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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』385号
2009年 9月28日
『声と眼』
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9月議会、一般会計補正予算
合併準備経費2億4558万円

 9月定例市議会に提案された一般会計補正予算は5億2156万円の増額、これにより2009年度一般会計予算の総額は211億9736万円になりました。

 今回の増額補正の内、電算システムの統合など合併準備に関わる経費は2億4558万円です。

◆いちばん大きなものは電算システムの統合にかかる経費で1億5363万円が計上されています。

《主な内容》
◇人事給与システムの統合 719万円、◇ホームページシステムの一元化 508万円、
◇会計用データ読み取り方式の統合 915万円、
◇固定資産評価システムの統合 2129万円、
◇障害者福祉システムの統合 183万円、
◇後期高齢者医療システムの統合 1371万円、
◇市民の健康管理業務システムの統合 4888万円、
◇農地基本台帳電算システムの統合 418万円、
◇小中学校のWANシステムの統合 2105万円、
◇この他、介護保険や国民健康保険の統合、児童福祉サービスのデータや管理の統合のための経費など

◆合併後50日以内に市長選挙と市議会議員選挙を実施するための経費 1155万円
◆市議会議員の定数が34名となるため、議場や委員会室、事務局室の改修、本会議のインターネット中継システムを整備するための経費 825万円
◆市役所本庁舎や各総合支所の電話回線のネット
ワーク化、総合支所の看板、本庁舎と総合支所の課名表示や案内板の架け替え、合併時の「広報」発行などの費用、さらに細かいものでは学校名の看板や、校印、校旗の作成などに7216万円が計上されています。

 今回の補正予算の合併経費2億4558万円の財源は、3町からの負担金1億2365万円を差し引いて、久喜市の一般財源の支出は9463万円です。
その半分は国の合併支援の特別交付金でまかなわれますが、残りの4732万円と市債(合併推進債)発行による2730万円が市の持ち出しとなります。


子育て「特別手当」どうなる?

 補正予算に「子育て応援特別手当」として、3〜5歳の第2子以上の子ども1700人に1人あたり3万6000円を支給するための経費 6467万円(支給額6120万、事務費340万)も計上されました。

 これは麻生内閣が「経済危機対策」の名目で選挙前に矢継ぎ早に打ち出した現金ばらまき政策の一つです。
20年度2次補正予算での定額給付金や子育て「特別手当」支給は景気対策としての効果はきわめて限定的でした。
にもかかわらず解散直前の国の補正予算に1250億円を計上し、全国では330万人に3万6000円ずつを今年1回限りで支給することを決定しました。
全国の自治体でも国の補助金をあてにして予算化しています。

 民主党のマニフェストでは、1回限りの「特別手当」でなく、来年から「子ども手当」を創設して中学卒業まで1人あたり年額31万2000円を支給するとしています。
一方で鳩山政権発足後に、補正予算の一部執行停止が打ち出されました。

 各自治体では補正予算をそのまま提案していますが、政府の対応によっては実際の支給がどうなるか微妙(?)とも言われています。


2008年度一般会計決算額と前年比

2008年度 構成比 2007年度 構成比 前年比増減(万円) 増減率
歳 入 市税 118億1170万 53.9% 117億5952万 55.6% 5218万 0.4%
地方譲与税 2億2244万 1.0% 2億3162万 1.1% ▲ 918万 -4.0%
利子割り交付金 4348万 0.2% 4491万 0.2% ▲ 143万 -3.2%
配当割交付金 1718万 0.1% 4714万 0.2% ▲ 2996万 -63.6%
株式譲渡所得割交付金 591万 0.0% 2627万 0.1% ▲ 2036万 -77.5%
地方消費税交付金 6億0406万 2.8% 6億2153万 2.9% ▲ 1747万 -2.8%
自動車取得税交付金 1億5402万 0.7% 1億7074万 0.8% ▲ 1672万 -9.8%
地方特例交付金 1億3571万 0.6% 7816万 0.4% 5755万 73.6%
地方交付税 3億1265万 1.4% 1億9500万 0.9% 1億1765万 60.3%
交通安全対策特別交付金 1515万 0.1% 1710万 0.1% ▲ 195万 -11.4%
分担金・負担金 1億9829万 0.9% 2億2744万 1.1% ▲ 2915万 -12.8%
使用料・手数料 1億5454万 0.7% 1億5665万 0.7% ▲ 211万 -1.3%
国庫支出金 14億8752万 6.8% 16億1861万 7.7% ▲ 1億3109万 -8.1%
県支出金 9億0908万 4.1% 9億1493万 4.3% ▲ 585万 -0.6%
財産収入 1億8593万 0.8% 2636万 0.1% 1億5957万 605.3%
寄付金 10億8272万 4.9% 1563万 0.1% 10億6709万 6827.2%
繰入金 13億1894万 6.0% 11億7667万 5.6% 1億4227万 12.1%
繰越金 2億6356万 1.2% 3億8143万 1.8% ▲ 1億1787万 -30.9%
諸収入 9億6214万 4.4% 6億0718万 2.9% 3億5496万 58.5%
市債 20億2414万 9.2% 28億2609万 13.4% ▲ 8億0195万 -28.4%
合計 219億0913万 100.0% 211億4297万 100.0% 7億6616万 3.6%
歳 出 議会費 2億3331万 1.1% 2億3141万 1.1% 190万 0.8%
総務費 26億2420万 12.5% 24億9987万 12.1% 1億2433万 5.0%
民生費 55億1582万 26.2% 57億5148万 27.8% ▲ 2億3566万 -4.1%
衛生費 24億8753万 11.8% 20億7537万 10.0% 4億1216万 19.9%
労働費 1352万 0.1% 2828万 0.1% ▲ 1476万 -52.2%
農林水産業費 1億2315万 0.6% 1億3480万 0.7% ▲ 1165万 -8.6%
商工費 8985万 0.4% 8178万 0.4% 807万 9.9%
土木費 35億5753万 16.9% 30億0456万 14.5% 5億5297万 18.4%
消防費 9億2920万 4.4% 9億2913万 4.5% 7万 0.0%
教育費 18億4031万 8.7% 23億8455万 11.5% ▲ 5億4424万 -22.8%
公債費 22億5982万 10.7% 34億2408万 16.5% ▲ 11億6426万 -34.0%
諸支出金 13億8761万 6.6% 1億4756万 0.7% 12億4005万 840.4%
合計 210億6184万 100.0% 206億8986万 100.0% 3億7198万 1.8%
歳入歳出差引残額 8億4729万円
実質収支(繰越金) 5億4356万円
実質収支比率 4.1%
内、財政調整基金繰入額 2億7178万円
2009(21)年度への繰越金 2億7178万円
基金積立額
2008年度末 2007年度末
財政調整基金 9億0663万円 4億1966万円
福祉基金 1億6510万円 1億6791万円
みどりと森の基金 0 4億2082万円
久喜市の基金合計 14億7827万円 14億4047万円

この他に国民健康保険給付費支払基金、介護給付費準備基金など、久喜市には全部で10の基金があります。

久喜市の財政力を表す主な指標
2008年度 2007年度 2006年度
自主財源比率 73.2% 70.8% 67.6%
義務的経費比率 40.9% 44.9% 46.3%
財政力指数 0.986 0.958 0.927
公債費比率 11.7% 14.0% 14.3%
久喜市の財政健全化指標
2008年度 2007年度 2006年度
実質公債費比率 9.5 % 9.9 % 13.3 %
将来負担比率 97.2 % 94.9 %

久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』384号
2009年 9月 7日
『声と眼』
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2009年 9月定例議会の日程
開会
28 9時 代表者会議
9時 議会運営委員会
11 9時 市長の所信表明演説、議案の提案説明
28 9時 市長の所信表明に対する代表質問
(1)新政・園部、(2)大地・川辺(3)市政・松村、(4)公明党・角田(5)共産党・木村(6)改進・岸
29 9時 市政に対する一般質問(1日目)
(1)岸、(2)石川(3)角田(4)鈴木(5)岡崎(6)宮崎、(7)井上
30 9時 市政に対する一般質問(2日目)
(8)矢野、(9)猪股(10)渡辺(11)戸ヶ崎(12)鈴木(13)荒井
10 9時 市政に対する一般質問(3日目)
(14)園部、(15)春山、(16)川辺、(17)木村、(18)清水、(19)岡崎
9時 議案に対する質疑
13 9時 予算委員会
14 9時 総務文教委員会
15 9時 健康福祉委員会
16 9時 市民経済建設委員会
23 9時 委員会審議の報告、討論、採決

新・久喜市の組織機構案

 合併後の新久喜市の行政組織案が発表されました。
総務部・財政部・市民税務部・環境経済部・福祉部・健康増進部・建設部・上下水道部・教育部の他、旧3町に部と同等の菖蒲総合支所、栗橋総合支所、鷲宮総合支所を設置します。
全体で12部65課196係となり、現在の久喜市の6部33課85グループ(係)から大きくふくらみます。
3か所の総合支所のそれぞれに総務市民課・税務課・環境経済課・福祉課・建設課を置き、教育部は菖蒲分室・栗橋分室・鷲宮分室、出納室も菖蒲出納係・栗橋出納係・鷲宮出納係を配置します。

 財政第1係・第2係、生活保護第1係・第2係のように一つの組織で2つの係を設置するのがいくつかあります。
また職員数と業務量が増えるのは確かですが、組織の数も倍増させる必要があるのかなどの疑問もあります。

★新・久喜市では部・課・係が250以上も設置されるのだとすると、職員4〜5人に1人も「長」の肩書きがつくことになるのでしょうか。★


夏休み後の新型インフル発生は

 8月31日から小中学校が再開されましたが、市内の小中学校における新型と思われるインフルエンザの発生状況は、9月2日現在で8人ときわめて少数にとどまっています。
今は新型と思われる症状でも遺伝子検査は行わないので、診療対応も季節性と同様になりつつあります。

 県では「A型陽性者が3名以上」を学級閉鎖の目安としながらも、この目安については「弾力的な運用を行」うという通知を出しています。


合併へ、コンピュータシステム統合

 7月30日の臨時議会で、合併に伴うコンピュータシステムの統合業務の4件の委託契約が可決されました。全部では24事業に関わるコンピュータシステムの統合が予定されています。

◆住民情報システムは現在の1市4町でシステムが異なるため、いちばん大きな久喜市のシステムに合わせて統合。委託総額は1億8375万円
◆新市の1100名の職員のLANシステムを統合。パソコン500台を買い換え。総額は1億1109万円
◆新市共通基盤システム構築。総額は9166万円
◆WANシステムの構築。総額は5694万円


8月30日の市長選挙の結果

合併前の最後の市長選挙は、任期が合併までの半年間で、事実上、田中市長の信任投票となりました。
総選挙と同日だったおかげで、投票率は4年前の55.2%に比べて大幅にアップしました。
結果は予想通り、田中市長の文字通りの圧勝でしたが、星野氏が8000票も獲得したことに驚きの声があがりました。
一方、4年前は380票にすぎなかった無効票が2000票近くも出たことも異常で、現職への批判票と受け止めるべきでしょう。

当日有権者数  57,768人
投票者数  39,085  投票率 67.7% 
田中暄二  28,879  得票率 77.8% 
星野良則 8,230   22.2% 
無効投票 1,976  5.1% 
(無効票の内訳) 白票 1,329 
雑事を記載 296 
記号・符号を記載(×など) 253 
候補者以外の氏名の記載 50 
候補者名に雑事を記載 23 
2人以上の名前を記載 13 
誰の名前か確認できない 12 



7月臨時市議会−−経済危機対策の緊急事業など

7月臨時議会の議案と各会派の賛否

 7月24日と31日に臨時市議会が開かれ、一般会計・下水道特別会計の補正予算が可決されました。
麻生内閣は「経済危機対策」として、21年度補正予算で全国の自治体に15兆円もの臨時交付金を大判振る舞いしました。
これは“何にでも使ってよいお金”ですが、事実上ほとんどが公共事業費に支出されています。

 久喜市の配分額は2億円で、これまで先送りされてきた事業に支出することになりました。

ハイブリッド自動車3台を購入 645万円
市役所庁舎の地デジ対策でアンテナ工事、地デジ対応チューナー購入(11台)など 207万円
市道1号線ガードレール補修 284万円
さくら・すみれ・あおば保育園の耐震診断と園舎改修 1000万円
新型インフルエンザ対策でマスク等の備蓄、パンフレットの作製 530万円
保健センターの老朽設備の補修 960万円
市営釣り場の改修で清久大池の桟橋の滑り止め舗装、西池の歩道設置 1400万円
道路新設改良、補修工事 6640万円
小中学校の地デジ対策で全校にアンテナ設置工事や地デジ対応TV購入(各校2台) 1100万円
中央幼稚園の地デジ対策でアンテナ設置や地デジ対応TVの購入、耐震診断実施 264万円
中央公民館・東公民館、清久コミュニティセンター、野久喜集会所、市立図書館の地デジ対策でアンテナ設置工事、チューナー購入 175万円
小学校の緊急修繕工事で清久小の給水管改修、その他、青葉小、江面2小、北小など 1377万円
小中学校の図書購入費 200万円
中学校の設備充実で電子黒板の購入 280万円
太東中の校庭改修工事 4200万円
下水道工事による道路舗装復旧工事 1300万円

県の交付金で緊急雇用対策も

小学校5・6年生の英語学習指導員を2人雇用(1日6時間、週5日、6か月間) 127万円
学校図書整理員を2人雇用(1日5時間、週5日間、6か月間) 106万円

 補正予算ではこの他に、成人健康診査の事業、小中学校の理科備品整備事業も追加されました。

◇女性特有のガン(子宮頸ガン、乳ガン)の健診を促進するための啓発、受診券の配布。対象者約4900人、受診者数約1000人と見込み/1054万円
◇小中学校の理科備品整備(14校分)/400万円


 政府は経済危機対策として、20年度補正予算で約5兆円にのぼる2次補正予算、21年度には、当初予算と補正予算で100兆円を超える大型予算を組みました。
財源は国債を当初予算で33兆円、補正予算で11兆円の国債を発行し、合わせると今年度の税収をも上回ってしまうことになりました。

 自治体に臨時の財源が交付されるのはありがたいのですが、これらが実際にどれ程の経済浮揚効果につながったかは不透明です。


下水処理場の改善工事も可決

 久喜市の市街地中心部に1970年頃までに敷設された下水道は、雨水と汚水をいっしょに処理する「合流式」で進められました。
しかし、大雨の時は下水処理場で処理しきれないので、未処理の汚水をそのまま中落とし堀川に生放流しています。
河川の水質を改善するためには汚水だけの「分流式」に変更するべきですが、財政的にはきわめて困難です。
そこでとりあえずの対策として、せめて放流前に固形物の大きなごみだけは取り除くために、処理場にスクリーンを設置することになりました。
汚水を中落し堀川に放流する手前で、網目6oの細かいスクリーンフィルターを設置して夾雑物を除去するというもので、工事請負契約の金額は3億1080万円です。

★市では、下水道を分流式に付け替えるのは現実的には不可能だとしている。とすると、大雨の時の一時的な措置とはいえ、汚水を河川に生放流するのもやむを得ないのか?★



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