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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』551号
2018年 5月 21日
『声と眼』
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6月定例市議会の日程

【5月臨時市議会】 10月に中学校生徒の死亡事故で災害給付金

 5月15日の臨時議会で、補正予算、市税条例等の専決処分が審議されました。
「専決処分」は議会を開くことができない場合に、市長の判断だけで予算や条例を決定・施行し、議会の事後承認が必要です。

 一般会計補正予算は、昨年10月に菖蒲中学校の生徒が下校途中に川でおぼれて死亡した事故に対して、災害共済給付金が4月に下りたのでいったん一般会計に繰り入れて交付したものです。
この事故は当時、教育委員会から一部の議員に知らせただけで、ほとんどの議員にはいっさい報告されず、情報提供のあり方に問題を残しました。
私は議案質疑で、こうした事件・事故については議会全体で情報を共有できる仕組みを作るよう求めました。

 教育委員会では『事故等緊急時の連絡手順』のマニュアルで、「児童生徒の所在不明や重傷以上の事故が発生した場合」には、教育部長から議会の正副議長と教育環境常任委員長に連絡することになっていました。
しかしこの事故では発生当日に、部長からでなく、教育部総務課長から生徒が川で流されたという一報があっただけで、死亡の事実もその後の経過も報告はありませんでした(当時の副議長の話)。

 15日の本会議では、部長が“マニュアルに従って連絡した”かのように答弁していましたが、議会閉会後になって、答弁と現実の対応が違っていたことがわかりました。
児童生徒の安全に関わる問題について、教育委員会は真摯に対応するべきです。

【5月臨時市議会】 議会運営委員会の定数を削減

 5月1日、8日に各会派の代表者会議や全員協議会で、今後の議会構成について話し合いました。

 これまで代表者会議は8名、議会運営委員会は9名で、合併当時の議員定数34名の時のまま据え置かれてきました。
私は議員定数を27に減らしたのだから、これらの役職も減らすよう提案しました。
新政が難色を示したものの、協議の結果、代表者会議は据え置き、議会運営委員会は1名減で合意しました。
各委員会と議運の定数削減の条例改正が可決されました。


 5月臨時市議会の全議案と各会派の賛否


【5月臨時市議会】 新たな議会構成が決まりました

 5月15日、臨時議会が開かれて、議長選挙が行われました。

主要人事は最大会派でほぼ独占

 5月15日、久喜市議会の初議会で、議長選挙、委員会や一部事務組合などの議会人事を決定しました。

 市議選直後には、柿沼市議を中心に、新政久喜とは別に新会派を作る動きも表面化していました。石川県議から誘われたと証言している議員もいます。

 しかし結局は、市長選で田中前市長を支持したか梅田市長を支援したか、また政策の違いも関係なく、14名が最大会派にまとまってしまったのは、市民感覚からはほど遠いと言わざるを得ません。
新政久喜でほとんどの役職を押さえ、公明党に委員長1つ、副委員長2つを渡して協力を取り付けたようです。

議長選挙 新政の上篠議員が当選
    (投票した議員) 
上篠哲弘(新政久喜) 19票 新政久喜14人+公明党5人
猪股和雄(市民の政治を進める会)  4票 市民の政治を進める会3人+無会派(田村) 
杉野 修(共産党) 4票 共産党4人

副議長選挙 新政の園部議員が当選
     (投票した議員) 
園部茂雄(新政久喜) 19票 新政久喜14人+公明党5人
川辺美信(市民の政治を進める会) 4票 市民の政治を進める会3人+無会派(田村) 
渡辺昌代(共産党) 4票 共産党4人


代表者会議と委員会の構成
委員長  ●副委員長
 市民の政治 無会派 新政久喜 公明党 共産党
代表者会議 猪股 柿沼 春山 井上 新井 岡崎 杉野
議会運営委員会(8人) 川辺 井上 柿沼 春山 新井 ●斉藤 岡崎  渡辺
総務財政市民委員会(7人)   田村 春山 ●成田 柿沼 井上 岡崎 渡辺
福祉健康委員会 (7人) 川辺 ●平沢 園部 並木  ●斉藤 長谷川 杉野
建設水道委員会(7人) 田中 ●盛永 鈴木 宮崎 ◎丹野 石田
教育環境委員会 (6人) 猪股 ◎新井 貴志 川内 大橋 平間
予算決算委員会(28人)
 議長と監査委員を除く全議員
猪股
川辺
田中
田村 ◎鈴木 ●成田 柿沼 春山
井上 新井 平沢 園部
盛永 宮崎 貴志 川内
岡崎 斉藤
丹野 大橋
長谷川
渡辺 杉野
石田 平間


一部事務組合議会議員
市民の政治 無会派 新政久喜 公明党 共産党
久喜宮代衛生組合議会議員(9人) 猪股 貴志 新井 成田 園部 戸ヶ崎 斉藤 杉野
久喜地区消防組合議会議員(3人) 井上 柿沼 岡崎
広域利根斎場組合議会議員(6人) 川辺 宮崎 春山 上篠 岡崎 平間
利根川栗橋流域水防組合(6人) 宮崎 並木 川内 長谷川 石田
北本地区衛生組合(3人) 平沢 盛永 丹野


【この他の主な議会の役職】
市民の政治 無会派 新政久喜 公明党 共産党
監査委員 並木
都市計画審議会委員 宮崎 春山 岡崎
社会福祉協議会理事 井上
社会福祉協議会評議員 渡辺
青少年育成市民会議理事 園部

本会議場の議席
執行部席 議長席  
市長 演壇
  (無会派)
成田 平沢 貴志 川内 質問者演壇   田村 猪股 川辺 田中 (市民の政治)
新井 上篠 宮崎 園部 平間 杉野 石田 渡辺 (共産党)
柿沼 春山 井上 鈴木    並木 盛永 岡崎 丹野 斉藤 長谷川 大橋
         (新政久喜)   (公明党)        
傍聴席

『広報くき』5月号は廃棄処分に

 市長選挙後に発行予定だった『広報くき』5月号は印刷まで完了していましたが、市民に配布されることなく廃棄処分とされました。
代わりに4ページのお知らせ欄だけの広報が全世帯に配られました。
“幻の5月号”は『田中市長が川内優W氏を表彰した』という記事や、『田中市長のNo.1訪問』、『小中学生が市長を表敬訪問』という田中市長の顔ばかりが目立つ『写真ニュース』など、前市長の宣伝紙のような構成でした。

 また2面に掲載された『新学校給食センター建設』は、梅田新市長が見直しを公約してきた政策ですから、梅田市長の下ではとても配るわけにはいかないと判断されたようです。

 それにしても編集の段階で、市長選直後の発行になることはわかっていたのに、万が一にも市長交替があり得るとは職員のだれも想像だにしていなかったのでしょうか。
 すでに完成していた印刷代の請求額は144万1440円で、これがすべて無駄になってしまいました。

★久喜市のホームページ→ようこそ市長室へ→市長交際費が公表されている。
29年度1年間の交際費159万円は、さいたま市の150万円よりも多かった!
梅田市長は交際費の使い方をどう変えるだろうか。★






久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』550号
2018年 5月 7日
『声と眼』
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私の選挙スタイル、街頭演説188か所

 私にとって12回目の選挙です。
私の選挙運動は、大きな組織や団体の応援がありませんから、大人数で盛り上げたりなどはできません。
これまでの市民運動・住民運動で連携してきた方々、『声と眼』の活動を評価してくれた方々が、ボランティアで集まってくれました。

 私は毎朝5時半から8時まで久喜駅頭に立ってあいさつし、9時から夕方6時まで宣伝カーに乗りました。
“ウグイス”は頼まないで、ほとんど運転手と2人でまわりました。
こまめに街角に立って、私の考え方や政策をお話しし、街頭演説は7日間で188か所を達成しました。
演説を聞いて「支持します」と言ってくださった方々もいました。

市議選の選挙結果をどう見るか

 当選者の内訳では40歳以下が3人、70歳以上が7人で、平均年齢は57.04歳と少し上がりました。
1位(2期目)と2位(新人)が3位以下に2倍以上の差を付ける得票を得て、若手議員が期待を集めました。
しかし選挙運動はほとんど連呼だけで、街頭演説を行う候補者は少なかったようです。
街頭演説も人通りが多い駅前やスーパー前などで、支持者を動員したり、人が多い場所で自転車で走って元気さをアピールしたりと、顔見せの選挙戦術が目立ちました。候補者カーと自転車部隊を別々に走らせて宣伝していた候補者もいたようです。
(2か所でスピーカーを使用したら選挙違反なのですが?)
 各候補者の政策提起は選挙公報に断片的に載っただけで、全体的にはたいへん貧弱だったと言わざるを得ません。

 市長選の開票は23時過ぎに確定しましたが、市議選は0時47分までずれこみました。
候補者数が多くて時間がかかることはわかっているのですから、市議選の開票作業にもっと人手を割いて同時併行で進めるべきではなかったでしょうか。

 これまでも同時に進めるよう求めてきましたが、市長選の開票を優先するやり方は変わっていません。

 市議会の会派構成は旧態依然

 4月22日の市議選投票で、27人の議員の顔ぶれが決まりました。
 今日(5月1日)が会派届け出期限でしたが、4つの会派が結成されました。
 今後、初議会は5月15日に開かれ、議長選挙その他の役職や委員会等を決定します。

会派・地区別の議員  ◎代表 ○副代表
市民の政治
を進める会 
3人 久喜地区/◎猪股 ○川辺  菖蒲地区/田中  
新政久喜 14人 久喜地区/○春山、鈴木(自民党)、井上、宮崎、園部、貴志、成田
菖蒲地区/盛永、平沢
栗橋地区/◎柿沼、並木
鷲宮地区/上篠、新井、川内
公明党 5人 久喜地区/◎岡崎、○斉藤、大橋
栗橋地区/長谷川
鷲宮地区/丹野
共産党 4人 久喜地区/○渡辺、平間
栗橋地区/石田
鷲宮地区/◎杉野
無会派 1人 栗橋地区/田村

 市長選挙で梅田新市長が誕生した結果、市議会の構成も流動化すると思われていました。
選挙直後には新会派結成の動きもありましたが、市民の政治、公明、共産、無会派1名以外は、結局は全員が最大会派に入ってしまい、会派構成は改選前とほとんど変わりませんでした。
前市長を応援して敗北したグループも梅田新市長を支援した議員も、一つにまとまってしまうというのは市民感覚からはとうてい理解できません。
役職の配分や要求を通すために“政策の違いなどは関係ない、数の力がないと何もできない”と考える議員がいまだに多いようです。
市長が替わっても市議会は旧態依然のままです。

 今後、最大会派内部の都合でものごとをブラックボックスで決めてしまうのではなく、透明性を確保して市民にわかりやすい議会運営を実現していかなければなりません。
私たち市民の政治を進める会は改選前と同じ3名で、無会派の議員とも連携して、スジを通して緊張感を持った議会運営をめざしていきます。

★1位7584票、2位6309票というのはもう県議選を狙える得票だ。
しかしその若手も新市長派の議員も、変化を求めた市民の期待に応える気はさらさらないらしい。★


久喜市議会議員選挙の開票結果(4月22日投票)
投票総数  64,277
有効投票数 63,194
無効投票数  1,083
年齢 政党 現新(期数)・地区 得票数 2014年得票 増減
1 当選 貴志信智 31 現(1)・久喜 7584 4720 2864
2 当選 川内鴻輝 25 新・鷲宮 6309 −− 6309
3 当選 平沢健一郎 45 現(1)・菖蒲 2633 1991 642
4 当選 鈴木松蔵 70 自民党 現(8)・久喜 2445 2284 161
5 当選 石田利春 70 共産党 現(3)・栗橋 2288 1968 320
6 当選 柿沼繁男 71 現(8)・栗橋 2151 1665 486
7 当選 岡崎克巳 58 公明党 現(5)・久喜 2053 2222 ▲ 169
8 当選 丹野郁夫 42 公明党 現(1)・鷲宮 2048 2005 43
9 当選 井上忠昭 48 現(4)・久喜 2017 1550 467
10 当選 上篠哲弘 50 元(5)・鷲宮 2003 −− 2003
11 当選 猪股和雄 67 現(11)・久喜 1988 1808 180
12 当選 新井 兼 39 現(1)・鷲宮 1937 1638 299
13 当選 斉藤広子 56 公明党 現(2)・久喜 1927 1904 23
14 当選 渡辺昌代 56 共産党 現(3)・久喜 1921 1824 97
15 当選 長谷川富士子 58 公明党 新・栗橋 1866 −− 1866
16 当選 並木隆一 66 現(6)・栗橋 1846 1491 355
17 当選 宮崎利造 73 現(3)・久喜 1768 1868 ▲ 100
18 当選 川辺美信 54 社民党 現(2)・久喜 1749 1643 106
19 当選 杉野 修 64 共産党 現(5)・鷲宮 1749 2092 ▲ 343
20 当選 大橋きよみ 54 公明党 新・久喜 1744 −− 1744
21 当選 盛永圭子 70 元(5)・菖蒲 1649 1000 649
22 当選 成田ルミ子 51 現(1)・久喜 1533 1449 84
23 当選 春山千明 55 現(4)・久喜 1470 1230 240
24 当選 平間益美 63 共産党 現(1)・久喜 1437 1187 250
25 当選 田村栄子 74 元(3)・栗橋 1242 1073 169
26 当選 園部茂雄 57 現(3)・久喜 1207 1530 ▲ 323
27 当選 田中 勝 73 現(6)・菖蒲 1205 1277 ▲ 72
28 斉藤常明 54 新・菖蒲 1139 −− 1139
29 大谷和子 51 現(4)・鷲宮 1018 1547 ▲ 529
30 鈴木健志 38 新・久喜 642 −− 642
31 江本 翔 35 新・鷲宮 626 −− 626

有権者数 投票者数 投票率
128,490 64,277 50.02%

梅田新市長の誕生で、何が変わるか

市長選挙の開票結果

当選 梅田修一 3万3153
  田中暄二 2万9541

投票者数 6万4286票
  投票率 50.03% 

 私は市長選挙で“田中市長の多選反対”を明確にして梅田氏を応援しました。
当初は知名度と組織力で現職優位に見えましたが、世代交代を求める市民の声が日を追うごとに噴出していきました。
長期政権の閉塞感とよどみ、お役所の論理優先の政策的停滞、行政組織の緩みと閉鎖性、批判に耳を傾けない独善性に、市民は飽き飽きしていました。

 梅田新市長の政策能力は未知数ですが、市民にとっては見えないものへの不安よりも期待が上回ったと言えます。
巨大給食センター計画の見直しなど、選挙中に打ち出した政策をどのように具体化していくのか、市民の声に軸足を置いて推進していくよう求めていきます。

選挙にいくらかかったか
【猪股和雄の収支報告】

 候補者は選挙後15日以内に収支報告書の提出が義務づけられています。私は4月26日に久喜市選挙管理委員会に提出しました。

【収入合計】       29万0686円
 寄付(15人)  19万8140円
 自己資金    9万2546円
【支出合計】  48万4446円
  事務員報酬(3人)  11万0000円
(内、2人分9万円は寄付扱い)  
ポスター貼り委託費  7万8246円
通信費(切手代) 1940円


費 
 ポスター印刷代 *19万3760円
(公費負担)
 選挙公報版下作成 2万0000円
  選挙はがき印刷代 2万3760円
  広告費(写真撮影代等)   3万2600円
  文具費(手提げ袋等) 1682円 
  食料費 1万0568円
  雑費(バッテリー) 1万1890円



■収支報告に含まない費用■
選挙カーの費用  16万1845円
  運転手人件費 *8万7500円
  レンタカー(7日間)  *5万6700円
  告示前の期間分   1万2960円
  ガソリン代(35リッター) 4685円

*レンタカー費用と運転手人件費は公費負担、告示前の期間分は自己負担です。
ガソリン代も申請すれば公費負担してもらえますが、私は自費で負担しました。
候補者カー運行に係る自己負担は 1万7645円でした。

■「後援会のしおり」を作成■
印刷代(4500部) 10万8000円

 これは日常の政治活動ですから選挙費用には含まれません。

★私の選挙費用は最小限ですませることができました。みなさんからの寄付やボランティアで助けていただいて、自己負担は万円くらいでした。本当に感謝です。★