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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』253号
2003年7月28日

合併で、議員の任期を延長!?

 7月23日、久喜市議会全員協議会で、久喜と鷲宮の合併で、議員の任期をどうするかについて意見交換しました。−合併を促進するための特例措置として、議員の任期を最大2年間まで延長できますが、久喜市・鷲宮町、それぞれの議会で協議して結論を出すことになっています。
 合併した時点でそれぞれの議員は失職することになりますが、特例は使わないで、地方自治法の原則通りに、新しい定数を定めて選挙を行うべきではないでしょうか。
 合併すれば本来は議員定数も大幅に減るはずですが、“任期延長の特例”を使うと、合併前の現職議員が居座って、議員数は45名(久喜25・鷲宮20)のまま。報酬は高い方に合わせるのが普通ですから、2年間では2〜3億円!? もの報酬が“余分に”支払われることになります。さらに議場の机など設備も買い足して…。こんなとんでもない無駄遣いを、市民が納得するはずがありません。
 今後、久喜市議会の意見を、代表者会議や議会運営委員会で協議していくことになりました。


星野議員の暴言にびっくり

 市議会全員協議会が開かれた7月23日の朝、議員控室で顔を合わせた星野議員が、私に向かっていきなり、「こんな記事書くんじゃねえよ、バカヤロー」「オレの支持者が怒ってんだよ」「オマエ、同じ議会の仲間なのに、こんなこと書きやがって、バカタレー」「オレはハンパじゃねえぞ、コノヤロー」と一方的にどなり始めました。
 『声と眼』の前号・前々号で、4月の市議選の候補者全員の選挙費用収支報告書(選挙管理委員会で公表)の概要を掲載し、記事の中で、『公職選挙法で定められた提出期限を過ぎているのに、星野議員だけが未提出』、その後、星野議員が収支報告書を提出して、それを見ると『収入の中で“寄付金がゼロ”となっている。陣中見舞いもカンパもなかった?』などと書いたのが気に入らなかったらしいのです。
 そもそも、収支報告書の提出期限を1か月以上過ぎても、正式な報告書を出していなかったというのは普通はありえない、重大な責任問題です。また収支報告書は公開されていて、選挙管理委員会で誰でも見ることができます。自分に都合の悪い(?)“事実”を指摘されたら、人を「バカヤロー」呼ばわりし、脅迫まがいの言葉をはくとは、本当に常識はずれの人ですね。
 私は、この人に「仲間」と呼ばれる筋合いはありません。なお、“寄付金ゼロ”というのはどういうことか、ご自分の支持者に対してもちゃんと説明した方がいいんじゃないでしょうか。

★4月の市議選の収支報告書。星野議員は、1か月も提出が遅れた理由、「不適正な記述」の訂正内容、寄付金が「ゼロ」? 支持者や市民に説明すべきだ。★


“久喜との合併優先”派の市長候補
『声と眼』253号 2003/7/28

幸手市で、“久喜市との合併優先”派が現職市長のリコール運動を取り組んでいます。どうやらリコールは成立する見通しで、年末には市長選挙になるようです。この選挙で現職市長に対する、“久喜優先派”の候補予定者に、“昨年3月に久喜市を退職した元・水道部長”が決まったとか。−最後に部長に昇進して退職したこの人に、市長という政治家が務まるかという資質問題はさておき、仮に市長に当選したら合併協議会で、田中久喜市長=自分の元のボスと並んで対等に渡り合えるのか、幸手市民の立場を主張できるか、それとも、久喜市行政の立場に立ってしまわないか。人ごとながらちょっと心配…。



6月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

西口再開発ビルの“再生”に向けて

西口ビルからダイエーが撤退して1年たちました。この間、商工会主導で「駅周辺活性化委員会」が設置され、市の商工課・都市計画課・都市整備課なども加わっていますが、市がサリアビル再生に積極的に関わっていく姿勢が見られません。
 当局は「商工会が自主的に設置した委員会であって、市は商工会からの要請に基づき、情報提供のために参加している」ときわめて消極的。「ビルの売却の話はいくつかあるが、具体的には進んでいない」とのこと。しかし「サリアビルを商業ビルとして早急に再開していただくよう、ダイエー側に相談していく」という答弁は、久喜市行政としてあまりにも無責任です。そもそもサリアビルが商業ビルに適していないことは明らかで、ダイエーが失敗して撤退したのに、同じ商業ビルという形で再開できるとは思えません。
 「活性化委員会」に、コンサルタントが提案した再生案は、F旧ダイエーと似たような商業ビル、F飲食街(専門)ビル、F駅前マンションへの改造(改築)などで、いずれも首を傾げざるをえないような内容ばかり。にもかかわらず、市は「今後、商工会等と検討していく」という態度です。
 そもそもは再開発事業で、市が建設し、旧忠実屋に47億で売却した施設であって、市が再建に責任を持つべきです。ダイエーが第三者に売却してしまう前に、市が積極的に関わっていって、ビルの中に公共部門を中心に配置していくことによってサリアビルを再生していくよう求めました。

7月7日、大地と新政議員団合同で、山形市の旧松坂屋ビルの再生を視察。
▲松坂屋が撤退して空きビルに、
▲4〜8階を商工会議所が賃借し、観光協会や老人会、育児支援団体、NPOなどが公共的な事業・施設を開設。市が賃借料と運営費を補助、
▲1〜3階は民間テナント。公共部門の集客力でビル全体を活性化。
……サリアビルの再生の議論に大いに参考になりそう。【視察報告書は私のホームページに掲載】


★久喜市議会「西口ビル・サリア対策特別委員会」の審議が始まりました。次回は8月日、時から、サリアビルの現地視察と現状の検討会議。傍聴できます。★

公共施設などに駐輪場設置・開放を

 02年度に市内循環バスを利用して、市が市民モニターを募集して「サイクルアンドバスライド」の実験を行いましたが、3か所の実験地点でモニターの応募がわずか17人。PRを中心に国の補助金など1150万円をかけた事業でしたが、実験は完全に“失敗”でした。
 「なぜ失敗したのか」の反省をふまえて、今年度の計画を立てるよう要求するとともに、さらに、私は「サイクルアンドバスライド」を具体的に推進していくために、市内各所の公共施設を中心に、無料の自転車置き場を設置し、無料開放するよう提案しました。
◆朝日バス・栗原車庫付近、
◆青葉団地のバス停留所付近に駐輪場所を設置する。
◆ふれあいセンターの自転車置き場を増設し、サイクルアンドバスライドの駐輪場所として開放する。
◆民間バスや循環バスの停留所に近い公共施設に、駐輪場所を設置・増設し、開放する(運動公園、市役所、清久コミセンなど)。
 市内各所に駐輪場を確保し、これまで家族などに車で駅まで送迎してもらっていた人たちに、《自転車+バス》に転換してもらえるよう、積極的に働きかけていくべきではないでしょうか。

*サイクルアンドバスライド実験=東小、南公民館などに自転車を置いて循環バスに乗り換えてもらい、市街地への車の流入を減らす実験。

東口広場を使いやすく改善してほしい

 久喜駅東口は、朝日バス2(3)路線、循環バス3路線が乗り入れていて、たいへんわかりにくく、乗り間違える人も出ています。1番乗り場、2番乗り場など、それぞれ乗り場をずらして設けるよう要求しました。
 また、障害者用乗降場に、夕方から夜にかけて一般の人の迎えの車が停まっていることが多く、障害者用の停車場所が使えません。市が指導員を配置するよう求めました。



久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』252号
2003年7月14日

久喜・鷲宮合併協議の状況は

 第4回合併協議会は7月23日(水)2時から、久喜総合文化会館です。
議題は、
◆職員の身分、任用について。基本方針は『現職員はすべて新市の職員として引き継ぎ、合併後に定員適正化計画を策定』、『給与や諸手当の調整・統一、現職員は現給を保障する』
◆市章、市民憲章、宣言(平和都市宣言など)等について。『新市で調整し新たに定める』などが協議されます。
 市民生活に直接関わる諸制度や条例などは、現在は職員の専門部会、新市まちづくり懇話会(市民参加)で協議している段階で、具体的に明らかにされてくるのは秋以降になる模様です。


久喜市議選、各候補者の選挙費用・税金からの負担は?

各候補者の収支報告書と公費負担額(税金からの支出)が公表されました。

当選順

期数
党派 収入の内寄付金
費用順位
支出計 税金からの負担分
支出の内、
ポスター
自動車 燃料 運転手 公費負担合計
6 鈴木精一 @ 831,000 1 2,036,314 441,826 57,330 15,334 87,500 601,900
17 荒井良和 @ 330,000 2 1,996,135 441,826 107,100 18,700 87,500 655,126
22 須藤充夫 C 898,000 3 1,606,324 385,000 107,100 12,750 87,500 592,350
24 星野良則 @ 0 4 1,358,807 431,200 −− 20,297 70,000 521,497
13 井上忠昭 @ 自由 547,500 5 1,349,343 441,826 47,775 6,086 84,000 579,687
18 木村茂二 E 893,000 6 1,320,464 401,625 105,000 12,282 84,000 602,907
11 松村茂夫 D 370,000 7 1,245,758 329,560 105,000 22,422 84,000 540,982
8 柿沼孝男 D 公明 706,000 8 1,162,874 392,700 107,100 21,371 −− 521,171
9 岡崎克己 A 公明 693,000 9 1,138,413 392,700 100,275 13,200 −− 506,175
15 岡崎健夫 A 515,000 10 1,129,986 298,760 107,100 17,986 87,500 511,346
12 新井勝行 B 215,000 11 1,105,342 277,200 107,100 9,240 87,500 481,040
7 戸ヶ崎博 C 公明 652,000 12 1,090,290 392,700 100,100 10,979 −− 503,779
4 角田礼子 D 公明 666,000 13 1,070,387 392,700 81,900 4,774 −− 479,374
19 川瀬剛三 D 360,000 14 1,039,387 392,700 105,000 10,225 84,000 591,925
20 内田 正 A 560,000 15 1,016,160 431,200 105,000 15,231 84,000 635,431
1 後上民子 A 528,268 16 878,310 350,042 47,775 6,901 −− 404,718
5 岸 輝美 B 613,000 17 871,979 232,540 107,100 14,432 84,000 438,072
16 原 進一 D 210,000 18 816,347 420,420 −− 12,017 −− 432,437
21 鈴木松蔵 D 青自 238,000 19 783,261 415,800 107,100 12,143 87,500 622,543
23 稲木豊作 D 共産 150,000 20 595,411 357,000 105,000 10,137 84,000 556,137
25 福垣令由 B 180,000 21 588,804 408,100 −− −− −− 408,100
14 砂川サカエ F 共産 190,000 22 561,011 357,000 −− −− 84,000 441,000
10 木村奉憲 A 共産 150,000 23 513,709 357,000 105,000 −− 84,000 546,000
2 石川忠義 B 134,000 24 444,157 307,800 −− −− −− 307,800
3 猪股和雄 G 207,000 25 310,563 92,862 47,775 −− 87,500 228,137
渡辺 優 0 26 189,000 189,000 −− −− −− 189,000

◆収支報告書。提出期限を1か月以上過ぎても未提出だった星野議員が、やっと6月19日に提出。選挙費用支出額は135万円で4位。収入で寄付金はゼロ!? 陣中見舞いもカンパもなかった?
◆収支報告に記載の支出の内、ポスター印刷代は公費負担(限度額44万円)。収支報告書には含まれないが、宣伝カー関係の費用も公費で負担してくれる。税金を最も多く使った人は65万円。

★選挙の収支報告書、各支出項目と支出先、3万円以上の寄付をした人の名前と金額はすべて選挙管理委員会で公表されていて、閲覧できます。★


6月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

合併は住民投票で決着すべきだ

 久喜市・鷲宮町合併協議会の今後の予定では、合併協定項目についての審議・調整を行い、「新市建設計画」を作成した後で、来年6〜7月に住民意識調査を行うとしていますが、“アンケート”のようなあいまいな形ででなく、市民個々人が責任を持って『賛成か、反対か』を投じる住民投票を実施するべきで、そのための住民投票条例を今年12月議会までに制定するよう主張しました。
 当局は、「住民の意向調査をする上で、住民投票にする方式も含め検討していく。住民投票条例を制定する場合は今年中に方針を決定し、来年の3月議会までには制定する必要がある」という答弁。−私は“住民投票を行う前向きの姿勢があるのかな?”と思って再度確認の質問をしたところ、今度は「今の段階では住民アンケートが適当と考えている」と“後ろ向き”答弁に後退…。全国でも県内でも多くの自治体で住民投票が行われているのに、いまだに『議会=間接民主主義があるので、住民投票=直接民主主義はとらない』と考えているのでしょうか。“究極の自治”である合併についてこそ、最終判断は市民1人1人の直接投票に委ねるべきです。市民の判断を怖れることは何もないはずです。
さらに、合併問題のホームページなど、市民への情報提供を積極的に行うよう求めました。

学童保育所の施設拡充を求める

 久喜では現在、5つの小学校で“公設民営”の学童保育所が運営されています。今年は青毛小、太田小で入所希望者が定員を大幅に超え、高学年の児童の入所を断らざるをえませんでした。【定員は40名で、50名までは許容していますが、青毛小では希望者が60名を超えました。】
 現在の施設は各小学校とも同じ広さですが、40名を超えると狭くて、特に雨の時など全員が部屋の中で過ごすのはたいへんです。宿題をするスペースもなかなかとれません。そこで、必要な学校には増築するか、“空き教室”の利用を認めるなどの配慮を検討するよう求めました。
担当の健康福祉部(児童福祉課)は「余裕教室の利用を、教育委員会と協議する」、教育委員会も「定員をオーバーしている学童保育所について、余裕教室の有効活用をはかっていきたい」と、積極的かつ柔軟に対応していく方針を示しました。
 一方、「施設の増築は困難」「余裕教室を(学童保育所の分室のような形で)固定的に位置づけるのはむずかしい」とも答弁しましたが、これらの小学校では今後も学童保育所の定員オーバー状態が続くと思われます。空き教室を一時的に利用させるという形でなく、できるだけ固定的な部屋を確保するよう求めました。

市庁舎南側入口、自動ドアの改善を

 市役所庁舎の南側入り口は、社会福祉課や介護福祉課に最も近く、すぐ脇に車いす用駐車場も設置されています。自動ドアもあるのですが、以前は物置のようになっていて、とても一般の市民が通れない状態でした。議会でも問題にして、今では、少し幅は狭いものの、車いすの通行もできるようになっています。−しかし問題は自動ドア。
 外側と内側の自動ドアの間隔が狭くて両方いっぺんに開いてしまい、中にまで風雨が吹き込むことがあるため、強風の時などには自動ドアのスイッチを切って“手動ドア”にされてしまいます。市民が自動だと思ってドアの前でしばらく待っていても開かない、なんてことも…。しかもこのドアは重くて手で開けるのはたいへん。若い職員でも相当の力を入れないと開かないのです。
 こんな、“ときどき手動になる自動ドア”なんて、もしかしたら設計ミスでは!? 外側に風除室を増築するなどして“自動ドア”としてちゃんと動くように改善を求めました。
 当局は、「増築は財政的に困難だが、作動タイミング等を改善・改良する」と答弁しましたが…。【7月末現在、まだ『強風の場合、手動になります』という注意書きが貼られたままです。】


★この他の一般質問。『西口、サリアビルの再生問題』『サイクルアンドバスライドの推進』『東口駅前バス停留所の改善』は次号に掲載します★


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