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情報公開・個人情報保護 2017〜



【一般質問】 久喜市でも公文書の隠蔽・改竄(かいざん)が!
2018年9月市議会 『声と眼』558号 2018/9/18

 久喜市では2016年に全小中学校の教室にエアコン設置工事を行いました。
当初は10年間で18億6673万円のリース契約でしたが、途中で設計の不備が見つかって、1億3360万円の追加工事が必要になりました。
ところが教育委員会では補正予算の手続きも追加工事の契約変更もせずに、工事を行ってしまいました。
これは行政手続きを逸脱した違法行為でしたが、当局はずっと隠し続け、9月議会にやっと補正予算を提案しました。
私は、予算制度や契約制度に反する違法行為は認められないと主張しましたが、当局は弁護士と相談して『予算制度に反する瑕疵があったが違法ではない』という珍妙な論理で正当化しました。
市議会では新政、公明、共産が『やむを得ない』と賛成して可決してしまいました。

 その後、私は、当時の田中市長と弁護士との面談・相談記録の情報公開を請求しましたが、教育委員会では『相談概要の文書はあるが、詳細なやりとりの記録は存在しない』として非公開とされました。
しかし実際には当時、教育委員会で市長や弁護士の詳細な発言記録文書を作成していたことがわかりました。
そこで私は、改めて情報公開請求して調査を求めたところ、データはすでに廃棄されていたものの、紙に印刷された記録が1部だけ残っていたものが見つかりました。

 これは、私が2年前に情報公開請求した時には、発言記録文書が存在していたのに、教育委員会が『存在しない』として隠蔽し、しかも詳細発言が記載された本来の文書を、概要だけをまとめた文書に差し替え、元のデータをわざわざ抹消してしまったことになります。
これは組織ぐるみでの公文書改竄に他なりません。
私の追求に対して、教育部長は当時の担当職員が判断を誤って公文書を廃棄したと説明して謝罪しましたが、担当職員個人の考え違いのせいにして組織の責任を回避するのは許されません。

 今回、私は別ルートで「詳細な発言記録」の文書を入手していたので、当局も認めざるを得ませんでしたが、それがなければ徹底的にごまかし続けたと思われます。
文書を読むと、前市長や弁護士が議会や議員を馬鹿にしたり、議会を丸め込むにはどういう理屈でいったらいいかというような発言もしていて、それを隠そうとした(隠すように指示された?)ものと推測されます。

★権力者への忖度で、公文書を隠蔽・改竄する構図は、政府・国会で暴露されたやり方とまったく同じである。
こんな久喜市行政の隠蔽体質を根本的に変えていかなければならぬ。★


【一般質問】 センター設計提案書は墨塗り・非公開
2017年11月市議会 『声と眼』544号 2018/1/3

 巨大学校給食センターの建設に向けて、10月に設計業者が選定されました。
選考方法は、応募業者がそれぞれ久喜市の給食センター設計の考え方について提案書を提出し、選考委員会が審査して決定する“プロポーザル方式”で、6つの応募事業者から最終的に(株)大建設計に決まりました。

 設計や建設事業は当然に透明性の確保が求められます。そのためにはそれぞれの提案書や審査の経過、選考された業者がどのように優れていたのかが明らかにされなければなりません。
そこで私は、プロポーザルに関わる書類の情報公開請求を行いましたが、公開された書類はほとんどすべてが真っ黒に墨塗りされていました。
大建設計が過去10年間に実施した設計の実績や委託費用の積算も墨塗りでした。
教育部長は、提案書に企業情報が入っている可能性があるのですべてを非公開とすることにしたと説明しました。
しかし久喜市の情報公開条例は公開が原則ですから、提案書の記載事項を個別に判断してその中の企業情報と認定される部分だけを非公開とするべきで、教育委員会の判断は誤りです。

 情報公開担当の総務部長が「公開・非公開は個別に判断するべき」という見解を示したものの、今回の教育委員会の措置については是正させることなく、その判断を追認してしまいました。

★公開すべき書類を墨塗りの非公開にして、議会にも市民にも情報を出したくない秘密体質と現状追認で内部でかばい合う組織体質。
久喜市行政の最も悪い面が出たと言うしかない。★


給食センター設計業者選定の内容は「秘密」!?
2017/10/21

  教育委員会は7月に、新学校給食センター設計事業者の選定を行いました。
 選定は、単に価格が安いだけではなく、それぞれの事業者からの提案に評価点数を付けて最も総合点の高い事業者を選定するという「プロポーザル方式」で実施しました。

 提案事項は、「施設についての提案」「環境に配慮した施設維持管理について」「災害時の対応」“食育について」「コスト削減について」などです。
 6事業者が応募し、7名の審査員による第一次審査で4事業者に絞り、さらに第二次審査で、「株式会社大建設計東京事務所」が選考されました。
【参照⇒久喜市のホームページ プロポーザルの審査結果へのリンク】

 その選考過程で、どのような“提案”が行われ、どのように評価したのかを確認するために、プロポーザルの提案を情報公開請求しましたが、ほとんどの内容が“非公開”とされ、特に提案内容はすべて真っ黒に墨塗りされて出てきました。
 
 全面墨塗りの「のり弁」状態

 これではそれぞれの事業者がどのような提案をして、どれがどのように優れていたから選ばれたのか、まったくわかりません。
 選考過程も選考理由もすべて秘密裏に行われ、密室での選考と言わざるを得ません。

 なぜこのようなブラックボックスになってしまったのでしょうか。
 市でプロポーザルに参加する事業者を公募するに当たって「基本設計・実施設計委託業者選定プロポーザル実施要綱」を公表していますが、その中に、『提出された提案書は、公表しない』と明記されていたことがわかりました。
 これは、事業者の企業秘密に属するものが含まれている可能性があるので“公表することは適当でない”と説明しています。
 しかし、仮に提案内容の中に「企業秘密」があったら、その部分だけを「非公開」にすればいいのであって、秘密であるかどうかわからない部分まで含めてすべてを非公開にする必要はありません。

 実際、最終的に選定された大建設計の提案書はほとんどすべてが墨塗りされてしまっているのですが、他の事業者では同じ項目で墨塗りされていない部分もあります。
 市教育委員会によると、墨塗りするかどうかの判断はそれぞれの事業者に任せてしまったので、事業者によって「秘密か」「公開か」の基準が違っているようです。

 事業者の提案内容も、選考理由もブラックボックスという状態では、選考作業が適正かつ正当に行われたかどうかも説明できず、万が一、疑惑が生じた場合でもすべて闇の中ということになってしまいます。
 行政の透明性を失わせ、市民に説明もできない、このような「すべて秘密」の業者選定のあり方を見直すよう求めていきます。

【一般質問】 情報公開制度の形骸化を許さない
2017年9月市議会 『声と眼』538号 2017/9/25

 6月に学校給食の食器更新についての公文書を公開請求しましたが、実際には保存されている文書が「存在しない」とされていたことがわかりました。
これは情報公開条例に違反する情報隠蔽に他なりません。
職員が『内部で使用するために作成した文書は公開しないでよい』『保存年限を過ぎた文書は(廃棄したことになっているから)公開しないでよい』という間違った認識でいたこともわかっています。
公文書は保存年限を過ぎても自動的に消滅するわけではなく、公文書館で保管されている場合もあります。
職員が職務上作成した情報は公開請求されればその情報を探してでも公開する義務があります。
職員に対してすべての市の情報は市民のものであり原則公開であるという大原則を徹底させなければなりません。

 情報の公開・非公開はもともとは公文書館情報公開係で決定していましたが、制度が定着してくる中で、担当課が公開や非公開の決定を行う仕組みに変更されていました。
その弊害で、情報公開制度を十分に理解していない職員が間違った判断で「非公開」としてしまうことになったようです。
そこで、公開の審査や決定の仕組みを見直すように求めました。

 当局は、情報公開の基本的理念や公文書のとらえ方について、職員の理解が不十分であったことを認め、職員への周知徹底をはかることを約束しました。
さらに今後は公開・非公開の判断を担当課だけで行うのでなく、公文書館との事前協議を義務付け、情報公開請求に対する統一的な判断と決定ができるように事務の見直しも行っていく方針を表明しました。


教育委員会の情報隠しは許されない
『声と眼』536号 2017/8/16

 教育委員会は学校給食の食器にプラスチック製を選定する理由として、強化磁器食器は割れやすいのでコストがかかると説明しています。
しかしそれが本当かどうかを調べるために、私は6月にそれぞれの食器の過去の破損・購入枚数の資料の情報公開請求を行いました。
これに対して7月14日、教育委員会は平成24年度以降の購入枚数の文書だけを公開してきました。
23年度以前の購入枚数は文書が「存在しない」、破損枚数の資料も「存在しない」という回答でした。

 しかし6月市議会の一般質問で私が過去の食器の破損状況を問題にした際に、教育部長が『手元にある統計ですと、平成23年度(大震災の年)には2146枚、破損率で8.22%』と答弁していたのです。
議会では答弁していたのに、「資料がない」というのは明らかにおかしい…、私は8月8日、教育委員会学務課に出向いて、この矛盾について説明を求めました。

「ない」と言っていた資料が出てきた

 その結果、職員は資料が存在することを認め、「久喜地区強化磁器食器破損状況調査」と題された表を出してきました。
そこには22〜28年度の各食器別の詳細な破損枚数が記されていました。

 この間の私の情報公開請求、それに対する「非公開決定」とその後の経過で明らかになったことは、久喜市行政の情報公開に対する後ろ向きの姿勢です。
教育委員会は22年度以降の強化磁器食器の破損状況の資料を持っていたのに、「ない」「廃棄した」とウソをついていたことになります。
これは久喜市情報公開条例違反であって、許されない行為です。

行政の隠蔽体質こそが問題

 教育委員会が、本当はある資料をなぜ『文書不存在』としたのか、その理由は『職員が内部で作成した書類だから、公開する必要はないと思っていた』というのです。
また、その内部資料を作成する元になった公文書は『保存年限5年を過ぎたので廃棄した』とも言っているのですが、保存年限を過ぎた文書がすべて自動的に消えていくわけではありません。
実際、職員は最初は『廃棄したので存在しない』と言っていましたが、私が何度も『本当に廃棄したのか』と問い詰めると、『ないと思う』とあいまいな答えになってきました。
つまり、「5年を過ぎたから廃棄してよい」というルールから、「廃棄したはずだから存在しない」と結論づけ、本当は残っているかも知れないのに、ないことにして済ましてしまうということです。
あるいは、「保存年限を過ぎた文書は廃棄してよいことになっているのだから、公開する必要はない」と考えていたフシもあります。

 私は、21年度以前(合併前)の資料も残っている可能性があると考え、あらためて過去の食器の破損・購入状況の情報公開を請求しました。
場合によっては公開審査会にも申し立てて調べてみようと考えています。
行政による情報隠しと、お役所の都合と論理で結論を誘導しようとする、久喜市行政の体質をこそ問題にしていかなければなりません。

★最初は『資料はない』『廃棄した』と言っていて、後になって『隠したわけではない』って…。国会での情報隠蔽問題とまったく同じ構図ではないか。
久喜市行政への信頼が揺らいでいる。★