いのまた和雄トップページへ 『声と眼』のページへ テーマ別目次へ 市民活動のページへ メッセージのページ

 COVID-19
新型コロナウイルス感染症対策
2020

トップページへ




【2月市議会】
新型コロナウイルス感染症の公的支援の継続を求める意見書を提案しました
2023/3/8

 2月定例会議に、新型コロナウイルス感染症の公的支援の継続を求める意見書を提案しました。
 政府が新型コロナ感染症を「5類」に移行する方針で、「ウイズコロナ」に舵を切りましたが、その場合でも検査や療養、治療に対する公的負担の継続を求めるものです。
 意見書の内容は、純粋に市民の健康と生命を守るために、市民(国民)の不安に答えようとするものです。

 提案者は川辺美信(市民の政治を進める会)、猪股和雄(同)、賛成議員は杉野修(共産党)、田村栄子(無会派)です。
 最終日の3月20日に質疑、討論、採決が行われます。
 みらいの会、公明党、新しい風、あさかぜなどの会派の対応が注目されます。

新型コロナウイルス感染症の公的支援の継続を求める意見書

 政府は1月27日、新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、感染症法上の位置付けについて、5月8日に現在の「新型インフルエンザ等感染症」(2類相当)から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方針を決定しました。
これに伴い、 「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」が改定され、まん延防止策や水際対策などが大幅に変更されることになります。

 5類に移行したとしても、新型コロナウイルス感染症は完全に収束したわけではありません。
1月31日現在の新規陽性者は5万7、264人、死亡者数は246人、重症者数は508人と高止まりとなっています。

 5類に移行することで、全数把握から特定の定点医療機関での把握に変わり、これまでは、発熱外来や指定の医療機関で患者を受け入れられてきましたが、幅広く一般の医療機関で対応することになります。
また、これまでは行政が行ってきた入院調整も医療機関が行うようになります。

 懸念されるのは、これまで公費負担となっていた「医療費」「ワクチン接種」「PCR検査や抗原検査費用」が、一部自己負担となることです。
低所得層を中心に受診控えが起こり、重症化する人が増加することが懸念されます。また、
ワクチン接種も一部自己負担となれば接種控えも想定されます。

 そのため、新型コロナウイルス感染症対策本部は、患者への対応として「急激な負担増が生じないよう、入院・外来の医療費の自己負担分に係る一定の公費支援について、期限を区切って継続する」としています。

 ワクチン接種についても、接種期間の1年間延長を求める声が上がっており、希望するすべての人が接種できる体制が望ましいとされました。

 現在5類感染症に分類されているのは、季節性インフルエンザや麻しん、梅毒などで、この場合、健康保険を利用して受けることになるため、年齢や所得に応じて自己負担が発生することになります。
 よって政府においては、今後においても、現在と同様にワクチン接種、医療費、PCR検査及び抗原検査の公費負担を継続し、重症化の患者を受け入れる医療機関の確保に対する補助金についても継続し、国民の生命を守るために全力を尽くすことを求めます。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。                             

久喜市議会

衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
厚生労働大臣
内閣官房長官あて

【一般質問】 コロナ感染状況の公表中止→再開の右往左往
『声と眼』643号 2022/12/14

 市はホームページでコロナ感染者の派生状況を公表していましたが、9月26日で中止してしまいました。
理由は国で陽性者の全数把握の方針が変わったため、『正確な感染者数の把握ができなくなったから』というのです。
それで久喜市では感染状況の公表をすべて止めてしまったのですが、加須市などでは、全数把握でなくても「参考値」と断った上で公表を続けています。
おおよその患者数であっても、市内の感染の増減の状況を市民に知らせて、感染予防を呼びかけることが大切だと判断したのです。

 久喜市もたとえ完全な人数でなくても、市が把握している感染者数を、市民に対してできるだけていねいに情報提供するべきです。
そこで私は11月22日に一般質問通告書を提出して、『感染者数の公表』を求めました。ところがその1週間後の28日になって、9月以降の感染者数の「参考値」がホームページに唐突に掲載されました。
本会議の一般質問で追及されてしかたなく再開に追い込まれるのを避けて、質問される前に再開したんだと言いたいようです。

 本会議では副市長が『感染状況(参考値)の公表を続けるべきだった』と反省してみせました。
本来、市政の情報はすべて市民のものです。市民と情報を共有してこそ、市政への信頼も感染予防への市民の協力も得ることができるのではないでしょうか。


市がコロナ感染状況の公表をやめた!
『声と眼』641号 2022/11/15

 新型コロナ感染症の発生以来、久喜市はホームページで、新型コロナ感染者の毎日の発生状況や患者数などを公表して、市民に感染予防を呼びかけてきました。
ところが9月26日以降、感染状況の更新が完全にストップしています。
理由は国によるコロナ対策の変更で、「全数把握の見直しにより、発生届の対象が限定されることになった」ので、今後は市民に知らせる必要はないと判断したようです。

 しかし県のホームページでは「陽性者数の把握方法が変わった」ことを明記した上で、感染者数の公表を続けていて、加須市などではこの情報を元にして10月以降も毎日の感染状況を公表しています。
久喜市では10月以降も毎日数10人単位で感染者が発生しており、11月に入ってから増加傾向が続いています。
市内での新型コロナの感染状況に関する情報を市民にていねいに提供するべきではないでしょうか。
下表は久喜市の陽性者数の推移です(県のホームページから猪股が集計しました)。

10月からの市内陽性者の状況   単位:人
陽性者数 陽性者数 陽性者数
10月1日 35 10月14日 26 10月27日 32
2日 34 15日 17 28日 25
3日 27 16日 36 29日 31
4日 19 17日 25 30日 36
5日 25 18日 12 31日 41
6日 26 19日 18 11月1日 20
7日 33 20日 25 2日 35
8日 35 21日 30 3日 61
9日 22 22日 26 4日 65
10日 18 23日 27 5日 41
11日 18 24日 25 6日 47
12日 12 25日 19 7日 73
13日 17 26日 31 8日 45

【6月市議会】 物価高騰 生活支援に緊急補正予算
『声と眼』634号 2022/7/12

 政府の円安政策の影響や、原油価格、電気・ガス料金をはじめとする物価高騰が続き、一方で給与水準は下がり続けています。
6月市議会最終日の7月7日、一般会計補正予算が緊急提案され、市民生活と事業者等を支援するために5億円の歳出増が可決されました。

(1)水道料金の基本料金2か月分(6・7月または7・8月)を全市民に免除。
総額1億6954万円
(2)保育所や学校給食の食材料費の高騰分3894万円を、市が補填して給食費保護者負担を据え置き。
*保育士や教職員については物価上昇分を自己負担とし、1食あたり21~30円(総額358万円)を徴収する方針ですが、市がいっしょに補填するべきではないでしょうか。
(3)私立保育所やこども園、幼稚園に対しても食材料費高騰分2388万円を補助します。
(4)市内の事業者・農業者に物価高騰対策費として2億8650万円を給付します。
(5)循環バス・デマンド交通事業者にガソリン代高騰分の補助金191万円を支給します。


(1)水道料金の基本料金免除で、2か月分というのはいくらでしょうか。

 水道管契約口径 契約件数  1か月分の基本料金  2か月分の基本料金 
13mm  38187件   910円 1820円 
 20mm  27590件  1280円  2560円
 25mm  513件  4900円  9800円
 30mm  167件  8400円  16800円
 40mm  216件  16320円  32640円
 50mm  129件  29150円  59300円
 75mm以上  41件  77000円  154000円

 一般市民はほとんどが口径13mmか20mmですから、1か月分の基本料金は910円か1280円です。
 したがって「2か月分の基本料金免除」というのは、1820円か、2560円にすぎません。
 これで「市民生活支援」と言えるのかどうか、その効果はきわめて小さいと言わざるを得ません。

(2)学校給食や保育園の給食の食材料費の値上げ分を、市が補填してあげて、給食費の値上げをしないで据え置くことになりました。
 市は、食材料費の値上げ分は月500円くらいにあたると計算しています。
しかしこれも効果は限定的で、子育て家庭に対する支援としては貧弱だと言わざるを得ません。
 蓮田市では、9~3月分の給食食材料費の物価高騰に対して、1人あたり小学校で300円、中学校で350円を補填して、さらに、9~12月の4か月間、給食費の徴収を全面的に免除することにしたそうです。
 これは、子育て支援に対する、久喜市と蓮田市の政治姿勢の違いと言えます。


【5月招集会議】 コロナ対策で補正予算4億円を追加
『声と眼』631号 2022/5/18

 一般会計補正予算で、自宅療養者への生活支援物資、4回目のワクチン接種費用4億3000万円が計上されました。
財源は全額が国庫交付金・補助金です。

(1)コロナ陽性者や濃厚接触者と認定されて自宅療養している方々へ、市から生活支援物資などを配送しています。
昨年から保健所の業務逼迫に対応して、市が肩代わりする形で取り組みを進めてきました。
4月までに生活支援物資、マスクや消毒スプレー、パルスオキシメータなどを約4000世帯に届けてきました。
今回の補正予算で生活支援物資など約1万人分の追加購入・配送費用として合計6757万円が計上されました。

(2)コロナウイルスワクチンの接種は、5月上旬までに2回目の接種を完了した人は12万6000人(全市民の82.9%)、3回目接種者は8万7000人(57.5%)です。
60歳以上の高齢者と基礎疾患のある方8万人を対象に、6月から4回目の接種を開始するため、3億6257万円が計上されました。
個別接種を中心に、栗橋地区には集団接種会場も開設します。


3回目のワクチン接種がスタート
『声と眼』623号 2021/12/21

  12月から新型コロナワクチンの3回目の接種がスタートしました。
12月から医療関係者、2月からは高齢者の接種も始まります。
今のところは「2回目の接種から8か月経過した後」で、接種予定の1か月前くらいに接種券が郵送されます。
インターネットまたはコールセンターに電話して予約を取ることになります。

 市民の接種率(2回目)は12月8日までに、高齢者92.3%、12歳以上87%に達しました。
現在は、希望していてまだ接種できていない方と、新たに12歳になった方の接種を進めています。
接種会場は市内4か所の保健センターと6か所の医療機関です。

 これまでは1回目と2回目(3週間後)が同時に予約できましたが、現在は1回ずつ予約する方法に変わっています。
そのため混乱も生じているようで、11月に新たに12歳になった方の保護者から『インターネットで2回目の予約が取れない』という苦情がありました。
調べたところ、ワクチン対策課で12月分の予約を優先して、1月の予約枠を表示していなかったことがわかり、さっそく1月分の予約も選択できるように改善されました。
年明けからは未接種者の新規の予約と、高齢者の3回目の予約が同時併行で進められ、接種も同じ会場で行われることになるので、混乱しないように配慮が必要です。


【一般質問】 ワクチン希望する障害者を取り残さない
2021年11月議会 『声と眼』623号 2021/12/18

  市内の障害者施設に通う重度障害者が、医師からワクチン接種を断られたケースが、複数あったことがわかりました。
保護者が市のワクチン対策課に相談して別の医院で接種することができましたが、障害を理由にしてワクチン接種ができないなどということは許されません。
ワクチン接種を希望する障害者に対して接種を推進するよう、市から医師会に申し入れを行うよう求めました。
市でも、接種を断られた障害者がいた事実を確認していて、医師会に対してお話をしていると答弁しました。

 市内の障害者施設に通所する障害者のワクチン接種は、基本的には保護者が市の予約システムで申し込んで個別接種をしています。
市内の障害者施設で、希望している障害者の全員がワクチン接種できているか、希望しているのに接種できていない障害者がいないかを調査して、1人も取り残さずに接種を進めるように求めました。
市では取り残されている障害者はいないと答弁しています。

1回目・2回目のワクチン接種では、それぞれの障害者施設では、医師に依頼して施設を訪問してもらって“集団”で接種を行ったところもあります。
今後、市が各施設の状況を把握した上で、医師が施設を訪問して接種を進めるよう相談や紹介を行うべきではないでしょうか。


久喜のワクチン2回接種完了は79%
『声と眼』621号 2021/11/20

 久喜市のコロナワクチン接種は、65歳以上の高齢者4万8877人の内、1回目の接種が92.7%、2回目の接種完了は91.6%、12歳以上の14万0343人では1回目が87.2%、2回目の接種が79.4%(11月10日時点)でした。
埼玉県全体では12歳以上の対象者668万人の内、1回目が85.4%、2回目の接種が81.8%(11月16日)になっています。
久喜市で若年層の接種が遅れていて、10~20代の接種がまだ60%台ですが、ワクチン対策課では12月には80%に達すると見込んでいます。

 久喜市内でまだ2回目のワクチンを接種していない人数は、65歳以上の高齢者で約4000人、12歳以上は2万9000人です。
高齢者では希望者はほとんど接種を終えたと見られますが、接種の意志がありながら取り残されている市民がいないかを調査し、働きかけを強める必要があります。

12月から3回目の追加接種が始まる

 2回目の接種を終えて8か月を経過した方を対象に、3回目の追加接種が行われることになりました。
最初は3月から接種を開始した医療従事者に対し12月から3回目をスタートします。
その後、来年2月以降に一般の高齢者、4月ごろに64歳以下の接種を開始して8月くらいまでに完了する予定です。

 対象者には接種予定の1~2か月前に個別に接種券が郵送されます。
予約はインターネット、コールセンターへの電話で受け付けます。
インターネットなどでうまく予約できない方のために、市役所や公民館で職員が予約支援も行う予定です。さらに、申込用紙を市に郵送した方に、市が接種日と会場を指定して返送する新たな方式も取り入れることになりました。
 しかしこれまでの予約の大混乱の反省に立って、もっと予約方法を工夫できないものでしょうか。
たとえば、2回目の接種から8か月を経過した1人1人に対して、市の方から接種日程を指定して、都合の合わない人だけがコールセンターに連絡するといった方法はいかがでしょうか。

 また、久喜市が実施した接種会場以外で接種した方が7000~8000人いると推定されます。
医療従事者でそれぞれの医療機関で接種した方、市内外での職域接種、埼玉県や国(自衛隊など)の広域接種会場で接種した方などです。
これらに該当する市民に対しても、市から3回目の個別接種通知が間違いなく届けられるよう求めます。

自宅療養者らに生活支援物資を配送

 新型コロナ感染者または濃厚接触者で、保健所から自宅療養や外出自粛を指示された方に、パルスオキシメーターや生活支援物資を配送する事業は、久喜市ではようやく9月から取り組まれました。

 私は6月市議会の一般質問で、市で自宅療養者や濃厚接触者の相談窓口を開設して支援物資を届けるように提言しました。
その時には市は、『自宅療養者の支援は県の保健所が行うので、久喜市で行う考えはない』と拒否していました。
しかしその後、7~8月には急激な感染拡大で、保健所業務が逼迫して支援物資の配送に大幅な遅れが生じてきました。
そうした事態に対応して、すでに4月から自宅療養者への支援に取り組んでいた桶川市に続いて、狭山、入間、鴻巣、北本、羽生などが次々と、市独自の自宅療養者生活支援に乗り出していきました。

 8月に県から各自治体に、自宅療養者や濃厚接触者に対する支援要請があったのですが、久喜市ではやっと9月6日から支援を開始しました。
9月中の申し込みは15件で、食料品42セット、衛生用品14セット、乳幼児品2セット、医療機器(パルスオキシメーターと体温計)貸与が2セットでした。
-10月からは感染者数の減少に伴い、保健所で対応できています。
 自宅療養者の生活支援は3月までの予算を確保していて、今後、第6波に対しても対応できます。


コロナ自宅療養者の生活支援の取り組み実績
2021/11/12

  新型コロナに感染して自宅療養とされた方に、久喜市からパルスオキシメーターや生活支援物資を配送する事業が、ようやく9月6日からスタートしました。

 私は、すでに6月市議会の一般質問で、自宅療養者や、濃厚接触者と判定されて保健所から外出自粛を支持された方々に、市で相談窓口を開設して支援物資を届けるように求めいたのですが、市は「自宅療養者の支援は県の保健所が行うので、久喜市で行う考えはない」と明確に否定していたのでした。

 7月、8月にはコロナの急激な感染拡大で、県の保健所が機能不全に陥って、支援物資の配送に遅れが生じてきました。
 すでに6月までに自宅療養者の生活支援事業を開始していた桶川市を始め、狭山市、入間市、鴻巣市、北本市、羽生市などが次々と、支援物資配送に乗り出していきました。
 これらの市は自宅療養者から市に問い合わせがあればすぐに支援物資を届けることにしたのですが、久喜市はそれでも取り組みを始めようとしませんでした。
 埼玉県が各自治体に自宅療養者への支援を行うよう求めてきて、やっと久喜市は9月6日から支援物資の受け付けを始めたのでした。

 9月の支援実績は次の通りです。
 申込件数 15件、食料品 42セット、衛生用品 14セット、乳幼児品 2セット
 医療機器(パルスオキシメーターと体温計)の貸与 2セット

【参照⇒久喜市のホームページへのリンク】
【医療機器の支援のページ】
 《食料品》 パックごはん、おかゆ、レトルト食品、缶詰、フリーズドライスープ、カップメン、水ペットボトルなど、7日分の食料
 《衛生用品》 マスク、ハンドソープ、除菌スプレー、ティッシュペーパー、トイレットエーパー、ごみ袋など
 《乳幼児品》 粉ミルク、紙おむつ、等


 10月は感染が減少して保健所で対応できるようになったため、申し込みはありませんでした。
 自宅療養者の生活支援は3月まで継続することになっています。 


市内の2回接種完了は72%、12月から追加接種スタートへ
2021/11/5

 久喜市の新型コロナワクチン接種は、10月27日までに、65歳以上の高齢者4万8877人に対して、1回目接種を終えた人は92.4%、2回目接種を完了した人は91.1%です。
 接種できる方で希望者のほとんどは接種を終えたとみられますが、予約の仕方がわからなかったり、フォローする人がいなかったりして、取り残されている市民がいないかを調査し、働きかけを強める必要があります。
 12歳以上の14万0343人に対する接種率は、1回目を終えた人が82.3%、2回目を完了した人は72.9%で、まだ4万人近くが残っています。
 埼玉県全体では、12歳以上の接種対象者668万人の内、1回目の接種が83.7%、2回目の接種完了者が76.8%ですから、県内平均よりも少し遅れています。
 埼玉県からのワクチン配分は、すでに各自治体に、12歳以上の人口の2回接種に必要な量の約78%分が配分されていると言われていますが、久喜市内の接種体制が遅れているのでしょうか。

 ワクチン2回目接種完了者に対する、3回目の追加接種が行われることになりました。
 それぞれ、2回目接種の8か月後以降に、3回目の接種を行います。
 久喜市では、今年3月以降に医療従事者の接種が始まったので、12月頃からスタートします。
 医療従事者の接種が進んでから、来年2月頃以降に、一般の高齢者の3回目の接種が始まって、高齢者以外の市民の接種も8月くらいまでに完了する予定です。
 対象者には接種予定月の1~2か月前に個別に接種券は郵送されますので、それぞれ予約を受け付けます。

 これまで、久喜市の実施した接種会場での接種以外に、医療従事者で従事する医療機関で接種した方や職域接種、埼玉県や国の広域接種会場で接種した方もいます。
 これらに該当する市民が何人なのか、これらの市民についても、久喜市で接種記録が掌握できているのか、久喜市から3回目の追加接種の個別通知が行くのかどうか、確認したいと思います。


【一般質問】 市が自宅療養者の支援を進めるべき
2021年9月市議会 『声と眼』618号 2021/9/26

 新型コロナの感染拡大が続く中で、県(保健所)は8月から、「積極的疫学調査」を縮小し、陽性者本人と同居家族に限定しています。
それ以外には濃厚接触者の追跡をしないで、感染経路の調査も限定的にしか行わないため、感染拡大の実態がきわめて見えにくくなっています。
県がこれまでのような調査を継続できないのなら、濃厚接触者の調査を市が補完して行うよう求めました。
部長は『感染者や濃厚接触者の調査は保健所の業務なので、市で調査する考えはない』と答弁しました。
しかし市内での感染の実態把握が不十分なままでは、対応が後手に回りかねません。
久喜市は市民の健康を守る責任を果たすべきです。

コロナ検査の陽性者で自宅療養となったり、濃厚接触者で外出自粛とされた方に、県からパルスオキシメーターや食料品などの支援物資が届けられてきましたが、保健所業務の逼迫で配送が遅れています。
そのため9月から、市で支援物資を届けることになりましたが、久喜市はあくまでも自宅療養者らから申し込みがあった場合にだけ届けるという方針です。

 その後、県と市町村で連携協定を結んで、県が市に対して自宅療養者らの情報提供を行うことになりました。
私は、早急に久喜市から県に申し入れて、自宅療養者らの情報提供を受け、市から1人1人に電話などで連絡して、必要な方には速やかに支援物資を届けるように求めました。
部長はあいまいな答弁を繰り返していましたが、最後にようやく『市から自宅療養者全員に連絡する』と答弁しました。

★自宅療養者の支援の質問に、部長は『決まっていない』『これから検討する』『慎重に進める』と先送り、責任逃れ、ゴマカシ答弁の繰り返し。
…国会のご飯論法、ヤギさん答弁をマネしているようだ。★


【9月市議会】 自宅療養者らに支援物資を配送へ
『声と眼』617号 2021/9/13

 8月31日に9月定例市議会が開会し、初日に緊急の一般会計補正予算案が提案され、他の議案と切り離して審議し、全会一致で可決されました。

 コロナウイルス感染症で、PCR検査「陽性」になって、保健所から「自宅療養」とされた方や「濃厚接触者」と判定されて外出自粛を指示された方に生活支援物資を配送します。
対象者で希望する方が、市に電話やメールで申し込むと、2週間分程度の食料品、パルスオキシメーター、衛生消毒用品を1パックに詰めて、玄関前に置き配で届けられます。
財源はすべて国庫補助金の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」があてられます。
これはコロナ対策ならほぼ何にでも使える補助金で、今年度は久喜市に約5億円が交付されています。

 自宅療養は発症後10日間、濃厚接触者は14日間の外出自粛を指示された場合、これまでは保健所からパルスオキシメーターや生活支援物資が届けられてきました。
しかし感染者の急増による保健所業務の逼迫で、連絡や支援物資の配送も遅れがちになっています。
そこで県が担っていた支援物資の配送を縮小して、市がその肩代わりをすることになりました。

 私は6月市議会の一般質問で、自宅療養者が増えてくる中で、市が相談業務や支援物資の配布を開始するよう提案しました。
健康子ども未来部長は答弁で、『保健所がやる業務だから市で実施する考えはない』と否定していました。
桶川市ではすでに年度当初から、狭山、入間、鴻巣、北本、羽生市なども8月末までには同様の取り組みをスタートさせています。
蓮田、白岡市も9月1日から市民の申し出があればすぐに職員が届ける取り組みを始めるなど、各市ともスピード感を最優先して取り組みを始めてきています。
久喜市はこれまで検討もせず、決まってからも補正予算や商工会などとの調整に時間がかかって、やっと9月6日から受け付けが開始されました。

 市内の陽性者は昨年からの累計で1600人(約90人に1人)に達し、9月1日現在の自宅療養者は140人です。
ただし、市では自宅療養者や濃厚接触者等の対象者をまったく把握していませんから、市の支援を受けたい人は自分で市に申し込まなければなりません。
私は、支援が必要な人を1人も取り残さないために、保健所で把握している対象者の情報を、市に提供してもらうようにと提案しました。
市はあくまでも本人から申し込みがあった場合にだけ、支援物資を届けるという考え方です。
部長は『保健所が対象者に、市に申し込むように紹介することになっている』と言うのですが、本人が申し込めなければ放置されてしまうことになりかねません。

 なお、現在市で保有しているパルスオキシメーターは5個で、今後40数個が確保できる見込みです。

市が感染拡大の調査や相談を行うべき

 保健所は8月以降、濃厚接触者の調査などを大幅に縮小し、「陽性者」の周辺への感染の広がりが、十分には把握できなくなっています。

 私は『自宅療養者の情報を保健所と市で共有して、市が積極的に支援を行うよう』提案しました。
健康子ども未来部長は『市で行う考えはない』と答弁しています。
本人からのSOSが来なければ、市では調査もしない、市の方から支援の手を差し伸べることもしないという姿勢でいいのでしょうか。

ワクチン接種の進捗状況

接種完了比率の比較 人口 1回目 2回目 (集計日)
久喜市 高齢者 48,877人 89.6% 88.0% 9月1日 
12歳以上 140,343人 52.3% 43.5%
埼玉県 高齢者 約193万人 89.0% 87.2% 9月5日 
12歳以上 約668万人 56.4% 44.1%

 10月4日の週までに、久喜市に分配されるファイザー社製ワクチンの累計は約10万2100人分で、12歳以上の人口の72.8%分を確保できる見込みです。


【9月市議会】 自宅療養者と濃厚接触者に、市から支援物資を配送します
2021/9/3

  8月31日に9月定例市議会が開会しました。
 議案は、昨年度の一般会計・特別会計決算、一般会計補正予算、条例改正案などです。

 さらに開会当日になって、追加の一般会計補正予算案が提案されました。
 新型コロナウイルス感染症の自宅療養者支援事業の費用として1191万円が計上され、早急に事業を開始するために、即日で質疑・採決が行われ、全会一致で可決されました。
 財源は、全額が国庫補助金で「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」としてこれまでに5億円が交付されており、事実上、コロナ対策なら何でも使える補助金です。

 この事業は、コロナに感染してPCR検査で「陽性」になって、保健所から「自宅療養」を指示された人や「濃厚接触者」と判断されて外出自粛を指示された人に対して、食料やパルスオキシメーター、消毒用品などの支援物資を提供します。
 今回の補正予算は、年度内の対象者を700人と見込んでいて、市の商工会に委託して支援物資を希望者の自宅に配送(玄関前に置き配)します。
 私は6月市議会の一般質問で、市で自宅療養者への支援を行うよう求めていましたが、やっと実現することになりました。

 これまでは保健所が自宅療養者の希望者に、およそ1週間分の支援物資が届けていました。
 しかし8月以降の感染者急増で、保健所の対応が遅れがちになっています。
 そこで、県から各自治体にその肩代わりを依頼して、各自治体が独自に支援物資を届ける取り組みを始めています。
 桶川市ではすでに今年度当初から取り組みを開始していて、狭山市、入間市、鴻巣市、北本市、羽生市なども8月末までには同様の取り組みを始めています。
 蓮田市、白岡市も9月1日から、市民の申し出があればすぐに職員が届ける(玄関前に置き配)取り組みを始めています。

 各市ともスピード感を最優先して取り組みを始めているのですが、久喜市は商工会に委託するため、すぐには対応できないで、「できれば来週早々から開始したい」と言っています。⇒ 9月6日から申込を受け付けることになりました。

 問題は、市では自宅療養者や濃厚接触者等の対象者を把握していないことです。
 したがって支援物資を届けるには、当事者から電話等で市に申し込んでもらわなければなりません。
 私は、支援が必要な人を1人も取り残さないように、保健所で把握している対象者の情報を、市に提供してもらうよう提案しました。
 しかし市はあくまでも、本人からの申し出があった場合にだけ、支援物資を届けるという考えを変えませんでした。
 保健所では、業務の逼迫を理由に、自宅療養者への支援物資の配送を大幅に減らす方針です。
 希望者に対しては、保健所から、「市で支援物資を届けるサービスを行っている」ことを紹介すると言うのですが、それでは本人が申し込めなければ事実上「放置」されてしまうことになりかねません。

 また保健所は8月以降、濃厚接触者の調査などの「積極的疫学調査」も大幅に縮小しています。
 そのため、「陽性者」のまわりへの感染の広がりが、十分には把握できないことになっています。
 私は、感染が明らかになって自宅療養を指示された市民に対して、市が濃厚接触者の調査を行って相談を受けるなど、市から支援の手を差し伸べるように求めました。
 これに対しても、「市で行う考えはない」という答弁で、このままでは本人から申し出がなければ、自宅療養者や濃厚接触者が在宅で放置されてしまうことにもなりかねません。

 現在のところ、市で保有しているパルスオキシメーターは5個だけで、今後、30個くらいは確保できると言っていますが、どうなるでしょう。


高齢者の2回目接種完了は82%(8月12日までの集計)
『声と眼』616号 2021/8/26

 久喜市の65歳以上の高齢者(4万8877人)の内、7月31日までにワクチン接種した件数は、1回目の接種が4万2671人(87.3%)、2回目の接種を完了したのは3万6309人(74.3%)でした。
(これは8月6日までに医療機関から市に報告があった人数で、最終的にはもっと増える可能性があります)。
久喜市では高齢者の接種が完了したとは言えない状況です。
 5月のスタート当初、久喜市の接種体制の構築が遅れていたため、ワクチン分配量は人口比率では県内最低水準でした。他市に比べて接種の遅れが続いていましたが、その後、個別接種を拡大するとともにワクチン分配量も少しずつ増えてきました。
 久喜市の2回目のワクチン接種率は、対象者全体では他市並みに近づいてきましたが、65歳以上の高齢者の接種率は低くなっています。

高齢者人数 1回目完了 2回目完了  
久喜市 48,877人 43372
88.7%
40151
82.1%
8月12日現在 
加須市 35,169人 90.1% 87.7% 8月13日現在
埼玉県 約193万人 89.0% 85.1% 8月18日現在

接種対象者(12歳以上)全体の接種状況
12歳以上人数 1回目完了 2回目完了  
久喜市 140,343人 43.7% 34.2% 8月12日現在
加須市 103,124人 43.0% 35.1% 8月13日現在
埼玉県 約668万人 44.5% 34.9% 8月18日現在

★久喜市のワクチン接種状況は、市のホームページに掲載され、随時更新されています。【参照⇒ワクチン接種状況へのリンク】

 9月6日の週までに、久喜市に分配されるワクチン量の累計は約8万人分で、12歳以上の人口の57.6%を確保できる見込みです。


市内でもコロナ感染が急拡大している
『声と眼』616号 2021/8/18

 新型コロナウイルス感染症の第5波で、久喜市でも感染が急増しています。
すでに8月前半の15日間だけで昨年1年間の陽性者数を超えてしまいました。

久喜市 1年間の
陽性者発生の推移
2020年 2021年
4月 3人 1月 136人
5月 1人 2月 93人
6月 1人 3月 102人
7月 16人 4月 88人
8月 11人 5月 111人
9月 17人 6月 52人
10月 11人 7月 89人
11月 36人 (8月 327人)
12月 167人
263人 952人

8月の陽性者数
1日 2人 11日 29人
2日 11人 12日 0人
3日 5人 13日 9人
4日 12人 14日 38人
5日 14人 15日 15人
6日 19人 16日 0人
7日 49人 17日  8人
8日 0人 18日  20人
9日 54人 19日  18人
10日 24人 20日  人
281人

 学校や保育園、学童保育の関係者の感染が判明したため、施設を一定期間お休みとする措置も取られています。
市の職員の中からも感染者が出ていますが、今のところ市役所や市の施設内での感染拡大や、市内でクラスターの発生も報告されていません(19日現在)。

 毎日の陽性者の発表数に著しい増減がありますが、これは当該の日に陽性となった人数ではなく、その日までに保健所で報告を処理した件数を集計したものだそうです。
したがって日ごとの感染状況を必ずしも正確に反映しているとは言えないようです。

市内のコロナ感染傾向が把握できない

 市のPCR検査陽性者の発表の仕方が変更されています。
7月までは1人1人の年代、性別、陽性判明日、感染経路などが記されていたのですが、8月からは陽性者の年代も感染経路もいっさい公表されず、人数だけの発表になりました。
これは、最近の感染爆発で、埼玉県の保健所の業務が逼迫して、1人1人の細かい状況把握や濃厚接触者を調査・追跡して確定するのが間に合わなくなってきたので、積極的疫学的調査を大幅に縮小したためです。

 このため市では、市内の陽性者の年代も職業も感染経路も把握できず、市内のどこでどういう風に感染が拡がっているのかの分析がまったくできなくなってしまいました。
市民のどういう人たちが陽性になっているか、家庭内での感染が中心なのか、勤務先での感染なのか、医療機関や施設、学校などでクラスタ-が発生していないのか、市中感染が拡がっているのかも、わからなくなっています。

 学校や保育園などの市の施設で職員や児童生徒に感染者が発生した場合でも、保健所から市に連絡が来るシステムにはなっていません。
当事者(職員、あるいは児童生徒や保護者)から学校などに連絡があって、やっと市が把握できることになりますが、仮にクラスターが発生しても、すぐに市で把握することはできません。市内での感染者の発生状況を把握できなければ、感染拡大を防ぐ機動的な対応に遅れを生じる怖れがあります。
危機対応のために感染者の把握方法を見直す必要があるのではないでしょうか。


久喜市のワクチン接種状況と今後の見通し
2021/8/13

  久喜市の新型コロナワクチンの接種状況を調べてみました。
 久喜市の65歳以上の高齢者(接種対象者数)48877人の内、7月31日までに接種した件数は、1回目の接種が42671人(87.3%)、2回目の接種を完了したのは36309人(74.3%)でした。
 高齢者の接種が完了したとはとても言えない状況であることがわかりました。
 久喜市の高齢者の2回目の接種率は、埼玉県全体と比べると約7%低く、加須市との比較では10%以上も低くなっています。
 5月の接種開始当初には、久喜市のワクチン接種体制の確立が遅れていたため、ワクチン分配量は人口比率では県内最低水準でした。
 その後、個別接種の体制を整備して、ワクチン分配量も少しずつ増えてきたものの、他市に比べて接種の遅れはずっと続いています。

65歳以上の高齢者
1回目の接種者数・2回目の接種完了者数
高齢者人口 1回目接種完了 2回目接種完了
久喜市 48,877人 42,671人
87.3%
36,309人
74.3%
加須市 35,169人 89.8% 85.9%
埼玉県 約190万人 88% 81%

*久喜市の接種率は、7月31日までに接種した人数で、8月6日までに医療機関から市に報告された件数です。
 医療機関からの報告が遅れているため、今後もう少し増えるかもしれませんが、この人数(割合)でほぼ確定と見ていいようです。
*加須市の接種率は8月6日現在の発表、埼玉県は8月10日現在の発表です。

ワクチン接種対象者(12歳以上)の接種状況は

 ワクチン接種の対象者は12歳以上の市民です。
 8月6日時点の発表によると、久喜市で1回目の接種を終えたのは40.1%(高齢者を含む)、2回目の接種を終えたのは29.1%です。
 これも、県や加須市と比較すると、1回目の接種はほぼ同水準ですが、2回目の接種は2~3%遅れていることがわかりました。

12歳以上の接種対象者(高齢者も含む)
1回目の接種者数・2回目の接種完了者数
人数 1回目接種完了 2回目接種完了
久喜市 140,343人 40.1% 29.1%
加須市 103,124人 40.6% 32.3%
埼玉県 約668万人 40.7% 31.2%

 久喜市の、60歳以下の方へのワクチン接種予約開始の日程が発表されています。

50~54歳 8月12日
45~49歳 19日
40~44歳 20日
35~39歳 26日
30~34歳 27日


 久喜市の8月までのワクチン分配量の累計と12歳以上の対象者の充足率を調べてみました。
 それによると、8月23日の週まで(12クール)のワクチン分配量は約7万人分で、12歳以上の接種対象者14万人のようやく50%分を確保できたことになります。

8月23日の週までのワクチン分配量(累計)と
12歳以上対象者および人口に対する充足率
ワクチン分配
接種人数分
12歳以上
人口(人)
ワクチン
充足率
人口(人) ワクチン
充足率
1 秩父市 45,693 56,716 80.6% 60,303 75.8%
2 加須市 77,504 103,124 75.2% 110,921 69.9%
3 東松山市 60,731 81,842 74.2% 92,302 65.8%
4 幸手市 29,498 46,980 62.8% 50,767 58.1%
5 ふじみ野市 62,466 102,595 60.9% 112,689 55.4%
6 日高市 29,498 50,791 58.1% 55,241 53.4%
7 羽生市 27,763 49,974 55.6% 53,870 51.5%
8 白岡市 26,028 47,173 55.2% 52,094 50.0%
9 桶川市 37,595 68,502 54.9% 74,345 50.6%
10 鶴ヶ島市 34,703 63,664 54.5% 70,076 49.5%
11 鴻巣市 58,417 107,801 54.2% 117,373 49.8%
12 北本市 32,968 60,968 54.1% 65,478 50.4%
13 狭山市 73,456 138,161 53.2% 149,423 49.2%
14 行田市 39,331 74,284 52.9% 79,405 49.5%
15 蓮田市 28,920 56,245 51.4% 61,507 47.0%
16 上尾市 106,424 207,349 51.3% 225,907 47.1%
17 越谷市 158,479 309,336 51.2% 345,458 45.9%
18 志木市 34,703 68,280 50.8% 75,265 46.1%
19 飯能市 37,017 72,849 50.8% 79,891 46.3%
20 熊谷市 90,807 179,314 50.6% 194,959 46.6%
21 久喜市 70,564 139,768 50.5% 151,106 46.7%
22 本庄市 35,860 71,074 50.5% 77,045 46.5%
23 深谷市 65,358 129,779 50.4% 141,966 46.0%
24 坂戸市 45,693 91,681 49.8% 101,531 45.0%
25 入間市 65,936 134,423 49.1% 146,802 44.9%
26 和光市 36,439 74,461 48.9% 83,895 43.4%
27 川口市 267,216 546,461 48.9% 592,373 45.1%
28 戸田市 60,153 123,770 48.6% 141,724 42.4%
29 三郷市 61,309 127,669 48.0% 141,514 43.3%
30 富士見市 48,006 100,392 47.8% 109,991 43.6%
31 所沢市 148,068 312,380 47.4% 341,409 43.4%
32 春日部市 99,483 214,429 46.4% 229,932 43.3%
33 蕨 市 31,811 69,026 46.1% 75,021 42.4%
34 吉川市 29,498 64,712 45.6% 71,763 41.1%
35 新座市 67,672 148,700 45.5% 164,083 41.2%
36 八潮市 36,439 82,906 44.0% 92,672 39.3%
37 川越市 139,970 318,808 43.9% 354,249 39.5%
38 さいたま市 513,610 1,177,399 43.6% 1,307,931 39.3%
39 朝霞市 52,633 126,103 41.7% 142,138 37.0%
40 草加市 86,759 226,207 38.4% 250,939 34.6%
40市合計 3,054,478 6,382,171 47.9% 7,337,330 41.6%

64歳以下の接種予約 ようやく再開
 『声と眼』615号 2021/7/30

 久喜市のコロナウイルスワクチン配分は、最初の出遅れが響いて、6月末までに約4万6000人分が届いただけで、65歳以上の高齢者数にも足りませんでした。
その後、7月中に1万1000人分、8月は9日の週までに7500人分が分配されることになり、累計で約6万5000人分が確保できる見通しです。
しかしまだ、12歳以上の接種対象者14万人の46%分にとどまります。

 7月13日に、64歳以下で“基礎疾患がある方”の予約が始まりました。
ワクチン不足の影響で、それ以外の予約は延期されていましたが、やっと28日から60歳以上の受け付けが再開されました。

8月9日の週までのワクチン分配量(累計)
ワクチン分配
接種人数分
12歳以上
人口(人)
ワクチン
充足率
人口(人) ワクチン
充足率
1 秩父市 41,003 56,716 72.3% 60,303 68.0%
2 加須市 72,765 103,124 70.6% 110,921 65.6%
3 東松山市 56,018 81,842 68.4% 92,302 60.7%
4 幸手市 27,720 46,980 59.0% 50,767 54.6%
5 ふじみ野市 58,328 102,595 56.9% 112,689 51.8%
6 日高市 26,565 50,791 52.3% 55,241 48.1%
7 羽生市 25,410 49,974 50.8% 53,870 47.2%
8 桶川市 34,650 68,502 50.6% 74,345 46.6%
9 北本市 30,608 60,968 50.2% 65,478 46.7%
10 白岡市 23,678 47,173 50.2% 52,094 45.5%
11 鶴ヶ島市 31,763 63,664 49.9% 70,076 45.3%
12 鴻巣市 53,708 107,801 49.8% 117,373 45.8%
13 狭山市 66,990 138,161 48.5% 149,423 44.8%
14 行田市 35,805 74,284 48.2% 79,405 45.1%
15 上尾市 97,598 207,349 47.1% 225,907 43.2%
16 越谷市 144,953 309,336 46.9% 345,458 42.0%
17 飯能市 34,073 72,849 46.8% 79,891 42.6%
18 熊谷市 83,160 179,314 46.4% 194,959 42.7%
19 本庄市 32,918 71,074 46.3% 77,045 42.7%
20 深谷市 60,060 129,779 46.3% 141,966 42.3%
21 久喜市 64,680 139,768 46.3% 151,106 42.8%
22 蓮田市 25,988 56,245 46.2% 61,507 42.3%
23 志木市 31,185 68,280 45.7% 75,265 41.4%
24 坂戸市 41,580 91,681 45.4% 101,531 41.0%
25 川口市 245,438 546,461 44.9% 592,373 41.4%
26 入間市 60,060 134,423 44.7% 146,802 40.9%
27 戸田市 54,863 123,770 44.3% 141,724 38.7%
28 和光市 32,918 74,461 44.2% 83,895 39.2%
29 三郷市 56,018 127,669 43.9% 141,514 39.6%
30 富士見市 43,890 100,392 43.7% 109,991 39.9%
31 所沢市 136,290 312,380 43.6% 341,409 39.9%
32 春日部市 90,668 214,429 42.3% 229,932 39.4%
33 蕨 市 28,875 69,026 41.8% 75,021 38.5%
34 新座市 61,215 148,700 41.2% 164,083 37.3%
35 吉川市 26,565 64,712 41.1% 71,763 37.0%
36 川越市 127,050 318,808 39.9% 354,249 35.9%
37 八潮市 32,918 82,906 39.7% 92,672 35.5%
38 さいたま市 462,578 1,177,399 39.3% 1,307,931 35.4%
39 朝霞市 46,778 126,103 37.1% 142,138 32.9%
40 草加市 77,385 226,207 34.2% 250,939 30.8%
埼玉県全体 3,308,370 6,680,000 49.5% 7,340,000 45.1%

エッセンシャルワーカーの優先予約

 20日からは、障害者施設、児童福祉施設、高齢者施設、介護サービス事業所の従事者などの“エッセンシャルワーカー”の方々の優先予約受け付けも始まっています。
私は6月市議会で、高齢者や障害者と接触する機会の多い通所施設や在宅サービスの従事所を優先接種とするよう求めました。
これに対して市は『高齢者の入所施設以外は、優先接種の対象にはしない』と拒否の答弁をしていたのですが、突然の方針転換で優先予約が拡大されました。


久喜市のワクチン分配量は7月末までに5万7000人分
8月も1万人分にとどまる見込み
2021/7/11

 埼玉県内市町村の、7月下旬までのワクチン分配量が公表されています。
 久喜市には、5万7123人分(2回接種分)、全人口比で約38%、接種対象人数(12歳以上、約14万人)の約41%分のワクチンが確保されることになります。
 国の8月以降のワクチン分配計画は、埼玉県には8月中に920箱、約106万人分と見込まれています。

 久喜市への配分量は、8月中に18箱(プラスα)程度で、1万人分にとどまると見込まれています。
 その後もこのペースは変わらなければ、今年中に接種できる人数は、10万人程度と予測されています。
 これは全人口の約67%、接種対象者(12歳以上)の70%にあたります。

 加須市は7月中に全人口の60%、対象者(12歳以上)の65%分を確保する見込みで、久喜市との差は、最初の接種体制の準備とスタートダッシュの違いと言えそうです。

7月26日までの週(第10クール)ワクチン分配量
分配箱数
累計
接種人数 12歳以上
人口
対象者比 人口 人口比
1 加須市 117 67,509 103,124 65.5% 110,921 60.9%
2 秩父市 63 36,351 56,716 64.1% 60,303 60.3%
3 東松山市 86 49,622 81,842 60.6% 92,302 53.8%
4 ふじみ野市 94 54,238 102,595 52.9% 112,689 48.1%
5 幸手市 43 24,811 46,980 52.8% 50,767 48.9%
6 日高市 42 24,234 50,791 47.7% 55,241 43.9%
7 羽生市 41 23,657 49,974 47.3% 53,870 43.9%
8 白岡市 38 21,926 47,173 46.5% 52,094 42.1%
9 鴻巣市 85 49,045 107,801 45.5% 117,373 41.8%
10 桶川市 54 31,158 68,502 45.5% 74,345 41.9%
11 北本市 48 27,696 60,968 45.4% 65,478 42.3%
12 鶴ヶ島市 50 28,850 63,664 45.3% 70,076 41.2%
13 狭山市 105 60,585 138,161 43.9% 149,423 40.5%
14 行田市 55 31,735 74,284 42.7% 79,405 40.0%
15 上尾市 153 88,281 207,349 42.6% 225,907 39.1%
16 越谷市 226 130,402 309,336 42.2% 345,458 37.7%
17 熊谷市 130 75,010 179,314 41.8% 194,959 38.5%
18 深谷市 94 54,238 129,779 41.8% 141,966 38.2%
19 飯能市 52 30,004 72,849 41.2% 79,891 37.6%
20 蓮田市 40 23,080 56,245 41.0% 61,507 37.5%
21 坂戸市 65 37,505 91,681 40.9% 101,531 36.9%
22 久喜市 99 57,123 139,768 40.9% 151,106 37.8%
23 本庄市 50 28,850 71,074 40.6% 77,045 37.4%
24 志木市 48 27,696 68,280 40.6% 75,265 36.8%
25 川口市 380 219,260 546,461 40.1% 592,373 37.0%
26 所沢市 217 125,209 312,380 40.1% 341,409 36.7%
27 入間市 93 53,661 134,423 39.9% 146,802 36.6%
28 三郷市 88 50,776 127,669 39.8% 141,514 35.9%
29 富士見市 69 39,813 100,392 39.7% 109,991 36.2%
30 戸田市 85 49,045 123,770 39.6% 141,724 34.6%
31 和光市 51 29,427 74,461 39.5% 83,895 35.1%
32 春日部市 144 83,088 214,429 38.7% 229,932 36.1%
33 新座市 95 54,815 148,700 36.9% 164,083 33.4%
34 蕨 市 44 25,388 69,026 36.8% 75,021 33.8%
35 吉川市 41 23,657 64,712 36.6% 71,763 33.0%
36 川越市 201 115,977 318,808 36.4% 354,249 32.7%
37 八潮市 51 29,427 82,906 35.5% 92,672 31.8%
38 さいたま市 715 412,555 1,177,399 35.0% 1,307,931 31.5%
39 朝霞市 71 40,967 126,103 32.5% 142,138 28.8%
40 草加市 117 67,509 226,207 29.8% 250,939 26.9%
埼玉県合計 2861 1,650,797 6,382,171 39.2% 7,337,330 34.1%


久喜市のワクチン分配量はやっと高齢者分を確保
人口の34%分にとどまっている

2021/7/3

 7月以降のワクチン供給・分配の遅れが明らかとなったため、久喜市の64歳以下の方のワクチン接種も当初の予定よりも遅れが見込まれています。

 久喜市では、64歳以下の方で基礎疾患がある方の予約受け付けは7月13日に開始され、その後、2~3日おきに5歳きざみで受け付けを行う予定でしたが、8月のワクチン確保と接種の見通しが不透明になっています。
 そのため、64歳以下の方の予約受け付けが延期されることになりました。

 埼玉県内市町村のワクチン分配量が発表されています。
 7月12日の週までの県内分配量の累計は約221万人分で人口の30%分に当たります。
 久喜市への分配量は約5万1000人分で、高齢者分は確保できていますが、人口比では34%となっています。
 加須市、東松山市、秩父市は積極的にワクチン接種を進めてきていて、7月中旬までに人口の50%を超えるワクチンが分配されることが確定しています。
 基本的に、各市町の希望量に応じて分配量が決められるので、久喜市のワクチン分配の希望数自体が少ないことを意味しています。
 久喜市ではワクチン接種の体制が確保できないために、希望数自体を増やせないということなのでしょうか。

ワクチン第9クール(7/5および7/12の週)の分配
各市の人口・高齢者数は2020年度の数値で算定しています。
分配箱数
累計
ワクチン
人数分
高齢者数 高齢者数比 人口比
1 加須市 110 63,368 32,949 192.3% 57.1%
2 東松山市 81 46,662 25,802 180.8% 50.6%
3 ふじみ野市 87 50,118 28,760 174.3% 44.5%
4 和光市 43 24,771 14,831 167.0% 29.5%
5 戸田市 63 36,293 23,057 157.4% 25.6%
6 秩父市 56 32,260 20,592 156.7% 53.5%
7 川口市 343 197,593 138,606 142.6% 33.4%
8 越谷市 206 118,671 86,164 137.7% 34.4%
9 白岡市 34 19,586 14,259 137.4% 37.6%
10 羽生市 37 21,315 15,904 134.0% 39.6%
11 幸手市 40 23,043 17,315 133.1% 45.4%
12 志木市 43 24,771 18,668 132.7% 32.9%
13 桶川市 50 28,804 21,869 131.7% 38.7%
14 鶴ヶ島市 45 25,923 19,720 131.5% 37.0%
15 朝霞市 62 35,717 27,445 130.1% 25.1%
16 鴻巣市 78 44,934 34,555 130.0% 38.3%
17 蕨 市 39 22,467 17,466 128.6% 29.9%
18 上尾市 139 80,074 62,254 128.6% 35.4%
19 八潮市 45 25,923 20,876 124.2% 28.0%
20 所沢市 197 113,486 92,589 122.6% 33.2%
21 北本市 44 25,347 20,829 121.7% 38.7%
22 吉川市 36 20,739 17,066 121.5% 28.9%
23 日高市 38 21,891 18,039 121.4% 39.6%
24 三郷市 80 46,086 38,021 121.2% 32.6%
25 熊谷市 119 68,553 56,912 120.5% 35.2%
26 深谷市 86 49,542 41,142 120.4% 34.9%
27 狭山市 97 55,879 46,840 119.3% 37.4%
28 富士見市 56 32,260 27,353 117.9% 29.3%
29 本庄市 45 25,923 22,031 117.7% 33.6%
30 新座市 85 48,966 42,276 115.8% 29.8%
31 行田市 50 28,804 24,880 115.8% 36.3%
32 入間市 84 48,390 42,667 113.4% 33.0%
33 久喜市 90 51,847 46,015 112.7% 34.3%
34 さいたま市 589 339,307 301,550 112.5% 25.9%
35 川越市 180 103,693 94,046 110.3% 29.3%
36 飯能市 47 27,075 24,675 109.7% 33.9%
37 春日部市 132 76,042 71,400 106.5% 33.1%
38 坂戸市 53 30,532 29,481 103.6% 30.1%
39 蓮田市 35 20,163 19,546 103.2% 32.8%
40 草加市 94 54,151 61,208 88.5% 21.6%
3,838 2,210,968 1,935,733 114.2% 30.1%

【一般質問】 自宅療養の感染者に相談窓口を求める
2021年6月市議会 『声と眼』613号 2021/6/28

 新型コロナに感染しても無症状や軽症の場合には、保健所の指示で自宅療養となりますが、1週間程度は人には会えず、買い物にも行けません。
希望すればダンボール1箱の支援物資(飲食物など)を届けてもらえますが、特にひとり暮らしの方などは不安な日々を過ごしています。
桶川市では独自に希望者に消毒薬やレトルト食品などが詰まった“在宅療養者応援セット”を届けてくれます。
職員との直接の接触はできなくても、最も身近な市の行政が見守ってくれるだけでもどんなに心強いでしょう。

 久喜市でも自宅療養者を支援する相談窓口を設置して支援物資を届けるよう提案しました。
市は『県で対応することになっているので、市では考えていない』という答弁でした。

【一般質問】 ワクチン接種の遅れ 予約の大混乱
2021年6月市議会 『声と眼』613号 2021/6/23

 久喜市のコロナウイルスワクチンの接種がたいへん遅れていて、高齢者が6月末までに1回目の接種を終えるのは約40%にとどまる見込みです。
高齢者4万8800人に対して、6月中旬までに久喜市に分配されたワクチンは1万6675人分(36%)だけで、県内最低でした。
県は市町村の希望数に応じて分配しているので、久喜は接種体制が整わないことを理由に、分配希望数を少なく抑えてきた結果です。
その後、あわてて希望数を増やしたので、6月中には高齢者数の94%分が分配される見通しになりました。

 久喜市ではコールセンターの電話が20回線しかなく、新規の予約受付開始日には毎回、電話もインターネットもほとんどつながらなくなってしまいます。
他の自治体では2歳きざみで予約を受け付けたり、あらかじめ接種日時を指定するなど、混乱を避ける工夫をしています。
久喜市はあくまでも自己責任の“早い者勝ち”の姿勢を変えようとしないのはなぜでしょうか。

希望する高齢者全員接種へ個別支援を

 現在は久喜市の高齢者全員分を超える5万2000人分の予約枠が確保できています。
7月末までの予約枠はまだ1万人分以上が残っていますが、65歳以上でこれまでに予約した人は80%以下で、約8000人がいまだに予約できていません。
市は高齢者の接種を7月中に終えると言っていますが、このままでは高齢者の2回接種が完了できるかどうかは不透明です。

 実際には接種を希望していても予約の仕方がわからない人や、予約できないで諦めてしまった人がたくさん残っています。
そこでまだ予約が取れていない人や未接種の高齢者に対してていねいにワクチン接種の意志を確認し、優先して接種を行うように求めました。
市も今後、予約ができていない高齢者を抽出して通知を出して予約の支援を行っていく考えを明らかにしました。
さらに民生委員や社会福祉協議会とも協力して高齢者への呼びかけを行うべきではないでしょうか。

最初、集団接種とは別に地域のかかりつけ医での接種を推進するために、6月から個別接種をスタートしました。
しかし実際には近所のかかりつけ医での予約はほとんど取れていないのが実態です。今後の接種については、あらためて大規模会場での集団接種中心にもどすよう検討を求めました。

 6月29日には64歳以下の市民にワクチン接種券を発送することになっています。
まず7月13日に基礎疾患のある方の予約をスタートし、16日から2~3日ごとに4歳きざみで予約受け付けを行います。
コールセンターは電話を4回線だけ増やすことにしていますが、これまで以上に混乱が予想されます。
電話回線を2~4倍に増やすよう求めましたが、市は今後はインターネット予約が多くなるから、だいじょうぶと言っています。

高齢者のワクチン接種 全員分を確保へ
2021/6/10

 久喜市におけるワクチン接種はどのように進められてきたか。
5月10日 予約枠3196人分 5月分集団接種
予約枠 288人分追加
5月25日 予約枠4807人分 6月分集団接種
6月1日 予約枠7224人分 6月分個別接種
6月8日 予約枠 762人分追加 6月分個別接種
6月10日 予約枠4502人分追加 6月分個別接種
 6月末までのワクチン接種予約枠の合計は、2万779回となります。

 6月10日現在、6月末日までに集団・個別接種を合わせて、2万779回分の接種を行う予定です。
 これは75歳以上の高齢者約2万4000人の内の約86%にあたりますが、75歳以上の高齢者の内の約3000人は6月末までに接種は完了できないということになります。
 実際には、これまでに予約が取れないでいる高齢者は、85歳以上で2696人、75~84歳で4087人の合計6783人とされていますので、これらの高齢者の予約支援を急ぐ必要があります。

 埼玉県から久喜市に分配されるワクチンは、6月14日の週までで1万6600人(2回)分で、75歳以上の高齢者の69%、65歳以上の高齢者の34%に過ぎませんでした。
 その後、埼玉県から6月28日の週までに4万5568人(2回)分が配分されることになりました。
 これは65歳以上の高齢者の93%をカバーすることになりますが、全員分までは確保できていません。
 
 6月15日には、65歳以上の高齢者を対象に、7月分の個別接種の予約受け付けが始まります。
 この日には、75歳以上でまだ予約できていない3000人、65~74歳までの高齢者2万4700人、合わせて2万7700人が予約に殺到することになります。
 これは最初の5月10日の3倍、25日の1.5倍の人数で、市のコールセンターはこれまで通りの20人しか受け手がいないとすれば、これまで以上に電話もインターネットもほとんど繋がらない状況になることは目に見えています。

 この日の予約枠は、市議会での市の答弁によると3万2000人とされています。
 したがって、数字上は65歳以上の高齢者全員が予約できることになりますが、この予約枠が7月末までにすべて接種できるということなのか、8月以降の分も含んでいるのかは、今のところ明らかにされていません。
 6月の1か月間の接種予定人数は約1万5000人ですから、未接種の高齢者3万人を1か月間で接種するのは困難と思われます。

 6月29日には、65歳未満の市民の予約がスタートします。
 それまでの間に、65歳以上で、接種の希望を持っている高齢者を1人も取り残してはなりません。
 65歳未満の予約受付が始まる前に、いまだ予約ができていない高齢者全員の予約を優先して受け付けるべきではないでしょうか。

コロナ感染し、1週間のホテル療養
『声と眼』611号 2021/5/29

 私は4月23日にPCR検査を受けて24日に陽性が判明し、幸手保健所の指示により1週間のホテル療養をしました。
私への感染経路は完全にわかっていて、発熱はなし、症状は咳程度でごく軽度ですみ、5月3日に医師の許可を得て退所・復帰しました。
私からの濃厚接触者や感染拡大もありませんでした。

保健所指定のホテルでの隔離生活では、まったく人に会えない代わりに、費用の心配もなく食事や日常生活用品は支給され、1週間を本や資料を読んだり原稿を書いたりして安心して過ごすことができました。
困ったのは運動できないことくらいでした。

 私はほとんど症状もなく過ごしましたが、もしも発熱などの症状がある方だったら、軽度と言ってもホテルで医療も受けられずに隔離生活を送るのはどんなに不安だろうと思います。
そのような場合の精神的・医療的ケアはどうなっているのでしょうか。

★感染しても軽度で自宅療養の場合、希望すれば保健所から1週間分の食料品は支給されますが、医療にもかかれず、人にも会えずに1週間を過ごさなければなりません。どのようにフォローしているのでしょうか。★

高齢者4万8700人 ワクチン接種開始
『声と眼』611号 2021/5/22

 久喜市では85歳以上の高齢者7000人に、4月26日にワクチン接種券を発送し、5月10日から予約受け付けをスタートしました。
ネットでは比較的取りやすかったようですが、電話は何十回かけてもつながらない状態になって、多くの市民はもうムリだと思ってあきらめてしまいました。
その結果、16~29日の予約枠3196人に対して、10日の夕方までに予約が入ったのは約2200人だけで、1000人分が残ってしまいました。
全部の予約枠が埋まったのは1週間後でした。市は予約枠が残っていることを、あらゆる手段で市民に知らせるべきではなかったでしょうか。
【その後も新たに予約枠の拡大がされています。】⇒5月中の予約枠が288人分追加されました。

 17日には75歳以上の1万7000人に接種券が発送されました。25日から6月前半(約3000人)分の予約、6月1日には後半分の予約受け付けも開始されます。
【一部のスケジュールを変更】⇒75歳以上の方の25日からの予約で6月中全部を受け付けます。
しかし6月中の集団接種の予約枠は最大でも1万人分くらいにとどまるので、いっそうの混雑が予想されます。
予約枠が残っているかどうか、市のホームページなどで確認する必要があります。

 65歳以上の2万4700人に対しては、31日に接種券を発送し、6月15日に予約受け付けが始まります。

 病院や診療所などでの個別接種は6月20日からスタートし、市では基本的に集団接種から個別接種へと切り替えていく方針です。
個別接種の予約もすべてコールセンターで6月1日から受け付けますが、それぞれの診療所などの接種可能人数や接種日時はまだ明らかにされていません。

高齢者ワクチン 7月中に完了は不透明

 国は高齢者のワクチン接種をすべて7月中に完了する方針を表明したものの、本当に全国の自治体で高齢者の接種を7月中に終えることができるかどうかは、まったくの不透明です。
政府の計画通りなら、久喜市の高齢者4万8700人分のワクチンが7月までに届きます。
しかし6月までに集団接種できるのは最大でも1万人程度の見通しですから、残りを7月までに終わらせるのはきわめて困難です。
久喜市の接種体制の拡充が急務です。

 なお、65歳未満の市民はさらに遅れて、6月29日に接種券を発送し、7月13日から基礎疾患のある方を優先して予約を受け付けます。

★久喜市のワクチン接種初日の5月16日の予約420人の内、5人が接種できず、会場の医療従事者で未接種者に接種した。
久喜市では「キャンセル待ち待機者」募集には応募がなかったというが、なぜだろう。★

コロナウイルス感染者 年間594人
『声と眼』610号 2021/5/11

 久喜市内の新型コロナウイルス感染者は3月までに594人、4月末には682人になりました。
第1波5人、2波の感染者55人から、3波(11~3月)で534人と急増しています。
第2波までは外出先で感染する割合が高かったのですが、3波からは家族や勤務先、施設等での感染が増えています。

 3月末までの1年間の集計で、感染源不明は180人、感染経路がわかっているのは414人です。
家族内の感染が138人(23%)、勤務先での感染が90人(15%)で、その内の70人は医療機関、高齢者や障害者の施設職員などのエッセンシャルワーカーの方々です。
高齢者や障害者の入所・通所施設、入院先での感染者が101人(17%)で、これらの施設等の従事者と利用者を合わせると約170人(29%)にのぼり、これらの施設等でのクラスターが大きな割合を占めています。
久喜市では勤務先や利用施設等と家族間の感染がおもな感染経路になっています。
「感染源不明」はずっと30%程度にとどまっており、市内での市中感染が広がっているという状況ではありません。

 年代別の割合はあまり変化はありません。
子どもの感染者が増えていますが、子ども同士の感染ではなく家族内で大人からの感染が多いと推測されます。

久喜市のコロナワクチン接種券の郵送と予約受付の計画
2021/5/9

 久喜市の高齢者へのワクチン接種券の発送と、予約受付の計画が明らかにされました。
 65歳以上の高齢者約4万8700人に優先接種を進めていますが、久喜市では10歳ごとに段階的に接種券を発送しています。

接種券発送 予約受付開始 接種開始
85歳以上の高齢者
(7000人)
4月26日(月) 5月10日(月)
(5月中6回分の受付)
5月16日(日)
総合体育館で集団接種
75歳以上
(1万7000人)
5月17日(月) 5月25日(火) 6月1日(火)
65歳以上
(2万4700人)
5月31日(月) 6月15日(火)
64歳以下の市民 6月29日(火) 基礎疾患のある方
(ハイリスク者)
  7月13日(火)
 それ以外の方
  7月27日(火)

【いのまた和雄のブログへのリンク】
久喜市のワクチン接種体制、これでだいじょうぶか?

久喜市の新型コロナウイルス感染者、1年間で594人
感染経路や職業別などの集計からわかること
2021/4/21

 久喜市内の新型コロナウイルス感染者の集計を、情報公開で明らかにしてもらいました。
 感染者数は、第1波(およそ6月まで)5人、第2波(7~10月)55人、第3波(11月以降)534人と、急激に増えてきています。
 感染経路がわかっている414人の内訳では、家族内での感染が138人(23%)で最も多く、2番目は勤務先での感染が90人(15%)となっています。
 「勤務先」で感染した人の内、職業別の集計で、医療従事者、施設職員(多くが高齢者施設、障害者施設)が70人(約12%)を占めています。
 入所施設や通所施設、利用施設などの施設、入院先を合わせると、101人(17%)ですが、医療機関や高齢者施設、障害者施設の職員70人と合わせると約170人(29%)が施設や病院関係で、これらの施設等でのクラスターが大きな割合を占めているとみられます。
 ここから、職場や施設等で感染して、家族に感染が拡がっているということと思われます。
 一方、20歳未満の子どもは53人(8.9%)ですが、「通学先」での感染は1人となっているので、子どもから子どもへの感染は少なく、家族内の大人から子どもに感染していると推測されます。
 「感染源不明」は全体で約30%にとどまっており、久喜市内の感染者の集計を見る限り、市中感染が蔓延しているという状況にはなっていないようです。

【久喜市】 1年間の新型コロナ感染者 感染経路別の人数 (人)
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月  
家族 1 3 4 4 5 48 30 12 31 138
勤務先 1 4 1 1 4 32 11 26 10 90
入所施設 3 18 8 29
通所施設 3 3
利用施設 28 2 1 31
同居人 2 1 3
陽性者 1 2 4 5 3 7 17 26 2 14 81
入院先 1 1 2 33 1 38
通学先 1 1
感染源あり 2 1 1 8 8 13 7 19 144 80 74 57 414
感染源不明 1 8 3 4 4 17 23 56 19 45 180
3 1 1 16 11 17 11 36 167 136 93 102 594

【久喜市】 1年間の新型コロナ感染者 感染経路別の割合 (%)
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月  
家族 6.3% 27.3% 23.5% 36.4% 13.9% 28.7% 22.1% 12.9% 30.4% 23.2%
勤務先 100.0% 25.0% 9.1% 5.9% 11.1% 19.2% 8.1% 28.0% 9.8% 15.2%
入所施設 8.3% 10.8% 5.9% 4.9%
通所施設 17.6% 0.5%
利用施設 16.8% 1.5% 1.0% 5.2%
同居人 66.7% 1.1% 0.5%
陽性者 100.0% 12.5% 36.4% 29.4% 27.3% 19.4% 10.2% 19.1% 2.2% 13.7% 13.6%
入院先 6.3% 0.6% 1.5% 35.5% 1.0% 6.4%
通学先 0.7% 0.2%
感染源あり 66.7% 100.0% 100.0% 50.0% 72.7% 76.5% 63.6% 52.8% 86.2% 58.8% 79.6% 55.9% 69.7%
感染源不明 33.3% 50.0% 27.3% 23.5% 36.4% 47.2% 13.8% 41.2% 20.4% 44.1% 30.3%
3 1 1 16 11 17 11 36 167 136 93 102 594

1年間の感染者
年代別人数と比率
未就学児 14人 2.4%
10歳未満 5  0.8%
10代 34  5.7%
20代 125  21.0%
30代 66  11.1%
40代 89  15.0%
50代 82  13.8%
60代 62  10.4%
70代 66  11.1%
80代 39  6.6%
90代 12  2.0%
100歳以上  
594人  
1年間の感染者
職業別人数と比率
医療従事者 38人 6.4%
会社員 153  25.8%
施設職員 32  5.4%
公務員 10  1.7%
教職員 9  1.5%
無職 208  35.0%
学生 53  8.9%
その他 91  15.3%
594人  

久喜市のワクチン接種、やっと5月16日にスタートへ
『声と眼』609号 2021/4/10

  【速報】久喜市のワクチン接種 4月26日に85歳以上の方に接種券を郵送、5月10日から予約受付、接種開始は16日と決定。

 ワクチン接種事業の費用8億2434万円などが決まりました。
 医療従事者へのワクチン先行接種は県の事業で進められています。
市では詳しい情報は把握できていませんが、対象者5896人の内、3月までに接種が終わったのは16%程度のようです。

 高齢者を対象としたワクチンは、4月から県内の市町村に分配が始まりました。
久喜市には4月26日以降に495人×2回分のワクチンが分配され、次は5月上旬の予定ですが、見通しは不透明です。

 市では当初、高齢者への接種券を3月中に郵送する計画でした。
しかしワクチンの分配が遅れているため、4月下旬に85歳以上の方(7000人)へ、5月中旬に75~84歳(1万7000人)、その後に65歳以上の高齢者(2万4700人)へと段階的に発送することになりました。
接種券を受け取ったら、コールセンターで接種日などを予約します。
-幸手市はすでに予約受付を開始、羽生市でも4月15日に申込み開始予定ですが、久喜はなぜこんなに遅いのでしょう。

 久喜市の予約受付は5月から、接種は5月中旬になりそうで、まず総合体育館での集団接種をスタートします。
久喜駅西口から無料のシャトルバスを、朝9時から30分間隔で運行し、タクシーの場合は片道分だけ2000円を上限に補助します。
その後、菖蒲・栗橋・鷲宮の各保健センターでの集団接種も開始する予定で、3地区でのタクシー代補助についても調整中です。

 本来は地域のかかりつけ医での接種が望ましいので、6月くらいから個別接種も始めていく考えです。今のところ、市内35の診療所や病院などで予定しています。

 高齢者のワクチン接種に引き続いて、基礎疾患を有する人と高齢者入所施設の従事者への接種を行っていく予定です。
-私は2月市議会で再三にわたって、高齢者の通所施設や在宅サービスの事業所、さらに障害者施設の従事者も優先接種の対象とするよう求めてきました。
しかし市では優先接種は原則として「高齢者が入所している施設の従事者」に限定する方針を変えていません。

【2月市議会】 ワクチン接種は5月中旬、85歳以上の高齢者から
2021/4/4

  2月定例市議会は、当初は17日に閉会する予定でした。
 国の新年度予算の3次補正を受けて、新型コロナワクチンなどの費用や感染対策の補正予算などが提出されて、会期を延長して3月30日に追加議案の審議と採決が行われました。

 2020年度一般会計補正予算(9号)で、新型コロナウイルスワクチン接種事業費として8億7193万円を計上していました。
 2月以降、ワクチン対策課の設置、総合体育館にコールセンターの設置、従事者は派遣で確保して、市民への通知とワクチン接種券の印刷、郵送の準備などを進めてきましたが、ワクチンの配分が遅れ、接種開始の見通しも立っていないため、実質的にほとんどが2021年度の事業に繰り越されています。

 そのため、17日に提案された2020年度補正予算(12号)で、ワクチン接種事業費用のほとんど7億279万円を削除、同日に2021年度補正予算(1号)で、あらためてワクチン接種事業の費用8億2434万円が計上されました。

 ワクチン接種費用の他に、看護師4人分、保健師3人分など、臨時職員40人の人件費2868万円、コロナウイルスPCR検査を行う医療機関に、市から25万円の支援金を交付する(750万円)ことも決まりました。
 30か所の医療機関を予定していますが、今のところ、22か所が決まっています。

久喜市でのワクチン接種事業の見通し

 医療従事者へのワクチン先行接種は、県の事業として進められているため、市では詳しい情報は把握できていませんが、市内3か所でワクチン接種を行っています。
 3月上旬に1000回分のワクチンが配分されているので、これまでに対象者5896人の内、最大で16%の接種が進んでいると見込んでいます。

 65歳以上の高齢者のワクチン接種のために、4月5日以降に、埼玉県内の市町村にワクチンの分配がスタートします。
 最初はさいたま市に約975人×2回分、翌週に川口市、和光市、本庄市、戸田市、寄居町に、各975人×2回分ずつ、19日の週に、ふじみ野市、三郷市、川越市、所沢市、毛呂山町に各975人×2回分ずつ、26日の週に残りの63市町村に約495人×2回分ずつが配分される予定です。

 久喜市には4月最終週に、495人×2回分のワクチンが配分されることになっていて、その後は5月上旬以降に来るとされているものの、見通しはわかっていません。
 したがって、久喜市の高齢者向けのワクチン接種開始は5月中旬以降になると見込まれています。
 市では当初は、高齢者向けの接種券を3月中にいっせいに郵送する予定でしたが、方針を変更して、4月下旬に85歳以上(7000人)へ、5月中旬に75~84歳の高齢者(1万7000人)へ、その後に65歳以上の高齢者(2万4700人)へと、段階的に発送することになりました。

 接種券を受け取った方から、コールセンター(予約システム)で、会場や接種日の予約をしていくことになります。
 実際の接種開始は、最初は総合体育館での集団接種を先行し、5月中旬以降にスタートすると見込まれていて、1日400人程度の予定です。
 その後、菖蒲、栗橋、鷲宮の各保険センターでの集団接種を開始する予定です。

 接種開始後は、久喜駅西口~総合体育館のシャトルバス(無料)を、9時以降30分間隔で運行する予定です。
 またタクシー代についても、片道分だけ2000円を上限に補助します。
 3地区の集団接種会場へのタクシー利用については、タクシー会社と「調整中」としています。

 本来は地域のかかりつけ医での接種が望ましいので、市でも個別接種中心にシフトさせていく方針です。
地域の医療機関での個別接種は、これまでに35の診療所や病院で実施する予定で、4月に医療機関向けの説明会を行い、5月末~6月に開始する予定です。

 高齢者のワクチン接種に引き続いて、高齢者の入所している施設の従事者のワクチン接種を行っていきます。
 私は2月議会で、高齢者の通所施設や在宅サービスを行っている事業所、さらに障害者施設の従事者にも優先接種を行っていくよう求めてきました。
 しかし市では優先接種の対象は、原則的に「高齢者の入所する施設」の従事者に限定して進める考えを変えていません。

【一般質問】 市でPCR検査の拡充を求める
2021年2月市議会 『声と眼』608号 2021/3/24

 国はPCR検査の拡大を掲げていますが、現実には行政の検査は、症状が出た人や濃厚接触者と認定された人にとどまっています。
一方、埼玉県は高齢者入所施設の従事者に対して県の負担でPCR検査を拡大し、蕨市も市の費用で高齢者施設従事者に検査を実施、秩父市は市民に自費検査の助成金を出しています。
杉戸町は高齢者の通所介護サービスを行う事業所に独自にPCR検査を開始しました。

 久喜市でも、高齢者通所施設や在宅サービス事業所、さらに障害者施設の職員にも、市の費用でPCR検査を実施するべきです。
やむにやまれず自費で検査をしている事業所もあります。昨年、市内の障害者施設でクラスターが発生しましたが、積極的に施設職員への検査を行うことで、無症状者からの感染拡大を防ぐことができるのではないでしょうか。

 健康子ども未来部長が『検査してもその時点での感染の有無しかわからないから、効果は一時的だ。福祉施設等の従事者への市独自のPCR検査は考えていない』『自主的な検査への費用の助成も考えていない』、市長は『部長が述べたような方針でございます』と他人事のような答弁でした。
市長は所信表明などで『エッセンシャルワーカーへの敬意』を口にしてはいますが、施設職員や利用者の安心のために手立てを尽くそうとは考えないのでしょうか。

 ワクチン接種は地域のかかりつけ医で接種することが望ましいので、個別接種を中心に準備を進めるように求め、市も『医師会や医療機関と調整している』と答弁しました。
集団接種会場への交通手段はシャトルバスの運行を予定していますが、デマンド交通の乗降ポイント設置についてはむずかしいと答えています。

【2月市議会】 ワクチン接種の計画を早く公表して
『声と眼』607号 2021/3/5

 2月21日の市長の施政方針に対する代表質問、3月3日の議案質疑で、コロナワクチンの速やかな接種と市民へのPCR検査の拡大を求めました。

 久喜市内でも3月から医療従事者(4580人)へのワクチンの先行接種がスタートし、下旬以降に65歳以上の高齢者(4万9062人)に接種券の郵送を開始、4月中に接種が始まる予定です。
その後の優先接種順位は、基礎疾患のある方(5200人)、高齢者施設等の従事者(2300人)となっています。
私は高齢者施設だけでなく、障害者施設、通所施設や在宅介護の事業所も優先接種の対象とするよう求めました。

 ワクチン接種は地域のかかりつけ医で受けるのが望ましいので、できるだけ多くの医療機関で個別接種を行えるようにすべきです。
市長は『医師会や各医療機関と調整している』と答えたものの、明確な見通しは示されていません。
集団接種の会場は総合体育館と菖蒲・鷲宮・栗橋保健センターの予定です。

 市民の皆さんに郵送される接種券には、集団接種会場や個別接種の医療機関が明記されて、市民はそこから選んでコールセンターで予約することになります。
市民への接種計画を早急に確定して公表するべきです。

 県が高齢者や障害者の入所施設の従事者にPCR検査を実施しています。
私はさらに市の費用で、通所施設や在宅介護の従事者にも検査を行うよう提案しましたが、市長は『実施する考えはない』と答弁しました。

-杉戸町や蕨市などは事業所に独自に検査を拡大、秩父市は検査に助成金を出しています。

新型コロナワクチン接種の取り組み
『声と眼』605号 2021/2/1

 1月25日、市は新型コロナウイルスワクチン接種を進めるため、8億7193万円の一般会計補正予算(第9次)を市長の専決処分で決定しました。
1月13日にはワクチン接種事業の推進のプロジェクトチームを発足、2月1日に「新型コロナウイルスワクチン対策課」を設置しました。
今後、派遣や臨時職員を含めて30名体制で全市民15万2000人へのワクチン接種を推進する計画です。
すでにクーポン券などの印刷、コールセンターの設置準備を進めています。

 まだ具体的なスケジュールなどは確定していませんが、厚労省の発表や県の資料などによると、まず3月初めから医療従事者(久喜市で約4500人)への接種をスタートする予定です。
4月以降に、65歳以上の高齢者(同4万5000人)、引き続いて基礎疾患のある方や高齢者施設の従事者等の接種を優先し、一般市民の接種開始は6月以降(?)になる見込みです。
(全体的に当初の想定よりも遅れています)。

 それぞれの対象者に対しては、市から3月下旬以降に個別通知と接種券が郵送されます。
集団接種と医療機関での個別接種が併行して実施されますが、接種日と会場は電話やインターネットで完全予約制です。
久喜市での集団接種の会場は総合体育館を予定していて、1日に500人程度の接種が可能としています。
接種後に15分以上は会場で副反応等の経過を観察し、2回目の予約も行うことになります。

 問題はアメリカ・ファイザー社のワクチンはマイナス75℃で保存しなければならず、久喜市には国から10台の冷凍庫が2月以降に順次配置される予定です。
拠点病院・施設から接種会場となる診療所等へは冷蔵庫で配送しますが、ワクチンはいったん解凍したら5日以内に使い切らなければなりません。
対象者への周知、予約、接種履歴の確認、接種状況の管理をいかに行うかが成否のカギを握っています。
また副反応を確実に把握し適切に対応することも課題です。
 優先接種者以外の一般市民への接種が開始されるころには、アストラゼネカやモデルナ社のワクチンが入ってくると思われますが、今のところ、その時期や接種方法は示されていません。

第3波で久喜市内でも陽性者数急増
経路不明は20%弱
『声と眼』604号 2021/1/7

 久喜市内では、4~10月の新型コロナウイルス感染症の陽性者数は60人で比較的少なく推移していましたが、11月から感染が急拡大し、12月末までの累計では272人にのぼりました。
年代別では20歳未満8%、20代19%、30代11%、40代18%、50代19%、60代10%、70代以上15%で全世代にわたっています。

 11~12月の212人の感染経路は、勤務先17%、障害者や高齢者の入所・通所施設での感染が合計で27%、同居家族からの感染が26%です。
その他に陽性者との接触があったと判明しているのは11%で、経路不明は19%でした。
第3波で陽性者は急増しているものの、同居家族からの感染が4分の1を占め、経路不明者の割合は減ってきています。
今のところ、ウイルスが市内中に蔓延する最悪の状況は免れているようです。

 市内の新型コロナ感染症の患者数は、12月15日現在で23人(入院中8人、宿泊療養12人、自宅療養3人)です。
多数の陽性者が発生した障害者施設も1月に再開されました。

★記事中、市内の新型コロナウイルス感染症の陽性者の数、年代別・感染経路別の数値分析は、埼玉県および久喜市のホームページから、猪股の責任で集計しました。★

【11月市議会】 新型コロナPCR行政検査の無償化
『声と眼』602号 2020/12/5

 一般会計補正予算は5億9978万円の増額で、今年度の総額は726億7781万円に膨らみました。
◇新型コロナウイルス感染症のPCR検査(行政検査)の保険診療自己負担額を助成します。1回1780円を上限に2000人分、372万円の増額 
◇65歳以上の高齢者のインフルエンザ予防接種の自己負担分1500円を無償化します。8724万円を増額(財源は県補助金)
◇小中学校の校内通信ネットワーク整備を進めていますが、災害時に避難所となる体育館で無線LANに接続できるようにします。264万円増額 
◇小中学校のGIGAスクール構想を進めるために、各教室に大型ディスプレイを整備します。費用は3億185万円。

【9月市議会】 コロナ検査体制の拡充を国に求める
『声と眼』598号 2020/9/28

 市民の政治を進める会は政策の会、共産党、無会派議員と協力して意見書案を提出しました(提出者/川辺議員)。
9月議会最終日の30日に、質疑、討論の後、可決される見通しです。

PCR検査等の拡充を求める意見書(案)

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大が止まず、多くの都道府県で過去最高の感染者数を更新する事態となっています。
無症状者による市中感染が拡大しているとの指摘もある中、PCR検査等の体制を全国で大幅に向上させなければなりません。

 政府はPCR検査能力の確保を繰り返し言明するものの、感染した可能性のある患者が検査を希望してもなかなか受けられず、「検査難民」とも言える事態が国民の不安を拡大させている現状にあります。
PCR検査等を拡充し、感染者を把握し隔離することで感染拡大を防止することによって、はじめて社会経済活動と両立することができるようになります。

 全国的な感染の広がりが見られる中、感染拡大を防ぐために、医師が必要と判断した場合には、症状の有無にかかわらず、PCR検査等を実施できる体制を作る必要があります。
とりわけ医療従事者や介護従事者、保育士や幼稚園教諭、学校教員はじめエッセンシャルワーカーらの優先的なPCR検査を実施することが求められています。

 PCR検査等の体制のさらなる拡大と拡充のため、国は財源を確保したうえで、実効性ある対策を講じなければなりません。
保険適用による検査取扱いの明確化や検体輸送体制の整備、検査機器の配備、臨床検査技師の適切な配置、公的検査機関等の増設及び運営費への支援、受検者への対応体制の整備などが喫緊の課題となっています。

 よって国会及び政府においては、下記の事項について実現するよう強く求めます。

1.PCR検査等の体制を拡充し、検査を幅広く実施すること。
検査機器の増設や関係資材の供給とともに、運営費への支援を拡充すること。
2.検査機関や医療機関の従事者への支援を充実すること。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

久喜市議会 


【9月市議会】 市内の医療機関、福祉施設に支援
商工会の商品券で支給
2020/9/2

  8月31日に定例市議会が開会され、新型コロナに対応する医療機関や福祉施設等に対する緊急支援事業の補正予算が提案され、即日て可決決定されました。
 支援対象施設は、医療機関235か所に3200万円、介護施設205か所に1610万円、障害者施設151か所に1074万円、総額5900万円(郵送料等を含む)を、久喜市商工会発行の商品券で支給するというのです。
 私は議案質疑で、次の疑問点を質しました。
(1)施設や医療機関に対する支援なのか、それぞれの施設等に働く従事者に対する支援なのか明確でない。
 ある施設では施設の消耗品や設備に使うかも知れない、ある施設では従事者に商品券を分配してもよいというのでは、施設によって「不公平感」が残るのは好ましくないのではないか。
(2)施設に対する支援と、従事者に対する支援とを区別して支給するべきではないか。
 市は、支援金(商品券)の使い方は、施設等で使うか、従事者に分けるか、それぞれ決めてもらえばよいと答弁して、支給方法を見直す考えは示されませんでした。

 また、国の第4次補正予算で、新形コロナ対策の地方創生臨時交付金の補助対象になるのですが、久喜市では国の補助金は使わずに、全額を市の一般財源(財政調整基金5137万円、コロナ対策基金763万円)で充てることになっています。
 地域経済の活性化を兼ねて、全額を商工会の商品券で支給することになっていますが、支給される側の使い勝手はどうなのかという疑問の声も出ています。

1施設
医療機関 病院  100床以上 4施設 100万円 400万円
100床未満 3施設 50万円 150万円
有床診療所 4施設 30万円 120万円
診療所 68施設 20万円 1260万円
歯科診療所 91施設 10万円 910万円
薬局(新設見込み3か所を含む) 71施設 5万円 355万円
助産所 1施設 5万円 5万円
医療機関合計 235施設 3200万円
介護施設 特養・老健 16施設 20万円 320万円
入所施設・居住系 27施設 10万円 270万円
通所・短期入所系 70施設 8万円 560万円
居宅・訪問系(新設見込み2か所を含む) 92施設 5万円 460万円
介護施設合計 205施設 1610万円
障害者・
障害児施設
入所施設 1施設 20万円 20万円
居住系(グループホーム)
 (新設見込み1か所を含む)
23施設 10万円 230万円
通所・短期入所系
 (新設見込み2か所を含む)
63施設 8万円 504万円
居宅・訪問系 64施設 5万円 320万円
障害者・障害児施設合計 151施設 1074万円
総計 591施設 5884万円

10万円の特別定額給付金が完了
207世帯は申請なし、給付できず
2020/9/1

   新型コロナ禍の生活支援対策として、全国民に10万円の特別定額給付金は、久喜市では5月1日から申請が始まり、8月17日に申請受付を終了しました。
 市の企画政策課による、最終的な申請・給付状況が明らかになりました。

4月28日の
住民票数(A)
給付対象者数
(B)
申請数
(給付済み)
給付額 未申請
(C)
申請書を返送したが
給付を辞退した数
6万7243世帯
15万3078人
6万7158世帯
15万2976人
6万6951世帯
15万2751人
152億7510万円 207世帯
225人
28世帯
45人

 本来の給付対象者である「4月28日時点での住民票に登録されていた世帯数(人数)は 「給付対象者数(A)」は 6万7243世帯(15万3078人)でしたが、市では「申請書の《辞退》にチェックを入れた28世帯(45人)やその後に単身者で死亡した人などを除いた「給付対象者(B)」は 6万7158世帯(15万2976人)としています。
 その内、申請をしなかった207世帯(225人)を除く 6万6951世帯(15万2751人)に、10万円を給付しました。
 8月28日までに金融機関からの振り込みが完了したことを確認したので、市役所の「緊急経済対策等プロジェクトチーム」は31日に解散しました。

 市民の中で、235世帯(270人)が給付を受けなかったことになりますが、みずから《辞退》の意志を明確にしている28世帯(45人)を別として、残りの207世帯(225人)の意志は確認できていません。
 単身の学生や若い人で「世帯主」という自覚を持っていない人、申請書を見ないで紛失してしまった人、あるいは、住民票は市内にあっても何らかの都合でほとんどいない人、また、定額給付金そのものを知らなかったり関心がない、理解できない人などもいる可能性があります。
 担当課(プロジェクトチーム)では、申請書を返送してこなかった世帯に対して、注意喚起のハガキを送ったり、特に単身高齢者の80世帯に対して2人1組で戸別訪問を行うなど、1人でも多くの市民に給付金を受け取ってもらう努力をしましたが、207世帯(225人)(C)には給付できませんでした。

コロナ禍で社協の生活資金融資急増
 『声と眼』596号 2020/8/20

 コロナ禍が本格化した3月以降、社会福祉協議会で行っている生活困窮者自立支援事業の相談が急増しています。
久喜市社協では、昨年1年間の生活相談は月平均26件でしたが、3月に56件と倍増し、4月251件、5月269件、6月210件と10倍にもなりました。
新型コロナの影響で失業や休業などで収入が減って生活が困窮した場合に、保証人不要・無利子の生活福祉資金貸し付けの条件も大幅に緩和されています。
3~7月の生活資金融資に関する相談は1300件を超え、申請件数は増え続けています。
(1)一時的に20万円を貸与する緊急小口融資は5か月間で411件、総額では7900万円の貸付けを実施しました。
(2)1世帯に月20万円(単身者15万円)を3か月間継続して貸与する総合支援融資も180世帯、1億540万円に達しました。3か月間では生活再建ができないで延長しての支援も増えています。
これらの生活資金融資の総額は1億8450万円にのぼっています。
(3)家賃の支払いができない場合に原則3か月間の家賃相当額を給付(貸与ではない)する住居確保給付金の申請も増えています。
7月までで22件198万円を給付し、さらに期間を延長するケースも出ています。
家賃の支払いに関する相談も200件を大きく超えています。

 政府は17日に、今年4~6月期の国内総生産(GDP)が前期比年率27.8%の最大の落ち込みとなったことが発表されました。
すでに2018年秋以降には景気後退となっていたことも明らかになっています。
コロナ禍で今後も景気回復は望めませんから、生活困難はますます拡大深化するものと思われます。

【6月市議会】  エッセンシャルワーカーへ感謝決議は否決
 『声と眼』595号 2020/7/31

 6月市議会に、新政久喜が「エッセンシャルワーカーに対する敬意と感謝の決議」を提案しました。

 決議案は4月に東京都議会で可決された文章をほとんどそのまま引用してきたシロモノです。
しかも東京都議会の原文にあった「(エッセンシャルワーカーの)負担を軽減し、生命と健康を守るために全力を尽くす」という最も大事な文章を削除していました。
大切なのは一部の人々への過重な負担と犠牲をどう分かち合うかではないでしょうか。
また職業の別を超えて、コロナ禍で失業したり生活困難に陥った人々を含めての連帯と協働が必要なのに、一部の職業を称えるだけでよしとするのは自己満足以外の何ものでもありません。

 新政久喜は、新型コロナによって生活困難に陥っている人々への支援や、自粛に対する補償には消極的な姿勢です。

 実際、6月議会に提案された「新型コロナウイルス感染拡大によって家賃の支払いに困難を来す人々など、すべての人に安心できる住居の確保・維持を求める意見書」(川辺議員が提案)に、新政久喜だけが反対したことにも、それが如実に表れています。

 市民の政治を進める会、政策の会、公明党、無会派議員が反対、共産党だけは『敬意と感謝を示すこと自体には反対できない』として賛成しましたが、反対多数で否決となりました。

【一般質問】  「感染症」を災害に位置づけるべき
2020年6月議会 『声と眼』594号 2020/7/19

 新型コロナウイルス感染症の拡大に対して、多くの自治体では「対策本部」を設置して対応策を推進してきました。
久喜市でも2015年に策定された「新型インフルエンザ等対策行動計画」に基づいて対策本部が設置されました。
他の災害、たとえば地震や水害、大規模事故などでは、「地域防災計画」に基づいて、久喜市災害対策本部が設置されます。
しかし感染症対策については災害対策とは別に、個別の行動計画で対応しています。
本来なら新型コロナのような事態も、地域防災計画の中に健康危機災害として位置づけることで、もっと機動的な対応を図ることができるのではないでしょうか。
行政各課や外部の関係機関との連携、市民への情報提供や協働を進めるために、久喜市地域防災計画の見直しを進めて、「健康危機災害・感染症対策」として位置づけるように提言しました。

 市長が『多重災害の発生も予想されるので、現在の対策計画の位置づけについて検証する必要がある。
今後の新型コロナ感染症の経過を踏まえ、検討していきたい』という考えを明らかにしました。

 また、感染症災害を「災害見舞金支給条例」の対象に加えることも提案しましたが、市は『その考えはない』と答弁しました。

【6月市議会】 新型コロナ対策、追加補正予算6億円
『声と眼』594号 2020/7/18

 久喜市では5月以降、4回の補正予算が組まれました。
一般会計当初予算 541億8200万円に対し、これまでの追加補正額は177億4011万円で、一般会計は総額 719億2211万円に膨らみました。
新型コロナ対策事業費は合計 176億7451万円で、その内の約154億円が1人10万円の定額給付金に充てられました。

 7月2日の市議会最終日に可決された補正予算(第4号)は新型コロナ対策を中心に6億4343万円が計上されました。

 おもな事業は、
◆ひとり親で児童扶養手当受給世帯に5万円(第2子以降に3万円加算)の臨時特別給付金 対象約1400人 1億2338万円 
◆小中学校と幼稚園に感染症対策の備品・衛生用品を購入 8900万円 
◆小中学校に教育活動支援員など臨時職員を配置 7362万円 
◆教員の事務負担軽減のためにスクールサポートスタッフを配置 1614万円 
◆高齢者施設に感染症対策の衛生用品等を配布 111万円 
◆障害児の放課後デイサービス利用者負担金を補助 168万円。
これらの内1億7908万円が国の補助金です。

 市の独自事業では、
◇特別定額給付金の対象にならない4月28日以降に生まれた子どもに、久喜市商工会発行の商品券一律5万円を給付 3311万円 
◇新型コロナの影響で売り上げが大幅に減少した中小企業・小規模事業者に家賃の一部を補助 1220件分 2億5237万円 
◇市内の病院、診療所等の医療機関に感染症対策の衛生用品等を配布 770万円 
◇避難所等の感染症対策の防災備蓄品を整備 567万円、などです。
これらの事業費の財源には、大部分が国の第2次補正予算の地方創生臨時交付金が充てられる見込みです。

【6月市議会】 新型コロナに対するすべての人々の共同と連帯こそ
2020/7/4

 定例議会最終日の7月2日、全議案の討論採決が行われました。
 私は、新政久喜が提案していた、エッセンシャルワーカーに対する敬意と感謝を表する決議、憲法に緊急事態条項を盛り込む改正論議の推進を求める意見書に、反対討論しました。
 いずれも、賛成は新政久喜の8名のみ、政策の会、公明党、共産党、市民の政治を進める会、無会派議員の全員の反対で否決されました。

 【決議第2号】 エッセンシャルワーカーに対し敬意と感謝の意を
表する決議に対する反対討論

市民の政治を進める会 猪股和雄

(1)この決議案の標題も本文も、東京都議会の決議文をほぼそっくりそのまま使いながら、その最後の結論である、「その負担を軽減し、生命及び健康を守るために全力を尽くすものである」という議会と行政の決意を、意図的に削除したものと言わざるを得ません。
 いわゆるエッセンシャルワーカーに対する敬意と感謝を示すだけでなく、その人々の置かれた困難をなくすことこそが大切なことであるはずです。
 敬意と感謝を示すだけで終わりというのはあまりにも安易であり、議会と行政の責任に目をつぶるものです。
 提案者は、私の質疑に対して、今後行政に求めていくと言われましたが、文章にないことを口頭で付け足し的に言ってすませるのでなく、本来ならば決議の中に入れておかなければならない事項です。
 この意見書は、そもそも、その発想がなかったと言わざるを得ません。

(2)社会は、いわゆる「エッセンシャルワーカー」であるか否かを問わず、すべての人々によって支えられています。
 エッセンシャルワーカー以外の職業で、コロナ禍のもとで、やむをえず業務を中止、停止、休業して、協力した人々もいます。
 失業、失職して生活困窮に陥りながらその境遇に甘んじた、人々もいました。
 ことさらに「エッセンシャルワーカー」を取り上げて「敬意と感謝の意」を表するにとどまらず、コロナ禍で闘っているすべての構成員が連帯することこそが必要です。
 それらすべての人々の協力と連帯によって、コロナ渦は克服されつつあるのです。
 この決議にはそういう視点が欠如しています。
 提案者は、私の質疑に対して、すべての職業の協同と連帯が重要であると言われたが、これも決議にない、口頭による付け足しです。

(3) 決議は、一部の職業を取り上げて「敬意と感謝」を示すといっています。
 この決議の構成自体が、エッセンシャルワーカーと、それ以外の職業に区別していますが、それは敬意を表されるべき仕事と、それ以外の仕事という、職業差別の発想です。
 いや、そもそも、この決議には、エッセンシャルワーカー以外の人々に対する視点はまったくないものといわざるを得ません。
 その重要な大切な視点を欠如しているのでは、とうていこの決議に賛成はできません。

【一般質問】 幸手市内に PCR検査センター開設したけれど…
2020年6月市議会 『声と眼』593号 2020/6/28

 各地域で、新型コロナウイルスのPCR検査センターの設置が進められています。
埼玉県では各地域の医師会に委託して28か所以上で開設されました。5月29日には久喜市を含む南埼医師会と北葛北医師会が合同で、幸手市内にPCR検査センターが開設されました。
平日の午後、ドライブスルー方式で1日20名の検査が可能とされ、両医師会の医師が交代で検査に当たっています。
検査の対象者は「かかりつけ医が検査の必要があると認めた市民」で、完全予約制です。

 不可解なのは久喜市当局の関わり方です。市議会の会派で、PCR検査センターの市内への誘致、場所の提供や財政的支援も求めてきました。
しかし私たちの問い合わせに対して、健康こども未来部長は“設置は県と医師会で進めているので、市は関知していない。市内への設置の協議や誘致はしない。財政支援もしない”などと言い切って、まったく説明しようとしませんでした。

 他市ではホームページで、市内にPCRセンターが開設されたことを市民に知らせ、『かかりつけ医の紹介で検査してもらえる』ことを周知しています。
大切なのは“市民の安心”です。
久喜市が市民にPCRセンターの開設の事実すら知らせようとしないのは、市民に寄り添った市政とはほど遠い…。

10万円の定額給付金、92%の市民に給付
2020/6/22

 22日の本会議で議案質疑で、特別定額給付金の給付状況について質疑を行い、答弁で、申請状況と給付状況が明らかにされました。

申請件数 給付済み  人数 給付金額
5月1日~6月18日
郵送+オンライン
6万3393件
(市民の94.5%)
内 オンライン 2517件
6万2064件
(市民の92.5%)
億万円

 久喜市の給付状況はすでに市民全体の92%を超えていて、かなり早いと評価できそうだ。
 5月1日からマイナンバーカードを使ったオンライン申請が始まったが、15日には湯槽申請の郵送が始まっているので、大部分が郵送での申請となった。
 郵送が早かったので結果的に、オンライン申請が比較的少なかったため、給付もスムーズに進んだようだ。
 なお、添付書類の不備など、申請の間違いが346件あって、個別に問い合わせて修正した上で給付手続きを行っています。
 オンライン申請の記載間違いなどの不備が144件とされています。
 6月16日には、オンライン申請した方が郵送の申請書も送ってしまい、市のチェックをすり抜けて2重に給付してしまったケースが明らかになりました。
 1件(10万円)で、返還手続きを取りました


 市役所からの申請書類は、定形外封筒で郵送(1通111円)され、郵送料は743万円もかかりました。
 書類を折りたたんで定形封筒(94円)で送れば630万円ですんだはずですが、市では「速やかに郵送するために折りたたむ手間を省いて定形外封筒で送った」と説明しています。
 他市では郵送料の安い定形封筒で送っている市もあります。

 申請書類のチェックや、問い合わせにお答えるコールセンターを設置するために、市では人材派遣会社に委託して、5月~6月30日まででのべ1100人が作業にあたってきました。
 市では「速やかに進めるために一括して人材派遣業者に委託した」と説明していますが、市民で、失職した方々や失業者を緊急雇用して作業を行うべきではなかったでしょうか。

【6月市議会】 コロナ感染症 久喜の第2次支援対策
『声と眼』592号 2020/6/12

 6月定例市議会に、新型コロナウイルス感染症対策の補正予算が提案されました。
5月には、ひとり親の児童扶養手当支給世帯への市独自の給付金3万円、学童保育などに通所する児童への昼食補助、市営住宅の家賃減免、国保の傷病手当支給などの第1次支援策の補正予算を専決処分で実施しています。

 それに続く第2次支援策です。
●生活困窮者に対する住居確保給付金の増額700万円、
●介護保険の42施設へのオンライン面会システム整備補助金840万円、障害者施設のオンライン面会システムに20万円、
●学童保育所の時間延長の負担金、利用料収入減の補填、昼食提供の補助の増額など6156万円、
●マスク、消毒液、体温計の備蓄整備費用752万円、
●商工会の相談事業や、デリバリーサービス、配送料の補助金904万円、
●中小企業融資の利子補給287万円、事業継続給付金に久喜市単独で1億8150万円、創業事業者応援給付金1億80万円などです。

プレミアム商品券で景気刺激できるのか

 商店街支援のためのプレミアム商品券発行に、市から1億5354万円の補助金が計上されました。
昨年と同じ5億円分の商品券に25%のプレミアムを付けて、地域の消費拡大を図ろうというものです。

 昨年のプレミアム商品券は3回目の売り出しでようやく完売できましたが、市民が商品券でふだん以上に大盤振る舞いの買い物をしたとは見られていません。
本当に地域の景気刺激効果があったのか、検証もされていません。今度のプレミアム商品券発行が、生活困窮に陥った市民の消費拡大や、商店街活性化につながるのかどうかは疑問と言わざるを得ません。

【6月市議会】 議員報酬を削減、コロナ対策基金に
『声と眼』592号 2020/6/10

  6月8日の本会議で議員報酬の削減が決まりました。
緊急事態宣言下で生活困窮に陥った市民に寄り添うとともに、市で設置した『新型コロナ感染症対策事業基金』に積み立てて、新型コロナ感染症対策の事業にあてていくことになります。

 最初に議長からの呼びかけで、5月25日の代表者会議で協議して全会派で報酬削減の合意案を作ることになっていました。
ところが話し合いに入る前にいきなり、新政久喜が《7月分のみ報酬5割削減》の条例改正案を単独で提出したため、話し合い自体が頓挫してしまいました。
やむを得ず全会派の合意形成を断念し、政策の会・公明党・共産党・市民の政治の4会派で、《7~9月の3か月分の報酬10%削減》の修正案を共同提案して可決しました。

 今後、議員の報酬削減に歩調を合わせて、市長ら3役の給与も30~10%、3か月分削減の条例改正も予定されています。
また今年度の議員研修視察旅費も削減して基金に積み立てることになりました。

10万円の定額給付金、給付済みはまだ市民の3分の1
2020/5/29

 久喜市企画政策課に問い合わせて、特別定額給付金の久喜市での申請-給付の状況を調べてもらった。

申請件数 給付済み  人数 給付金額
5月1日~17日
オンライン申請
2239件 2095件 5463人 5億4630万円
5月18日~29日
郵送+オンライン
5万3771件
(内 オンライン 234件)
2万2708件 5万5075人 55億750万円

 5月29日現在までに、オンラインと郵送の申請件数の合計 5万6010件、給付件数の合計 2万4803件(6万538人)、給付金額の合計は65億3800万円に達している。
 久喜市の4月末の世帯数は6万6934世帯(15万2863人)だから、すでに80%を超える市民が申請し、44%くらいの世帯に給付手続きが完了したことになる。
 全市民に対する割合では、給付が完了したのはまだ3分の1くらいの世帯にとどまっている。
 なお、オンライン申請では、職員が住民票と照合して確認作業を行った結果、重複、申請者の間違い、家族の名前の記載間違いなどの不備が144件も発見されている。
 これらはすべて郵送で問い合わせをして訂正してもらっていて、マイナンバーカードを使っても、結局は手作業で確認して1件1件修正していくという非効率な実態が明らかになった。

 郵送による申請書では、「不要欄」にチェックが入っている記載ミスも見つかっている。
 不要欄にチェックを入れてしまうと、これは10万円をいらないということになってしまうので、職員が電話等で問い合わせして、申請者の意志を確認しているという。
 申請書を送った人は当然10万円を受給する意志があるのだから、「不要欄のチェック」などいらなかったはずなのに、国の馬鹿げた基準のせいで、よけいな仕事を増やしたわけだ。
 申請書類を紛失した人は、あらためて市に申し出れば、再発行をしてくれるというから、諦めないで問い合わせした方がいい。

緊急事態宣言解除に伴い、久喜市内の小中学校、段階的に再開へ
2020/5/26

 緊急事態宣言の解除に伴い、小中学校の再開スケジュールが発表されました。
◆小学校
【準備段階】
5月22日(金)~29日(金)の間、各学校で2グループに分けて半数ごとの分散登校
 8:10 登校 健康観察、授業3時間の後、11:10 下校となります。
  分散登校のグループは、地区別にして、通学班ごとの登校とします。

【第1段階】
各学級を2分割して、午前、午後の分散登校とし、全児童が毎日登校
6月1日(月)~5日(金) 午前中と午後に分けて半数の分散登校を継続
 午前のグループは、8:10~11:20 下校
 午後のグループは 13:00~16:00 下校
 2日からは、午前中のグループだけ、簡易給食を提供します。
  「簡易給食」はパンまたはおにぎり+牛乳・デザート

【第2段階】
全学年が午前中授業
6月8日(月)~12日(金) 全学年とも、8:10~午前中だけの授業を実施
 10日までは3時間の授業で簡易給食、11日以降は4時間の授業で通常給食を提供します。

【第3段階】
15日(月)以降は、全学年が通常授業になります。
 午前中4時間授業、午後2時間授業で通常給食を提供します。

◆中学校
【準備段階】
5月22日(金)~29日(金)の間、各学校で2グループに分けて半数ごとの分散登校
 8:10 登校 健康観察、授業3時間の後、11:25 下校となります。
  分散登校のグループは学校ごとに配慮して区分し、時間割も学校単位で組みます。

【第1段階】
各学級を2分割して、午前、午後の分散登校とし、全生徒が毎日登校
6月1日(月)~5日(金) 午前中と午後に分けて半数の分散登校を継続
 午前のグループは、8:10~11:10 下校
 午後のグループは 13:00~16:00 下校
 2日からは、午前中のグループだけ、簡易給食を提供します。
  「簡易給食」はパンまたはおにぎり+牛乳・デザート

【第2段階】
全学年が午前中授業
6月8日(月)~12日(金) 全学年とも、8:10~午前中だけの授業を実施
 10日までは3時間の授業で簡易給食、11日以降は4時間の授業で通常給食を提供します。

【第3段階】
15日(月)以降は全面的に通常授業になります。
 午前中4時間授業、午後2時間授業で通常給食を提供します。

夏休みや冬休みを短縮して、授業日数を確保

 教育委員会は年間授業日程の変更を発表しました。
・夏期休業を、8月1日~8月16日に短縮する
  1学期を7日間延長して、7月31日までとする
  2学期は11日間前倒しして、8月17日から授業を行う
・冬期休業を、12月26日~1月5日に短縮する
  2学期を1日間延長して、12月25日までとする
  3学期を2日間前倒しして、1月6日から開始する
・授業日はいずれも、給食を提供する

・9月から3月までの間に、土曜日に6回の授業を実施する
 土曜授業は、3時間×6回、または6時間×3回を、各学校で決めて実施する

 私たちは休校期間中にも一部の給食センターを利用して、学童保育や学校で受け入れてきた“自主登校”の子どもたちに、給食を提供するよう求めてきました。
 残念ながら給食は実施できませんでしたが、学童保育の子どもたち、途中からは“自主登校”の子どもたちにも、市内の弁当業者に委託して弁当を準備してきました。
 500円の弁当代の内、しから200円を補助し、低所得世帯やひとり親家庭の子どもたちには全額免除としました。
 2学期以降の土曜授業についても、給食を提供するよう求めましたが、各学校で日程が異なるという理由で実現できませんでした。

【新型コロナ感染症対策】
市長と教育長に緊急要望(3)を提出
2020/5/18

 5月18日、市民の政治を進める会で、市長と教育長に、「新型コロナウイルス感染症対策に関する要望書(3)」を提出しました。

 4月30日に提出した2回目の要望書と重複する項目もあります。

 8番目の「久喜市内へのPCR検査センターの設置(誘致)」、13番目の小中学校児童生徒のオンライン学習を支援するためのタブレットパソコンの追加購入は、久喜市当局があまりにも消極的なため、重ねて要求ました。

久喜市長 梅田修一様
久喜市教育委員会教育長 柿沼光夫様

新型コロナウィルス感染症対策に関する要望書(3)

2020年5月18日      
市民の政治を進める会  
代 表 猪股和雄   
副代表 川辺美信   
田中 勝   
(無会派) 田村栄子  

1.新型コロナウイルス感染症の拡大の影響によって、失業・失職・収入が大幅に減少した方々を、市で臨時職員として緊急に雇用してください。

2.特別定額給付金を、DV被害者等で申請が遅れて受け取れなかった方に、これからでも申し出て申請するように呼びかけてください。(総務省ではその場合でも重複支給を認めて、加害者の配偶者から返還を求めるとの見解を明らかにしています。)

3.久喜市でひとり親家庭の児童扶養手当受給世帯に1人3万円給付を行うこととしましたが、緊急事態宣言解除後を見据えた第2段階の支援として、対象を住民税非課税世帯に拡大して追加給付を行ってください。

4.社会福祉協議会による生活資金緊急貸し付け(緊急小口資金、総合支援資金)、および自立支援事業の住居確保給付金の対象者に対し、それぞれの期限経過後においても収入が回復できない場合、市費で貸与または給付の制度を作ってください。

5.解雇や雇い止めにあって住居を失った方々に対して、埼玉県が県営住宅を低廉な家賃で提供していますが、自己負担分を市費で補填してください。

6.2020年度中の水道料金の基本料金を免除してください。

7.久喜市災害見舞金等支給条例を早急に改正し、新型コロナ感染症拡大を「災害」と位置づけて、市内の感染者に対する見舞金を遡及適用して支給してください。

8.地域外来・PCR検査センター(ドライブスルー方式など)を、早急に市内に設置(誘致) してください。
 久喜市で用地および資金提供を行うことを前提として、医師会に働きかけてく ださい。

9.就学援助支給額から、3、4、5月分の学校給食費相当額を差し引かないでください。

10.学童保育通所児童に対する昼食提供および一部補助を、学童保育以外の全部の児童生徒の希望者に拡大してください。

11.小中学校の再開後、土曜授業の実施日に、学校給食を提供してください。

12.2020年度中の学校給食費を無料としてください。

13.小中学校のオンライン学習・オンラインホームルームを更に拡充し、オンライン授業の実施を見据えて、タブレット(パソコン)端末を教育委員会で追加購入し、児童生徒への貸与を拡 大してください。
  家庭で、昼間に子どもだけとなってインターネット接続に問題があると考えられる場合、保護者の理解を得て、積極的に学校のパソコン室を活用するよう勧めてください。

【新型コロナ感染症対策】 新型コロナ感染症対策基金を新設
『声と眼』590号 2020/5/14

 久喜市は「医療従事者の支援、中小企業の支援、生活困窮者への支援」に充てる基金を作ることを決定しました。
今後、市民の皆さんに寄付を呼びかけていく予定です。
市の一般会計からも積立金を繰り出すのか、基金の規模や具体的な使途、配分方法などはまだ明らかにされていません。

 基金条例は市長の専決処分で新設されましたが、新たな基金の設置であれば、議会で説明してきちんと審議した上で進めるべきではないでしょうか。

【新型コロナ感染症対策】 市民一律10万円給付金、子育て支援金
『声と眼』590号 2020/5/6

 
 5月1日、新型コロナウイルス感染症対策の緊急対策事業のための、久喜市一般会計補正予算が市長の専決処分で決定されました。
15万3000人の市民に一律10万円の特別給付金は総額で153億140万円です。
オンラインの申請は5月1日からスタートして7日以降に振り込み、郵送の申請書は5月15日に発送されて18日以降に受付開始、市民の銀行口座への給付金振り込みは21日以降に開始される予定です。

 給付が個人でなく世帯ごととされているので、DVの被害者などで「世帯主」と別に暮らしている場合に、受け取れなくなってしまう怖れがあります。
実際に住んでいる住所が住民票と違う場合は、申請書が郵送される前に住んでいる市に届け出れば、子どもなどの同伴者の分も合わせて受け取ることができます。
久喜市にも4月中に数件の届け出がされています。
しかし届け出期間が短かったため届け出が間に合わず、DVなどで逃げている被害者の手元には届かないケースもあると危惧されています。

 国による子育て世帯への臨時特別給付金は、4月分の児童手当の受給者1万7884人に、児童1人につき1万円が支給されます。
総額で1億7884万円です。

収入減の世帯などに、久喜市独自の支援策


(1)ひとり親家庭の内、児童扶養手当受給世帯(対象児童約1400人)に対して1人3万円を給付することを決定し、補正予算に4230万円を計上しました。
振り込みは6月になりそうです。
(2)住民票の写しや税証明等の各種証明書を申請する場合、郵送で行う場合は手数料を免除します。
市役所の窓口で申請した場合は免除にはなりません。
(3)小学校の休校が続いているため、学童保育は午前中から開所しています。
学童保育に通所する児童の昼食を希望する場合は弁当を提供し、1食500円の内、所得に応じて一部または全額を市で補助します。
(4)市営住宅入居者で、コロナ感染拡大の影響で収入が減少している世帯などの家賃を、全額または1/2減免します。

新型コロナ対策 久喜で使える生活支援制度


●収入が著しく減少した場合、市県民税・法人市民税・固定資産税の徴収を猶予します。
●感染して死亡・重篤な傷病や収入が著しく減少した場合、国民健康保険税の2/10~全額を減免、介護保険料は全額または8/10が減免されます。
●給与を得ていた国保加入者が、感染して働けなくなった場合に傷病手当が支給されます。
●上下水道料金の支払いが困難になった場合、徴収猶予制度があります。
(電気・ガス・通信費なども)。
●生活資金緊急貸付け制度。保証人不要・無利子。
限度額10万円または失業者には15万円。
併用もでき、3か月継続で最大80万円まで貸付けます。返済免除制度もあります。
【相談・申請⇒社会福祉協議会】
●住居確保給付金。収入減少して住居を失う恐れがある場合、一定期間の家賃相当額を給付します。
(貸与ではありません)。
【相談窓口⇒社会福祉協議会】
●解雇や雇い止め等で住居を失った方に、埼玉県が県営住宅を提供(低廉な使用料で)しています。

【新型コロナ感染症対策】 市長と教育長に緊急7項目の要望を提出
2020/5/2

 4月30日、市民の政治を進める会で、市長と教育長に、「新型コロナウイルス感染症対策に関する要望書(2)」を提出しました。
 すでに国では緊急事態宣言を1か月程度延長することを明らかにしています。
 しかし地域で、新型コロナに感染しているか検査してもらえない、感染の不安があった場合にどこに相談すればいいのか、連休中は市役所の相談窓口はどうなるのかなどの不安の声が寄せられています。
 また学校の休業が長引く中で、家庭や地域で子どもたちが孤立し、オンライン授業を求める声も大きくなってきています。

 市がこれらの声に応えるために、市長と教育長に対して、「緊急7項目"の要望を提出しました。

久喜市長 梅田修一様
久喜市教育委員会教育長 柿沼光夫様

新型コロナウィルス感染症対策に関する要望書(2)

2020年4月30日       
市民の政治を進める会  
代 表 猪股和雄  
副代表 川辺美信  
 田中 勝  

1.5月2日~6日の連休中における、市民から新型コロナ感染症や生活困窮に関わる相談に対してどう対応するか、市役所内部の連絡、協議の体制を作っておいてください。
  市役所守衛室から健康医療課の担当者に取り次がれますが、部署内の連絡体制、保健所や医療機関との連携、生活困窮者への対応などをどうするか、あらかじめ想定しておいてください。

2.ひとり親家庭への久喜市独自の支援給付金を計画していますが、「3万円、1回限り」では不十分です。継続的(たとえば6月から3か月間)な給付金または希望に応じて無利子貸与の実施を検討してください。

3.中小企業者への店舗賃貸料の無利子融資(たとえば3か月間)、後日に事情に応じて返済の減免を検討するなどの制度を作ってください。

4.昼間に1人となる家庭の子どもに、希望に応じて給食の実施または弁当の配達(地域の弁当調理業者と契約して)を実施してください。

5.県と医師会で、発熱外来やPCR検査センターの開設を検討・協議していると聞いていますが、久喜市内への開設・誘致を進めてください。
  積極的に、市から用地の提供(たとえば理科大跡地の空き校舎や敷地内、保健センター駐車場など)、資金提供を申し出て、強力に働きかけてください。

6.小中学校のオンライン授業(学習)支援のために、パソコン(タブレット)を市教育委員会でネット接続のできるパソコン(タブレット)を緊急に購入し、家庭でネット環境のない児童生徒に貸与してください。

7.これらの財源に、必要であれば財政調整基金を大胆に取り崩して活用してください。
 (災害など、まさに現下のような不測の事態に備えて積み立ててきたと理解しています)。

1人10万円の給付金、1人親家庭支援などの補正予算
2020/4/29

 久喜市は5月1日に、2020年度一般会計補正予算を市長の専決処分で決定します。
 (1) 国民1人10万円の「特別定額給付金」は、全市民15万3014人に対して、事務費を含めて154億3587万円が国から交付されます。
 対象者は4月27日の基準日の市民で、5月1日からオンラインでの申請受付がスタートし、郵送による申請書は5月15日に発送され、18日から受付が開始になります。
 久喜市では、市民の銀行口座への給付金の振り込みは21日以降に開始される予定です。
 銀行口座がない人など、やむを得ない場合には、市役所の窓口で現金で受け取ることもできます。
 給付が個人でなく世帯ごとなので、DVの被害者などで「世帯主」と分かれて生活している場合に、受け取ることができないケースが出るのではないかと心配されています。
 加害者の夫などから逃げている場合、実際に暮らしている市に届け出れば、子どもなどの同伴者の分も合わせて受け取ることができますが、届け出期限は4月30日で、期間がほとんどありません。
 市の人権推進課に確認したところ、久喜市内でこれまでに数件の届け出があったそうです。
 まだ届け出をしていない方は、市が申請書を発送する前であれば間に合うケースもあるので、市では早急に連絡して相談してほしいと話しています。


 (2) 国による子育て世帯への臨時特別給付金は、4月分の児童手当の受給者が対象で、児童1人につき1万円が支給されます。

 (3) 久喜市独自の支援策として、ひとり親家庭の内、児童扶養手当受給世帯(対象者約1400人)に対して1人3万円を給付することを決定し、補正予算に4230万円を計上します。

 (4) 久喜市独自の施策として、市民からの寄付金を原資とする基金を新たに設置し、「医療従事者の支援、中小企業の支援、生活困窮者への支援」に充てることになりました。
 今後、災害被災者支援のように、市民に寄付を求めることになります。
 使い途や配分方法などはまだ明らかにされていませんが、新たな基金の設置であれば、議会で説明してきちんと審議した上で進めるべきではないでしょうか。

【新型コロナ感染症対策】 市長と教育長に要望書を提出しました
2020/4/21

 4月21日、久喜市議会の会派・市民の政治を進める会で、市長と教育長に、「新型コロナウイルス感染症対策に関する要望書」を提出しました。
 現在は緊急事態であり、行政が市民のニーズを把握して対策に取り組んでいくべきと判断し、これまで行政当局の施策を見守ってきました。
 行政の取り組みを一定の評価をしていますが、特に市民の理解を得るための広報や周知の徹底、相談体制等のいっそうの充実を求める立場から、市長に対して6項目の要望をしました。
 生活困窮に陥っている市民に寄り添った生活保障の取り組みも求めました。
 また、教育長に対しては、小中学校のいっせい休校の中で子どもたちが地域や家庭で孤立しないような教育的配慮を求める4項目の要望をしました。

久喜市長 梅田修一様
久喜市教育委員会教育長 柿沼光夫様

新型コロナウィルス感染症対策に関する要望書

2020年4月21日       
市民の政治を進める会  
代 表 猪股和雄  
副代表 川辺美信  
 田中 勝  

 新型コロナウイルス感染症拡大と緊急事態宣言の影響で、市民の生活困窮や子どもたちの生活へのしわ寄せが懸念されています。
 久喜市行政が市民に寄り添って、生活の維持に最大限の取り組みをされるよう、求めます。

1.市民への情報提供の充実を
 市は久喜市新型コロナウイルス対策本部会議を随時開催していますが、会議経過を市民にわかりやすく知らせてください。

2.市役所の新型コロナウイルス感染症対策相談窓口(専用電話)、保健センターへの相談、保育課及び子育て支援課における相談、生活支援課における相談、教育委員会、その他の市への相談の情報を総合的に把握し、市役所における情報共有を図ってください。

3.市役所、総合支所において、新型コロナウイルス感染症対策に関わって、生活・子育て・介護などの総合相談を実施してください。(電話での事前予約制)

4.新型コロナウイルス感染症対策の影響で、市民が失業や休業、収入減少した場合には、各種納税や社会保険料、上下水道料金等の徴収猶予の対象になることを、市民に明確に積極的に広報してください。
 電気料金、ガス料金、通信費などの支払い猶予制度についても、積極的に広報してください。

5.新型コロナ感染症の拡大に伴う生活困窮者に対して、住居確保給付金の利用、社会福祉協議会の生活資金緊急貸付け(緊急小口資金、総合支援資金)の活用を積極的に広報してください。

6.現在、生活保護世帯が、市の生活支援課を訪れて医療券をもらわなくても、生活保護受給者証を持参することによって、安心して医療にかかれることになっています。
このことを生活保護世帯および医療機関に対して、広報周知を徹底してください。

7.小中学校のいっせい休校に伴い、家庭や地域での子どもたちの孤立化が懸念されます。
 家庭や地域における子どもたち1人1人の生活状況の把握、特に学校での自主学習や学童保育にも来ていない児童生徒、1人1人の生活状況の把握に務めてください。

8.家庭の実情に応じて、感染防止対策を強化しつつ、学校での預かりや校庭の利用受け入れを働きかけてください。

9.小中学校の児童生徒のオンライン授業の実現について、積極的に研究・検討し、試行的に取り組んでください。
 その際、家庭のインターネット環境の活用、スマホを活用したオンライン授業、オンラインホームルームの実施を推進してください。
 ネット接続できるパソコンやタブレットを、市で購入またはリースして貸与することなども含めて、最大限の可能性を追求してください。
 施行にあたっては、一部の学校、学年、学級から、1時間、30分からでも、実施してください。

10.
5月7日以降、休校の解除・学校の再開に向けて、学校給食を早期に再開できるよう、準備を進めてください。
 休校を継続する場合でも、学校で預かっている児童生徒の希望者に対して、給食を提供できるようにしてください。一部の給食センターを稼働させるよう、準備を進めてください。 

【新型コロナ感染症対策】 新型コロナ感染症で 久喜市の対応は
『声と眼』589号 2020/4/9

 新型コロナウイルス感染症対策で、国が「緊急事態宣言」を発出、埼玉県が緊急事態措置の実施を発表しました。
久喜市では4月8日、久喜市新型コロナ対策本部会議で以下のように決定しました。

(1)市民の外出自粛、市のイベント等の中止、公共施設の休館を継続する。
(2)5月6日まで小中学校の休校を継続、希望する児童生徒は受け入れる。
20日以降に分散登校日、オンライン授業も試験的に実施。幼稚園は開園する。
(3)公私立保育園、学童保育は開所するが、保護者に利用自粛をお願いする。
(4)高齢者施設、障害者施設等に、感染拡大防止対策の徹底を要請する。

 市内では3月から公共施設を休館、市民が参加するイベント等は中止、市民への外出自粛要請が続けられてきました。
小中学校では休校に伴い、子どもたちの居場所を保障しようと、図書室や校庭の一部開放の他、希望する子どもは学校で受け入れています。
全市で60~80人が学校で自主学習を行ってきました。
学童保育は午前中から実施していますが、かえって密集状態になってしまうこともあって、通所者は登録数よりも減っています。
各学校で3月末に3日間の補修を行いましたが、9割くらいの児童生徒が登校しています。
卒業式と入学式は参加者を限定して実施しました。
公共施設は閉鎖されていたので、公園などで子どもたちの姿が多く見られました。

 3月上旬に、市が備蓄していたマスク12万枚を保育園や学童保育所、障害者施設、高齢者施設、医療機関、市内在住の妊婦さんの希望者にも配布しました。
その後は入荷の見込みはありません。消毒液がないとの声も寄せられていますが入荷できていません。
学校には新学期分の消毒液を配置したものの、なくなった後の見通しはわかりません。
また、3月中に緊急対策で、保育所(市立6・民間23)と学童保育所(市立29・民間1)に空気清浄機を配備しました。

【新型コロナ感染症対策】 社協の生活資金緊急貸付け すぐに相談を
『声と眼』589号 2020/4/7

 全国社会福祉協議会が、新型コロナの影響による休業や失業して生活に困っている方々を対象に、生活資金一時緊急特例貸し付け事業を行っています。
保証人不要・無利子で1年間据え置き、限度額10万円、失業者には15万円、必要な場合は3か月で最大80万円まで貸し付けします。
返済不可能な場合は免除制度もあります。
社協の緊急貸付けは対応も柔軟で、相談・申請から早ければ1週間程度で振り込まれます。
久喜市社協で申請を受付けていて、すでに相談者は70~80人に及び、貸付け決定も10数件に達しているそうです。

 一方、政府の緊急経済対策として、新型コロナウイルスの感染拡大によって低所得世帯や収入が急減した世帯に30万円を現金給付するなどの方針が公表されました。
具体的な交付基準や条件、手続きは今後の国会での審議や補正予算成立後に明らかににされていくと思われます。
しかし給付対象世帯は極めて狭く限定され、線引きがわかりにくい上に自治体の事務手続きが煩雑で速やかな給付が可能かどうか疑問、5月以降に1回限りの支給ではとうてい緊急の生活支援には間に合いません。
⇒【久喜市社会福祉協議会 生活資金緊急貸与のお知らせ】へのリンク