いのまた和雄トップページへ 『声と眼』・議会活動のページ 『声と眼』総目次へ 市民活動のページへ いのまた和雄のメッセージ


トップページから
⇒ 埼玉県 ⇒ 久喜市 ⇒ 市議会議員へ
または
⇒ 選挙 ⇒ 選挙検索 ⇒ 埼玉県・久喜市
⇒ 2007年選挙結果へ



選挙の開票はもっと早くできる
6月定例市議会 猪股和雄の一般質問   『声と眼』338号 2007/6/18

 今まで、開票作業は“正確性優先で時間がかかってあたりまえ。12時を回っても仕方ない”とされていました。しかし公職選挙法には選挙結果を速やかに知らせると規定されていて、今、開票時間の迅速化が全国的に取り組まれています。
 今年4月の県議会議員選挙で、全国最短時間は福島県相馬市の22分、県内では蓮田市が40分(全国5位)で開票を終了しました。市議会議員選挙は、小諸市が61分、蓮田市は73分(22:13終了)でした。久喜市は153分(23:33終了)で、蓮田よりも1時間20分も長く時間がかかっています。
 迅速化に取り組んだ自治体では、票の仕分け分類や確認作業の工夫、効率化を進めたことによってかえって正確性も向上し、超勤手当などの費用も削減できたなどの成果もあがっています。
 7月の参院選では、夜の12時までに開票を終わらせる目標を立てている自治体もあります。久喜市では『午前1:15開票終了』の目標ですが、他の自治体の効率化の工夫を見習って、いっそうの迅速化に向け計画を立てるよう求めました。


税金から負担した選挙運動費用の総額は1324万円
2007/6/16

 選挙費用の内、ポスター印刷代、選挙カーにかかった費用(レンタカー代、ガソリン代、運転手人件費)は「選挙公営」となっていて、税金から負担されます。
ポスター印刷代が最も多くかかった人は、清水、荒井、宮崎、矢野、星野、岡崎(克)、戸ヶ崎、角田の8人で、公費負担の最高限度額いっぱいの44万1826円でした。
猪股はポスター印刷代(15万4000円)も、公費負担額(33万6000円)も、候補者中最低金額でした。
候補者24明前対での公費負担額=税金で負担した選挙運動費用総額は、1324万2832円でした。







選挙費用
支出合計



公費=税金からの負担分 公費
負担額の
順位
自動車 ガソリン代 運転手 ポスター 合計
12 清水 隆 1,939,216 1 107,100 18,651 87,500 441,826 655,077 1
10 岡崎克己 B 公明 1,491,041 2 47,775 11,844 請求せず 441,826 501,445 18
21 荒井良和 A 1,458,915 3 107,100 16,065 87,500 441,826 652,491 2
6 宮崎利造 1,420,645 4 107,100 12,026 87,500 441,826 648,452 3
8 鈴木精一 A 1,272,859 5 106,575 10,127 84,000 438,804 639,506 5
7 戸ヶ崎博 D 公明 1,257,880 6 51,450 18,049 請求せず 441,826 511,325 16
19 岡崎健夫 B 1,172,560 7 107,100 17,776 87,500 298,760 511,136 17
2 角田礼子 E 公明 1,162,599 8 47,775 8,768 請求せず 441,826 498,369 19
11 川辺美信 社民 1,121,308 9 105,000 25,511 84,000 431,200 645,711 4
17 新井勝行 C 1,081,784 10 107,100 14,934 87,500 277,200 486,734 20
15 松村茂夫 F 1,071,750 11 105,000 20,154 84,000 385,000 594,154 8
須藤充夫 C 1,038,974 12 107,100 16,636 87,500 308,000 519,236 15
20 内田 正 B 945,150 13 107,100 14,439 84,000 431,200 636,739 6
5 岸 輝美 C 925,765 14 107,100 10,123 84,000 223,916 425,139 23
18 鈴木松蔵 E 自民 899,139 15 102,900 12,564 87,500 378,994 581,958 10
22 園部茂雄 839,403 16 92,925 14,207 84,000 293,970 485,102 21
1 井上忠昭 A 民主 819,156 17 47,775 8,646 87,500 436,590 580,511 11
16 矢野裕美 811,876 18 86,625 13,596 70,000 441,826 612,047 7
4 石川忠義 C 609,640 19 40,425 10,725 84,000 437,360 572,510 12
星野良則 @ 587,014 20 請求せず 0 87,500 441,826 529,326 14
3 猪股和雄 H 567,839 21 94,500 請求せず 87,500 154,000 336,000 24
13 春山千明 A 532,727 22 107,100 18,287 87,500 381,150 594,037 9
14 木村奉憲 B 共産 446,681 23 105,000 6,877 84,000 352,500 548,377 13
9 渡辺昌代 共産 395,285 24 105,000 請求せず 84,000 288,450 477,450 22
13,242,832

*レンタカーの10万7100円、ポスター印刷代の44万1826円は、公費負担の最高限度額です。


4月の久喜市議会議員選挙で、各候補者は選挙運動費用をいくら使ったか
2007/6/16

各候補者の選挙収支報告書が、やっと全員から提出され、公開されました。
その概要を掲載します。詳細は選挙管理委員会で閲覧できます。









支出計 支 出 内 訳 収入の内
寄付金
人件費 家屋費 通信費 交通費 印刷費 広告費 文具費 食料費 雑費
1 清水 隆 1146 12 1,939,216 224,000 200,000 0 0 488,026 648,200 0 218,960 160,030 959,000
2 岡崎克己 B 公明 1335 10 1,491,041 260,000 253,250 0 1,060 545,826 183,314 25,108 178,221 44,262 1,049,215
3 荒井良和 A 865 21 1,458,915 420,000 50,000 0 0 705,495 70,000 0 213,420 0 260,000
4 宮崎利造 1668 6 1,420,645 360,000 100,000 1,600 0 640,826 67,515 8,752 85,102 156,850 720,000
5 鈴木精一 A 1380 8 1,272,859 312,000 100,000 0 0 696,054 23,100 6,355 78,395 56,955 820,000
6 戸ヶ崎博 D 公明 1651 7 1,257,880 100,000 235,190 0 0 521,826 96,484 15,903 281,320 7,157 716,054
7 岡崎健夫 B 1018 19 1,172,560 233,800 87,150 69,120 0 524,290 80,515 0 144,872 32,813 140,000
8 角田礼子 E 公明 1935 2 1,162,599 0 213,267 10,146 0 543,826 174,296 11,260 175,581 34,223 720,773
9 川辺美信 社民 1241 11 1,121,308 455,000 35,000 0 0 543,550 40,000 5,899 34,617 7,242 309,000
10 新井勝行 C 1095 17 1,081,784 490,000 150,000 0 1,920 316,890 95,000 12,353 14,881 740 260,000
11 松村茂夫 F 1119 15 1,071,750 390,000 0 0 0 560,000 27,900 12,730 70,320 10,800 280,000
12 須藤充夫 C 795 1,038,974 310,800 70,000 0 0 442,000 40,425 0 172,020 3,729 543,000
13 内田 正 B 953 20 945,150 300,000 0 0 0 560,000 36,750 0 48,400 0 450,000
14 岸 輝美 C 1746 5 925,765 302,000 52,815 9,220 1,640 403,085 41,000 27,668 64,920 23,417 574,000
15 鈴木松蔵 E 自民 1047 18 899,139 216,000 0 0 0 536,494 12,075 7,834 69,323 57,413 276,000
16 園部茂雄 852 22 839,403 131,000 43,500 52,777 0 293,970 225,250 4,050 69,980 18,876 235,000
17 井上忠昭 A 民主 1958 1 819,156 30,000 95,375 0 0 436,590 157,853 6,943 79,715 12,680 363,000
18 矢野裕美 1103 16 811,876 0 0 0 0 630,826 131,250 0 0 49,800 130,000
19 石川忠義 C 1875 4 609,640 40,000 0 0 0 472,360 40,900 0 45,195 11,185 165,000
20 星野良則 @ 673 587,014 0 0 0 0 441,826 0 0 145,188 0 0
21 猪股和雄 H 1916 3 567,839 60,000 0 0 0 222,459 227,420 3,224 14,736 40,000 193,000
22 春山千明 A 1142 13 532,727 0 24,000 0 0 416,150 27,500 3,638 44,248 17,191 143,000
23 木村奉憲 B 共産 1120 14 446,681 0 0 19,515 0 391,140 6,700 3,476 16,838 9,012 80,000
24 渡辺昌代 共産 1365 9 395,285 0 0 0 0 327,090 6,700 0 61,495 0 99,500

 各候補者の収支報告書によると、
◆支出金額が多かった候補者は、@清水、A岡崎(克)、B荒井の順です。
◆逆に少なかった候補者は@渡辺、A木村、B春山で、猪股は少ない方から4番目でした。
◆収入で寄付金が多かったのは、@岡崎(克)、A清水、B鈴木(精)の順。
◆自己資金を多く出したのは、@荒井・75万7089円、A岡崎(健)73万3800円、B新井・54万4584円。逆に少なかった候補者は公明党の3人とも自己負担額ゼロとなっています。
−−猪股は寄付金19万3000円、自己資金22万839円でした。

*収支報告は候補者に課せられた法的義務ですが、星野氏だけが提 出期限の5月7日までに提出せず!
 1か月以上も過ぎた6月12 日になってようやく提出されましたが、寄付金はゼロ、自己負担14万円、支出はポスター印刷費と食料費だけという報告です。

収支報告書の提出は選挙候補者の義務であって、提出されない場合は、供託金が返還されない、ポスターや選挙カーの公費負担分が交付されないことはもちろん、罰則もあります。
星野氏は4年前の選挙の後も、収支報告書の提出が遅れたことがありましたが、どうなっているのでしょうか。


これはやっぱり“イヤガラセ”なんでしょうか
2007/5/30

 今日、差出人の書いてない手紙(封筒)が郵送されてきて、中に、1枚の新聞の切り抜きだけが入っていました。
 それは投稿記事で、全文は下記の通りです。

朝日新聞「いわせてもらお」

◎騒音防止
 先頃の選挙。「騒音防止のため、連呼はやめました」と、ある候補者が我が家の前で数分間、街頭演説。
おかげで、昼寝を起こされて寝不足でぐずる1歳の孫に、半日つきあわされました。
 (埼玉県久喜市・連呼なら数秒で通り過ぎたのに・68歳)

この候補者は、もちろん、私=いのまたです。
 この投稿をした方が苦情を言いたい気持ちはわかりますし、ご迷惑をかけたことをお詫びしなければなりません。
 ただ、この方が付けた見出しかどうかわかりませんが、「連呼なら数秒で通り過ぎた」のに、演説の方が長いから迷惑だ。連呼の方がいい。演説なんかするな、というのが、その意図だとしたら、私はそれに同意できません。
 私が連呼をやめて、街頭演説だけにしたのは、「騒音防止」ということではなくて、選挙運動では、名前を売り込むためだけの連呼ではなくて、候補者がきちんと自分の考えを訴えるべきだということです。
 病気などで寝込んでいる、夜勤明けで寝ている、子どもが寝ているなどで、連呼も演説もやめてほしいという方もいるでしょう。
 時々、私が演説を始めたとき、そのように言ってくる方もいます。そうした場合、私はすぐに移動しています。

 以前は、連呼は抗議するひまもなく、うるさいだけで通り過ぎてしまう、連呼はやめてほしいという声が多く寄せられたのですが…。

 さて、この切り抜きを、わざわざ郵送してこられた方が、どういう方かは、差出人が書いてないのでまったくわかりません。
 投稿したご本人なのか、それとも、記事を見つけただけなのかもしれません。

 それにしても、送ってきた方が本当に、演説よりも連呼の方がいい、と思っているのでしょうか。私にはそうだとは考えられません。
 差出人を書かないで、他に何のお手紙も入っていないということは、やっぱりイヤガラセなんだろうと思うしかありません。
 私が演説だけにしたことを快く思っていなくて、「連呼をやめて格好付けて、いい気になってんじゃねえ!」という意味でわざわざ送ってきたのでしょう。


市議会議員選挙の収支報告をお知らせします
猪股の自己負担は、22万4528円でした

2007/5/1

 市議会議員選挙終了後2週間以内(5月7日まで)に、各候補者は選挙管理委員会に収支報告書を提出しなければなりません。
 提出しない場合は、当選無効になることもあります。

 私が選管に提出した収支報告書の内容をお知らせします。
 (選管に提出したままの書式ではきわめてわかりにくいので、表の形式などを少し変更してあります)。

収入・支出の総括表
 (1) 収入
 寄付 19万3000円
 自己資金 22万0839円
41万3839円
 (2) 支出
 立候補準備期間(告示前)の支出 27万2183円
 選挙運動期間中の支出 29万5656円
56万7839円
 (3) 支出の科目別小計
 1 人件費 6万0000円
 2 家屋費 0円
  (1)選挙事務諸費 0円
  (2)集合会場費 0円
 3 通信費 0円
 4 交通費 0円
 5 印刷費 22万2459円 内、15万4000円は公費負担
猪股は実際には支出していません
 6 広告費 22万7420円
 7 文具費 3224円
 8 食糧費 1万4736円
 9 休泊費 0円
 10 雑費 4万0000円
合計 56万7839円 公費負担分を除いて、実際に支出した金額は、41万3839円

収入の内訳
寄付 4月15日 12万3000円 11人の方からいただきました
寄付 16日  1万円 1人
寄付 17日  1万円 1人
寄付 18日  1万円 1人
寄付 19日  1万円 1人
寄付 21日  3万円 1人
寄付金合計 19万3000円 16人
自己資金 22万0839円
合計 41万3839円


支出の内訳
人件費
4月21日  6万円 事務員報酬 1日10000円×6日
小計  6万円
印刷費
15万4000円 選挙ポスター印刷代 1枚1000円×154枚 全額公費負担
猪股は実際には支出していない
3月1日  2万円 選挙ハガキ版下製作費
3月20日  2万円 広報版下製作費
4月5日 2万8459円 選挙ハガキ印刷代
小計 22万2459円
広告費
3月14日 6500円 候補者タスキ作成費
4月27日 22万0920円 車載用看板製作費 看板デザイン、製作、音響設置
小計 22万7420円
文具費
3月24日 3224円 両面テープ
小計 3224円
食糧費
4月15日 3679円 食料品
4月16日 2138円 食料品
4月17日 1835円 食料品
4月18日 969円 食料品
4月18日 923円 食料品
4月18日 2352円 食料品
4月20日 2962円 食料品
4月20日 878円 食料品
小計 1万4736円
雑費
2月1日  2万円 ポスター写真代
2月16日  2万円 バッテリー 2台
小計  4万円
合計 56万7839円 公費負担分を除いて、実際に支出した金額は、41万3839円


上記の報告書の他にかかった費用(選挙カー)…
選挙カーのガソリン代 3689円
選挙カーのレンタル代 9万4500円 公費負担なので、自己負担はなし
選挙カーの運転手人件費 8万7500円 公費負担なので、自己負担はなし
合計 18万5689円
選挙カーにかかる費用は、請求すれば全額公費で負担してもらえますが、猪股はガソリン代は請求せず、自己負担しています。

 公職選挙法によると、選挙カーにかかる費用は「選挙運動費用収支報告書」には掲載しないことになっています(理由はわかりません。おかしな規定だと思います)。
 しかし本来は選挙費用に含めるべきだと思います。
 したがって、それらの費用も含めて、改めて支出総額、公費負担、自己負担を算定してみると、以下のようになりました。

報告書掲載分の総支出 56万7839円
選挙カーにかかった費用 18万5689円
猪股の選挙費用総額 75万3528円 A+B
その内、公費負担分 33万6000円 選挙ポスター印刷代 15万4000円
選挙カーのレンタル代 9万4500円
選挙カーの運転手人件費 8万7500円
自己負担分 41万7528円 C−D
その内、寄付金でまかなった分 19万3000円
純然たる自己負担 22万4528円 E−F

結局、
今回の市議会議員選挙に関して、猪股が自己負担した支出は 22万4528円でした。
 今回は今までの選挙よりも費用が多くかかりました。
 その理由は、選挙カーの看板を作り替えたためです。
 前回まで使っていた選挙カーの看板は、20年くらい使っていてかなり痛んでいました。
そこで思い切って今回、作り替えました。
広告代理店に依頼してカラフルに作ったため、デザイン料を含めて制作費 22万0920円がかかりましたが、次回以降も使っていきます。

市民のみなさんからのご支援ありがとうございました。
特に、寄付金(カンパ)をお寄せくださり、金銭的にも支えられました。心から感謝申し上げます。


埼玉県知事 上田清司のムダ遣い
2007/4/30

市議会議員選挙後の4月25日、上田知事から、右の封書が届きました。
ピンク入りの封筒に「壽」の切手、裏の差出人は「埼玉県庁」となっています。

 文面は
「ご当選誠におめでとうございます。
久喜市政発展のため、ますますのご活躍をお祈り申し上げます。
平成19年4月吉日 埼玉県知事 上田清司」
となっています。
 つまり、埼玉県知事が、公務として、公費を使って、地方選挙の当選者にお祝いを出していることになります。

 そこで、県庁の知事室に電話して、どこの部署で出したものか問い合わせると、「特別秘書室」だのこと。
特別秘書室に電話を回してもらうと、間違いないといいうお話しでした。

 私は、このようなお祝いの手紙を、県内全部の市町村議ら、当選した人全部に出したのか、どのような趣旨で出したのか、文面にも「久喜市政発展のため」とあるように、私たちはそれぞれの市の議員であって、県とは直接には関係ない、ましてや知事から「公費で」お祝いしていただくいわれはないのであって、税金のムダ遣いではないか、とまあ、こんなお話しをしました。

 担当の職員の方は、以下のように答えました。
・特別秘書の野本からの指示に基づいて出したので、問題があればそちらへ言ってほしい。
・当選した方々、ほとんど全部に出したが、全員ではない。どの人たちに出したかは言えない。
・どのくらいの人数に出したかについては「把握していない」ので答えられない。
・「ムダ遣い」と言うが、電報でもなく、80円の切手で出している。

 納得のいかない点がいくつかあります。
@今回の統一地方選挙で県内の当選者は約500人余です。確かに一人送料が80円ですから、印刷代や手間を入れても、「大した金額ではない」のは確かです。
しかし「税金のムダ遣い」とは金額の多寡の問題ではなく、必要のないことに税金を使えばたとえ金額はわずかでもそれはムダ遣いです。
A「純粋に当選をお祝い」する意志の現れだとしても、そうすると、選別の基準は何なのかということになります。
 担当者は、全員に出しているわけではないといっておいて、しかし選別(区別・差別)の基準は言いませんでした。言えないのでしょう。
 もしかして、政党によって区別しているのだろうか、上田知事との「距離」によって選別しているのでしょうか。
B担当の職員は、私が文句を言っているとわかってから、とたんに態度が一変して、電話での応答がきわめてあいまいになりました。
 「出した人数は言えない」「野本特別秘書の指示で出しているので、何かあればそちらへ言ってほしい」などなど。
 “上の指示でやっているので、自分は何も言えない、上に聞いてくれ”というのは、役人の典型的な逃げ口上です。

 8月には埼玉県知事選挙があります。
 当然、ご自分の選挙態勢の確立に向けた思惑も働いていると見ていいのでしょう。
 こんな封書をもらって、議員たちが「知事がお祝いしてくれた」と言って喜ぶだろうとは、安く見られたものです。
 私はかえって、県知事(県庁職員? 特別秘書氏?)のムダ遣い感覚にあきれるとともに、ばかにされたような気がします。


久喜市議会議員選挙が終わりました。開票結果です
『声と眼』334号 2007/5/7

 22日、市議会議員選挙の投票が行われました。
 投票率は前回よりも、1.8%上がって、54.24%でした。

2007年 2003年 1999年
有権者数 57821人 57121 55375人
投票者数 31362人 29956 31854
投票率 54.24% 52.44% 57.5%
期日前投票 2489人
有効投票 30998票
無効 364票


順位 政党 当選
回数
2007年 2003年 1999年
得票数(率) 増減 順位 得票 増減 順位 得票
1 井上忠昭 37 民主党 A 1958 6.3 + 949 13 1009
2 角田礼子 59 公明党 E 1935 6.2 + 281 4 1654 + 274 4 1380
3 猪股和雄 56 H 1916 6.2 + 212 3 1704 + 182 2 1522
4 石川忠義 37 C 1875 6.0 + 11 2 1864 + 398 3 1466
5 岸 輝美 63 C 1746 5.6 + 201 5 1545 + 234 5 1311
6 宮崎利造 62 1668 5.4
7 戸ヶ崎博 54 公明党 D 1651 5.3 + 314 7 1337 + 132 7 1205
8 鈴木精一 48 A 1380 4.5 ▲75 6 1455
9 渡辺昌代 45 共産党 1365 4.4
10 岡崎克己 47 公明党 B 1335 4.3 + 76 9 1259 + 242 13 1017
11 川辺美信 43 社民党 1241 4.0
12 清水 隆 57 1146 3.7
13 春山千明 44 A 1142 3.7
14 木村奉憲 60 共産党 B 1120 3.6 ▲12 10 1132 + 291 21 841
15 松村茂夫 60 F 1119 3.6 + 37 11 1082 + 45 11 1037
16 矢野裕美 56 1103 3.6
17 新井勝行 63 C 1095 3.5 + 28 12 1067 0 9 1067
18 鈴木松蔵 59 自民党 E 1047 3.4 + 226 21 821 ▲74 19 895
19 岡崎健夫 59 B 1018 3.3 + 12 15 1006 ▲42 10 1048
20 内田 正 63 B 953 3.1 + 55 20 898 ▲46 16 944
21 荒井良和 62 A 865 2.8 ▲119 17 984
22 園部茂雄 46 852 2.7
次点 須藤充夫 63 C 795 2.6 ▲16 22 811 ▲93 18 904
星野良則 55 @ 673 2.2 ▲77 24 750
有効投票数 30998 100% 29584

連呼せず、街頭演説224か所

 私にとって9回目の選挙です。いつもながら、私の選挙運動は運動員がたくさんいて一日中宣伝カーを走らせ、戸別訪問をして…、というものではありません。これまで私が携わってきた障害者運動、さまざまな市民運動や住民運動を通じて知り合った人々が自主的に支えてくれました。

 私自身は、毎日朝6時から8時まで駅頭に立ってあいさつし、9時から夕方の6時まで宣伝カーを走らせました(昼食休憩はしっかり取ります)。私はずっと車に乗り続けました。

 私は前回から、これまで常識とされてきた選挙スタイルを改めました。
▼宣伝カーでの連呼をいっさいしない、低速走行もせず、走行中はアンプのスイッチを切りました。
▼スピーカーでの宣伝活動は街頭演説だけ。1日平均30か所、7日間で224か所で演説しました。
▼演説のために停車したら車のエンジンを切ってアイドリングストップ。環境への取り組みは、身近な所で一人から、できることから実践することが大事なんです。

 たくさんの市民の方から、“連呼をしない、街頭演説だけ”に共感の声が寄せられました。また『猪股の名前が聞こえないが車を回してるのか』と心配してくださる電話もありました。

★街頭演説はずっと一人でやりきりました。1回10分くらい、1日に30回でのべ5時間くらい話したことになります。我ながらよく声が続いたものだと思います。★


政党別得票
2007年 2003年
公明党 4921 (15.9%) 5564 (18.8%)
共産党 2485 ( 8.0%) 2943 (10.0%)
民主党 1958 ( 6.3%) 1009 ( 3.4%)
03年は自由党


久喜市の開票時間
開票開始 21:00
開票確定 23:33 ホームページ掲載は20分遅れ


県内最速は
蓮田市 22:13終了
日高市 22:37
羽生市 22:49
加須市 22:59
久喜市は9番目

★市議会議員選挙後、会派等の新しい議会構成は5月7日に確定します。初議会は14日に開かれ、議長選挙、常任委員会の選任等が行われます。★


私は今回の選挙期間中、車を走行中はスピーカーのスイッチそのものを切って、連呼をいっさいしませんでした。
 毎日、街頭演説を続けました。
 15日、29か所
 16日 28か所
 17日 33か所
 18日 29か所
 19日 28か所
 20日 27か所
 21日 50か所
 1週間で、224か所の演説を行い、たくさんの方々に私のお話を聞いていただきました。


市議選、立候補説明会に予定候補者24名
2007/3/15

3月14日、市議会議員選挙の立候補者事前説明会が開かれました。
出席したのは立候補予定者24名とその関係者でした。
このまま24名の立候補とすると、定数22に対し、2人オーバーの激戦となります。

新政議員団 鈴木松蔵 59歳 D  ・新政議員団現職9の内3人が引退
新井勝行 62歳 B
内田 正 63歳 A
岡崎健夫 59歳 A
荒井良和 62歳 @
星野良則 55歳 @
宮崎利造 62歳  ・宮崎氏は補欠選挙に続いての立候補
清水 隆 57歳
園部茂雄 46歳
市民力21 松村茂夫 60歳 E  ・市民力の現職議員1人が引退
須藤充夫 63歳 C
岸 輝美 63歳 B
鈴木精一 48歳 @
井上忠昭 37歳 @  ・民主党公認
公明党 角田礼子 57歳 D  ・現職4の内1人が引退。3人にしぼって完全当選を期す
戸ヶ崎博 53歳 C
岡崎克巳 47歳 A
共産党 木村奉憲 59歳 A  ・現職3の内2人が引退。現新2人にしぼって2議席確保を期す
渡辺昌代 45歳   渡辺氏は補欠選挙に続いての立候補
大地 猪股和雄 55歳 G
石川忠義 37歳 B
春山千明 44歳 @
社民党 川辺美信 43歳  ・社民党として10数年ぶりの候補者。1議席確保をめざす
無所属 矢野裕美 56歳  ・補欠選挙に続いての立候補。後上氏の後継

4月の市議会議員選挙、立候補の動き、最新情報
2007/2/4

 今年に入って、市議会議員選挙に向けて、候補者の動きが激しさを増しています。
 最近の情勢は、
 
 【現在の各会派の儀員さんたちの動きは?】
 新政議員団は現在9名ですが、3名は引退すると言われていて、立候補者は6名の見込み。
 市民力21は現在6名ですが、1名が引退といわれていて、候補者は5名の見込み。
 公明党は現在4名ですが、1名が引退。新人は出さないそうで、3名にしぼり完全上位当選をめざしています。
 共産党は現在3名ですが、2名が引退します。
 大地は現在の現職3名とも、引き続いて立候補する予定です。

 【新人の動きは?】
 南部3字(原、樋の口、除堀)から、保守系2名が活発な動き。…1人は除堀の現職引退議員の“後継”とされています。
 やはり保守系で、補欠選挙で次点だった宮崎氏。…栗原、市の元部長で定年退職された人です。
 もう1人、補欠選挙に立候補した、矢野氏。…後上さんの後継として今度こそ雪辱を期します。
 共産党からも、補欠選挙に立候補した、渡辺氏。共産党は現職の1名と合わせて2議席確保を狙います。
 社会民主党の川辺氏。社会民主党として、久しぶりに候補者を出して、1議席確保を狙います。
 保守系から、もう一人の立候補がウワサされています。
 議員定数削減の住民直接請求を行った人たちが、「定数削減の市民の声をつぶした現在の議会を変えるために、自分たちの候補者を出す」と言っていましたが、期待に反して、結局はだれも出せないようです。

 現職で引退する人が7名、新人で出るらしい人が6名〜7名。
 定数22に対し、候補者は24〜25名で、2名〜3名オーバーの激戦となりそうです。

 

2007年、久喜市議会議員選挙、立候補の動き
2006/11/16

 議員定数削減の直接請求が、臨時議会であっさりと否決されてしまい、署名運動にいっしょうけんめい取り組んだ人々の怒りは大きい。
 そして、来年の市議会議員選挙に、自分たちの代表を送り込もうという動きが始まっている。
 そう。市民が、自分たちの声を直接に議会に反映するために、もっともっと自分たちの中から候補者を出していこうという、その意志が大事なのだ、と思う。
 これから立候補者を選んでいこうということになるが、大いに期待したい。

 来年の市議会議員選挙情勢、候補者の動きは……、
 現職議員25名の内で、引退をウワサされ、あるいは本人もやめるといっているのは、保守系議員3名。
 また、共産党が、現職3名の内、1人が交代するのではないかといわれている。

 新人候補の動きは、
 南部3字(原、樋の口、除堀)から、保守系の2人、
 栗原で、前回の補欠選挙に立候補して次点だった、元市職員、
 やはり補欠選挙で落選したが、後上前市議の“後継者"とされる女性候補、の4人が活発に動いている。

 社民党も久しぶりに候補者を立てるのではないかといわれていて、
 これに、直接請求の市民運動グループから候補者が出れば、候補者は全部で28人となる。
 今のところ、定数22に対して、6人オーバーの激戦となることが予想される。 

 ただし、他にも、現職で立候補しないのではないかというウワサの人もいるが、まだはっきりしたことはわからない。


市長選挙の結果をどう見るか
田中市長の“公約”の行方は?

『声と眼』298号 2005/9/12

 8月28日の市長選挙で、田中市長が1836票差で3選を決めました。
 私は、市長選挙では後上氏を応援しましたが、「市長交代」を実現することができなかったことはたいへん残念です。
 田中氏が、自民党・公明党・連合などの推薦を受け、団体や組織の総力を挙げて選挙戦を進めたのに対し、後上氏は市民個人の参加によるボランティア選挙でした。にもかかわらず、『民パワー』の黄色い旗が街中にはためきました。現職が圧倒的に強いと思われていた地域にも浸透するなどの広がりもありましたが、最後はやはり組織力に負けたということでしょうか。

 後上氏はかなりきちんとした「マニフェスト」も示しました。政策的にも煮詰めた議論を積み上げて、財政力にも見合った絞り込んだものでした。
 これに対して田中氏の「マニフェスト」は相変わらず、“おいしい公約”を並べたもので、昨年「財政危機宣言」をした久喜市が、どうやって実現していくのか、たいへん疑問の多いものです。今後、田中市長が、これをどう実現していこうとするのか、注視していく必要があります。
 また田中市長は『幸手総合病院の誘致が自分の使命である』とまで言い切りました。
 これが勝因の一つであったことは間違いありませんが、はたして幸手市民ばかりか地元のみずほ農協などの「反対」を押し切って強行できるものなのかどうか…。
 15日から開かれる9月定例市議会で、まず第一に検証しなければならない課題です。

◆市議会議員補欠選挙で当選した、松村氏は無会派。「大地」は春山氏が入会して3名となり、単独で議案提出権を獲得しました。
◆松村氏は市民経済委員会、春山氏は総務委員会に所属します。


市長選挙の期日前投票がとても多い
関心の高さの表れか

2005/8/31

 今回の市長選挙で、期日前投票(続に言う「不在者投票」)が、たいへん多くなっています。

8月22日 23日 24日 25日 26日 27日 合計
投票者数 227 249 343 278 506 766 2369

 これまでの選挙では、告示日翌日から投票日前日までの合計で1000人くらいが普通でしたから、今回の市長選挙の投票者数が非常に多いことがわかります。
 これは、市民の関心がきわめて高いことの表れであり、歓迎すべきことではあります。
 実際、最後の2日間の期日前投票の急激な増え方は、ちょっと異常と言えるほどです。
 あまり関心の無かった人や、誰に投票するか決めかねていた有権者に対して、かなり強引に投票所へ送迎付きで行ってもらう、……お年寄りの家に、「○○さんんに入れてください。車で迎えに行きますから、不在者投票に行ってください」という依頼や、ある場所に集合して集団で市役所へ行くなどの「動員」まがいのことも、実際にありました。


市長選挙で、後上氏は一歩及ばず
私も応援しましたが……

2005/8/29

 8月28日の市長選挙は、夜の 22時57分に開票終了。現職の田中市長が1836票差で3選を決めました。

得票数(得票率)
後上民子 14922票(47.1%)
田中暄二 16758票(52.9%) 当選


合計 男性 女性
当日有権者数 58048人 28931 29117
投票者数
(投票率)
32061人
(55.23%)
15328
(52.98%)
16733
(57.47%)

 

 私は、市長選挙では後上候補を応援しました。後上氏の推薦団体(確認団体)である「変えよう 変えます 市民の会」の政策宣伝カーにも3日間ほど乗りました。
 知り合いの方々にもお願いしたりして、ご協力いただいたにもかかわらず、「市長交代」を実現することができなかったことは、たいへん残念です。

 現職の田中氏が、団体や組織の総力を挙げて選挙戦を進めたのに対して、後上氏はほとんどボランティア選挙でした。
 それにもかかわらず、『民パワー』の黄色い旗が街中にはためき、特に現職陣営が圧倒的に強いと思われていた農村部や昔からの住民の多い旧市街地にも、後上氏の支持が浸透するなど、これまでには考えられない広がりもありましたが、最後はやはり組織力に負けたというところだと思います。

 後上氏はかなりきちんとした「マニフェスト」も示しました。これまでの『公約』と違い、本人や支持者で煮詰めた議論をした跡が見えたマニフェストでしたし、久喜市の現段階の政策や財政力にも見合った、絞り込んだものでした。
 これに対して田中氏の「マニフェスト」は、私の目からは、“おいしい公約”を書き並べたもので、昨年「財政危機宣言」をした久喜市が、果たして実現できるものかどうか、たいへん疑問の多いものでした。今後、田中市長が、これをどう実現していこうとするのか、議会で監視し続けていかなければなりません。

 なお、田中市長は最後には、「総合(的)病院の誘致」、さらには「幸手総合病院の誘致」を全面に掲げ、集中的に訴えていました。
 政策的には、これが大きな勝因の一つであったことは間違いないでしょうが、はたしてこれが実現性のある「公約」なのかどうか…。すぐに開かれる9月定例市議会で、まず第一に検証しなければならない課題です。

 後上氏側は、この田中市長側の「総合病院の誘致」に対してまともに応じて反論を試みましたが、『来る見込みのない総合病院…』などと、後上氏が総合病院に消極的であるかのようなイメージを与えてしまいました。これは戦術的にも失敗であり、敗因の一つであったことは否めないと思います。
 後上氏の“勝手連(?)”の一グループが、「『総合病院の実現』は真っ赤な嘘!?」というチラシを配っていましたが、これらもマイナスイメージに結びついてしまったのではないか、……私は今、そんな感想を持っています。


 市議会議員補欠選挙では、私も応援した春山さんが2位で当選しました。
 春山氏は、石川議員が選挙を中心的に進めました。

得票数(得票率)
春山千明(無所属) 6403票(20.0%) 当選
宮崎利造(無所属) 5238票(17.4%)
矢野裕美(無所属) 4205票(14.1%)
松村茂夫(無所属) 9022票(30.0%) 当選
渡辺昌代(共産党) 5219票(17.3%)

◆2005・8・28
久喜市選挙管理委員会へのリンク
久喜市長選挙・久喜市議会議員補欠選挙、開票速報
久喜市長選挙、投票速報
このページが閉鎖されたため、リンク解除しました

市長候補者・ごがみ民子のホームページ 市長候補者・田中けんじのホームページ
このホームページは閉鎖されたためリンクを解除しました

品性下劣な、イヤガラセのはがきが来ました
2005/8/15

 市長選挙に立候補を表明している後上民子氏をきらいな人から、こんなイヤガラセのはがきが届きました。
 「後上長」だそうです。……読み方によっては、“脅迫状”とも受け取れますね。

 私は『声と眼』などで、田中市長のマニフェストの矛盾点、問題点を指摘してきました。
さらに、田中氏がこれまで言ってきたことと、実際にやっていることが違いすぎると批判してきたのですが、それが気に入らないようです。
 私はきちんと、根拠を示し、また私自身の責任を明確にして『声と眼』を配布しています。
 私とはまったく別に、久喜市民クラブという別のグループも、責任者名を明記してチラシを配っているようです。

 こうした運動がいかに気に入らないとしても、匿名で、しかも「長」などという文字を使ったイヤガラセはがきを送りつけてくるとは…・

 こういう人は、どんな手を使っても、相手に不快感を与えさえすればよくて、何でもやるぞということでしょうか。
 しかし、こんなやり方は、けっして、田中市長の意に沿うものではないはずです。
 けれど、このはがきは、この人達がよほどあせっていることの表れでもあるのでしょう。

ようやく、田中市長のホームページが再開された
2005/8/8

 7月12日に、田中市長のホームページが、作成されたと思ったら、すぐに「工事中」になってしまって、いっこうに見られない、どうなっているのか、と書いた。
 その後、最近になって、ようやく復活したらしい。
 前の時には確かにあった、下記の「断り書き」について、私が「無責任だ」と批判しておいたのだが、これはさすがにまずいと思ったのか、削除されていた。

このホームページにおける内容は、やさしい街づくりの会のメンバーや田中けんじの個人的見解によって作成されております。
久喜市、および久喜市長としての公的見解ではありません。

(あたりまえだ。田中暄二久喜市長は一人であって、久喜市長としての田中氏と、個人としての田中氏と、2重の人格や立場を使い分けられるはずもない。
 よく、「個人としてはこう思うが、政治家としての考えや行動は違う」などと言う政治家がいるが、これはウソだ。
 このような言い方は、何かまずいことがあった場合に、逃げのための布石を打っておこうという政治家の思惑が根底にあるということだろう)。


市長選挙に対する私の態度--田中市政8年間の総括は?
『声と眼』297号 2005/8/8

 8月28日の市長選挙について、田中市政2期8年間の総括をふまえ、私は“ここで一度、市長を変える必要がある”と考えます。
 最初、田中市長が掲げた「市民の目線に立った市政」は新鮮でした。−市民参加と公開、行政評価システム、介護保険制度における久喜独自の諸施策も展開されました。
これらの延長線上に、2期目の最後の年にはようやく、総合福祉条例・福祉オンブズ制度(04年)、自治基本条例(05年)に結実させることもできました。
……しかしすでに1期目の内から、政治家としての政治判断に基づいて新たな政策課題を打ち出すよりも、旧来の官僚的な市政の色彩を帯び始めていました。

合併に『政治生命をかけた』はず…

 2期目に入ると“合併”を最優先課題に掲げ、市民の意思とは無関係に、行政組織、人材を合併に集中させました。ところが周辺3市6町の田園都市協議会会長として呼びかけた「30万都市構想」は総スカンを食い、衛生組合で協力し合ってきた宮代町からも断られる始末。ついには鷲宮町とだけ、後に幸手市が加わって合併協議を続けたものの、合併によるメリットや市民サービス向上の見通しも示せませんでした。合併すればすべての問題が解決する、財政がよくなるかのような幻想をバラマキ、1億数千万円の税金を合併推進のために注ぎ込みました。この間、久喜市政はどれほどのエネルギーを費やしたでしょうか。そして住民投票で久喜市民自身が合併を“拒否”しました。
−−にも関わらず、田中市長が『合併協議会の解散』を表明したのは、9月19日の住民投票から2週間後…。合併協議の打ち切りを正式決定する臨時議会を招集・開催したのは11月でした。この間、田中氏は“住民投票の結果尊重⇒合併協議の打ち切り”というあたりまえの結論を受け入れることができず右往左往したのです。

−−市民の意志に従うという、政治家の最低限のモラルに対する疑念を生み、市長としての政治決断をいたずらに遅らせて行政の停滞を招いたという点で、明らかな“失政”でした。
 田中氏は『政治生命をかける』『住民投票は自分の信を問う選挙だ』と公言していたのですから、この時点でいさぎよく辞職すべきだったのです。

一度、市長を変える必要がある
私は、後上氏を応援します

 田中市長は3回目の市長選に立候補宣言するにあたり、「このままでは引けないという思い」と言いますが、この際、個人的な感情や市長職への執着は抜きにして考えてほしい。−田中氏は「至誠天に通ず」(孟子)をよく使いますが、今の久喜市政に必要なのは、「信無くば立たず」(孔子)です。市民からの信頼と近隣市長との信頼関係です。“信”を失い、将来への展望を失いつつある市政の転換をはかる必要があると考えます。

 後上氏のマニフェストは『一気にやります・一期でやります』と言い切ります。また『合併は基本的に必要と考えますが、まずは久喜市の改革に取り組み足腰を強くして、近隣のモデルとなる自治体に脱皮することが必要です』『将来の町の在りようは市民の納得を得ることが大事です。検討のプロセスを重視し、情報を徹底開示し、市民と十分話し合ったうえで、最終的に住民投票で決めます』とする真摯な姿勢に、私は共感します。
 一方で“女なんかにやらせたらメチャクチャになっちゃう”という誹謗中傷がありますが、許される言い方ではありません。私は、過去のしがらみにとらわれない新たな久喜市政を求めます。


★市議補選では定数2に5名が立候補予定。私は、市民本位の政治姿勢、議会活性化に対する考え方などから、“春山ちあき”さんを応援します。★


田中氏のマニフェストを検証してみました

『田中けんじのまちづくり宣言…政策実行計画』が全戸配布されました。
現職市長のマニフェストですから、きちんと検証してみたのですが……。

@政策の一貫性は…

 選挙向けに次々に、突然の方針変更。
▼南中の校舎改築は、昨年12月には『18年度に着工』と言っていたのに、3月議会で『改築見送り。18年度以降に検討』。ところが5月PTA総会で『今年度中に着工』と突然の発表!
▼ひまわり保育園の改築も、12月には『17年度に着工』と言っていたのに、17年度予算から削除され、3月議会で『18年度以降に検討』と。それがマニフェストで『すぐに着手・実現』と復活!
▼乳幼児医療費無料制度は、02年に、田中市長が『受益者負担は当然』として一部自己負担を導入し、県内最低レベルになってしまいましたが、今度のマニフェストで、『通院就学前、入院中学生まで無料拡大』と記載されました。
−−選挙が近づいたからといって、急にいいことばかり言い出すのは政治家の常套手段ですが……。

A「財政危機宣言」って?


 南中の校舎やひまわり保育園の改築、乳幼児医療費の無料制度、その他にも『すぐに』『4年以内に』、「あれもやります」「これもやります」と、『マニフェスト』に書かれたたくさんの新規政策。全部やるための財源については書かれていません。田中市長の『財政危機宣言』は何だったのか。急にどこかから財源が湧いてきた?

B幸手病院の誘致を強行できる?

 これまで総合病院の実現に消極的だった田中市長が、急に「総合的病院の誘致」を言い出しました。JAの幸手総合病院改築・移転計画に便乗したのですが、幸手市長に対して、田中市長からの事前のことわりもなし…。幸手市ばかりか、JA埼玉みずほ、栗橋、杉戸、庄和、鷲宮などの町長も、久喜市のやり方に反発を強めています。近隣市町と対立して誘致を強行できますか。

C生ごみ全量堆肥化・焼却炉新設は?

 マニフェストにもごみ問題は掲げられています。
−−しかし、現在稼働中の生ごみ堆肥化の実証施設を早期に成功させて、引き続き全量堆肥化の施設を建設していかなければならないのに、その見通しは立っていません。
◆最大の問題は、当初の予定より3年以上も遅れている焼却炉の新設計画です。遅れている原因は、宮代地区の住民と話し合いが進んでいないこと。これではいつまでたっても新設炉は建設不可能、見通しゼロです。現在の焼却炉はいつ壊れるかもしれない、危機的状況なのですが…。

D西口サリアビルは?

 今、サリアビルは第三者に売却されようとしています。田中市長がこれまでやってきたのは、サリアビルの再開を、ダイエーにお願いに行き、推移を見守るだけでした。
−−緊急に、市が乗り出して、公共的な活用をはかるなど積極的な役割を果たしていかなければならないはずですが…。

E市町村合併に「すぐに実現・着手」ってホント?

 マニフェストに『市町村合併』を掲げています。−昨年の住民投票で否決されたのに、反省もなくまたまた合併を言い出す政治感覚が信じられない! だいたい、これまで宮代や白岡、菖蒲からも拒否され、今度は病院問題で幸手などとも対立して、いったいどこと合併しようというのでしょうか。
 田中市長に対する周辺自治体からの信頼をなくしては、今後、久喜市は孤立するばかり…。

市長を変えるしかないというのが結論です。


市長選挙、市議会議員補欠選挙の候補者(立候補予定者説明会の出席者)
私は、市長選挙で後上民子氏、市議補欠選挙で春山千明氏を支援します
2005/7/26

 7月22日に、久喜市長選挙、久喜市議会議員補欠選挙の立候補予定者説明会が開かれ、
市長選挙2名……後上民子、田中暄二
市議補欠選挙5名の、予想通りの方々が出席しました。(以下は受付順)

市議補欠選挙候補予定者

松村茂夫 昨年、2市1町の合併を、市議会で先頭に立って進めていたが、
住民投票で否決されたことを受けて、合併推進=破綻について、
“松村氏としての責任”・けじめとして、議員辞職した。
その“いさぎよさ”と“松村氏らしい責任の取り方”は評価したい。
渡辺昌代 共産党公認。
宮崎利造 久喜市の職員として、今年3月に「大過なく」勤め上げて、水道部長を最後に、定年退職した方。
在職中は当然のことながら、歴代市長の忠実な部下であって、
水道部長としての最大の実績は、平成15年の水道料大幅値上げ案の策定であり、その実施であった。
……もし議員になったら、これまでと同様に市長のイエスマンでいくのか、市民の立場に立って議会でもの申していく立場に立てるのか、
それが問題だ。
矢野裕美 市議会における後上民子氏の後継者を自認する。男女共同参画を進めてきた。
春山千明 子育て支援政策の推進、議会改革について取り組む姿勢、田中市政については“是々非々”で対応していくという。
そうした政治姿勢と市民感覚を評価し、私は今回、春山氏を支援することにした。

   


=市長選挙をどうするか=
田中氏の『マニフェスト』をどう見るか
『声と眼』296号 2005/7/25

 8月28日の市長選挙へ向けて、田中氏、後上氏とも『マニフェスト』を発表しました。

 全戸配布された『田中けんじのまちづくり宣言…政策実行計画…私が考える久喜市進化論(平成17年7月発表・概要版)』は具体的な政策を掲げていますが、これは田中市長がこれまでの方針の多くをみずから否定するものとなっています。
−−『財政危機』を口実にして重要政策・事業をことごとく中止・先送りしてきた市長が、選挙直前になって、「あれもやります」「これもやります」と耳障りのいいことばかり並べています。
◆“通院就学前、入院中学生まで医療費無料化”は《すぐに実現・着手》だそうです。−−実は、久喜では02年に、田中市長がそれまでの乳幼児医療費の無料制度をくずして一部自己負担を導入しました。他市が子育て支援を充実させる中で、久喜は県内最低レベルの子育て環境となってしまいました。この時には議会で、自己負担制度の導入を中止する修正案を提案しましたが、田中市長自身が『受益者負担、保護者の自己負担は当然』と言って自己負担を強行したのです。その後も市議会で何度も無料化の提案がありましたが、田中市長は無視し続けてきました。それが、市長選挙を前にして突然の方針転換です。

「財政危機宣言」はウソだったのか

◆ひまわり保育園は05年度に改築予定で、昨年までに保護者らに仮園舎の説明も行われました。ところがその後、何の説明もなく工事費が予算から削られ、市内全保育園の改築計画も反故にされました。“財源がない、06年度以降に改めて検討”とされたのです。−−ところが今回のマニフェストで《すぐに実現・着手》と急に復活しました。

◆南中学校の校舎改築は、05年度に設計、06年度に着工の計画でした。しかし当初予算に設計費が計上されず、3月議会で大問題になりましたが、「06年度以降に検討」とされてしまいました。ところが5月のPTA総会で突然、市長が「今年度中に着工」とぶちあげ、マニフェストにも《すぐに実現・着手》と書かれました。

◆田中市長は昨年、未曾有の財政危機を宣言し、市民にガマンを強いてきました。ところが市長選が近づくと、どこからか財源が湧いてきたようです。5月には、04年度の決算剰余金が予想を大きく超える9億円に上ることも公表されました。“財政危機宣言”はウソだったのでしょうか。
 今年、特に低所得世帯を中心に国民健康保険税を大幅に値上げしました。決算剰余金の一部を使えばこれほどの値上げはしないですんだのです。

◆田中市政はこれまで、総合病院の実現にきわめて消極的でした。しかしマニフェストでは、総合的病院の誘致を《4年以内に実現・着手》と言います。幸手総合病院の移転・改築の話に飛びついたわけですが、幸手市では市長、議会や市民ぐるみの移転反対運動が始まっています。幸手市民の意向を無視しての移転強行が可能でしょうか。また誘致する場合には、土地の確保など、久喜市も数十億の負担が必要になると言われています。

◆市長村合併も《すぐに実現・着手》と言いますが、昨年、久喜の住民投票で否決されたことへの反省はないのでしょうか。−幸手総合病院移転問題で今、幸手市民が久喜市長を見る目は最悪です。田中市長が周辺の市や町からの信頼を失って、どこの町とも合併推進できるはずがありません。

◆それにしても田中氏のマニフェストの《すぐに実現・着手》と《4年以内に…》を本当にやったらどれくらいの新規財源が必要になるのでしょう。それをどう確保しようというのでしょうか。借金でまかなって、次世代につけ回しすればいいのでしょうか。
−−この田中氏の『マニフェスト』はまったく信用できない作文と言わざるをえません。“財政危機”と言っていたのに、市長選挙が近づいたら180度転換してみせる、田中氏の政治家としての資質に根本的な疑問があります。

田中市長に“信”はあるか!?

 田中氏はたびたび、孟子の「至誠天に通ず」を引用します。しかし今、久喜市政は「信無くば立たず」(孔子・論語)です。
市長に対する市民の信頼・近隣市町との信頼関係、このどちらをも壊してしまった田中氏を、私は支持できません。


★私は、駅西口サリアビル再生・活用問題、子育て支援政策、高度・救急医療体制の確立、焼却炉新設問題などの政策と政治姿勢を総合的に判断し、後上氏を支持します。★



ここは、東口大通り

またまた、無法ポスター…田中市長さん、まずいですよ
2005/7/19

田中市長の「総決起大会」が7月31日に開かれるらしい。
そのポスターが、今、街中にあふれかえっているのだが、ついに、電柱や街路樹にまで取り付けられ始めた。
昨年の合併住民投票の運動の時にも、「合併賛成に○」のポスターがあらゆる公共施設や街路樹に取り付けられていったのと同じパターンになりつつある。
当然、市長と、その運動員たちは、街路樹にポスターを取り付けることが、
久喜市の「街路樹管理条例に違反する」ことは知っているはずである。
いや、それ以前に、公共施設にポスターを設置することが常識にはずれていることに気がつかないのか。
文化会館の大ホールをいっぱいにするつもりらしいから、このポスターは今後さらに増えていくのだろう。
どんな無法な貼り方がされていくのか、よく見ていきたい。

久喜市街路樹等の管理及び選定に関する条例

第4条 何人も街路樹等をむやみに傷つけ、又は工作物等を掲げてはならない。ただし、次の各号のいずれかに該当する場合の工作物等の取付けについては、この限りでない。
(1) 法令に特別の定めがある場合
(2) 地域活性化に用いる工作物等でやむを得ない場合
(3) 地域環境の整備に用いる工作物等でやむを得ない場合
2 道路用地内において、安全管理その他の理由で市長が認めたものを除き、街路樹等の育成を阻害するおそれがあると市長が認めた工作物については、工作物の所有者は除去に努めなければならない。

田中市長のホームページが大混乱?しているらしい
無責任なホームページはやめましょうよ

2005/7/12

田中氏のホームページが、日替わりで変化している。
開設したかと思うと、ずっと「工事中」だった。
これを批判すると、あわてていくつかの記事が掲載された。
いったんは、田中氏のあいさつや経歴が掲載されていた(11日)のだが、12日の朝になったら、また「工事中」に戻ってしまった。

12日、朝、今は、下の文章だけになっている。

田中けんじのホームページ
このURLは  久喜市長 田中けんじ個人のホームページです。
このページを通して、皆様に田中けんじの活動、政策実行計画などを発信したり、優しい街づくりの会、田中けんじ後援会の活動報告など随時報告してゆく予定です。
現在、工事中です。
近日中に発信活動開始予定です。

今しばらくお待ちください

          平成17年7月11日現在

以下が久喜市の公式ホームページへのリンクです。
ご意見などについてはこちらをご活用ください。

これでは逆効果だろう。

11日までは確かにあった田中氏のホームページには、下記のような、無責任きわまりない「断り書き」が記載されていた。

このホームページにおける内容は、やさしい街づくりの会のメンバーや田中けんじの個人的見解によって作成されております。
久喜市、および久喜市長としての公的見解ではありません。

「田中けんじの個人的見解」であって、「久喜市長としての公的見解ではない」とは、いったいどういう意味だろう。
試しに、ここからリンクを開くと、
「みなさま、久喜市長の田中けんじです。」とあいさつが書かれていて、「市長としての」ホームページであることを公言していたのだが、
後で、市長の見解を問われたときのために、あらかじめ、ごまかし・責任逃れの文章を用意していたのだろうか。
「久喜市長・田中けんじ」は、一人しかいない。
そして、彼は、久喜市役所全部の組織を使って政策を作り、実行してきているはずだ。
今度のマニフェスト」も、現職市長として、責任持って作成し、発表しているはずではないか。
それを、「個人的見解」であって、、「公的見解ではない」とは、いったい、市民は、どう解釈すればいいのか、
理解に苦しむ文章であった。

まさに、政治家としての、「信」が」問われている。


8月28日に、市長選と市議補選があります
市長候補は2人……判断の基準をどう考えるか

『声と眼』295号 2005/7/11

 市長選挙は、現職の田中暄二氏と後上民子氏の一騎打ちでほぼ確定しました−
 私は、
◆昨年の合併失敗の原因をどう考え、その反省の上に、当面は自立した久喜市政の確立をどう進めるのか。
◆西口再開発ビル再生に向けて、『動向を見守る』だけでなく、久喜市行政が積極的な役割を果たしていくのかどうか。
◆衛生組合の焼却炉新設が3年も先送りされ見通しが立っていません。責任者である久喜市長がみずから周辺住民と話し合い、計画を進める考えがあるか。
……これらを判断基準にして、市長候補への支援を決めたいと思います。

 なお、医療行政・総合病院の実現について、久喜市政はずっと消極的でした。最近、“幸手総合病院の移転”の話が急浮上していますが、これは幸手市民の理解がカギになってきます。
 政治は、“信無くば立たず”です。
 …… 市政に対する市民の信頼、周辺市町との信頼関係、どちらが欠けてもダメです。政治への信頼を築いていける市長でなければなりません。


 田中市長は、当選以来、節目節目で、「至誠天に通ず」の言葉を引用してきました。
 これは孟子の言葉で、小泉首相も最初の頃によく使っていた言葉です。しかしこれは、ともすると、『他の誰が理解してくれなくても、自分で真心を尽くし、信じる道を行けば、最後には天が認めてくれる』ということですが、ちょっと間違うと、一人よがりの独善になる恐れがあるから注意しないといけない、といわれています。……小泉首相がまさにそうなっています。
 「信無くば立たず」は、孔子の言葉です(論語)。
 …… “政治に必要なものが3つある。兵と飯と信である。まず、“兵”は欠けてもやっていける。次に、“飯”もなくてもやっていける。
 しかし、“信”が無くなったら政治は成り立たない、という意味です。
 田中市長に、今、この“信”があるかどうか。田中市長が“信”を大切にして今後の久喜市政を進めていこうとしているかどうか、

 よくよく見極めたいと思います。


 田中市長のマニフェスト「まちづくり宣言−−政策実行計画−−私が考える久喜市進化論」というパンフレットが、全戸配布されているようだ。
 じっくりと検討していきたいと思う。
 しかし、このパンフレットに書かれているホームページアドレスが間違っていて、どうしてもつながらない。
 http://yasashii-machi-zukuri.jp は間違いで、http://www.yasashii-machi-zukuri.jp が正しい。


8月28日、市長選挙、そして市議会議員補欠選挙です
2005/7/1

 現在の久喜市議会は定数25に対し、欠員2名。
 昨年の9月議会終了後に、「合併破綻」の責任を取って…、と言うか、けじめをつけて辞職した松村氏。そして昨日、6月議会最終日の議案がすべて終了した後、「辞職願い」を提出した後上氏。後上氏は、8月28日の市長選挙に立候補を表明している。共産党は最近まで「候補者を立てる」とタテマエだけは威勢よく言っていたものの、結局、擁立を見送る公算である。
 これにより、市長選挙は、現職の田中暄二氏と、後上民子氏の2人で争われることになる。

 市議会議員補欠選挙は、欠員2名に対し、今のtころ、立候補表明した人、または名前のあがっている人が5名。
 女性が3名、男性が2名。共産党が女性議員を立てる以外は、4人とも無党派(無所属)らしい。

 ところで、その中の1人は久喜市の前水道部長だった人。
今年3月に市役所を「大過なく」勤め上げて、定年退職した人で、今度は市議会議員に出るという。
この人の水道部長時代の最大の仕事は、何と言っても平成15年からの水道料金の大幅な値上げであった。とにかく、役所のちゃんとした官僚としては、自分の親分である市長の方針に忠実であることが大前提だから、水道会計の赤字を「解消する」ためには市民に負担してもらう以外にない、というわけで、水道部長として料金の大幅値上げを提案したわけだ。
 そういう人が、市議会議員になった場合、どういう政治姿勢を持つものか、興味はある。はたして、市民の立場に立って、市長や当局に対して、対峙する考えがあるかどうか、聞いてみたいと思う。


市長選に向けた田中市長の運動の進め方に疑問
「違法でなければ何をやってもいい」のか

2005/6/11

 11日の本会議で、後上議員が田中市長の市長選の進め方について質問した。
特に、行政の末端機関であり、非常勤の特別職公務員である「区長」が、田中市長の地域後援会の代表になったり、地域住民に対して後援会勧誘活動=実質的には選挙の事前活動を進めていることは問題ではないかと、当局および市長の見解をただした。
 総務部長が「区長は公務員であるが、すべての政治活動が制限されるものではない」「その地位を利用して不利益な扱いをするなどの行為がなければ許される」などと、実質的に区長の政治活動、選挙運動も認められるかのような答弁をした。つまり、「違法ではない」ということだ。
 しかし地域の実情はどうか。いつの選挙でも問題になり、地域住民から疑問の声があがっていることだが、区長が直接に、後援会の署名を集めて回る、ポスターを配って家に張るように求めて回る、候補者を連れて一軒一軒挨拶まわりする、ひどいところでは、広報などといっしょに、後援会パンフを回覧板に入れて回すという地域もあった。
 住民からは、区長が来ると断り切れない、仕方なくおつきあいで動員に参加するという苦情もあるのは事実だ。
 当然、候補者はそうした効果を狙って、区長を使うわけだ。
 しかも区長は「非常勤特別職公務員」として、市長から委嘱され、市から(税金から)報酬ももらっている。区長自身が、現職の市長(後援会)から頼まれると断りにくい。ある区長は私に、「選挙の時にお手伝いしておかないと、後で、役所にいろいろと頼みにくくなっては困る」と言ったものだ。

 総務部長の答弁のように、実際には地域住民に対して区長の肩書きで支持を訴えたり、選挙活動をしても許される、「違法でないからいい」ということになるのだろうか。市民の目とは違うことは明らかだろう。
 市長も答弁に立って、総務部長の答弁をなぞり、「関係機関に法的判断を含めてきちんとした調査せずに、この場で取り上げるのはいかがと思う」と露骨に反撃したのだが、やはり田中市長も「違法でない」からいいんだ、という考えのようである。
 選挙や政治活動を進める上で、できるだけ疑わしいことはやらない、市民の目から見て疑われたり、疑問に思われるようなことはやらないというのが、政治家としてのモラルだと思うのだが、田中市長は「市民の目線」すら忘れてしまったのだろうか。