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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』262号
2004年1月26日

定例市議会の日程
2月 6日 議会運営委員会
13日 本会議開会
市長の施政方針、議案の説明
24日 各会派の代表質問
25日 市政に対する一般質問(1日目)
26日 市政に対する一般質問(2日目)
27日 市政に対する一般質問(3日目)
3月 2日 議案に対する質疑
4日 総務委員会@
5日 午前 健康福祉委員会@
午後 総務委員会A
8日 建設文教委員会
9日 健康福祉委員会A
10日 市民経済委員会
19日 委員会の審査報告、討論、採決

合併は住民投票で決めるべき

 12月臨時議会で、久喜市・鷲宮町・幸手市の2市1町の合併協議会の設置が決まりましたが、久喜市民には、3市町合併のメリット、財政計画など、これまでに何の説明もありません。
 そこで大地(猪股・石川)で「合併の可否についての住民投票条例案」を作成しました。12月議会でも、大地、みらい、共産党の3会派で「久喜・鷲宮の合併に関わる住民投票条例案」を提出していましたが、幸手が加わる見込みになったため、いったん議案を取り下げていました。あらためて《久喜市が幸手市、鷲宮町と合併することについての賛否を住民投票に付するための条例案》を2月定例市議会に、議員提案で提出します。

“まだ何も決まっていない!?”

 2市1町の合併で、財政がよくなるのか、どのようなまち作りをめざすのか、公共料金や制度の違いをどう調整していくのかなど、事実上、いまだに何も決まっていないに等しい状況です。
 4月頃までに『新市建設計画』を策定し、市民に全戸配布する予定ですが、これから2〜3か月で政策や制度の大きな違いを調整・統一して市民の理解を得ることができるでしょうか。政策制度の違いを残したまま、合併後に調整するのだとしたら、中身を見ずに買い物するようなもの−。拙速に進めるのでなく、来年3月の合併特例法の期限にこだわらずに、慎重に検討すべきです。

議員の任期延長の特例はいりません

合併の際に、議員は全員失職し、新しい定数で50日以内に選挙を行うのが原則です。しかし“合併を進めやすくするために”、議員の任期を延長する「特例」措置も認められています。
 久喜市議会では『2年間の任期延長』派が多く、鷲宮町議会は『任期延長なし』派が大勢。両市町議会の正副議長で話し合いをしてきましたが、いまだに結論が出ず。今後は幸手市も加わってさらに難航が予想されますが、2月20日か3月24日の合併協議会で結論を出さなければなりません。
 久喜市議会では大地(猪股・石川)と共産党、市政会の一部が任期延長に反対しています。
 人口16万だと議員定数は36名以内で、県内平均は30名くらい。任期を延長して70名の議員が、報酬額を久喜市に合わせた場合、定数30名に比べて、年間約2億5000万、2年間だと5億円もの報酬が税金から余分に支払われることになります。

各市町の現行議員定数と報酬額
久喜市 幸手市 鷲宮町 新市
定数 25名 25名 20名 70名?
議長 445000 419000 312000
副議長 385000 370000 254000
委員長 370000 354000 242000
議員 360000 343000 236000


★任期延長したら、名の本会議をどこでやる? 議場を作ったり机を買い足すのもばからしい。文化会館ホールの壇上に折りたたみ机を並べて、各地区持ち回りかな★


合併前の駆け込み、下水道料金値上げ

@久喜市の下水道料金は、99年に値上げしました。以前は給与も物価も上がり続けましたが、今は給与も物価も沈静化し下がる傾向なのに、国民健康保険料や水道料金など、否応なく徴収される公共料金だけが値上げされています。
A下水道処理費用も年々下がり続けています。料金と経費との逆ざやは98年度は34円の赤字でしたが、5年間で約3分の1にまで減っています。処理原価が下がっている、この時期に、18%もの大幅な値上げをするのは理解できません。

(円/m3) 99年 00年 01年 02年 03年 04年
処理原価 121円 119円 117円 109円 --- 95円
逆ざや ▲30円 ▲22円 ▲21円 ▲13円 --- ▲15円

B通常、下水処理にかかる総経費の内、雨水処理費と、汚水処理費の内の設備費については公費負担が原則です。久喜市でも維持管理費分だけを利用者に負担してもらっています。さらにそのすべてを受益者負担にすると負担が過重になるため、10数%は税金から負担し、残りの80〜85%を料金でまかなっています。−しかし今回は、維持管理費すべてを利用者負担にする方向に、基本的考え方を大きく変更しました。なぜ今回の値上げから政策転換するのかは説明されていません。
C鷲宮に比べて、久喜の下水道料金は、一般家庭で月約1000円くらい安いのですが、今回の値上げで、その差が大幅に縮まります。鷲宮に比べて“安すぎる”久喜市の料金を値上げして合併協議をやりやすくした、“駆け込み値上げ”では?

下水道料金の3市町の比較(円/1か月)
基本料金 20立法m 30立法m 40立法m 50立法m
久喜市
(現行)
600/10立法m 1300円 2100円 3000円 3900円
久喜市
(改定後)
700/10立法m 1500円 2400円 3400円 3900円
幸手市 700/10立法m 1450円 2250円 3250円 4250円
鷲宮町 750/10立法m 1950円 2950円 3950円 4950円

D一方、幸手市は、久喜市地域とは県の処理場が違うため、県に支払う負担金が久喜市の半分以下です。同じ市になれば、現久喜市の下水道料金を下げるか、あるいは現幸手市の下水道料金を久喜市並みに引き上げるか、再検討しなければなりません(同じ市で料金が違うというのも考えられません。(したがって下水道料金の改定は、“今”ではなく、あらためて合併後に検討すべきです。


西口サリアビルの再生へ「提言」
『声と眼』262号 2004/1/22

 

西口駅前サリアビルの再生に向けて、市議会特別委員会の「提言」がまとまり、12月議会最終日の19日に本会議で報告、市長に提出しました。
 「提言」の本文は次の通り。

1.久喜駅西口駅前の立地と、久喜市が総力を注いで完成させた施設であり、久喜駅から接続したペデストリアンデッキ、西口広場と一体となった再開発ビルであることから、これの再生、活性化には、市が積極的な役割を果たすことが必要である。
2.純然たる商業ビルとしての再生はきわめて困難であると考えられる。したがって、商業集積機能だけに限定せず、市民の利用度の高い行政機能、公共的機能、公益的機能を取り入れ、商業機能と一体となった複合的ビルとして再生することが適当であると考えられる。
 市民ニーズに合わせた施設を配置することにより、市民が集い、出会い、交流の場として、商業機能と相まっての活性化が期待できる。
 なお、多くの人々の集う場とするためには、飲食施設の出店が不可欠である。
 ビル内に設けたい公共施設等の例については、別紙1を参照されたい。
3.土地及びビルの権利については、次の三つの方法が考えられる。
@市の買い取り
A第三セクター等の買い取り
B民間の買い取り
 Bの場合は、ビルの全面建て替えも考えられる。
 いずれの場合も市の関与が必要であり、関与のあり方については、別紙2を参照されたい。
4.上記1、2、3を踏まえて、推進母体として「久喜再開発ビル管理株式会社」を強力に活用する。情報収集、分析、協議などの必要な役割を十分に果たせるよう早急に組織と能力を強化充実させる。
 以上、特別委員会の報告・提言といたしますが、『久喜駅西口再開発ビル「サリア」』を人が集まり、夢があり、元気と活力いっぱいのものとして再生させるため、市が積極的に関わって行くべきであることを明記しておきたい。
◆さらに市民公募債なども提案しました。
★西口ビルに設けたい施設等の例として…市役所出張所・子育て支援・NPO活動支援・国際交流・情報センター・・ホール・スーパー・飲食店街などをあげている。★


久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』261号
2004年1月13日
12月定例市議会と臨時議会、すべての議案と、各会派の賛否

久喜市民の議論も合意もない、“2市1町の合併”強行に反対

 12月定例議会が19日に閉会した後、24日に臨時議会が開かれて、「久喜市・鷲宮町合併協議会に幸手市を加える」議案が提出され、新政・公明・市政・みらい、大地の石川議員が賛成、反対は共産党と猪股の少数で、可決されました。
 幸手市では市長リコール、辞職と混乱の末、出直し市長選で“久喜優先派”の市長(前・久喜市水道部長)が6000票差で当選。五霞町との合併を事実上破棄し、久喜・鷲宮との合併に合流する“幸手市民の意思”が示されたことになります。
 しかしはたして久喜市民の意思は? 昨年2月頃には、久喜・鷲宮(当初案では菖蒲町も含む)の合併案について、メリットや財政シミュレーションなどの資料を全市民に配布し、市民説明会も開いて、議会でも議論した上で可決されましたが、今回の2市1町(久喜・幸手・鷲宮)の合併案は、久喜市民への説明はこれまでまったく行われていません。それどころか、当局内部での具体的な政策比較も財政見通しさえも作られていません。臨時議会で、当局の持っている資料を示すように求めましたが、出てきたのは、3市町の人口や財政比較表がたった1枚、というおそまつ。こんな状態では市民合意も、議論すらも不可能…。4月までに3市町の政策や事務事業を調整し、「新市建設計画」を策定する予定ですが、事務日程的にはとうていムリ。このままでは多くの重要政策が統一できずに、別々の制度・政策のまま残して、『合併後に調整』と見切り発車することになりそうです。−なぜこんなに急ぐのか? “合併特例法”の期限=来年3月に間に合えば、480億円の合併特例債という優遇措置を受けられるというのが最大の理由ですが、これは借金で、130〜140億円ものツケが将来に残されることになります。
 “大きいことはいいことだ”式の、理念なき合併−。市民の間での議論も合意もない合併強行に、私は反対します。


県議会に「買春疑惑」の調査を求める

 県議会アジア視察団(11月)の“夜遊び・買春”疑惑がテレビ報道されました。
 久喜市議会では定例議会最終日の12月19日、『徹底調査と県民への謝罪を求める意見書』を出そうと各会派に呼びかけ、議会運営委員会で協議しましたが、新政議員団の松村氏が「県議会が自らけじめをつけるべき」、公明党の角田氏が「県議会の自浄能力を発揮すべき」と、意見書提出に反対。−やむをえず私たちは本会議で意見書を議題とすることを求める動議を出しましたが、新政と公明が強硬に反対し、緊急動議もツブされました。
 そこで議会終了後、議員有志で「埼玉県議会産業防災アジア行政視察団の『夜遊び』問題の徹底調査を求める要望書」を作成し、12月22日、県議会事務局へ届けました。−同日、埼玉東部地区の議員ら、地方政治改革ネットの16名も「埼玉県議会『産業防災アジア行政視察団』の行状の徹底解明と情報公開を求める要望書」を提出しています。

★久喜市議会で、県議会への要望書に署名したのは、《大地》猪股・石川、《みらい》後上・井上・鈴木、《市政会》須藤・岸・原、《共産党》砂川・稲木・木村の各氏。★


12月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

公共施設、役所優先の特権的予約!

 9月に、【市役所秘書政策室がふれあいセンターの全部の会議室を全日おさえておいて、実際には3室を午後だけしか使わなかった】という“事件”がありました。たまたま当日、私が行っていて『部屋が空いているのに、予約は全室ふさがっている??』と気付いたのですが、調べてみると、行政が実際に使わなくても優先予約してしまって、市民が使えないという例が他にも見つかりました。久喜市はこれまでも各課でこんなやり方をしていて、公共施設の部屋がなかなか取れない一因だったようです。市民に迷惑をかけるのは許せません。市職員はパブリックサーバント=全体の奉仕者であるはずなのに、役所優先の特権意識、“お上意識”の現れです。
 こうした久喜市行政の姿勢を強く批判し反省を求め、公共施設の行政の予約実態を調査し、今後はこんなやり方をやめるよう、要求しました。

介護福祉課に個室の相談室を増設

 市の介護福祉課には相談室がなく、市民が家庭や家族のことで相談に行ってもカウンターで話をしなければなりませんでした。家族の痴呆の問題で相談に行った人が、「周りにマル見え、話がすべて聞こえてしまうような場所で、とても義母の複雑な状態を話す気になれない」と帰ってしまったこともあります。社会福祉課の前に相談室が2つありますが、全部の相談者には対応できず、多くはカウンターで話しているのが実状です。
 困りごとがあって相談に行き、他人にはあまり聞かれたくないことも多いのに、あまりにもプライバシーへの配慮がなさすぎます。個室の相談室を増設するよう求めましたが、「市役所が狭いのでムリ」という答弁でした。【ところが12月22日に市役所へ行ってビックリ!! 介護福祉課の机の配置を変えて、狭いながらも個室の相談室ができていたのです。議会では「できない」と言っておいて、議会閉会の3日後に実現しようとは!!!
【どうせならもっとちゃんと検討してから「何とかします」と答弁してほしかったものですね。介護福祉課の工夫と努力は評価しましょう。】

学校での動物飼育、改善へ提言

 小中学校のウサギやニワトリ、小鳥などの小動物の飼育体制に問題があって、特に週末や長期休みなどにエサや水をやり忘れたり、死んでしまったりすることもありました。議会でも何回も取り上げてきて、ずいぶんと改善しましたが、10月の連休に全校を見て回ったら、またまたエサや水入れがカラッポの学校もありました。生き物を育てるたいへんさとともに、生き物をいつくしむ心を育むために動物を飼っているはずです。それが反対に動物虐待になっていては逆効果です。
◆飼育体制の確立・確認、飼育日誌、連休や長期休業中の体制、◆青毛小の飼育舎の改善、◆獣医師との連携強化、◆ウサギなどの病気や状態の把握、◆休日は子どもだけでなく、担当教諭や親子でいっしょに世話する体制(子どもたちの安全のため)などについて提言し、改善を求めました。


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