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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』 680号
2024年 11月 4日


680号ファイル

 『声と眼』
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 11月市議会の日程

11月26日~12月26日


桜田コミセンはバリアフリー欠陥施設だ

 東鷲宮駅前のヤオコー2階を賃借して、桜田コミュニティセンターと屋内型こどもの有料遊び場がオープンしました。
開設後に内部を見学してきましたが、施設の案内板も少なく、バリアフリーの視点からは残念ながら“欠陥施設”と言わざるを得ない施設です。

◆こどもの遊び場やコミセン内部に点字ブロックがまったく設置されていません。
◆2階通路にも、階段からも各施設へ誘導する点字ブロックはなし。
◆トイレはテナントの間を抜けてメイン通路の奥にあるのですが、トイレへ誘導する点字ブロックもありません。
◆コミセンの中に、各部屋や設備を案内する点字標示も、トイレの位置の案内もありません。
◆階段やエスカレーターの乗降口に点字ブロックも
警告ブロックもないのはかえって危険です。点字ブロックが設置されていない公共施設なんて、最近では見たことがありません。
◆一部だけ設置されている点字ブロックの色は床と同色か銀色(金属製)でした。点字ブロックは黄色が原則なのに、なぜこんなことに。
◆何か所かの自動ドアはセンサーに手を近づけると開くのですが、障害者や車いすの人は手が届かないこともあるのではないでしょうか。

 公共施設なのに、なぜこれほどにバリアフリーの基本を無視した施設になってしまったのでしょうか。
担当者に確認したところ、施設の計画・設計の段階で、福祉部にも障害者福祉課にもバリアフリー設備の協議が行われていなかったことがわかりました。
市は最初からバリアフリーについて配慮する考えがまったくなかったのです。


★桜田コミセンと屋内型こどもの遊び場。予備費を使ってでも直ちにバリアフリー設備を整備すべきだ。
他市からの視察申し込みが相次いでいるようだが、これほどひどいバリアフリー欠陥施設、恥ずかしいと思わぬか。★

私たちは政務活動費を何に使ったか

 久喜市議会では4半期ごとに1人1か月3万円の政務活動費が、各会派に交付され、支出報告書と領収書の提出が義務付けられています。市民の政治を進める会(猪股・川辺・田村)の7~9月分の使途報告と明細です。


市役所本庁舎が全館停電 原因は

 10月28日午前11時45分、市役所本庁舎が「全館停電」となり、ほとんどの業務がストップしてしまいました。
非常用電源(自家発電)で廊下などの最低限の照明とメインサーバーの機能は確保できたものの、職員はパソコンが使えず仕事もできません。
エレベーターが動かず、トイレも一部使えなくなりました。
マイナンバー対応の自動交付機だけは動かすことができましたが、窓口ではマイナンバー等の処理も諸証明書の発行もできない状態でした。
停電の原因は外部から本庁舎に接続する高圧のメインケーブルの故障で、漏電・ショートしたためと説明されています。

 高圧ケーブルの故障のおそれについては、3年前に経産省から注意喚起が発出されていました。
市で今年10月に点検した結果、「不良」と指摘されて、年内にはケーブル交換工事を行う準備を進めていましたが、修理前に最悪の事態が起きてしまいました。

 市は28日の夜間に緊急にケーブルの交換工事を行って、夜9時頃までに復旧することができました。
しかし復旧するまで非常電源だけでは「業務停止」の状態が続きました。
停電発生後には、市民にはホームページや防災行政無線でお知らせし、議員にもメールで連絡が行われましたが、今後の危機対応方針を見直す必要があるのではないでしょうか。

東町集会所、コミセン分室として存続へ、地元住民と市長が合意

 市はすべての公共施設の廃止・縮小を推進していて、東町集会所(久喜東5丁目)、本町集会所(本町2丁目)などを2029年までに廃止する計画です。
当初は「地元譲渡」を打ち出しましたが、それぞれの地元からの要望を受けて市で管理を継続することになっていました。
ところが市長は、市長選挙が終わると再度方針を変更し、これらの施設の廃止を含む「公共施設個別施設計画」を、今年2月市議会に提案して賛成多数で可決されてしまいました。

 東町集会所などは地元だけでなく広域的に使われていて、多くの利用者にとってもなくてはならない施設です。
地域住民や利用者からも『廃止反対』の声が上がって存続を求める署名は3000名にものぼりました。
周辺の区長さんや住民と市長との話し合いの結果、10月下旬に、『東町集会所を久喜東コミュニティセンターの一部(分室)として、引き続き市が管理する』ことで合意しました。

 公共施設は「老朽化したら廃止」というような機械的な運用はまちがっています。
市民の利用状況や市民活動の育成の視点から必要性を判断して、施設の維持管理を行うべきではないでしょうか。
「公共施設個別施設計画」の全面的な見直しを求めます。


【総選挙】 橋本幹彦さん当選、自民現職を破った

 10月27日に投開票された衆議院総選挙で、私は橋本幹彦さんを応援しました。
私は橋本さんの属する国民民主党とは思想や基本政策は大きく違います。
しかし自民党現職議員の三ツ林氏は、40年以上も4代にわたり一家で議席を独占し、たらい回しを続けてきました。
そうした政治風土が停滞と腐敗の元凶であり、全国トップの裏金議員となった背景にあります。
しかも久喜の自民党議員たちは「裏金」を『不記載』と言い繕い、「非公認」とされたことの反省もなく、堂々と自民党を名乗って選挙運動を繰り広げました。

 今回の総選挙の最大課題は自公政権の腐敗政治に対する国民の怒りを突きつけることでした。
私は小選挙区で勝てる野党候補として橋本候補を応援し、当選させることができました。
私たちはこれからも橋本幹彦さんを支えるとともに、今後の活動をしっかり見守っていきたいと思います。

 久喜市の投票率は51.5%(有権者数 127,551人、投票者数 65,693人)でした。政治への関心をどうやって引き上げていくかがもう一つの課題です。

★選挙の結果、自公過半数われに追い込んだが、日の特別国会で首班指名がどうなるかを注視したい。
国民民主党が「政策実現」の取り引きで、自公政権延命に手を貸すなどというのはとうてい許されない。★