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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』324号
2006年 11月20日
『声と眼』
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議員定数削減で臨時議会
7444名の直接請求を否決

 4日に臨時議会の本会議が開かれ、議員定数削減の条例改正案が提案されました。
2月定例議会で新たな定数を「22名」とし、現在よりも3名削減することが決まっていますが、市民からこれを不満としてさらに削減を求める直接請求の署名運動が行われ、有権者7444名の署名をもって直接請求が成立しました。
これを受けて市長が4日に臨時議会を招集して、市民の請求に基づいて定数を「18」とする条例改正案を提案しました。
 しかし、田中市長は「(2月議会で定数22名がすでに可決されており)議会の審議の際には、議会においても様々な議論がなされており、この定数による選挙を一度実施することが適当であるとの判断から、直接請求による条例改正は見送るべきである」という意見書を付けてきました。
これは、田中市長として定数削減に「反対」の態度を明言したものです。
 引き続いて13日に本会議が開かれ、本会議で質疑した後、議会運営委員会に付託して審議、再度本会議を開いて討論、採決が行われましたが、賛成7、反対15、退席2で否決されました。

大地 新政議員団 公明党 共産党 市民力21
否決 定数18とする条例改正案の賛否 × × × 松村、岸、鈴木、井上○
須藤、原▲
○賛成     × 反対   ▲退席(棄権)     

これで真剣に審議したといえるのか

4日、13日ともたくさんの市民が傍聴に訪れ、本会議場の傍聴席に入りきれない人は、別室のスピーカーに音声を流して質疑や討論を聞きました。
−市民が大いに関心を持って傍聴していたにもかかわらず、本会議で質疑に立った議員は、大地3人と共産党の1人。委員会では2人だけでした。
定数削減反対を表明したことについて、田中市長は『22で一度選挙をやって、その後検証してからあらためて協議するべき』『7444名という署名数では議会の議決を覆すほどの数ではない』と、議会で一度決めたものは重みがあり変えられないという答弁に終始しました。
 採決の前の討論では各会派から6名の議員がそれぞれ「賛成」「反対」の理由を述べました。 

私の賛成討論の概要 

 『直接請求代表者の意見陳述で“議員の、議員のための、議員による3名削減”と批判されたように、2月議会では、定数削減という議員の自分たちの利害に関わることを議会会派間の協議だけで、しかも最小の3名減で決定してしまった。
市民の直接請求はこうしたやり方に対する異議申し立てである。
また、久喜市議会の議会運営の実態を見れば22名もいらない、18名で十分だという批判であり、根底には現在の議会のあり方に対する不信があることを率直に受けとめるべきである』
『議会の中だけで自分たちの定数を決めるというシステム自体についても見直す必要がある』
『私も18名で十分に市民の意見を反映し議会審議を行うことができると考え、定数削減に賛成する』。

★本会議の質疑は、大地の春山・石川・猪股、共産の稲木。討論は大地の石川・猪股、反対が新政の鈴木・岡崎、公明の戸ヶ崎、共産の木村。委員会の質疑は石川と共産の砂川。★

定数削減に反対する議員の論理

 定数削減案に対して、4名の議員が反対討論を行いましたが、“住民の代表者である議会が決めたことは正しい”という自己正当化の論理です。また、『いったん決めたら変更すべきでない』という議会の決定の絶対化、『これ以上減らすと市民の声が議会に反映されなくなる』という根拠のない開き直り、『議員は一生懸命やっている』『市民への説明責任を果たしていないというが、議会だよりや各議員の議会報告で伝えている』など、ほとんど言い訳に終始していました。
 『議員はそれぞれの得意分野があり、各分野に詳しい議員が必要』『議員1人あたりの人口3300人、定数22はギリギリの線だ』(戸ヶ崎議員)というのは“議員は多い方がいい、今後も22以下には減らせない”ということでしょうか。
また岡崎議員は『22名の定数で一度も実施しないで改定したら議員は屈辱だ』『22を下回るのは久喜市にとっても市民にもプラスにはならない』と…。議員のメンツにこだわるべきではありません。
 共産党は『地方自治法で人口5〜10万人の市の定数は30と定められている』と主張しましたが、地方自治法の条文は「5〜10万人の市議会の定数は30名以内で、各自治体で決める」という規定であって、地方自治法の条文解釈を間違えています。
また、『議会で決めたことを変更しようというのは議会制民主主義の否定だ』と、地方自治法で保証された住民の直接請求権を否定する発言まで飛び出しました。
−間接民主制の欠陥や不備を補うために住民投票や直接請求などの直接民主主義の制度があるのですが、共産党が住民の直接請求の権利を否定する立場だとは驚きました。

★久喜市議会25名の議員中、定期的に議会報告を配っているのは約10人と1会派、ホームページは5人と1会派。最近1年間の本会議で一度でも発言した議員は、一般質問21人、議案質疑と討論は18人。★


市議会議長会のゴルフコンペ

 11月10日、埼玉県4区市議会議長会主催のゴルフコンペが野間の紫カントリークラブで開催され、東部地区10市の市議会から全部で約40人が参加しました。
参加費はプレー代1万6000円、懇親会費3000円は自己負担で、久喜市議会からは議長ら4人が参加したそうです。
また久喜市議会の事務局職員3人が年休(!)をとって同行しました。(来年は久喜市議会が事務局となるため、運営の実際を見に行ったのだそうです)。
 来年は4区議長会会長の当番が久喜に回ってくることになっています。議長会総会などの運営費は各市議会で負担金を拠出していますが、不足が生じた場合は会長を受け持っている市の議会で負担することになります。
したがって来年はこのゴルフコンペで運営費用の不足が出れば久喜市議会で負担しなければならないそうです。
−このゴルフコンペの実態は、ほんの一部の議員のレクリエーションで、“懇親や交流を深める”という目的も疑問です。
職員が年休で参加したり、不足分を税金から支出するのはスジが通りません。
 以前は議員野球大会が開催されていて、運営費などが税金から支出され、議会事務局の職員がかり出されていましたが、税金の無駄遣いという批判で中止されたという経緯もあります。

お詫びと訂正

(1)『声と眼』の記事で、「野田の紫カントリークラブ」と書いてしまいました。
野間の紫カントリークラブ」の間違いです。
次号で訂正記事を掲載します。

(2)同じく、『声と眼』の記事では、久喜市議会の事務局職員3名が年休で「お手伝いに同行」と書きましたが、事務局長から、「見に行ったのであって、お手伝いはしていない。訂正してほしい」という要請がありました。

9月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

体育等の着替え、男女別室の徹底を

 1学期まで、市内のほとんどの小学校で、体育やプールの着替えを男女いっしょに行っていました。
私は7月に教育委員会に『男女は別室で着替えさせるべきだ』と指摘し、7月10日に、教育長から各小中学校あてに「更衣室を設けるなど、小学校3年生以上は別室にするように」という通知を出して改善を指示しました。そこで夏休み以降の状況をただしました。
 教育長の説明によると、6月まではプールの着替えで4年生で3校が同室、体育では4年生で5校が同室でしたが、夏休み前の時点では、プールの着替えは3年生で2校、体育では4年生で4校に減りました。
さらに9月1日に開いた校長会でも、着替えは男女別室を徹底するよう指導したということです。
今後、余裕教室を利用して更衣室を設ける、特別教室を利用したり、別の教室で着替える、同じ教室の場合はパーテーションで分けるなどの対策をとっていく考えです。


久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』323号
2006年 10月30日
『声と眼』
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議員定数削減の条例改正案を審議
11月4日、13日に臨時議会

 議員定数削減を求める市民の会が進めていた住民直接請求は、審査の結果、署名数7444名で確定し、10月20日に市長に正式に提出されました。23日には市議会代表者会議が開かれ、臨時議会の審議日程について協議しました。

【4日(土)】
◆9:00に議会運営委員会を開き、臨時議会の日程を正式決定、
◆9:30から本会議を開会。市長が「条例改正案」を提案し、提案理由の説明と、請求者(市民の会)の代表が意見陳述を行います。
◆その後、議会運営委員会で、参考人招致をするかどうかについて協議します。

【13日(月)】
◆9:00から本会議を開いて、議案に対する質疑を行います。
◆議員定数削減の条例改正案を議会運営委員会に付託し、引き続いて委員会を開いて議案審議します。
◆委員会終了後に、再度、本会議を開き、委員会の審査報告、討論、採決を行います。

「市長の意見」はどうなのか

 地方自治法で、市長は住民から直接請求された条例改正案を議会に提案することを義務付けられていて、その際、「市長の意見」を付することになっています。−田中市長は今回の議案に対して、「市長としては18名に削減することに反対」または慎重論の意見を付けてくるのではないかとその動向が注目されています。その場合、どのような理由からか、また市長選挙の時の田中市長のマニフェストの「議員定数削減」との整合性はどうなるのでしょうか。

3月議会では、大地が「16名案」、市民力が「20名案」を提案したのに対して、新政議員団と公明党が削減幅のいちばん少ない「22名案」を提案し、共産党が退席(棄権)する中で、多数で可決されてしまっています。


★今回、私の所属する大地は「定数18名」に賛成の方向ですが、各会派の動向は? ー臨時議会の本会議、委員会とも公開で、だれでも自由に傍聴できます。★


飲酒運転をしたら議員辞職!

 9月市議会最終日に、議長から「飲酒運転をしたら議員を辞職することを宣言する」決議を出したいという提案がありました。
最近、飲酒運転による事故が多発している折から、だれも反対する人はいませんでしたが、文面の解釈などを巡ってなかなか協議がまとまらず、やっと本会議の最後に全会一致で可決されました。
 解釈で混乱したのは、「飲酒運転をしたら」とはどういう場合か。
「一滴でも?」、「何時間前でも?」。「自己申告」か、検問などでアルコール検査で検出された場合か。自己申告で決議の効果が期待できるのか。
自動車の場合だけか、自転車などの軽車両はどうするのか、などなど……。
 結局、「飲酒運転をした場合」の解釈を【飲酒運転は自動車だけでなく自転車も含む。「一滴でも飲んだら」これに該当する】と統一して申し合わせしました。
−−これ以降、久喜市議会議員は一滴でも飲んで自転車や車を運転した場合、みずから議員辞職する義務を負うことになりました。

道路交通法 第65条 
何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない。


9月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

行政へのあらゆる働きかけを文書化し、報告・共有して公正・公平な対応を

 議員などの公職者や団体が、行政に対して公共事業や行政事務の優先的な取り扱いを求めたりする、いわゆる「口きき」が全国的に問題になっています。
本来、だれであっても平等に対応すべきですが、圧力に負けて、議員や特定の役職者の依頼を優先的に扱ったり、利権がらみで不当な便宜を図ったりすることもあると言われます。

 こうした不公平な扱いや利権を防止するために久喜市ではこれまでも「度を超えた要求については記録・報告書を作成する」としていましたが、実際にはそうした報告書が作成されたことはありません。
職員としては、「度を超えたという判断基準がない」「特定の議員の要求を記録した場合、後が怖い」という心理も働くものと思われます。
 全国の進んだ自治体では、行政に対して働きかけ・口きき・要求・提案・苦情などがあった場合、内容が“不当”か否かに関わらず、記録・報告・文書化して関係部署内で情報を共有する仕組みを作っています。
公職者に限らず、団体や市民など外部からのすべての事項について記録し報告することで、担当部署として公正な対応方針を検討することもできます。
正当な要求に対しては関係部署全体で改善方針を検討し、逆に“不当な口きき”については記録・報告手続きを定め、公開対象とすることで抑止にもなります。
−−久喜市でも、職務に関しての外部からのあらゆる働きかけについて公正・公平な対応をしていくために、統一的な対応マニュアルを定め、記録・報告書の書式を定めていくよう提案しました。

 市当局も、「記録についての要綱の整備をしていく。外部からの働きかけについて情報を共有し組織的に対応できるようにしていく。そのために記録の様式を統一していく」と答弁しています。



なくそう! 議員特権
つながろう! みどりの市民派議員

 全国各地の自治体議会には、「領収書のいらない政務調査費」「税金を使ったお手盛りの議員表彰」「報酬以外の費用弁償(日当)」などが存在しています。
25年勤続で控室に肖像画が飾られる自治体もあるといいます。
 どんなにりっぱな公約を掲げても、選挙の時の言葉だけではダメで、政策が信頼されるためには、市民感覚を持ち続けることです。
−−ムダな「特権」をなくしていくために、まずみずから「議員特権」を拒否しよう!

◆市民派・環境派自治体議員の全国ネットワーク「虹と緑の500人リスト」、
◆日本に緑の党を誕生させようとしている政治グループ「みどりのテーブル」、
◆地域政党「ネットワーク横浜」は、来年4月の統一自治体選挙へ向けて、議員特権をなくす共同キャンペーンを進めています。

 久喜市議会でもこれまでに「議会改革・活性化」の取り組みを通じて、
▲月2万円の政務調査費の使途は領収書も含めてすべて公開、▲費用弁償は廃止、
▲視察の際のグリーン車も廃止など、市民に理解されない特権的な議員優遇制度を改革してきました。

 今後はさらに、全国市議会議長会による「永年勤続議員表彰制度」や議員年金の制度についても改革の取り組みを進めていきます。そのためにも全国的な市民派自治体議員のネットワークによる協働を強めていきたいと思います。

「みどり・共生・平和」の新しい選択肢を

 今、安倍政権は「環境破壊への不安」「格差拡大への不安」を拡大し、「戦争への不安」をあおりながら国民の思想や行動への誘導・規制を強めようとしています。こうした危険な政治を根本的に転換させなければなりません。
 私たちは、2007年の統一自治体選挙を、自治体政治の現場から、市民の視点で政治をチェックし提案していく議員、信頼される新しい議会を生み出すスタートにしたいと考えます。

★私は1999年の統一自治体選挙の時に、「地域から政治を変えよう」という全国の市民派議員たちと連帯し、《虹と緑の500人リスト運動》に加わりました。★


久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』322号
2006年 10月16日
『声と眼』
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議員定数削減、7865名の直接請求署名

 「市議会議員の定数削減を求める市民の会」が行っていた直接請求署名は、9月18日までの1か月間で7865名の署名が集まりました。
−−議員定数は現在「25」。来年の市議選は現行条例では定数「22」で行われることになりますが、市民の会ではさらに「18」に削減するよう求めています。

 署名を選挙管理委員会で審査し、重複などを除いて、有効署名数は7444名と確定しました。
直接請求に必要な署名人数は有権者の50分の1の1179人ですから、これを達成して直接請求が成立するのは確実です。 −今後は、以下のような手続きで進められます。

 11月中旬に臨時議会開会へ

【署名簿審査】 選挙管理委員会は、20日以内に署名簿を審査し、有効署名数を確定して告示・公表します。
⇒ 10月10日に公示されました。
【署名簿縦覧】 署名簿を公開し、異議申し出があれば受け付けます。 ⇒ 10月11〜17日まで
【異議決定】 異議申し出が出た場合、14日以内に審査して、改めて署名数を確定します。 ⇒ 10月下旬
【本請求】 請求者は直接請求書を、5日以内に市長あてに提出します。 ⇒ 10月中(?)
【市議会を招集】 市長は、本請求を受理した日から20日以内に議会を招集し、定数削減の条例改正案を提案しなければなりません。
 臨時市議会は11月中旬に開かれる見込みです。


9月議会の全議案と各会派の賛否

「ヤスクニ」とは何か

「靖国神社」、戦争博物館「遊就館」を、自分の目で見てみませんか。
広〜い靖国の境内を探検します。

11月 11日(土)  主催=九条の会・久喜
集合時間・場所はお問い合わせください。

★靖国神社は「大東亜戦争は正しい戦争だった。アメリカの謀略だ」などと言ってきたが、最近、アメリカに配慮して、遊就館の展示を変更した。靖国もアメリカの顔色を伺うか…★


9月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

循環バス、市外の障害者も無料にすべき

 循環バスの運賃は障害者の社会参加の拡大のため、障害者本人と介護者は無料です。
これまでは障害者手帳を見せれば無料で乗車できたのですが、7月からはあらかじめ「乗車証」を発行することになりました。
しかし条件を市内在住者だけとしたため、久喜市以外から通勤、通学、病院などに通う障害者は「無料」から除かれてしまいました。
−−たとえば久喜養護学校の生徒たちは、通学や実習に行くのに循環バスにいっしょに乗った場合、市外から通う生徒は有料となります。
障害者施設「いちょうの木」は市外の障害者も入れるし(今は市内在住者だけ)、すずのき病院に通院する精神障害者など、いずれも、住んでいる場所によって有料・無料の差が付けられます。

 本来、障害者の社会参加促進という目的で運賃を免除しているのですから、同じ障害者であれば「無料」とするよう求めましたが、市当局は「市民のために運行しているのだから市民でない人は有料」という硬直した姿勢。
市長も「久喜に住む障害者が他市町に行って有料になるのでは、久喜だけが無料にするのはどうかと思う」と答弁しました。
私は「まず久喜市が先頭を切って、障害者はすべて無料に踏みきるべきでないか」と主張しましたが、市長は「久喜市が実施したとしても他の自治体がついてくるかどうかわからない」と…。

 結局、久喜市当局は、周辺自治体で協議して合意できた市町同士でお互いに無料にしていくことになりました。
−私は、他市町に対して久喜市から積極的に働きかけていくよう求めました。

健康診査の受診方法変更の影響は

 基本健康診査の受診方法が、昨年度までは、誕生月の前後3か月間であれば、基本的に予約なしで受診できたのですが、今年度からは5月から2月までの間でいつでも受診でき、予約制となりました。
−市民からは、
Kいつでも受診できて受けやすくなった、
K予約が必要で不便になった、
K毎年の誕生月に定期的に受診していたが、4月に「お知らせ」が来てしまうので忘れそう、
K(お医者さんから)今までは毎月ほぼ平均していたが、今度は年度の前半に集中するのではないかなど、いろいろな声が出ています。
今年7月までの受診者数は2138人(昨年は2275人)で少し減っています。今後の推移を見てさらに受診しやすい方法を検討するよう求めました。


北朝鮮の核実験に抗議します

 10月9日、北朝鮮は国際社会の反対を無視して核実験を強行しました。
これは北東アジアの平和に対する重大な脅威であり、朝鮮半島の非核化を求める日本国民と国際世論への挑戦でもあります。
「核」をパワーゲームのを外交カードとしてもてあそぶ危険なやり方は絶対に容認できません。
−−たとえ背景に、金正日政権崩壊をねらったアメリカの圧力があるとしても、北朝鮮は金正日独裁体制と人民への圧迫、「瀬戸際外交」によってみずから孤立化の道を歩んでいるといえるでしょう。


 北朝鮮は1992年の南北非核化共同宣言、2002年の日朝平壌宣言を順守して「核」を放棄し、無条件で6か国協議に復帰するべきです。

 一方で、自民党・安倍政権の中には、北朝鮮への米軍の攻撃を念頭においた集団的安全保障への参加や「ミサイル基地への先制攻撃」などの危険な考えが存在するのも確かです。
もしもアメリカがイラクに対して行ったような軍事行動に踏みきり、そして日本が北朝鮮攻撃に参加するとすれば、それは金正日政権崩壊と引き替えに日本国民と韓国、朝鮮半島の数百万人の犠牲をもたらす第2次朝鮮戦争への突入であり、最悪の結果を引き起こすことになるでしょう。


 私たちはあくまでも国連を通じた国際社会の一致した対応と、経済制裁や国際世論における非軍事的手段による圧力で、北朝鮮・金正日政権の政策変更を迫っていかなければなりません。−他に選択肢はありません。

★アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、イスラエルに次いで、北朝鮮は9番目の核保有国となる。「核実験」が本当に成功したのなら…★


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