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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』267号
2004年4月19日

あらためて、自衛隊はイラク撤退を
日本人の“人質”解放−−市民の力とイラク民衆の冷静な判断

@4月8日、イラク・ファルージャ近郊で、3人の日本人が拘束されました。武装グループは当初『自衛隊の撤退』を要求、その後、『3人がイラクの人々を助ける活動をしてきたことを理解し、解放する』との声明。−−ようやく15日になって3人の元気な姿を見ることができました。彼らを救ったのは、日本の市民レベルの「イラク戦争反対」「自衛隊撤退」を求める声の広がりと、武装抵抗勢力も含め、イラクの人々の冷静な判断でした。
 14日に拘束されたフリージャーナリストとNGO活動家も17日に解放されました。
A3人の家族らの必死の救出の訴えに対し、一部の政治家とマスコミは「危険を承知で行った。自業自得だ」などと決めつけました。家族に対しても「自作自演だ」「死んで当然」などの心ない言葉までが投げつけられました。−−自分は安全な場所にいて何もせず、他人に対して口汚い悪罵を浴びせるなどは人間として本当に恥ずかしい行為です。
B高遠さんは、イラクのストリートチルドレンを救う活動を続けてきました。今井さんは、米軍がばらまいた《劣化ウラン弾》の被曝で、小児白血病が発症している実態を日本に知らせようとし、元自衛官のフリージャーナリスト・郡山さんは、民衆と同じ目線でイラクの様子を知らせようとしました。3人は、“イラクの民衆とともにあって、同じ苦難を分かち合おう”として、確かに、危険を覚悟して、イラクに入りました。
、安田さんは、国家(軍)に守られた“従軍取材”ではなく、ジャーナリストとして戦争の実態をレポートする活動を続けてきましたし、渡辺さんはNGOの一員として、自衛隊“監視”活動をしてきました。
 そうした彼らを生命の危険に追い込んだのが、自衛隊派遣であったことは確かです。高遠さんは日本で、『自衛隊派遣の前からイラクで活動してきたが、派遣以後はイラクの人たちの視線が厳しくなった』と語っていました。−−自衛隊派遣以降、家族や家を失った子どもたち、女性たち、傷ついた人々のために、病院や学校や地域で行動してきた、多くの日本のNGOの人々が活動を中断して、イラクから避難せざるをえない状況に追い込まれています。
C“人道復興支援”で派遣された自衛隊はこれまで、サマワで数百人に水を供給し、病院に医療器具を寄贈して、数人の医務官が“医療指導”したりしているそうですが、その実状はたとえば、ある試算によると、

◆自衛隊は数百億円の費用で、給水能力1日80トン。派遣隊員の1割が給水事業にあたっている。
◆民間NGOが行ってきた給水活動の実績は、1日1000〜2000トン(費用は年間1億円のカンパ)、この場合、給水事業の従事者は雇用対策も兼ねて現地で採用しています。
 “人道復興支援”を言うなら、民間NGOが活動しやすい環境を作ることこそ急務のはずです。

イラク全土が戦闘地域−−あらためて、自衛隊はイラク撤退を訴える

D侵略・占領軍はイラクの人々への攻撃をますます激化させ、ファルージャでは1週間で800人もを殺しました(ほとんどが非戦闘員。200人は女性、100人が子供たちと…)。当然、反米・反占領・武装抵抗勢力の反撃も燃え広がっていきます。−−それでも小泉首相は『米軍の自制を求める』ことすらしません。
E3人の拘束事件発生直後、小泉首相はまったく躊躇せず即座に「自衛隊は撤退しない」と断言してみせた冷淡さ(“冷静”とは違う)、川口外相らの「テロの脅しに屈しない」などの言動で武装抵抗勢力を挑発もしました。−−アメリカへのメンツ、ブッシュへの忠誠を優先する…、《人の生命よりも国家の論理》 《有事に、国家=軍隊は国民の生命を守らない》です。
Fイラクの人々が見る眼は、自衛隊は占領軍指揮下の“日本軍”です。−−イラク全土は戦争状態に陥っていて、この間、自衛隊は外での活動ができずに宿営地にこもっていました。「非戦闘地域での人道復興支援」という前提と大義名分が崩れた以上、自衛隊は直ちに撤退すべきです。
 武装勢力の攻撃で自衛隊員が傷つき殺されるか、自衛隊がイラクの人々に銃を向け、イラク民衆を殺す前に!!

浅井久仁臣 「私の視点」…讀賣新聞さん、自己責任ですと?
http://www.asaikuniomi.com/
江川昭子 いわゆる「自己責任論」について
http://www.egawashoko.com/
「自作自演説」を検証するページ
http://www.geocities.jp/iraq_peace_maker/index.htm
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2月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

総合学習の充実、連携を強める必要

 小学校での“総合学習”などで、ゲストティーチャーを依頼して、子供たちの体験学習の指導を行います。私自身、特に福祉体験学習で各学校に呼ばれるのですが、学校の都合で、日時などを一方的に決められたり、直前になって依頼されたりすることもあります。また各学校で、福祉体験学習をだいたい同じ時期に実施するため、短期間に集中することが多いのが実状です。
 しかしボランティアサークルなどは、本来の活動があって、学校の一方的な要請に応えられないこともあります。各学校では、年間指導計画、各学期ごとの計画に基づいて計画的に学校事業を進めているわけですから、事前に日程や体験学習の内容などについて調整をした上で依頼するよう求めました。また、たとえば福祉体験学習などの場合、障害者がおかれた状況などについての教師の理解も不可欠です。準備の段階から教師とボランティア=ゲストティーチャーとで連携を持ち、理解し合った上で実施する体制も必要です。
教育委員会として、今後は、@各学校で事前に年間計画を作成し、教育委員会で全体的に調整する、Aボランティア=ゲストティーチャーと交流したり、意見を聞く場を設ける、B各分野ごとに、教師の事前研修や打ち合わせを密にする、ことなどを約束しました。

危ない、役に立たない、住基ネット

 03年8月に《住民基本台帳ネットワーク》が開始され、全ての国民に11桁のコード番号が付けられました。昨年8月には第2次稼働で《住基カード》も発行されましたが、しかし“役に立たない、危ない”住基カード。−2月には佐賀県で、他人になりすましカードを手に入れて悪用された事件も発生しました。
 2月までの久喜市での、住基カード発行・利用状況などを明らかにさせました。

住基カードの交付申請 83件
  (写真あり=身分証明書替わり) 81件
  (写真なし) 2件
他市で住民票の広域交付した件数 26件
転出入手続きに住基カードを利用 0件

 住基ネットのシステム構築に、久喜市では2000万円もの金をかけながら、カードを作った人はわずか83人。とんでもない税金の無駄遣い!
 ◆そもそも自分の住民票を、わざわざ他市の窓口でとる必要はなく、◆他市で交付される住民票には本籍地も入っていないので、免許証の更新にも使えない。◆転出したらカードを返却させられて、新しく自己負担で作ることになって、かえって不便。◆紛失して悪用されたらたいへんですから、身分証明書代わりに持ち歩くなんてことはやめた方がよい。…使い途はほとんどありません。
 なお、03年に全市民にコード番号を送付した際に、住所不明などで戻ってきて本人に届いていない通知が280世帯分もあるとのこと。当然、本人以外の手に渡った通知もあると推測されます。

西口ビル再生に、市長の積極的姿勢を

 西口のサリアビルの再生について、昨年12月、市議会特別委員会が『提言書』を提出しました。−《商業ビルとしての再生は困難であり、公共部門を一つの柱にして再生する》、◆公的部門を上階に配置、◆市役所出張所や保育所、若者やお年寄りの集える場を設ける(行政からの委託)、◆下層階にスーパーなどを配置、◆公的部門が一部の階を使い、あるいは委託事業を行うことで、ビルの経費を担保する、という提言を、市長が積極的に活かしていくよう求めました。
 しかし市長はいまだに、『ダイエーから再建策の検討結果が提示されるのを待って、商業ビルとしてやっていくのが前提』、『ただで預かっても維持管理費などの財政負担が出てくるのでむずかしい』と言うばかり。−ダイエーが第三者に売却するのも間近と言われているのに、市長は、積極的にサリアビルを中心に、西口の再生を進めていく考えはないようです。


★2市1町の合併後も、議員全員が居残って名の市議会…2億5千万の無駄遣いを、みなさんは許せますか。反対の署名運動を始めませんか。★



久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』266号
2004年4月5日

合併協議会で決定、異論なし!?

 久喜・幸手・鷲宮の合併協議会は、3月24日、《現在の議員の任期を13か月間延長》の方針を決定しました。本来なら、合併と同時に議員は全員失職し、合併後50日以内に新たに選挙を行うのが原則ですが、“法の特例規定”を使って、現在の2市1町の70名の議員全員が居座ることを認めてしまった……市民代表や公募の委員も含む28名の合併協議会委員の中で、誰からも異論も反対の声も出なかったことが不思議です。
−−報酬額を久喜市に合わせると、13か月間で余分に支給する額は2億5000万円!!
こんな市民の税金の無駄遣い!!
“合併で行政の効率化”よりも、議員や行政の既得権益の方を優先させたわけです。

 さらに、70人もの市議会の本会議と議員控室をどうするか。次のようなばかげた話も出ています。−久喜市議会の本会議場を大改造して、新たに70人分の机を購入…改造費は数千万円(!?)とか…。

[合併協議会・協議第67号] … 可決
議会の議員の定数及び任期の取扱いについて

(1) 議会議員の任期については、市町村の合併の特例に関する法律第7条第1項第1号の規定を適用し、合併後の平成18年4月30日まで引き続き新市の議会の議員として在任する。
(2) 在任特例適用後の新市の議会の議員の定数は、32人とする。

★現職議員の既得権を守って報酬は上げても、水道や下水道・保育料などの公共料金は3年間は今のまま「引き下げない」。…3年後には値上げラッシュとなる。★


2004年2月定例市議会・全議案と各会派の賛否

*久喜市・幸手市・鷲宮町の合併に関わる住民投票条例案に対して、大地・みらい・共産党で『投票権者を18歳以上、永住外国人も含む』とする修正案を提案したが否決され、通常の選挙権を持つ者だけに限定する市長提案の原案が可決された。


住宅地への葬祭場建設をストップ

 昨年10月、東3丁目の住宅地内に突如として、葬祭場建設の計画が持ち上がりました。
 環境悪化が予想されたため、住民側は周辺一帯に『葬祭場建設反対』看板やチラシ配布、署名運動、強行着工阻止のための監視活動など、反対運動を展開しました。−当初、業者側は隣接住宅への“あいさつ”だけで『住民に説明した』と強弁し、強行しようとしましたが、そんな一方的なやり方が通用するはずはありません。
 この間、住民は業者側との話し合いをねばり強く続け、3月下旬になってようやく、施工者側から葬祭場建設断念の連絡が入り、住民の力で住宅地の静かな環境を守り抜くことができました。


2月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

学校全体で動物飼育の取り組みを

 市内の小中学校で飼っているウサギやニワトリの世話は、以前はほとんど子どもたちの飼育委員に任され、休日も子どもたちだけ、土日や長期休業中はエサも水もなしという学校もありました。
 最近は改善されてきて、ほとんどの学校で休日も児童と先生、飼育ボランティアの協力で世話しています。−特に青毛小では体制がいちばん整っていて、昨年から、休日には親子ボランティアを募集し、先生やPTA役員らといっしょに当番制を組んでいます。親子ボランティアには低学年の子も参加し、弟や妹らといっしょに来る親子もいます。この“親子ボランティア方式”を他校にも広げていくように提案しました。
 一昨年から、市内全部の小中学校の飼育担当の先生の研修が実施されるようになりましたが、さらに子どもたちや飼育ボランティア、親子ボランティアに対しても、学校動物飼育の意味などについて、研修と交流の場を持つように求めました。

3月中旬、青毛小の校長や担当の先生、PTA役員、親子ボランティア、飼育ボランティアらの話し合いが持たれ、学校と保護者ら全体でとりくんでいく方向を確認しました(強制にならないように)。当日は地域の獣医さんにも参加していただき、
K学校の動物たちは家庭のペットと同じで、人間がきちんと世話しないと生きられない、
K特にウサギや鳥などは休日でもエサやりが欠かせない、
K久喜は教育委員会が獣医師会に委嘱しているので、病気などの際には担当の獣医師と連携をとって…
などのアドバイスをしてもらいました。

東口広場・循環バス乗り場にも屋根を

 駅東口広場は、タクシーやあさひバスの乗降場までは屋根が設置されています。交番の側の循環バス乗り場や自家用車の乗降場の方にも屋根を延長して設置してほしいという声が出ていて、循環バス検討懇話会でも話し合われましたが、結論が出ていません。当局は『必要性は認識しているが、広場の活用方法も含め、今後の検討課題』と答弁するにとどまりました。

悪徳商法・催眠商法に注意を!!

 最近、市内で“催眠商法”と見られるものが横行しています。これは健康食品の激安販売のチラシなどで、空き店舗に人を集め、食品などを『これ欲しい人は手を挙げて』などと言いながら、興奮状態になったところで、『80万円の健康布団が今日なら40万円』などと超高額商品を売りつける…、競争心や集団心理を巧みに操りながら販売するのが特徴。−激安商品をもらっているので被害者意識が薄く、泣き寝入りすることが多いのですが、多くの場合、契約しても8日間のクーリングオフや消費者契約法で、契約解除できます。
 市の広報などで、こうした悪徳商法の手口紹介や、契約解除の方法などを、市民にわかりやすく知らせ、啓発を強めるよう求めました。

★本文の《催眠商法》の手口などの紹介は、インターネットの《悪徳商法》に関する各ページに掲載されている実例を参考にしました。★


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