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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』337号
2007年 6月 18日
『声と眼』
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民法改正求める意見書を提出

 民法第772条は「離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子と推定する」と規定していて、女性が再婚後に出産した子どもでも、離婚前の夫の戸籍に記載されたり、裁判の結果、入籍できても戸籍には前夫の名前が残ってしまいます。こうした事実と異なる記載を避けるために、出生届が提出されず、子どもの戸籍が作成されないケースが数多く存在することが明らかになっています。
 総務省は今年5月に、離婚後の妊娠という医師の証明があれば「民法772条の推定がおよばない」特例を通達しましたが、これによって救済される子どもは一部に過ぎません。特にDVなどによって離婚協議自体が進められない場合も多くあります。実際に長期間別居していても、正式離婚前に妊娠した子どもは前夫の戸籍に記載されてしまうため、子どもたちはいまだに戸籍を作成されないままの状態に置かれています。
 こうした子どもの不利益をなくすため、早期に民法の規定を改正するよう求める意見書を提出し
ました。6月議会最終日に採択される見通しです。

 なお私は、2月定例市議会の一般質問で、出生届が出されないで戸籍が作成されていない場合であっても、子どもへのサービス提供と住民票を作成するよう求めていましたが、市当局は6月7日に、このようなケースであっても久喜市では住民票を作成することを決定しました。


6月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

選挙の開票はもっと早くできる

 今まで、開票作業は“正確性優先で時間がかかってあたりまえ。12時を回っても仕方ない”とされていました。しかし公職選挙法には選挙結果を速やかに知らせると規定されていて、今、開票時間の迅速化が全国的に取り組まれています。
 今年4月の県議会議員選挙で、全国最短時間は福島県相馬市の22分、県内では蓮田市が40分(全国5位)で開票を終了しました。市議会議員選挙は、小諸市が61分、蓮田市は73分(22:13終了)でした。久喜市は153分(23:33終了)で、蓮田よりも1時間20分も長く時間がかかっています。
 迅速化に取り組んだ自治体では、票の仕分け分類や確認作業の工夫、効率化を進めたことによってかえって正確性も向上し、超勤手当などの費用も削減できたなどの成果もあがっています。
 7月の参院選では、夜の12時までに開票を終わらせる目標を立てている自治体もあります。久喜市では『午前1:15開票終了』の目標ですが、他の自治体の効率化の工夫を見習って、いっそうの迅速化に向け計画を立てるよう求めました。

西口広場のチェーンは危険

 西口広場の歩行者通路と車道の間にチェーンが張られていて、気付かずに足を引っかけたり、あるいは気付いていてもまたごうとして転倒する人がよくいます。これまでに、大ケガをしたなどの被害は出ていませんが、改善するよう求めました。
 市は「安全確保のために設置した。“修景”のためにチェーンにした。ケガの報告は来ていない」と答弁。東口のように柵にすればひっかかる恐れはなくなりますが、チェーンの方が見栄えがいい、気付かずに足を引っかける方が悪いと言わんばかり…。実際には転んでも多少の痛みは我慢して行ってしまう人が多いのですが、だれかが大ケガして問題にされるまで放っておくのでしょうか。……チェーンはなくてもいいのでは?

バスの乗降場付近。ここがいちばん危ない 広場の南側、ここにはチェーンはない


★西口広場のチェーンで転倒する危険性、当局は職員に見回るよう指示したらしいが、結局、「転倒の現場は現認できなかった」ということになるのだろうか。★


4月の市議会議員選挙で、各候補者は選挙運動費用をいくら使ったか

各候補者の選挙収支報告書が、やっと全員から提出され、公開されました。
その概要を掲載します。詳細は選挙管理委員会で閲覧できます。









支出計 支 出 内 訳 収入の内
寄付金
人件費 家屋費 通信費 交通費 印刷費 広告費 文具費 食料費 雑費
1 清水 隆 1146 12 1,939,216 224,000 200,000 0 0 488,026 648,200 0 218,960 160,030 959,000
2 岡崎克己 B 公明 1335 10 1,491,041 260,000 253,250 0 1,060 545,826 183,314 25,108 178,221 44,262 1,049,215
3 荒井良和 A 865 21 1,458,915 420,000 50,000 0 0 705,495 70,000 0 213,420 0 260,000
4 宮崎利造 1668 6 1,420,645 360,000 100,000 1,600 0 640,826 67,515 8,752 85,102 156,850 720,000
5 鈴木精一 A 1380 8 1,272,859 312,000 100,000 0 0 696,054 23,100 6,355 78,395 56,955 820,000
6 戸ヶ崎博 D 公明 1651 7 1,257,880 100,000 235,190 0 0 521,826 96,484 15,903 281,320 7,157 716,054
7 岡崎健夫 B 1018 19 1,172,560 233,800 87,150 69,120 0 524,290 80,515 0 144,872 32,813 140,000
8 角田礼子 E 公明 1935 2 1,162,599 0 213,267 10,146 0 543,826 174,296 11,260 175,581 34,223 720,773
9 川辺美信 社民 1241 11 1,121,308 455,000 35,000 0 0 543,550 40,000 5,899 34,617 7,242 309,000
10 新井勝行 C 1095 17 1,081,784 490,000 150,000 0 1,920 316,890 95,000 12,353 14,881 740 260,000
11 松村茂夫 F 1119 15 1,071,750 390,000 0 0 0 560,000 27,900 12,730 70,320 10,800 280,000
12 須藤充夫 C 795 1,038,974 310,800 70,000 0 0 442,000 40,425 0 172,020 3,729 543,000
13 内田 正 B 953 20 945,150 300,000 0 0 0 560,000 36,750 0 48,400 0 450,000
14 岸 輝美 C 1746 5 925,765 302,000 52,815 9,220 1,640 403,085 41,000 27,668 64,920 23,417 574,000
15 鈴木松蔵 E 自民 1047 18 899,139 216,000 0 0 0 536,494 12,075 7,834 69,323 57,413 276,000
16 園部茂雄 852 22 839,403 131,000 43,500 52,777 0 293,970 225,250 4,050 69,980 18,876 235,000
17 井上忠昭 A 民主 1958 1 819,156 30,000 95,375 0 0 436,590 157,853 6,943 79,715 12,680 363,000
18 矢野裕美 1103 16 811,876 0 0 0 0 630,826 131,250 0 0 49,800 130,000
19 石川忠義 C 1875 4 609,640 40,000 0 0 0 472,360 40,900 0 45,195 11,185 165,000
20 星野良則 @ 673 587,014 0 0 0 0 441,826 0 0 145,188 0 0
21 猪股和雄 H 1916 3 567,839 60,000 0 0 0 222,459 227,420 3,224 14,736 40,000 193,000
22 春山千明 A 1142 13 532,727 0 24,000 0 0 416,150 27,500 3,638 44,248 17,191 143,000
23 木村奉憲 B 共産 1120 14 446,681 0 0 19,515 0 391,140 6,700 3,476 16,838 9,012 80,000
24 渡辺昌代 共産 1365 9 395,285 0 0 0 0 327,090 6,700 0 61,495 0 99,500


 各候補者の収支報告書によると、
◆支出金額が多かった候補者は、@清水、A岡崎(克)、B荒井の順です。
◆逆に少なかった候補者は@渡辺、A木村、B春山で、猪股は少ない方から4番目でした。
◆収入で寄付金が多かったのは、@岡崎(克)、A清水、B鈴木(精)の順。
◆自己資金を多く出したのは、@荒井・75万7089円、A岡崎(健)73万3800円、B新井・54万4584円。
逆に少なかった候補者は公明党の3人とも自己負担額ゼロとなっています。

−猪股は寄付金19万3000円、自己資金22万839円でした。

*収支報告は候補者に課せられた法的義務ですが、星野氏だけが提 出期限の5月7日までに提出せず! 1か月以上も過ぎた6月12 日になってようやく提出されましたが、寄付金はゼロ、自己負担 14万円、支出はポスター印刷費と食料費だけという報告です。


久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』336号
2007年 6月 4日
『声と眼』
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2007年 6月定例議会の日程(案)
開会
22 9時 代表者会議
29 9時 議会運営委員会
30 一般質問の通告締め切り(午後3時)
9時 本会議開会、議案提案、説明
11 9時 市政に対する一般質問(1日目)
(1)春山、(2)木村(3)岸(4)井上(5)石川(6)矢野、(7)清水
12 9時 市政に対する一般質問(2日目)
(8)渡辺(9)荒井(10)鈴木、(11)松村(12)鈴木、(13)宮崎、(14)岡崎
13 9時 市政に対する一般質問(3日目)
(15)戸ヶ崎、(16)角田、(17)猪股、(18)園部、(19)岡崎、(20)川辺
15 9時 議案に対する質疑
15 (本会議終了後)  議会運営委員会…陳情の審議
19 9時 総務委員会
20 9時 建設文教委員会
21 9時 健康福祉委員会…陳情の審議
22 9時 市民経済委員会…請願の審議
28 9時 委員会審議の報告、意見書の審議、討論、採決


サリアはマンションビルに建て替えか

 5月7日、市長から「サリアビルの現状について」報告がありました。
 ◆サリアビルは2月5日にダイエーと日本中央地所(株)との間で建物売買契約が締結され、所有権移転登記などすでに完了している、
◆日本中央地所では、サリアビルの1階を使って食品スーパー・肉のハナマサが7月中の暫定オープンをめざして準備を進めているということです。
 その後、ビルは全部取り壊してマンションビル・1階だけスーパーに建て替えることになりそうです。


役職争い、監査委員選任でごたごた

 5月14日の臨時議会は、正副議長選挙や議会構成を決めた後、市長提出議案4件を可決しました。
 市の監査委員は、「識見を有する者」から1人、議員から1人を選任することになっています。−「議員枠」の1人は、議会側が議員から1人を市長に推薦し、市長が「監査委員の選任の議案」を提案して、採決で決めます。しかし実際には会派間の役職争いになって、1人にしぼることができないので、これまで多数会派から選任するのが“慣例”になっていました。
 今回も、7日の代表者会議・全員協議会で、「多数会派の新政議員団から推薦する」ことで全会派が合意し、新政議員団の推薦に基づいて市長が内田氏の選任を提案しました。−ところが本会議の採決では、新政議員団と大地の10名が「賛成」しました(本人は退席)が、公明、共産、改進、無会派の10名が「反対」に回り、「賛否同数」となって、新井議長の裁定で「可決」となりました。
 「反対」に回った各会派は、「議会選出の監査委員が不在となってもかまわない」という判断をしたわけで、これほど無責任な対応はないといわざるをえません。もしも監査委員が不在で監査体制が不備となれば、それ自体が異常事態で、市の行財政運営に支障も出てくる恐れがあります。
 実際に1999年と2001年には、多数会派からの監査委員選任案が否決されてしまい、数か月間、監査委員が不在になってしまいました。この時には、市長が次の議会で改めて同じ人の選任案を出し直し、最初は反対して否決した会派が「賛成」に態度を変更したりしてやっと可決して正常化したこともありました。

大地 新政議員団 公明党 共産党 改進 無会派
可決 市税条例の改正
可決 市都市計画税条例の改正
可決 監査委員の選任(内田 正氏)
内田▲
× × × ×
*監査委員の選任は、内田議員が当事者なので退席。賛成10、反対10で賛否同数となり、議長裁決で「可決」となった。
可決 固定資産評価員の選任(伊澤税務課長のあて職)

★毎日新聞の万能川柳にこんなのが載っていた。…ウツクシイクニを下から読んでみろ と。ーこりゃあ『ザブトン10枚!』だな。★


久喜市議会、政務調査費の使途

 市議会の各会派に、議員1人あたり月2万円の政務調査費が支給され、その使途を4半期ごとに報告しています。2006年度の各会派の最終報告書が出そろいました。これまではほとんどの会派で支出が交付額を上回り、超過分は自己負担していましたが、06年度は新政議員団、共産党、市民力が残金が生じたので市に返還しました。
 他市では、政務調査費を使って会議費などの名目で飲み食いしたり、パソコンや携帯電話を購入したりして大きな問題になりました。領収書の添付義務がなかったり、あっても領収書を偽造した例も発覚しています。
 久喜市議会では報告書にはすべて領収書が添付されていて、だれでも議会事務局で閲覧できます。各会派の年間の収支は以下の通りです。

政務調査費 各会派の使途報告書はこうなっている




ドキュメンタリー映画
『シリーズ憲法と共に歩む』
第一編『戦争をしない国・日本』
「改憲」ってどういうことか、「護憲」ってどういうことか。まずその歴史と事実を知ることから始めてみませんか。「自分ならこう考える」のヒントが見つかると思います。それから回りの人と話し合ってみたくなる…。映画を観てからにしましょう。ドキュメンタリーだけが伝えるものがこの映画にはあります。

6月10日(日) 午後 1時30分〜
宮代町立図書館ホール(東武動物公園 東ゲートそば、笠原小学校のとなり)

参加費 500円  【主催】埼玉東部地区 地方政治改革ネット



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