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久喜市議会議員 いのまた和雄 市政報告『声と眼』284号 2005年1月24日 |
『声と眼』 バックナンバー |
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月 | 日 | 開会 | ||
1 | 27 | 木 | 9時 | 代表者会議 |
31 | 月 | 請願・陳情の締め切り(午後5時) | ||
2 | 3 | 木 | 9時 | 議会運営委員会 |
4 | 金 | 一般質問の通告締め切り(午後3時) | ||
10 | 木 | 9時 | 市長の施政方針演説、議案提案、説明 | |
22 | 火 | 9時 | 施政方針に対する代表質問 | |
23 | 水 | 9時 | 市政に対する一般質問(1日目) (1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7) |
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24 | 木 | 9時 | 市政に対する一般質問(2日目) (8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)、(14) |
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28 | 月 | 9時 | 市政に対する一般質問(3日目) (15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)、(21) |
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3 | 2 | 水 | 9時 | 議案に対する質疑 |
4 | 金 | 9時 | 総務委員会(1日目) | |
7 | 月 | 9時 13時 |
健康福祉委員会(1日目) 総務委員会(2日目) |
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8 | 火 | 9時 | 健康福祉委員会(2日目) | |
9 | 水 | 9時 | 建設文教委員会 | |
10 | 木 | 9時 | 市民経済委員会 | |
18 | 金 | 9時 | 委員会審議の報告、討論、採決 |
「性教育」の書籍を攻撃…なぜ?
12月議会の一般質問で、井上議員(みらい)が、市立図書館の「性教育」に関する書籍に対して、「図書館の児童図書コーナーに“行き過ぎた性教育”の本がある。こういう本が青少年に影響を与えているのが困る。公的な場所にそういう本があるのはおかしい」などの質問を繰り広げました。
教育委員会は、「図書の選定は久喜市立図書館資料収集方針に基づいて行っている。ジェンダーフリーに関する資料として置いているのではない」、「日本図書館宣言で『図書館の資料提供の自由は、人権・プライバシーの侵害や、わいせつ出版物と判決が確定した場合だけ制限される』とされており、市立図書館の性教育に関する書籍はそれらには当たらない」と答弁しました。
デタラメ発言は許せない
井上氏は質問の中で、図書館に「高校生になったらセックスしろと書いてる本もある」とも発言。
−−私が思わず、「そんな本はない」とヤジを飛ばすと、あわてて「そういうふうに受け取れる本もある」と言い直しました。議会でこんな一方的な決めつけとデタラメを述べ立てるのは悪質です。
また性教育の書籍を「子供が信じることが怖い」などの発言は、性教育そのものの否定です。
今、少女・女性コミック、男性週刊誌、アダルト本やビデオ、インターネットなどにも露骨な『性』情報があふれ、子どもたちは簡単にそうした情報に触れることができます。携帯からも出会い系サイトに入れます。『性』が商品として大っぴらに売買されていて、子どもたちは『性』情報の氾濫にさらされ、“事件”に巻き込まれています。
一方で、興味本位の『性』から、青少年の中絶、性病の蔓延、“妊娠したが誰にも相談できず、トイレで出産”などの事例にも事欠きません。
−−これらを「行き過ぎた性教育が原因だ」とでも言うのでしょうか。−−絶対に違います。まったく逆です。
まともな性教育こそ必要なのに…
市立図書館においてある、性教育に関する書類を実際に読んでみると、男女の裸や性器の説明、出産シーンが載っている本もあります。さらに、愛情と『性』、妊娠、避妊、性病の怖さ、さらに、『性』の売買、望まないセックスについてもきちんと書いています。こうしたまともな『性教育』の書籍を排斥したら、世間には興味本位の扇情的な性情報しか残りません。真正面から『性』を取り上けた性教育の書籍こそ貴重であり必要です。
井上氏は、「こうした本は男女共同参画のジェンダーフリーによる教育か」「男女共同参画を推進する機関が学校教育にまで介入している」とも発言しました。
−−機関? 介入? 男女共同参画と「性教育本」とをむりやり結びつけ、やり玉にあげる意図は、いったいどこにあるのでしょう。
★ジェンダーフリーは、生物学的な違いを除いては男女は同じ能力、権利を持っている。男・女の枠に当てはめないてその人の個性を生かせる社会にしようという考え方です。★
議会改革・活性化を進めよう
各会派で協議の場を設置へ
12月定例議会の最終日、本会議終了後に各会派代表者会議で、議会改革・議会活性化に向けて協議の場を設置することについて、2月定例議会までに各会派で相談することになりました。
久喜市議会では4年前に、議会活性化検討委員会を設置して、議案審議や会議の公開などについて改革を進めてきましたが、積み残した事項や新たな懸案事項もあります。さらに活性化を進めていく必要があります。
議員定数削減を、各会派に呼びかけ
大地で、議員定数の削減についての条例改正案を作成し、各会派に検討を呼びかけました。
素案では、現在の25名から「16名」に削減するとしましたが、人数は今後、各会派で話し合っていく必要があります。実現すれば次回(2007年)の市議会議員選挙から減数となります。
−−なお、地方自治法では、途中で定数を削減しても通常選挙からしか適用できません。現員数24名で、欠員1名なので、8月の市長選挙に合わせて補欠選挙が行われます。
議員の費用弁償を廃止すべき
現在の報酬は議長44万5000円、議員36万円ですが、さらに本会議や委員会に出席すると、1日当たり議長3000円、議員2500円の費用弁償=日当が支給されます(年間約200万円)。この費用弁償はもともとは遠隔地の場合などの滞在費や交通費、通信費などの“実費弁償”の意味でしたが、現在ではまったく意味を失っていて、“非課税の第2報酬”となっているのが実態です。
そこでこの費用弁償を鹿止する自治体も増えています。大地では、2月議会に「廃止」のための条例改正案を提案する予定です。
市の非常勤特別職の、審議会等の委員にも日額2000〜3000円の費用弁解が支給されています。12月議会の一般質問で費用弁償の廃止を要求した結果、こちらについては、市長から「費用弁償の廃止」条例案が提案される見込みです。
12月定例市議会 3
市の財政改革を進めるために
団体補助金や入札方式の改革を
◆久喜市の補助金・助成金の多くは、市内団体の活動費や運営費に対して、毎年継続的に交付されています。市は『必要性・効果等を十分検討して厳選し、庚止、縮小、整理統合を図る』としていますが、実際には前年踏襲で既得権化しているのが実態です。−これに対して、これまでの交付団体や金額を前提にするのをやめて、すべての団体について新規に申請してもらい、ゼロベースから査定し直すべきです。また事務運営費に対する補助金から、団体の行う事業に対する補助に切り替えるよう提案しました。
当局は、「可能なものは事業費補助に移行していく」と言っていますが、ゼロベース査定や公募方式については「研究していく」という答弁で、補助金改革には消極的な姿勢です。
◆久喜市の建設工事の入札で、03年度の平均落札率は98%ときわめて高くなっています。談合防止や入札方式の改革を進めた自治体では落札率は80%台にまで下がっていて、久喜で落札率80%で試算すると3億円以上も財政節減効果があることが明らかになりました。−談合防止対策としては、事前に入札参加業者名を公表しない、現在は工事説明のために指名業者を一堂に集めていますが、これをやめて連絡・説明、入札もすべてメールや郵便で行うなどの入札方式の改革を提案しました。【こうした入札改革を行った自治体では、落札率の大幅引き下げが実現しています。】
当局は入札改革や落札率の引き下げには消極的な姿勢でしたが、08年度からは、県が進めている“電子入札”を実施していく考えを示しました。 一方、入札業者について、今後、企業の環境への取り組みや障害者雇用率なども考慮して指名していく方針も明らかにされました。
▼落札率は、工事等の予定価格に対する入札価格の比率。落札率が低いほど競争が横能しており、95%以上だと『談合の可能性が高い』と音われる。
★この他の私の一般質問で、市の公共施設の管理、および事業運営・許可権限などについても民間に委ねていく『指定管理者制度』を積極的に活用していくよう提言しました。★
久喜市議会議員 いのまた和雄 市政報告『声と眼』283号 2005年1月11日 |
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12月定例市議会
総合病院の請願も“趣旨採択”
9月議会で、「医療懇話会の設置を求める請願」(2014名)が“趣旨採択”とされましたが、今度は1万2222名から出された「総合病院の設置を求める請願」も同様に“趣旨採択”の扱いにされてしまいました。−本来、請願の採決は『採択か不採択』しかありません。議員1人1人が、賛成・反対の態度をはっきりと示すべきなのに、“趣旨採択”というのは、『言ってることはわかるが、実際には実現がむずかしい問題だから、どちらとも取れる』ような、あいまいな玉虫色の結論です。
健康福祉委員会の審議では、消極的な発言が相次ぎました。−新政議員団の福垣氏は「今の久喜市の財政規模で総合病院の整備が可能かどうか」と発言。公明党の角田氏は「これから話し合っていこうというときに、なぜ総合病院の請願を出すのか」。みらいの井上氏は「総合病院が本当に必要なのか、他の形でやっていくのか、いろんなことを検討して」「今あるものを発展させたり、総合病院ではなくても、宮代町の《六花》のような施設とか、…を議論して進めていけばいい」と発言。−“総合病院でなくても、救急に対応できる診療施設でもいい”と言うのがホンネ?
採決では、角田氏から「時期の問題があるので、趣旨採択で」と動議が出され、猪股、木村(共産)が反対しましたが、趣旨(だけ)採択とされました。
★宮代町の《六花》は休日・夜間診療所と他の保健・福祉施設の複合施設で、総合病院とは比較になりません。久喜では、休日夜間急患診療所(保健センター併設)があります。★
当面、必要な医療体制の整備を
久喜市の医療体制の整備・総合病院問題について、方向性を示すべき時期に来ています。まず、▼将来的な総合的病院の計画づくり(10年以上はかかります)と、当面の対策を分けて考えること、▼当面、市民が近隣の総合的医療機関をもっと利用しやすくするために、たとえば、済生会栗橋病院などへのアクセス道路の整備や病床数の確保について、済生会や栗橋町と協議するなど、できることから取り組んでいくべきではないでしょうか。
12月定例市議会の全議案と、各会派の賛否 |
12月定例市議会 2
放置自動車禁止条例の制定を
最近、市内の公共用地に廃棄自動車の放置が増えています。青葉公民館、青葉公園、清久公園、文化会館の駐車場などに、現在8台。窓や車体も壊され放題でゴミが詰め込まれています。−こうした放置自動車は最初は1台でも、そのままにしておくとどんどん増えていきます。今年から自動車リサイクル法が施行され、廃棄するのに費用がかかるようになるため、今後ますます違法な放置が増えると考えられます。
放置自動車を発見したら、すぐに撤去するべきですが、市当局は「所有者に問い合わせしている」「撤去するように連絡した」「所有者が不明」「友人に譲ったと言っている」など言い訳ばかりで、すぐに対応しようとはしません。中には4年前から置かれている車もあり、火災の心配もあります(ガソリンが残っているかも…)。
全国で“放置自動車禁止条例”を制定する自治体が増えています。これは、◆放置自動車を発見次第、所有者に処分させる、◆市が替わって処分し費用を請求する、◆所有者には罰金刑(20万円という市も)などが柱です。久喜ではすでに放置自転車やポイ捨て禁止条例があります。さらに放置
自動車禁止条例も制定するよう提案しました。
西口サリアビルの再生に、市が行動を
サリアビル開業は1990年。2002年にダイエーが撤退しました。昨年9月には、ダイエーがビル売却の入札を行いましたが、入札参加は2社だけでした。−その後の対応について質問しましたが、当局は、「10月にダイエーが産業再生機構に支援要請し、再生機構で事業再生計画の策定に入ったため、売却交渉は凍結中である。情報把握に務めていく」と。ビルの再生策についても「駅前商業集積の拠点として」と言うだけでした。−多額の税金を使って整備した西口の活性化のために、市が積極的に関与していく方針を打ち出すべきです。
埼玉県教育委員の偏向人事に抗議する
12月9日、私は、上田清司・埼玉県知事あてに、下記の要望書を送りました。
埼玉県教育委員に高橋史朗・「つくる会」前副会長を任命しないよう求めます |
★「埼玉でも歴史改ざん教科書の採択推進か」……全国からの抗議を無視し、『知事の権限だ』と強行。日の県議会で可決、日に任命されました。★
ご意見や情報はこちらへ tomoni@eagle.ocn.ne.jp |
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