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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』328号
2007年 1月 29日
『声と眼』
バックナンバー
 

衛生組合、焼却炉大改修決まる

 16日に久喜宮代衛生組合の臨時議会が開かれ、焼却炉の大規模改修工事の実施が決まりました。
 現在の焼却炉は1号炉が建設後31年、2号炉は26年で老朽化が著しく、毎年1〜2億円の補修費をかけていますが、いつ壊れるか不安定な状態です。
−本当は、今年(2007年)までに焼却炉を新設する計画でしたが、周辺地域住民との話し合いもできず、見通しが立っていません。
 そこで当面、現在の焼却炉を大規模改修して、今後10年以上運転を続けることになりました。
昨年の06年度当初予算で改修工事費を計上し、当局が“補助金はなし、地方債の対象にもならない”と説明していましたが、実は有利な地方債が使えることがわかって、財政計画を全面的にやり直し、工事着工はまたまた大幅遅れとなりました。

本命以外は「入札辞退」の異常事態

 その後、昨年10月に改めて工事計画を確定し、11月に入札参加業者を指名しました。
12月26日に入札を行うことになりましたが、またまた驚くべき事態が発生!! 
−衛生組合では、クボタ、JFE、住重環境、川崎技研など日本最高の技術力を持つと見られている8社を指名して入札実施を決めたのですが、その内の7社が12月13日までに「入札参加を辞退」してしまいました。
辞退の理由は2社が「会社の都合」、2社が「技術者の配置が困難」、3社は「見積もり発注仕様書記載の性能保証を満たすことが不可能なため」としているそうです。
−残った1社の「三機工業」だけが予定通りに「入札」を実施して落札し、工事請負契約を締結することになりました。

 ただし本来は指名した業者が辞退して1社しか残らなかった場合は入札は成立せず、改めて指名からやり直しとなるのですが、事実上他に改修工事をできる業者はいないということで、随意契約で実施することになりました。
予定価格17億3468万円に対して、三機工業の「落札額」は15億9600万円で、「落札率」92%の高率となっています。
 最近、公共事業の談合が問題になっています。
形式的に入札が行われても落札業者があらかじめ決まっていて高値で落札、ということはよくありますが、指名業者のほとんどが入札実施前に「辞退」して入札が成立しなくなるなどということは聞いたことがありません。
これは、もともと現在の焼却炉を建設したのが三機工業で、その後もメンテナンスにあたってきていること、一昨年には大規模改修の調査と基本的な計画も三機工業に作成させており、他のメーカーで引き受けるのは困難という事情もあると見られます。

 議会では、これは入札の意義を失わせる異常事態ですが、焼却炉の改修をもはやこれ以上遅らせるわけにはいかないため、工事契約は可決されました。
工事は07年度中に終了の予定です。


★当面は焼却炉の改修でしのいでも、早急に全面的な更新、新設をしなければならないことに変わりはない。田中市長が周辺地域との話し合いを再開して打開していけるか…。★


学校動物飼育の全国研究会
久喜市の学校での取り組みを発表

 1月14日、東京で全国学校飼育動物研究発表大会が開かれ、全国の学校の教師、獣医師、行政関係者や研究者、300人以上が参加しました。
 学校の現場からの報告では、小学校のあるクラスの教室内でのウサギ飼育や、学年全体での動物飼育の経験などが報告されました。
今回、久喜市から初めて、青毛小学校が「豊かな心を育む学校飼育活動の取り組み」−飼育委員、低学年のふれあい当番、通学班ごとの休日当番、親子ボランティア、先生たち、飼育ボランティアなど、たくさんの方々が関わった飼育体制、飼育小屋の改善の経過などを報告しました。
 また、久喜市教育委員会からも「命の教育としての飼育推進」の発表がありました。
久喜では、学校における動物飼育を教育重点施策の中に位置づけて全市的に取り組んでいます。
6人の獣医さんと契約して学校ごとに飼育指導の体制を作り、毎年1回は管理職や先生方を対象にした研修会を開くなど、一部の先生や子どもたちに任せるのではなく、教育委員会が責任を持って飼育体制の改善を進めました。
−以前はほとんど掃除もされていない飼育小屋で、夏休みなどにエサも水もなかったり、仔ウサギが生まれては死んでいくなど悲惨な状態もあったのですが、教育委員会が「命の教育」に力を入れて抜本的に改善してきた経過は、全国の参加者から注目を集めました。

動物飼育が子どもの心を育てる

 お茶の水女子大の先生が「動物飼育が子どもに与える影響」の研究発表を行いました。
−東京の4年生の子ども800人に、「真夏に締め切った車の中にいる犬は、暑くてかわいそう」など8項目の動物に対するやさしさの質問、「友だちの宿題や練習を手伝ってあげる」「お年寄りに席を譲る」など10項目の他人への思いやりについての質問をし、その後、半数の子供が学校で動物を飼育して、1年後に同じ質問をしました。
動物を飼育しなかった子どもの意識は変わりませんでしたが、飼育した子どもは“動物に対するやさしさ”“他人への思いやり”の数値が増えて意識が大きく変わりました。
学校の動物飼育で動物とふれあう機会を作れば、子どもの心の発達にとても大きな効果があるという実証結果が関心を集めました。


11月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

「災害弱者」支援システムを構築

地震などの災害時に、障害者や高齢者が、障害ゆえにとり残されたりすることのないようにしなければなりません。あらかじめリストを作成し、地域の人々の協力で安否を確認できるシステムを作っておくことは行政と地域社会の責任です。
 昨年から、「見守りあんしんネットワーク」を作って、援助を必要とする高齢者の登録を進めています。これまでに対象者2848人の内、本人や家族の同意を得られた約2000人を登録し、これから個別の避難支援計画を作成していく予定です。
 身体障害者、知的障害者、精神障害者についても、これまでに対象者992名の内、200人弱が登録について同意しており、今後、障害者についても一人一人の支援プランを作成していきます。
 また災害時に、支援を必要とする人々の安否を確実に把握するために、個人情報保護条例に配慮しながら、今後も登録の促進と個別支援計画策定を進めていくことになっています。

障害者の雇用促進をどう進めるか

 久喜市は市職員への障害者別枠採用を行っていますが、なかなか障害者雇用が拡大していかないのが現実です。
そこで当面、市の臨時職員についても障害者の登録と採用を進めるよう求めました。
市は「希望者はすべて登録できる」としていますが、実際にはこれまで臨時職員への障害者の採用・就労はありませんでした。
市役所の業務の中で障害者の働ける場を検討し確保すること、施設や当事者団体などと協議して障害者の登録を働きかけ促進すること、市役所で養護学校生徒の職場実習を受け入れることなどを求めました。


★11月議会の私の一般質問。久喜市は条例集のCD-作成をやめることになったが、市民がホームページなどから簡易に条例集を手に入れられるようにすべきと求めました。★


久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』327号
2007年 1月 15日
『声と眼』
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私は「新教育基本法」に反対し続けます

 昨年12月、自民党と公明党の強行採決で、とうとう教育基本法が「改正」されてしまいました。
 特に私が、「怖い」と思うのは第2条です。

 今までの条文は「教育の方針」として、以下のように簡潔明快に述べていました。

1947年教育基本法
第2条(教育の方針)

 教育の目的は、あらゆる機会に、あらゆる場所において実現されなければならない。この目的を達成するためには、学問の自由を尊重し、実際生活に即し、自発的精神を養い、自他の敬愛と協力によつて、文化の創造と発展に貢献するように努めなければならない。

 新法ではこれを「教育の目標」に変更し、「教育は、…次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする」としました。
そして、▼幅広い知識と教養、真理を求める態度、豊かな情操と道徳心、健やかな身体を養う、▼個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性、自主及び自律の精神、職業及び生活との関連を重視、勤労を重んずる態度、▼正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力、公共の精神、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度、▼生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うなどなど、たくさんの徳目を掲げました。

しかし政府の本当の狙いが次の条文にあることは確かです。
それは「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う」−つまり愛国心教育です。

2006年新教育基本法
第2条(教育の目標)

教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
1 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
2 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
3 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
4 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
5 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

 今の政府与党が望む意味での「愛国心を持て」と教え込み、子どもたちの心を為政者のモノサシで計るのでしょうか。
壇上の日の丸を見上げながら直立不動で「君が代」を歌うことが愛国心だと強制するのでしょうか。
疑問を持つ子どもは「愛国心がない」とレッテルを貼るのでしょうか。
 しかし為政者に唯々諾々と従う、権力にとって都合のよい人間づくりの教育がまかり通るようになれば、その国は滅びます(戦前の日本のように−)。

★「新教育基本法」によって人の内心の自由を縛ろうとする教育が進められることに対して、私はそれに抵抗し反対し続けます。★


11月定例議会、全議案と各会派の賛否

11月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

総合病院の計画はどうなっている?

幸手総合病院の移転・久喜新病院の建設は、これまでに明らかにされた大まかな計画では、2009年頃に着工、工事期間は2年とされています。
現在は基本構想策定の段階ということですが、その進捗状況や内容は明らかになっていません。

 昨年5月の医療懇話会にJA厚生連が作成した「新病院事業計画書案」が配布され、これによると、新病院の機能は、◆救急救命、◆周産期医療、◆ガン治療の『3本柱』となっていましたが、これらが基本構想でどのように変わるのか、どのような病院を作っていくのか、方向が見えていません。
それらの内容を明らかにするよう求めました。

 議会での答弁は、「事業計画書が基本構想のベースとなる。医療懇話会の提言を基本構想に反映させるようJAに要望していく」が、「基本構想はJAが作成するものである」というのが市の見解です。
3本柱についても「救急救命は必要だが、周産期医療が必要かどうか」とも答えています。
また、新病院は急性期医療を扱い、現在の幸手総合病院にある高齢者の療養型病床はなくして、「慢性期医療は地域の医療機関にお願いしていく」方向です。
−私は、これらの検討・協議経過についても市民に明らかにしながら進めるように求めましたが、市は「市民に対して、不確定な段階で情報として出すことには危惧がある」と答弁しています。こうした姿勢は疑問です。

基本構想はこれまでに言われてきた「12診療科、300床、医師数30名」で考えていくとしていますが、実際には192床しか確保できません。
また、現実に12もの診療科目を維持できるのかという疑問も出ています。市は答弁で「重点化、病院・医療機関の役割分担」についても言及しており、今後、計画の変更もありそうです。

 また、新病院の計画を作成していく上で、地域の医師会との協力体制が不可欠です。
そのために綿密な連携・協議が必要です。
当然、久喜市も協議の場に加わるべきだと思うのですが、市は、「JA厚生連が医師会と協議に入ったと聞いている。きわめて専門的な問題であり、いっしょに協議していくかどうか…」「事業の実施主体はJA厚生連であり、市が入っていけるかむずかしい」と、なぜか消極的な答弁でした。

 久喜市は120億円の建設費の内、40億円を負担することになっていて、市民の生命・健康を守る医療体制の中核的な役割を担う病院です。
基本構想・計画策定や医師会との協議についても、JAとともに久喜市も全面的に共同の責任を負っていくべきではないでしょうか。

すべての働きかけを記録、公開へ

 9月議会の一般質問で、《市のすべての職務に関して、外部からの働きかけを記録し、職員で共有し、公開対象としていくシステム》を構築するよう求め、市は「要綱等を整備していく」と答弁しました。その後の検討経過をただしました。

 市は、「現在は、同様のシステムを作った先進自治体の状況を比較検討している段階である」「職務の公正性、透明性を確保するために、公職者や個人、団体からのすべての働きかけや要求行為を記録するために、マニュアルを整備する必要がある。4月を目標に基準や要綱を策定していく」と答弁しました。

 これまで、公職者や団体が特定の団体や個人を有利に扱うようにという“口きき”や、特定団体の利益を図るような働きかけが行われたり、行政はそうした“有力者や圧力団体に弱い、癒着しているのではないか”というウワサや疑問が持たれてきました。
これまでも「目に余るような不当な要求」については記録することになっていましたが、「どの要求が“目に余る”か」を判断するのがむずかしく、実際にそうしたことが記録されたことはありませんでした。
今後は、“不当かどうか、目に余るかどうか”に関わらずあらゆる働きかけを記録し公開対象になりますから、だれからどのような働きかけがあって、どのように対処したか、また“特別扱いをしたかどうか”がすべて明らかにされることになります。


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