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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』619号
2021年 10月 11日


619号ファイル

 『声と眼』
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【9月市議会】 プレミアム商品券の発行 見直しを

 久喜市は毎年、商業者等の応援を目的にプレミアム付き商品券を発行しています。
プレミアム分は税金で負担していますが、合併10周年プレミアム商品券を購入できたのは1万1434人だけ、昨年のコロナ禍対策の商品券は6544人に過ぎませんでした。
結果的に、お金に余裕がある一部の市民だけが得をする仕組みで、生活困窮や低所得者で家計に余裕がなくて購入できない人には、まったく恩恵がありませんでした。

 県内で、ふじみ野市、戸田市、新座市、蕨市など多くの市で、地元商店などで使える2000円~5000円の商品券を全市民一律に配布して、消費喚起と生活支援の両立を図っています。
今後は久喜市でもプレミアム商品券の販売でなく、全市民に一律の商品券(3000円など)配布を検討するよう求めました。

 9月市議会の全議案と各会派の賛否

【9月市議会】 「再エネの主力電源化」の意見書採択

 「再生可能エネルギーの主力電源化を求める意見書」(提出者/猪股、賛成者/上條・杉野・田村)は、最終日の採決で、賛成13名、反対13名の同数となり、議長の「賛成」で可決されました。

 質疑では、新政の園部・鈴木・並木議員が『再生可能エネルギーは太陽まかせ・風まかせだから主力電源化は不可能だ』などと述べて、再エネの主力電源化そのものに反対しました。

 世界各国では温室効果ガスの排出削減を最優先に、化石燃料による発電の削減・廃止が進められ、すでに再エネ100%を達成した国もあります。
日本でも今後、化石燃料による発電や原発再稼働の拡大は困難ですから、再エネの急速な導入を進める以外に選択肢はありません。
政府も「第6次エネルギー基本計画」の素案で、『2050年カーボンニュートラルを実現するために、再生可能エネルギーについては、主力電源として最優先の原則の下で最大限の導入に取り組む』と明記しています。
意見書は政府に対して『2030年に再エネ60%、2050年100%』の目標を掲げるよう求めています。

★市長が、市役所新庁舎と保健センターなどを1か所にまとめて「新総合複合施設」を建設するという。市議会は「新総合複合施設対策委員会」を設置して、その必要性や実現性を検討することになった。★

猪股市議の一般質問 2
9月10日の本会議で、6項目の一般質問を行いました。


【一般質問】 施設の民間譲渡は障害者の切り捨てだ

 久喜市は5つの障害者施設(いちょうの木、ゆうあい、あゆみの郷、けやきの木、くりの木)を民間譲渡する計画です。
市のサービスが打ち切られれば、障害者の居場所を奪うことになりかねないため、保護者らから強い反対の声が上がっています。
6月議会の一般質問に対して、梅田市長が『利用者に寄り添った判断をしていきたい。調整の時間をいただきたい』と答弁していました。
しかしその後、市はあらためて施設を民間譲渡する年次計画を発表しました。
あくまでも市のサービスを打ち切る方針は変更しない、いったん作った計画は変えないということです。

 市長に真意をただしましたが、『譲渡の条件等について担当課で検討している。利用者に寄り添った判断をしていく。検討事項が整理されたら説明していく』という答弁を繰り返しました。
さらに福祉部長が『施設を民間に譲渡して、補助金を出していく』、『建物の将来の更新費用の負担は考えていない』と答弁しました。
障害者の実情を理解しないで、市の財政負担が削減できればそれでいいというのでは、障害者福祉の基本的姿勢が間違っているのではないでしょうか。

【一般質問】プラごみ全量焼却は温暖化対策に反する

 久喜市は2027年から新ごみ処理施設を稼働するため、21~22年度で処理施設の設計と事業者選定を進めています。
梅田市長は新施設で焼却熱を発電に使うために、プラスチックごみの分別をやめて全部を燃やしてしまう考えです。
一方、国はプラスチック資源循環促進法を制定、来年4月に施行して、プラ資源を一括回収して再商品化リサイクルを強める方針です。
久喜市のプラ全量焼却の考えは、国のプラ資源循環政策と真っ向から対立します。

 そこで、
(1)国のプラ資源循環の考え方やプラ排出抑制・再商品化の政策に反対か、
(2)プラ資源循環促進法ではプラ一括回収は自治体の努力義務とされる見通しだが、努力義務だから従う必要はないと考えるか、
(3)久喜市でプラごみを燃やした場合、分別リサイクルするよりも多くのCO2が発生することがわかっているが、CO2発生抑制のためにもプラ焼却はやめるべきではないか、
(4)それともできるだけ多く発電するために、たくさんのごみを燃やす方がいいという考えか、市長の見解をただしました。

 梅田市長は、
(1)プラごみの排出抑制や再商品化の考え方に従って、久喜市もできる限りプラ製品を廃棄物にしないなど、ごみ排出抑制に取り組んでいく、
(2)国が製品プラの再商品化について、一括回収の仕組みや費用負担、再商品化の方法について検討しているので、内容が明らかになった時点で、久喜市の対応を検討していく、
(3)3つのごみ処理施設を集約するので、CO2発生量は削減できる、
(4)久喜市で作ろうとしている新電力会社は、ごみ発電に頼るのでなく、太陽光発電などのグリーン電力を中心に供給していく、と答弁しました。

 (1)プラごみの排出抑制をうたいながら、これまで資源として分別していたプラスチックもすべてごみとして扱っていっしょに焼却してしまうのは、矛盾したゴマカシ答弁です。
(2)国の基本方針はすでに明らかです。これから具体的になってきたら後で考えるというのは問題を先送りしているだけでは?
(3)プラを焼却すれば、リサイクルするよりもCO2が多く発生することがわかっているのに、認めたくない“はぐらかし”答弁です。
(4)の答弁が本当なら、プラ全量焼却はやめるという結論になるはずです。
どうしてもプラ焼却を強行したいのでしょうか?


【一般質問】 東鷲宮駅東口広場のムクドリ対策

 東鷲宮駅東口で夕方、けやき広場を中心にムクドリの大群が集まり、鳴き声やフンなどの被害の苦情が寄せられました。広場のケヤキには防鳥ネットがかけられていますが、役に立っていません。早急な対策を求めたところ、さっそく市がケヤキなどの剪定を行いました。9月末には東口広場のムクドリがいなくなって、近くの公園などに移動したものとみられます。
 一応の効果はあったのですが、一時的にいなくなってもまた戻ってくる可能性もあります。根元から伐採された樹木もあって、“ちょっとやり過ぎでは?”という声も出ていますが、人間と鳥たちの共生、根本的な解決はどうしたらよいのでしょうか。

★市議会は閉会中ですが、教育環境委員会は所管事務調査を実施する予定です。
10月14日に学校給食センター(食材の地産地消・アレルギー対応・試食)、11月5日には秩父新電力の視察に行きます。★






久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』618号
2021年 9月 27日


618号ファイル

 『声と眼』
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【9月市議会】 財政調整基金の積立額は過大では?

 2020年度の一般会計決算審査で、市の貯金である財政調整基金の過大な積立を指摘し、是正を求めました。
久喜市の適正規模は31億円程度ですが、2018年度には50億円を超えました。
昨年度にコロナ対策で15億円を取り崩したものの、再び積み戻して年度末には41億円にのぼる見込みです。
市民1人あたりの基金残高は県内11位の3万円に達しています。
必要な積立ならごみ処理施設整備基金のように目的を明確にすべきです。
使い途の目的もない過大な積立てはやめて市民サービスに使うよう求めました。

【9月市議会】 公共施設の電力 再生可能エネに転換を

 久喜市は公共施設の電力購入を入札制にして、東電から新電力への切り替えと財政節減も図ってきました。
しかし最近は多くの施設の電力契約を東電が落札しています。
今後、久喜市でCO2排出ゼロを実現するためには、再生可能エネルギーの比率が高い電力会社からの購入を推進していくべきです。
 電力調達に関わる環境配慮基準を見直すよう求めました。

【9月市議会】 精神・知的障害者の雇用促進を求める

 久喜市の2020年度一般会計決算審査で、障害者雇用の拡大を求めました。

 市の障害者雇用は、身体障害・精神障害者を合わせて37人(雇用率2.99%)で、公的部門の法定雇用率2.6%を上回っています。
障害者雇用促進法では採用での差別的取り扱いの禁止、障害者が働きやすい合理的配慮などが規定されています。
久喜市では障害者の別枠採用を進めてきましたが、さらに知的障害者らの雇用拡大、短時間勤務やジョブコーチなどの施策も必要です。

【9月市議会】 再生可能エネルギー主力電源化の実現を求める意見書

 9月市議会に「再生可能エネルギーの主力電源化の実現を求める意見書」を提案しました。  
 30日の最終日に質疑、討論、採決が行われます。

再生可能エネルギー主力電源化の実現を求める意見書

提出者/猪股和雄
賛成者/上篠哲弘
杉野 修
田村栄子

  経済産業省は7月に「第6次エネルギー基本計画」の素案を公表し、2021年中の策定をめざしています。
今回のエネルギー基本計画の改訂は、2030年までに温室効果ガスの46%削減、さらに50%以上の削減をめざすし、2050年カーボンニュートラル達成へ向けた道筋を示すものとなります。

 素案は、再生可能エネルギーについて「主力電源として最優先の原則の下で最大限の導入に取り組み」と明記したものの、電源構成案では2030年度の総発電量に占める再生可能エネルギーの割合は36~38%とされました。
従来の計画からは大幅に引き上げられましたが、欧州などの先進諸国に比べて低い水準にとどまっています。

 世界的にみると、COPに参加する多くの国々で再生可能エネルギーが最も安価な電源になっていて、これら諸国では2030年50~74%の高い目標を定めています。
デンマークやスウェーデンなどは100%再生可能エネルギーを目標にし、コスタリカやノルウェーはすでに再生可能エネルギー100%を実現したと言われています。
日本でも今後、太陽光や風力発電が最も低コストの電源になると試算されており、急速なエネルギーシフトが進むことは確実です。

 日本では2020年度の再生可能エネルギーの電力割合は21.7%となりました。
これは2030年に22~24%としてきた現行目標を5年間でほぼ達成しつつあることを意味し、より積極的な高い目標の設定は可能です。

 今年11月にはCOP26の開催が予定されており、各国の2030年および2050年への気候危機戦略が問われることになります。
日本においても世界的潮流を捉え、2050年カーボンニュートラルの実現にむけ、再生可能エネルギーを主力電源に選択していくことが求められます。

 久喜市議会は、2021年6月定例会において、「再生可能エネルギー主力電源化の実現にむけ国への意見書提出を求める請願」を採択したことを踏まえ、政府に対し、以下について実現するよう求めます。

1.2030年エネルギー基本計画で再生可能エネルギーの電力目標を60%以上、2050年度100%とすること。

2.国は、脱炭素社会に向けて、再生可能エネルギー主力電源化の実現に向けた推進と政策転換を早急にすすめること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

久喜市議会

内閣総理大臣 経済産業大臣 環境大臣 あて

猪股市議の一般質問 1
9月10日の本会議で、6項目の一般質問を行いました。


【一般質問】 市が自宅療養者の支援を進めるべき

 新型コロナの感染拡大が続く中で、県(保健所)は8月から、「積極的疫学調査」を縮小し、陽性者本人と同居家族に限定しています。
それ以外には濃厚接触者の追跡をしないで、感染経路の調査も限定的にしか行わないため、感染拡大の実態がきわめて見えにくくなっています。
県がこれまでのような調査を継続できないのなら、濃厚接触者の調査を市が補完して行うよう求めました。
部長は『感染者や濃厚接触者の調査は保健所の業務なので、市で調査する考えはない』と答弁しました。
しかし市内での感染の実態把握が不十分なままでは、対応が後手に回りかねません。
久喜市は市民の健康を守る責任を果たすべきです。

コロナ検査の陽性者で自宅療養となったり、濃厚接触者で外出自粛とされた方に、県からパルスオキシメーターや食料品などの支援物資が届けられてきましたが、保健所業務の逼迫で配送が遅れています。
そのため9月から、市で支援物資を届けることになりましたが、久喜市はあくまでも自宅療養者らから申し込みがあった場合にだけ届けるという方針です。

 その後、県と市町村で連携協定を結んで、県が市に対して自宅療養者らの情報提供を行うことになりました。
私は、早急に久喜市から県に申し入れて、自宅療養者らの情報提供を受け、市から1人1人に電話などで連絡して、必要な方には速やかに支援物資を届けるように求めました。
部長はあいまいな答弁を繰り返していましたが、最後にようやく『市から自宅療養者全員に連絡する』と答弁しました。

★自宅療養者の支援の質問に、部長は『決まっていない』『これから検討する』『慎重に進める』と先送り、責任逃れ、ゴマカシ答弁の繰り返し。
…国会のご飯論法、ヤギさん答弁をマネしているようだ。★


【一般質問】 パートナーシップ宣誓制度の充実を

 久喜市でも同性パートナーシップ宣誓制度が10月からスタートします。
同性カップルが宣誓・登録して、市がパートナーとして認証する証明書を発行します。
これによって、市のサービスでは市営住宅の入居資格の適用、市の犯罪被害者支援制度や介護福祉の申請資格も「家族」として適用できるようになります。
また、市が「家族」として公的に証明することによって、医療を受ける際の同意や、入院時の面会、同性カップルが住宅を借りる際などに、地域社会の配慮を得やすくなることが期待されます。

 私は久喜市のパートナーシップ制度発足にあたって、民間の医療関係者や病院、不動産業者(団体)などに、同性カップルに対する理解や配慮についての協力依頼を行っていくよう提言しました。
また子どもを養育している場合に、公私立の保育園や幼稚園・学校・学童保育の送迎やイベントの参加などの際に「家族」として配慮するよう求めました。

 この制度は渋谷区と世田谷区で2015年に制度化されてから、全国ですでに110以上の自治体に広がっています。県内では越谷市や鴻巣市、桶川市など14市町で実現しています。
現在の制度では、他市で宣誓した同性カップルが久喜市に転入してきた場合、あらためて久喜市で宣誓書を提出しなければなりません。
これに対して、転入した市が、他市での宣誓(証明)を引き継いで証明書を発行できるように、自治体間の連携が拡がってきています。
久喜市でも県内外の先進市との連携を進めるよう求めましたが、市は「検討していく」と答弁しました。

 最近ではパートナーシップ制度を拡大して、同性カップルが養育する子どもも「家族」として認証するファミリーシップ制度が拡がっています。県内でも鴻巣市が制度化しました。
久喜市でも導入するよう求めましたが、市長は『まずパートナーシップ制度から実現していく』と答えるにとどまりました。

【一般質問】 審議会の女性登用率40%以上を目標に

   久喜市の審議会等の委員の女性登用率は、これまで全体で40%以上、各審議会で30%以上を目標としてきました。
今年4月時点で、70の審議会等の全体の女性委員比率は37%にまで向上し、いまだに30%に達していない審議会は6つだけになっています。
そこで今後、久喜市の男女共同参画の新たな目標として、「各審議会で40%以上」を打ち出すよう提言しました。

 総務部長が、『2023年からの第3次男女共同参画行動計画の策定で、目標値の見直しを検討していく』、さらに『国の行動計画でも25年までに「40%以上」という目標になっているので、これを踏まえて久喜市の目標値を設定していきたい』と答弁しました。







久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』617号
2021年 9月 13日


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【9月市議会】 自宅療養者らに支援物資を配送へ

 8月31日に9月定例市議会が開会し、初日に緊急の一般会計補正予算案が提案され、他の議案と切り離して審議し、全会一致で可決されました。

 コロナウイルス感染症で、PCR検査「陽性」になって、保健所から「自宅療養」とされた方や「濃厚接触者」と判定されて外出自粛を指示された方に生活支援物資を配送します。
対象者で希望する方が、市に電話やメールで申し込むと、2週間分程度の食料品、パルスオキシメーター、衛生消毒用品を1パックに詰めて、玄関前に置き配で届けられます。
財源はすべて国庫補助金の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」があてられます。
これはコロナ対策ならほぼ何にでも使える補助金で、今年度は久喜市に約5億円が交付されています。

 自宅療養は発症後10日間、濃厚接触者は14日間の外出自粛を指示された場合、これまでは保健所からパルスオキシメーターや生活支援物資が届けられてきました。
しかし感染者の急増による保健所業務の逼迫で、連絡や支援物資の配送も遅れがちになっています。
そこで県が担っていた支援物資の配送を縮小して、市がその肩代わりをすることになりました。

 私は6月市議会の一般質問で、自宅療養者が増えてくる中で、市が相談業務や支援物資の配布を開始するよう提案しました。
健康子ども未来部長は答弁で、『保健所がやる業務だから市で実施する考えはない』と否定していました。
桶川市ではすでに年度当初から、狭山、入間、鴻巣、北本、羽生市なども8月末までには同様の取り組みをスタートさせています。
蓮田、白岡市も9月1日から市民の申し出があればすぐに職員が届ける取り組みを始めるなど、各市ともスピード感を最優先して取り組みを始めてきています。
久喜市はこれまで検討もせず、決まってからも補正予算や商工会などとの調整に時間がかかって、やっと9月6日から受け付けが開始されました。

 市内の陽性者は昨年からの累計で1600人(約90人に1人)に達し、9月1日現在の自宅療養者は140人です。
ただし、市では自宅療養者や濃厚接触者等の対象者をまったく把握していませんから、市の支援を受けたい人は自分で市に申し込まなければなりません。
私は、支援が必要な人を1人も取り残さないために、保健所で把握している対象者の情報を、市に提供してもらうようにと提案しました。
市はあくまでも本人から申し込みがあった場合にだけ、支援物資を届けるという考え方です。
部長は『保健所が対象者に、市に申し込むように紹介することになっている』と言うのですが、本人が申し込めなければ放置されてしまうことになりかねません。

 なお、現在市で保有しているパルスオキシメーターは5個で、今後40数個が確保できる見込みです。

市が感染拡大の調査や相談を行うべき

 保健所は8月以降、濃厚接触者の調査などを大幅に縮小し、「陽性者」の周辺への感染の広がりが、十分には把握できなくなっています。

 私は『自宅療養者の情報を保健所と市で共有して、市が積極的に支援を行うよう』提案しました。
健康子ども未来部長は『市で行う考えはない』と答弁しています。
本人からのSOSが来なければ、市では調査もしない、市の方から支援の手を差し伸べることもしないという姿勢でいいのでしょうか。

ワクチン接種の進捗状況

接種完了比率の比較 人口 1回目 2回目 (集計日)
久喜市 高齢者 48,877人 89.6% 88.0% 9月1日 
12歳以上 140,343人 52.3% 43.5%
埼玉県 高齢者 約193万人 89.0% 87.2% 9月5日 
12歳以上 約668万人 56.4% 44.1%

 10月4日の週までに、久喜市に分配されるファイザー社製ワクチンの累計は約10万2100人分で、12歳以上の人口の72.8%分を確保できる見込みです。


★定例市議会は8月31日に開会し、9月30日が最終日です。
昨年度の一般会計・特別会計の決算やコロナ対策などが審査されます。
一般質問は9月6・7・9・10日の4日間です。★

新学校給食センターがスタート

 2学期から新しい給食センターで学校給食の提供が始まりました。
市内33校、1万2000食を調理する巨大学校給食センターです。
私たちは「自校調理方式」を求めましたが、市長は効率と財政最優先でセンター建設が推進されてきました。
8月23日に行われた開所式で、市長は『埼玉県一おいしい給食』のキャッチフレーズを繰り返していましたが、給食コンクールで賞を取ることが目的ではありません。
地産地消と自然の素材を活かした安全安心な給食の実現へ見守っていきたいと思います。

 8月25日には実際の調理と各学校への配送のリハーサルが行われ、議員19人と市長、教育長で試食をしました。調理終了が11時で、二重保温食缶で配送されます。
当日の試食は12時で、温かさを保っていましたが、子どもたちが食べ始める12時半ではどうでしょうか。

 センターには急速冷却器が導入されて、野菜の和え物などの色と素材の味がちゃんと残っていました。
汁物などの出汁の味もしっかり感じられました。

 揚げ物などは10時頃から火入れを開始していますが、文科省の基準では食べる2時間前が原則です。火入れ開始の時間をもっと遅らせるよう求めます。

 新給食センターのいちばんの特徴は、アレルギー対応食の調理です。1年目は“卵”と“乳”の除去食、2年目から代替食を提供し、徐々に対応するアレルゲンを増やしていくことになっています。
センターでの9月のアレルギー除去食の調理は“コーンクリームスープ”からクリームを除いて“コーンスープ”を出す1回と、他には中学校でパンに付ける“角チーズ”をなくすのが1回だけです。
今後、どのように増やしていくのか、注視していきます。ハンバーグなどは冷凍ものを使うようですが、つなぎに“乳”が入っていないのか、気になります。

 食器はプラスチック製に変更されました。これまで久喜地区で使ってきた、強化磁器食器の重さと手にしっくりとなじむ感じが、プラ製食器ではすっかりなくなってしまったのは残念でした。

 配送車は16台が配備されて、8時半から食器、11時10分から副食を届ける、2段階配送となります。
1台だけ、電気トラックが導入されました。学校給食配送車としては日本で初めてだそうです。


【9月市議会】 2020年度決算、コロナ対策で大幅増に

  2020年度一般会計は、当初予算の541億円に対して、歳入は710億円、歳出は686億円に大きく膨らみました。
増額の大部分は新型コロナウイルス感染症対策の事業で、全国民に一律10万円の定額給付金152億円、ひとり親家庭や子育て世帯、困窮世帯に対する給付金4億円、プレミアム付き商品券や保健衛生対策に充当した「新型コロナ感染症対策地方創生臨時交付金」10億円、小中学校のICT・オンライン学習環境整備に10億円などです。
これらの財源のほとんどは国庫補助金で、当初の14億円から193億円に増額となりました。
久喜市の2020年度一般会計決算(単位:千円)
歳入 決算額 当初予算額 当初予算比
増減率
市税 231億3401万 230億6946万 ▲2.8%
地方譲与税 4億3928万 4億5222万 ▲2.9%
利子割交付金 1649万 1400万 +17.8%
配当割交付金 8712万 9500万 ▲8.3%
株式等譲渡所得割交付金 1億0416万 8000万 +30.2%
法人事業税交付金 1億4278万 1億5700万 ▲9.1%
地方消費税交付金 31億2107万 26億0000万 +20.0%
環境性能割交付金 6164万 6500万 ▲5.2%
地方特例交付金 1億8694万 1億5800万 +18.3%
地方交付税 39億0328万 42億4296万 ▲8.0%
交通安全対策特別交付金 2331万 2115万 +10.2%
分担金及び負担金 2億3487万 2億8397万 ▲17.3%
使用料及び手数料 2億818万 2億9855万 ▲5.6%
国庫支出金 362億6471万 8億91917万 +194.5%
県支出金 37億8634万 38億2694万 ▲1.1%
財産収入 2186万 1746万 +25.2%
寄附金 3237万 1161万 +178.8%
繰入金 20億7922万 23億0504万 ▲9.8%
繰越金 13億6113万 4億0000万 +240.3%
諸収入 10億4696万 12億0781万 ▲13.3%
市債 47億3640万 59億5660万 ▲20.5%
710億6580万 541億8200万 +31.2%
歳出
議会費 3億4942万 3億5268万 ▲0.9%
総務費 203億7028万 52億9700万 +284.6%
民生費 222億2810万 228億9955万 ▲2.9%
衛生費 42億2303万 42億3036万 ▲0.2%
労働費 1148万 1243万 ▲7.7%
農林水産業費 7億8610万 8億4387万 ▲6.8%
商工費 5億2323万 2億7707万 +88.8%
土木費 54億0288万 53億9219万 +0.23%
消防費 22億7598万 23億0799万 ▲1.4%
教育費 76億0866万 79億8158万 ▲4.7%
災害復旧費 0 4 ▲100.0%
公債費 42億0294万 42億2824万 ▲0.6%
諸支出金 6億6140万 2億5898万 +155.43%
686億4351万 541億8200万 +26.7%

★新学校給食センター、スタート第1日目、8月30日の献立は、Aコース 白身魚の中華あんかけと麻婆豆腐、Bコース 鰺のさんが焼きとナス南蛮うどん、Cコース サンマ蒲焼きとアサリ味噌汁。これに野菜の和え物か煮物が付く。★