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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』315号
2006年 6月19日
『声と眼』
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職員派遣は違法、市の損害賠償請求
市長らに1460万の返還命じる

 久喜市は2003年度まで、吉羽土地区画整理組合に職員を派遣するとともに補助金を交付してきました。これについて市民から『職員の派遣と補助金支出は違法であって、久喜市は市の損害額について、久喜市長・田中暄二と土地区画整理組合に対して、支出した金額を返還させるべき』という行政訴訟が起こされていました。
 今年2月、さいたま地裁の判決は、『久喜市が平成14〜15年に2人の職員を区画整理組合に派遣していたのは、公益法人等派遣法の定める適正な手続きを欠いた“違法”な派遣であり、その間の給与約2900万円は違法な支出であった」と認定し、久喜市の損害額を少なくとも1/2の1460万円と算出し、『久喜市は、田中暄二および吉羽土地区画整理組合に対し、それぞれ1460万円を久喜市に支払うよう請求せよ』と命じました。
 これに対して、田中市長は、『派遣は適法であって、市に損害を与えてはいない』としてあくまでも争う姿勢で、4月に東京高裁に控訴しました。

市長が請求権放棄の議案を提出

 6月議会の初日に、市長から「権利の放棄について」という追加議案が提出されました。市が有する「損害賠償請求権、不当利得返還請求権を放棄する」という内容です。ー今回の地裁判決にも、また将来、高裁や最高裁で市長と区画整理組合に損害を返還させるよう命じる判決が確定したとしても市は返還請求をしないというものです。
 久喜市が高裁に控訴し、これから審理が始まるこの時期に「賠償請求権の放棄」を提案してきたのは、どのような意図があるのでしょうか。市長は提案理由で、「支出の適否に関する一切の疑義を解消するため」にこの議案を提出したとしているのですが、「疑義」を審理し、違法か適法かを判断するのは司法の役割であって議会ではありません。高裁判決を待つべきではないでしょうか。

政治家として、司法の判決に従うべき

 普通、公正な裁判で判決が出れば、国民(市民)はその判決に従う義務があるはずです。それに対して今回の議案は、“判決が間違っているのだから司法の結論に従う必要はない”ということを意味します。田中市長は、“判決を拒否する”という議案を出し、議会もこれを追認する方向です。議会で決めれば裁判の結果に従わないでいいということになるのでしょうか。そうであれば、判決が認定した久喜市に与えた損害は、誰が補償するのでしょうか。誰も補償しないとすれば、市民は久喜市の“損害”を受容しなければならないのでしょうか。−議会の議決によって裁判の判決を覆すことができるとしたら、違法行為による市の損害を償わせようとする市民の行政訴訟は意味を失い、市民の権利を奪うことになります。
 市長は、議会に「権利の放棄」の議案を出し、今後、“たとえ高裁で自分に不利な判決が出ても従わない”とあらかじめ宣言しておくことで、高裁の審理に何らかの影響を与えることを狙っているようです。ー「権利の放棄」によって“訴えの利益がなくなったから請求を棄却”というような判断が出ることを期待しているのでしょうか。こんなやり方は法治国家の市民、政治家としても許されないことではないでしょうか。
 市長が、たとえ悪意でなく行った施策でも、裁判で“過失・違法”が指摘されたら、政治家としてその責任を取る覚悟が必要なはずです。そんな覚悟もなく、市の被った損害を償えという裁判所の判決をも拒否する、こんな田中市長の対応は許されることではありません。

★市長の権限と議会の多数の力があれば司法の判決に従わなくていいというのは『権力者の思い上がり』でないか。政治家としてやってはいけない『禁じ手』だろう。★


幸手総合病院の移転、計画の概要

 4月にJA埼玉県厚生連の経営管理委員会が、幸手総合病院の移転建設用地を、久喜地区消防組合本部の西側(さいたま栗橋線西側の上早見)に決定しましたが、5月に開かれた久喜市医療懇話会で、厚生連が策定した「(仮称)久喜新病院建設事業計画書(案)」が提示されました。
 新病院建設の理念および基本方針としては、「久喜新病院は公的病院の使命として急性期の高度医療を担い、地域医療を支援する病院としての役割を担う」。
地域医療との関係では「診療所が外来でできることはなるべくそちらにお願いし、病院は急病人、重症者を入院で治療する施設となる。
外来部門は紹介患者、救急患者への窓口としての業務が主となる」としています。

 さらに基本構想の具体的な考え方として、「救急・救命・周産期、がん治療が三本柱」として、「24時間365日2次レベルの救急に対応できる態勢と設備を整える」「難産、未熟児、新生児のセンターをめざす」「代表的ながんに対する標準的な治療を地域で受けることができるよう、設備陣容を整える」とし、
◆施設概要では、39330u、病床数192床、12診療科、1日平均入院患者数182人、外来患者数384人、
◆要員計画では医師30人、看護職200人など職員総数350人としています。
 一方、幸手総合病院の院長は『病床数は最低で300床必要ですが、医療計画の中の病床規制下では増床が認められるかどうかは県行政の権限に委ねられています。

必要財源をどうするか、医療スタッフをいかに充足するか、特に質の高い医師を数多く集める必要があり、大きな課題です』
『病院機能としては、急性期の入院に特化して、救急・救命、周産期、がん治療を3本の柱として運営されます。
外来は基本的に紹介制で、救急患者と紹介患者の診察が主たる外来業務です。軽傷で紹介状のない方、落ちついた慢性期通院の方は近隣のかかりつけ医に行ってもらいます』と説明しています。
ー経営的には300床が必要としながら、現実には192床で建設することになるわけで、そのギャップをどうするかが最大の問題ということになります。

6月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

障害者割引制度の拡充・徹底を

 久喜市では、障害者の社会参加を促進するため、総合体育館や市民プール、市営釣場は障害者割引で半額、循環バスの運賃は障害者は無料になっています。
しかし条例や規則で「障害者基本法第2条に規定する障害者で、身体障害者手帳又は療育手帳等の提示があった者」としているため、精神障害者(健康福祉手帳)が割引や無料制度の対象になるかどうかの基準があいまいでした。
精神障害者が窓口で割引を断られたり、話し合いの末にやっと認められたこともありました。
 これは精神障害者を2重に“差別”するものであり、精神障害者も当然、割引や無料の対象であることを明確にするよう求めました。
 市では、「精神障害者は『等』に含んでおり、対象になる」という見解を示しましたが、今後「この見解を各施設に徹底していく」とともに、9月議会で条例改正し、精神障害者も適用対象であることを明確に規定していく方針です。
 循環バスについても、国土交通省の現在の認可では精神障害者を対象に含んでいないので、早急に認可の変更申請を出していく方針です。
7月から障害者には循環バスの「無料乗車証」を発行しますが、精神障害者は認可変更されるまで「仮乗車証」を発行して無料にします。

★現在はプラネタリウムは障害者割引制度がありませんが、障害者の社会参加を促進するために、なるべく早く条例改正して割引制度を作っていく方針です。★

自動交付機の利用時間延長を

 中央公民館とふれあいセンターの自動交付機で、市民カードで住民票の写しや印鑑証明を受けることができます。土日も利用できますが、利用時間は午後5時15分までです。市民が通勤帰りの夜間にも利用できるように時間の延長を行うよう求めました。−市では、現在のコンピュータシステムでは延長できないが、今後、システムを更新して機能アップする際に、夜間の利用時間延長ができるかどうか検討していく考えです。


久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』314号
2006年 6月 5日
『声と眼』
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2006年 6月定例議会の日程(案)
開会
22 9時 代表者会議
29 9時 議会運営委員会
30 一般質問の通告締め切り(午後3時)
9時 本会議開会、議案提案、説明
9時 市政に対する一般質問(1日目)
(1)原、(2)須藤(3)岸(4)内田(5)角田(6)井上、(7)稲木
9時 市政に対する一般質問(2日目)
(8)木村(9)石川(10)春山、(11)猪股(12)星野、(13)松村
12 9時 市政に対する一般質問(3日目)
(14)岡崎、(15)戸ヶ崎、(16)鈴木、(17)砂川、(18)鈴木、(19)岡崎
14 9時 議案に対する質疑
16 9時 総務委員会
19 9時 建設文教委員会
20 9時 健康福祉委員会
21 9時 市民経済委員会
29 9時 委員会審議の報告、討論、採決


一般質問時間制限、40分に短縮

 久喜市議会では昨年9月議会から、一般質問の方式を変更し、時間制限を導入する代わりに回数制限を撤廃し、何回でも質問を行えるようにしました。
以前はどんな答弁でも、3回の質問だけで終わりでしたが、新方式では一問一答方式もできるので、質問と答弁がかみ合うようにもなってきています。
−−実際の質問時間は短い人は5分足らずの人もいます。2月議会で私は45分でした。
決まりは「50分以内」ですが、各議員ともできるだけ効率的に工夫して質問しています。それでも長くなってしまうこともあるのが現実です。
 それに対して、新政議員団が時間制限を40分以内とさらに短縮するよう提案してきて、議会運営委員会で協議しました。
大地が45分、共産党が従来通り50分を求めたものの、公明党、市民力が40分を主張して、6月議会は“40分以内”で試行することになりました。
 現状では40分を超えた議員は2〜3人だけですから、40分に短縮しても全体の時間はほとんど変わらないのですが、中身に関係なく質問を制限しようとする意図も働いているようです。


廃食油でディーゼルが走る
「菜の花サミット」で研修

 大地の3人(猪股・石川・春山)で、5月13〜15日、四国へ研修視察に行ってきました。
 13日は、高松市で開かれた「第6回全国菜の花サミット〜〜きいろい花たちの挑戦〜〜」という集会に参加。
−−これは休耕地などで菜の花を栽培し、菜種油を精製したバイオ・ディーゼル燃料(BDF)でディーゼルエンジンを動かそうという市民運動です。
植物性の油を精製した自然燃料でトラックやトラクターが動く…。
ディーゼルは大気汚染の元凶として排撃されてきましたが、軽油=化石燃料でなく、このBDFを使えば真っ黒い排気ガスも出ない…。
CO2を削減し、大気汚染を減らすことができて燃費効率のよいディーゼルをもっと走らせようという取り組みです。

 全国の実際の取り組みはさらに広がっていて、使った天ぷら油などの廃食油を回収して精製したBDFでディーゼルを走らせたりしています。
−−四国の善通寺市では回収した廃食油を精製してごみ収集車や市民バスの燃料に使用。
高松市では4月からワンコインバス「MACHI-BUS」の燃料にBDFを使い始めました。
静岡県トラック協会ではトラック燃料にBDFを使う実証実験、
松下電器の社員食堂の廃食油から精製したBDFを松下グループ物流会社の輸送燃料にする取り組みなども、このサミットで報告されました。

 私たちの地域でも、衛生組合のごみ収集車や工事のトラック、バスの燃料などにこのBDFを使えないでしょうか。
−−廃食油を集めてせっけんを作っているグループもあります。さらにその取り組みを広げて、BDFを作れないだろうか、そんなイメージがふくらんできました。
 14日には、このBDFを使ったバスに乗って、豊島の産業廃棄物処理場を見学してきました。


久喜市議会、政務調査費の使途

 市議会の各会派に、議員1人あたり月2万円の政務調査費が支給され、その使途を4半期ごとに報告しています。2005年度の各会派の報告書が出そろいました。報告書にはすべて領収書が添付されていて、だれでも議会事務局で閲覧することが
できます。

各会派ごとの支出概要は

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