見た。

「精気欲しいなら血から取ればいいだろ?」
「血は限度があるだろう」
「…ぐっ。そうだけど今までこんな事しなかっただろっ」

っていうか息子をさらけ出したまま会話してる場合じゃねえよ俺。
手で隠そうとしたらジルが俺の足を掴んで持ち上げたため俺はまたソファーに倒れる羽目になった。

「ちょっ!!ジルっ!」

自分の格好に焦った。
なぜなら赤ちゃんがおしめを取り換える格好になっていたからだ。
ジルの視線が俺の尻の間に向けられている。

「お前っ!どこ見てんだぁ!」

自分だって普段見ない所を他人に見られるなんて!
恥ずかしさと怒りのあまり顔が赤くなる。
そして次のこいつの行動にすべてがすっ飛んだ。
な。
舐めやがった。
排泄する役目を持っている穴をコイツはー!

「ふがーーーっ!!ふざけんなーー!」

いくら暴れても逃げられず尻の間からは濡れた音が聞こえてくる。

「ー痛っ!」

アソコに何かが入った感触があった。
恐る恐る見るとジルの指が一本埋まっている。

「何考えてんだ!抜けよっ!…ヒッ」

抜くどころか穴を広げるように指をグリッと動かした。

「痛いっ痛いって!!」

何度も叫ぶとドロリとしたものがジルの指が入ったままの所に垂らされた。

「何…」

それはローテ―ブルに置いてあった紅茶用の蜂蜜だった。
ジルが指を動かし始めるとグチュリと音がする。
痛みは和らいだが指が動く度にグチュグチュと鳴って恥ずかしさのあまりに目をギュッと瞑った。

「…うっ」

質量が増した様に感じられて目を開けるといつの間にか指が三本に増やされ俺の内を蠢く。
しばらく耐えているとズルリと指が抜かれた。
ほっと安堵して一息吐く。
しかし違うモノがさっきまで指が出入りしていた所にあてられた。
まさか…。
思いっきり俺の顔が引きつる。

「じょ、冗談はよせよ…。そんなの入るわけないだろ!っていうかそこは出すところであって入れるところ じゃな…!んぅっ」

煩いとばかりにジルの顔が近付いて俺の口が封じられた。

「んーーーーーー!!!」

俺のアソコにジルの立派なモノが入り込む。
半端じゃない質量に体が悲鳴を上げる。
身体が裂ける様な痛みが押し寄せた。

「止めっ…!うっ、痛!ジル、痛いっ!」
「力を抜け」
「…うっく、む…りっ!」

涙目になりながら唇を噛みしめて顔を左右に振った。
ジルが俺の顎を掴む。

「噛むな」
「じゃ…あ、抜けよ…っ」

涙がこぼれ落ちて頬を伝ったままジルを睨み付けた。
ジルは唇を俺の頬に寄せて涙を拭った後、血の滲む下唇を軽く噛み、俺の脇腹を指でなぞった。

「んあっ!」

弱いところを触られて体かビクリと反応する。
それと同時に強張っていた身体が一瞬、弛緩してその瞬間に一気に俺の中を貫いた。

「ひ、うあああああっ!」

信じられない…。
ジルのモノが俺の中に全部入ってしまった。
な、何てことだ。
冗談でも人に言えねえよ。
絶望感漂わせながら荒い息を落ち着かせているとジルが動き始めた。

「ちょっ!…やっ、はっ…んぅ」

ゆっくりと次第に速くなっていく抜き挿しに痛みではない違う感覚が襲う。
それは俺の身体を痺れさせて熱くさせた。
この感覚が一番感じたのがジルが一際大きく挿し入れた時だった。

「ひあああああっ!」

身体が大きく跳ね俺のモノが起ち上がる。
ジルは俺の感じた場所を狙い何度も突き上げた。

「あああっ!もうやめっ!…ジルっいや!…ジルぅ!」

熱い。
熱くてたまらない。
ジルが侵入して動いている場所が溶けてしまいそうだ。
大きく育った息子は先端からダラダラと蜜が零れ落ちている。
我慢出来ずに解き放ちたかった俺はそれに手を伸ばしたが寸前で手を掴まれた。

「な…ん…」

きっと俺は情けない顔をしてたと思う。
イキたいのにっ。

「どうしたい」
「手、はなし…あっ!やあああ!」

ジルがまた突き入れる。
もう止めてくれ。
おかしくなるっ。

「どうしてほしい」
「…たい。…イキた…いっ!」

見つめてくる深紅の瞳に俺はこの熱を一刻も早く解き放ちたくて訴えた。
ジルはフッと笑う。
それはあの意地悪な悪魔の笑みでないドキリとする笑い方で。

「ひゃあっ!んああっ!…ああぁ…あっ!」

ジルの腰が激しく動きそれと同時に俺のモノもジルの手によって解放を促され身体が 溶けそうなぐらいの熱さに襲われる。
ジルが触れている所、全てが一つになるような感じがした。

「あああ、イクっ!」

ジルの手でイカされると同時にジルと繋がっていた所をギュウッと締め付けていた。
何度か突かれた後、俺の奥でジワリと温かいものが流れ込んで来るのを感じた。
何と表現したらいいのだろうか。
身体の隅々まで微弱な電流が流れる心地よさが広がり、ジルの血を吸った時の様に 満たされていく。
…気持ち…いい。
次第にトロトロと眠りに誘われる。
ジルが何か言った気がしたがそのまま眠りに落ちていった。




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