No124

沖縄珍道中(その2)

2002.08.02掲載

2日目、7月9日(火)晴れ時々くもり時々雨・・・つまり全天候( ̄w ̄;)

台湾付近にいる台風の影響が心配だったけど、朝起きるときれいな青空と
青い海があった。ちなみに、沖縄の海は曇っていても青い。それは、富山
ではありえないこと。空が曇ってると、海もグレー(;¬_¬) だから、冬の日本
海にはあんなにも演歌が似合ってしまうのだ。

話がそれてしまった。今日は竹富島へ行く日(^-^)
どうなるかは分らないけど、プライベートビーチが向いてないことが判明した
ワタシ達。いつでもどこでもいい海があったら入れるようにと、シュノーケリ
ングセット一式×2人分を背負って出発。

石垣港から高速フェリーに乗って、竹富島には15分程で着いてしまう。
15分でよかった〜。この高速船のスピード感は、ワタシにとってはちょっと
コワイ。前回、10年前に西表島に向かう1時間は、なみだ目になっていた
もの。。。

憧れの竹富島に近づくにつれ、だんだん雲行きがアヤしくなってきた。
港(?)船着場(?)には、水牛車観光やレンタサイクルの迎えのバンが何台
も来ていて、予定通りレンタサイクルのバンに乗り込んだ。だけど、5分後、
レンタサイクルやさんに着いた頃には、雨が本格的に降り出した。そ、そんな
ぁ〜。かっぱも貸してくれたけど、少し止むのをみんな待ってた。

ワタシは外に出て、南国の雨に打たれる庭植えのゴムの木や、珍しい沖縄
独特の家並みなんかをぼ〜っと見ていた。そのうち、次のフェリーが着いた
のか、また港方向からバンが走ってきた。さっきは空っぽで帰った水牛車観光
のバンがいっぱいで、レンタサイクルやさんのバンは空っぽだった(笑)。雨
のせいだ。人の心理っておもしろいな。あ〜あ、こんなことならワタシらも牛
車にすればよかった〜(/・ω・)/ ブー

傘を差して地図を見ながら歩いている人たちもいた。歩きは歩きで傘をさせ
ばいいからいいんだけどな〜。この暑さでかっぱ着て、雨に降られたら、もう
べったべただぜ〜。だけど、歩けそうで歩けないだろうなぁ。島中を周るには。

そうやって30分以上はそこでいたような気がする。そのうち、気のせいか
小降りになってきたようだったので、出発することにした。かっぱを着るのは
予想外の展開だったけど、久しぶりの自転車は、ワタシをわくわくさせた。
なんて気持ちがいいんだろう♪少し日も差してきたし(^-^)

こうして、ようやく竹富島サイクリングが始まった。
やっぱりときどき雨も降るし、かっぱの中は湿度100%のしっちゃしちゃだっ
たけど、赤レンガの屋根をバックにたわわになったバナナを発見したりして、
もう。そんなことは全く気にならなくなってきた。

ふと、道の向こうに牛を発見した。「うし、うしーーー!うし-ーーーー!」って、
げらげら笑ってぱきらに報告して、そーっと近づいて行ったけど、動かない。
「ニセモノちゃうん?」そういえば、繋がれているようにも見えないし、なんかヘ
ン。だいたい、なんで、こんなところで1頭だけで座り込んでるのだろう。だけ
ど、確かさっきワタシが「うしだーー!」って大声あげたときは、耳をぴぃーーん
と立てたように見えたけどなぁ。。。そうかと言って、ニセモノにしてはみょ〜に
リアルだし。。。恐る恐る自転車から降りて、一定の距離は保ちつつ近づいて
みる・・・。

ほら〜やっぱり動いた!本物や〜!ホンモノって分ったら分ったで怖くなって
しまうワタシ( ̄Δ ̄;)もしかして、暴れ?牛?とか?(^-^;A"なんか怪我して
るようにも見えるし・・・これ以上近づいたら襲われる?かも?とか思って、
その先の道は舗装されてなくて細かったから、引き返すことにした。

行きたいと思っていたアトリエ五香屋さんの看板を見つけて、湯のみ茶碗を
2つ買った。造りはザツだけど、沖縄らしいの。大きさもちょうどよくて、番茶と
か麦茶が似合いそうな湯のみ。案外お酒とかもいいかも( ̄w ̄*) ふふっ

さてさて、ぱきらの目指すはカイジ浜とコンドイ浜。そこでシュノーケリングが
出来たら、って思ってるらしい。コンドイ浜は『ビギンの島唄』に入ってる「竹
富島で会いましょう」っていう歌の歌詞にあるらしい。それは知らんかった。
あんなに聴きまくっていたのに(笑)。

いつの間にか、カァーーーー!っと太陽が照り付けて、かっぱも脱ぎたくなっ
た頃、道の向こうに海が見えた♪浅瀬そうで、ずーっと向こうまで薄いきれい
な水色の海が広がっていた。

とりあえずどんなカンジか、着替えないで、ぱきらに続いて、サンダルのまま
ひざ下のパンツをめくり上げて海に入って行った。沖縄初海( ̄w ̄*) 水に顔
を浸けなくても見える魚。魚はいるにはいたけど、わざわざ着替えてシュノー
ケリングするほどではなかった。底が砂地なため、隠れ場所も少なくて魚も
少ないんだろう。黒いナマコみたいなのもうようよいて気持ち悪かった。

日差しは強いけど、砂浜の木陰になってるところは涼しい。どこからともなく
現れたネコたちが、しばらくワタシ達や他の人達の荷物を探っていたけど、
おいしそうなものがないと分って、諦めてのんびり昼寝をしていた。

となると、次に目指すはコンドイ浜。ここには更衣室もシャワー室も完備して
あった。お腹がすいたので、バスで売ってるフランクフルトをベンチに座って
食べようとして、さきに喉を潤していると、向かいに座っていたおばちゃんが
「あ!ネコ!」って指差すから慌てて見ると、ワタシのすぐ側に、ネコが音も
なく忍び寄って来ていた。どうやら、フランクフルトを狙っているらしかった。
ここのネコはどうしたものか、観光客の食べ物を狙って近づいてくる。たぶん
お店の人の飼い猫っぽく、呼ばれてたような気がするんだけど、野良だった
のかなぁ。。。もしも、あのおばちゃんが教えてくれなかったら、ワタシのフラ
ンクフルトはどうなっていたのだろう( ̄w ̄;)

軽く腹ごしらえして、時間のかかるワタシから先に、更衣室に行って着替え
た。更衣室とは言うものの、浜辺のそーゆうものはそんな気の効いたもの
ではないので、時間がかかってしまったばかりか、おまけにやぶ蚊の集中
攻撃を浴びて、そこら中を掻きながら外に出てきた頃には、またしても雲行
きがアヤしくなってきていた。や、やばい( ̄w ̄;)

続いて、ぱきらがさささっと着替えて来た。シュノーケリング道具をぶら下げて、
遠浅の海を歩き始めると、もう今にも雨が降りそうな気配だった(;¬_¬) ご、
ごめ〜ん。。。だけど、雨が降ろうと降らまいと、ここの海もさっきの海とあま
り変わりはなさそうだった。おかげで、ワタシはぱきらに叱られずに済んだ(^-^;A"
シュノーケリングポイントは、やっぱ、ツアーを申し込んだ方がよかったかな。
さすがに熱帯魚はいないけど、いつもの富山のプライベートビーチもきれいだ
から(^-^)。

また、元の服に着替えて、サイクリングの続き。
八重山ソバを食べて、一番沖縄らしさが残っていると言う、大好きな竹富島
を走った。時々出会う水牛車を見る度ににんまりしてしまう。かわいい牛さん♪
三線も弾いてもらえるのだ。前回、西表島から湯布島まで乗ったことがあった
から今回は乗らなかったけど、今度はまた乗りたいなぁ〜(^-^)

自転車を返してからも、歩いてうろうろしてみる。普通に咲いてるブーゲンビリ
アやハイビスカス。大きいクワズイモや、確かあれはサンゴ油桐!こーゆうと
ころが好きなのかぁ(^-^)借りたバイクを自転車に交換して欲しいって戻ってき
た女の子達もいた(笑)。ココは、バイクで走るにはちょっと狭そう。やっぱり自
転車が一番かな。

また、フェリーに乗って石垣に戻った。
ぱきらがどうしても気になるらしく、港にある釣具屋さんに入った。一方、沖縄
ならではの、何かおもしろいものがないか探すワタシ。

あった、あった♪どうしても、飲んでみたかった『ミキ』。宮古島にしかないのか
なって思ってたけど、あった〜\(^O^)/原材料は白米・砂糖・もち米・麦・乳酸
のみ。「飲む極上ライス」って書いてある。恐る恐る ぱきらと飲んでみた。美味
しい♪やさし〜味だった(^-^)しかも、栄養ありそうだし(笑)。さすがは沖縄。

今日もばんごはんは居酒屋の予定(笑)。まだ、ごはんを食べるには時間があ
るので、コインロッカーにシュノーケリングセットを預けて、うろうろしてみた。
市場に行ってみると、おばあ達が出してる店がいくつもあった。アップルマンゴー
は、今朝の朝食バイキングでたくさん食べたから味は分ってる。あのとげとげ
ドラゴンフルーツもホテルの朝市で味見させてもらったから分る(笑)。あっさり
したキウィみたいな味だった。

残るは島バナナ( ̄∀ ̄*)ニヤり☆
見た目はかわいいモンキーバナナ風。ほんとに味が違うのかな・・・。おばちゃ
んに「ほんとに味が違うん?」って訊いてみる。そしたら、1本食べさせてくれた
♪ほぅ♪確かに、ちょっと酸味があってさわやかな甘みがあった。おみやげが
たくさんになりそうでコワイさぁ〜((TwT))プププ

結構歩き回って足も棒になってきたから、まだ5時過ぎだったけど、もう居酒屋
さんでごはん食べて、今日は早く寝ようってことになった。今日は『ぐるくん亭』。
昨日食べれなかった、じーまみぃ豆腐、島らっきょうの天ぷら、もずくなどをおい
しく食べた。ぱきらは相も変わらず、刺身を頼んでいた。だけど、ぱきらの最大
の目的は”ヤシガニの姿蒸し”だった。

待っても待っても出てこないヤシガニ。あんまり遅いので、ちゃんとオーダーされ
てるかも確認した。つまむものも少なくなってきたけど、ヤシガニの量によっては
満腹になって食べきれなくなる恐れもあって、どうにもこうにもならず、仕方がな
いので、じぃーまみぃ豆腐の下に敷いてあった月桃のはっぱをちぎっては匂いを
嗅いだりしてつまみにした(笑)。そして、あんなにたくさんあって食べきれるのか
って心配していた島らっきょうの天ぷらもなくなりそうな頃、ようやくヤシガニは運
ばれてきた。でかいヤドカリみたいで、なんだか申し訳なかった( ̄w ̄;) 味は
特別おいしくもないけど、それなりの味わいがあった。ただ、あまり身はなかった
けど( ̄w ̄;)

だけど、そのヤシガニが遅くなったおかげで、思わぬ出会いがあった。
ワタシたちがヤシガニにむしゃぶりついてる頃、隣のテーブルに地元の人だと思
われる若くない男女二人組が来た。「わ〜ヤシガニだ〜」って小さい声が聴こえ
た。この一角は小上がりになってるけど、テーブルは2つしかなくて、三方を壁に
囲まれていた。隣のことはいやでも分ってしまう。

オーダーの時になんかおかしなこと言ってるなぁ・・・って、相手の顔は見ないで
自分ひとりでにやっと笑い、そして、刺身で食べた”ぐるくん”の骨をかりっと揚げ
て来て、って言う声が聴こえてきて、思わず顔を見て笑ってしまったのだった。

そのお隣さんにシャコガイの刺身が運ばれてきて、今度はこっちが「わ〜シャ
コガイだ〜すご〜い」って思わず見た時、人懐こそうな目と目が会って、手招き
された(笑)。え?えへ?そっち行くの?(笑)ぱきらと目を見合わせた。ヤシガ
ニ食べたし、もう帰ろうかってところだったけど、せっかくだから、言われたとおり
にお箸とコップを持って合流させてもらった。

テーブルの上には、注文したものがたっくさん、もう並びきらないほど並んでいた。
二人じゃ食べきれないからって、シャコガイの刺身の他にも、食べて食べてって
言われるままに、珍しいものもあったのでありがたくたべさせてもらった。メニュー
を見てひじょ〜に気になってた”アダンとオオタニワタリのチャンプルー”もあった。
オオタニワタリってカニか何かの名前かと思ってたら、葉っぱものだった(笑)。
なかなかイケた( ̄w ̄*)

泡盛の水割りまでごちそうになりながら、他にも、注文どおりかりっと揚げてもらっ
た”ぐるくん”の骨のから揚げや、”ぐるくん”の味噌汁や”ぐるくん”のおにぎりも
美味しかった〜。「もう、お腹いっぱいですから」って言っても、「ワタシ達はいつで
も食べれるから」って言って聞いてくれなかった(笑)。

実は初めて飲んだ、泡盛の香りのよさと意外にも飲みやすいのにびっくりしつつ、
初めて会った富山県民と沖縄県民は楽しくテーブルを囲んだ。意味の分らなかっ
た方言を、仕方がないから聞き流していたら、もう一人の人が「今の分った?」っ
て、ちゃんと確認してくれたりもした(笑)。

「今度遊びに来たときは、うちに泊めてあげるさ〜」って言われたかと思ったら、
旅の予定を訊かれて、「あさって、与那国から戻ったら、石垣を案内するからTEL
ちょうだい」なんてことも言われたりして、戸惑ってしまった。普通はお酒の席の
こと、リップサービスくらいに思ってればいいんだけど、沖縄の人は直球ストレート
勝負、本気のような気がするし。。。(^-^;A"

泡盛の残りも少なくなった頃、もうワタシ達のお腹も限界に達した。ほんとにほん
とに今日は楽しかった、ありがとうございますって、何度もお礼を言って席を立とう
とすると、一緒にお店を出られた。

ぱきらと相手の男性の方が精算をしている間に、女性の方の人が、ワタシの耳
元でささやいた。「これからカラオケ行こう♪民謡酒場行こう♪」って。きゃ〜!
それもおもしろそ〜( ̄w ̄*) だけど、ぱきらの顔は限界を訴えていた。勧められ
たら勧められただけ、飲んでしまうぱきら( ̄w ̄;)

すごいノリノリだったのに悪いな〜って思ったけど、自分の身も大事なので、店の
外に出てからお断りすると、ほんとにがっかりした様子だった。「そんなのおもしろ
くないさー!」って言って、横顔で目尻をぬぐっていた(様に見えた)からびっくりし
た。暗かったし、たぶん、あくび涙だと思うけど。でも、そのがっかり具合は、ワタ
シの想像を超えていた。

通りすがりの観光客にやさしくして下さって、ほんとにほんとにありがとうございま
した。おかげで、忘れられない楽しい時間を過ごすことが出来ました。やっぱり、
沖縄はいいなぁ〜(^-^)ワタシは、富山に来ている観光客にあんな風に出来るか
なぁ。。。

時計を見ると、もうすぐ10時だった。あ〜あ、よく食べた\(^O^)/
明日は与那国・・・飛行機飛ぶのかなぁ。。。

まだまだ、
つづく。。。


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