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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』251号
2003年6月23日

久喜・鷲宮合併協議会、新市名は公募へ

 久喜市と鷲宮町の合併協議会の2回目の会議が5月28日に久喜市役所で開かれ、@合併協議会の会議録の公開手続き(全面公開)について確認した後、A両市町が解散し新設(対等)合併とする、B合併期日は2005年3月をめざす、C新市の名称は公募する、D庁舎は久喜か鷲宮の既存の庁舎を使う、E「中央」などの同じ町名はその前に「久喜」「鷲宮」を付ける、F6月に合併に関する住民アンケートを行うことなどを決めました。

新市の議員の任期と定数は?

 議員の任期と定数をどうするかについて、それぞれの市町の議会で検討した上で協議することになりました。
 合併すれば、新しい市長と市議会の議員選挙を行うことになります。しかしそれでは4年の議員任期が短くなってしまうので、合併前の市町の議員が現在の人数のままで、任期を2年間延長することもできます【議員の在任特例】。
 実際にさいたま市では県議会よりも多い100名以上の市議会が任期を2年間延長したため、本来の議員定数にしたときと比べると、2年間で11億円もの報酬が余分(?)に支払われました。
 久喜と鷲宮の場合、◆合併の時点で両市町の全議員が失職し、新たな定数を定めて選挙を行うか、◆現在の久喜市議会25名、鷲宮町議会20名がそのまま新市の議員になって、任期を2年間延長するか−−。仮に任期を延長する場合には、今の両市町の議場とも45名分の席はありませんから、2年間だけのために議場を広げたり、特別製の机も購入したりして、とんでもない無駄遣いをすることになります。合併の時点で、市長も議員も新たに選挙するのがあたりまえでしょう。
 人口10万〜20万人の市では議員定数は34人以内となっていますが、実際の県内の平均は約27〜28名。新市の定数が27名だと、両市町で現在の45名から18名減。単純な人口比では、久喜市18人くらい、鷲宮町9人くらいが当選圏となります。

★第3回合併協議会は6月30日(月)午後2時〜、鷲宮町役場、第4回は7月23日(水)午後2時〜、久喜総合文化会館で開かれます。★


幸手で市長リコール運動!?

 幸手市と五霞町は、05年3月の合併をめざして合併協議会を設置していますが、“久喜・鷲宮との合併優先”を求める市民が増田市長のリコール運動を開始しました。
 7月20日までに約1万5000名の有効署名が集まればリコール投票を実施。成立すればその後、市長選挙になります。しかしその通りに進んでも、市長選挙の結果が出るのは今年末か来年早々になる見込みです。

“久喜・鷲宮と合併”ってホント?

◆その頃には、久喜・鷲宮で、具体的な政策などの合併協議はほぼ終わっているはずで、その段階で改めて幸手市を加えた合併協議会を設置して合併協議をやり直すことは事実上不可能では?
◆久喜市議会合併推進協議会では「門戸は開けておくが、後から合流する場合は、すでに久喜・鷲宮で合意した事項を尊重してもらう」と確認しています。つまり事実上の吸収合併になる?
◆“久喜・鷲宮優先派”議員連名のチラシで、『久喜市・鷲宮町は一致して、@幸手市長が増田実でないこと、A五霞町を除く幸手市単独であることの2点を幸手市受け入れの条件としています』と書いていますが、久喜市議会合併推進協議会の役員は「そんな条件を出したことはない」と言っています。
 最大の疑問は、なぜ久喜と合併しようというのか、その理由がわからないのです。−そもそも久喜が鷲宮と1市1町だけの合併というのも大義名分を失っているのではないでしょうか。


久喜市議会議員選挙(03年4月)で、各候補者は選挙費用をいくら使ったか

 各候補者の選挙収支報告書が、選挙管理委員会に提出されました。その概要を掲載します。詳細は選管事務局で閲覧できます。


選順

期数
党派 収入の内寄付金
支 出
用順

人件費 家屋費 通信費 交通費 印刷費 広告費 文具費 食料費 雑費 支出
24 星野良則 @
6 鈴木精一 @ 831,000 390,000 568,921 18,040 3,600 481,826 356,450 49,262 68,628 99,587 2,036,314 1
17 荒井良和 @ 330,000 560,000 80,000 0 0 620,130 320,775 0 411,711 3,519 1,996,135 2
22 須藤充夫 C 898,000 575,000 30,000 0 0 542,000 159,900 1,434 286,774 11,216 1,606,324 3
13 井上忠昭 @ 自由党 547,500 63,000 54,853 0 0 561,826 471,900 3,857 157,422 36,485 1,349,343 4
18 木村茂二 E 893,000 120,000 155,000 0 0 611,940 151,637 2,844 247,403 31,640 1,320,464 5
11 松村茂夫 D 370,000 510,000 50,000 18,800 0 491,000 52,500 10,367 56,438 56,653 1,245,758 6
8 柿沼孝男 D 公明党 706,000 120,000 278,287 9,572 0 412,700 82,215 17,068 209,654 33,378 1,162,874 7
9 岡崎克己 A 公明党 693,000 170,000 83,658 0 0 412,700 180,799 21,790 239,249 30,217 1,138,413 8
15 岡崎健夫 A 515,000 273,400 106,995 31,188 0 524,290 17,000 4,221 156,592 16,300 1,129,986 9
12 新井勝行 B 215,000 490,000 150,000 0 0 329,700 85,000 1,880 37,508 11,254 1,105,342 10
7 戸ヶ崎博 C 公明党 652,000 100,000 47,760 0 0 412,700 191,631 15,524 309,714 12,961 1,090,290 11
4 角田礼子 D 公明党 666,000 200,000 185,575 9,618 0 412,700 58,380 9,818 146,149 48,147 1,070,387 12
19 川瀬剛三 D 360,000 210,000 200,000 0 0 412,700 50,650 0 138,505 27,532 1,039,387 13
20 内田 正 A 560,000 247,000 0 0 0 696,500 36,750 0 35,910 0 1,016,160 14
1 後上民子 A 528,268 0 0 0 56,700 517,552 52,500 12,774 208,292 30,492 878,310 15
5 岸 輝美 B 613,000 239,000 0 21,127 0 442,930 0 23,904 116,215 28,803 871,979 16
16 原 進一 D 210,000 210,000 0 28,999 0 482,605 3,165 1,470 85,104 5,004 816,347 17
21 鈴木松蔵 D 青年自由党 238,000 80,000 0 0 0 676,500 0 4,679 22,082 0 783,261 18
23 稲木豊作 D 共産党 150,000 0 0 0 0 394,800 77,000 3,697 119,914 0 595,411 19
25 福垣令由 B 180,000 0 0 0 0 530,000 0 1,747 49,063 7,994 588,804 20
14 砂川サカエ F 共産党 190,000 0 0 0 0 379,050 121,782 915 52,199 7,065 561,011 21
10 木村奉憲 A 共産党 150,000 0 0 3,744 0 391,650 34,000 22,875 5,440 56,000 513,709 22
2 石川忠義 B 134,000 33,600 18,559 0 0 323,917 0 5,374 58,998 3,709 444,157 23
3 猪股和雄 G 207,000 90,000 0 0 0 159,958 0 2,422 12,458 45,725 310,563 24
渡辺 優 0 0 0 0 0 189,000 0 0 0 0 189,000 25

 各候補者の収支報告書によると、最高額の人は200万円以上!
 猪股は31万円で、今回も当選者の中で最小の経費ですみました。
 なお、収支報告書の提出期限は5月12日でしたが、星野議員だけがまだ提出していません【6月17日現在】。選挙管理委員会では『いったん出されたが、不適当な部分があったので訂正してもらっている。
 何度も催促したが、まだ最終的なものが来ていない』と言っています。単純な計算違いではなく、“不適当なもの”を適正に訂正するように、選管が指導してあげるというのは変じゃない? もしも不適当な支出が事実なら、その議員は失格か当選取り消しでは? 提出期限を1ヶ月以上も過ぎているのに、いつまで待ってあげるのでしょうか。



久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』250号
2003年6月9日

市議会各会派の政務調査費報告書

 議員1人月額2万円の“政務調査費”が会派ごとに、年間4期に分けて交付されます。使途は厳密に制限され、使い途の報告書と領収書の写しの提出が義務付けられています。
 2002年度第4期分(1〜3月)の各会派の報告書が出そろいましたので、報告書の概要を掲載します。すべての書類は議会事務局で閲覧できます。

【大地】2名(石川・猪股)
1〜3期交付額 36万円  




@研究研修費 9240
支出額 46万1189円 A調査旅費 2340
残額 ▲10万1189円 B資料作成費 0
第4期交付額 12万円 C資料購入費 10570
D広報費 46923
E広聴費 0
支出合計 6万9073円
残額  ▲5万 262円

◆研究研修費は、愛知県緒川小学校の総合学習についての研究実践発表会(1月)の参加費、交通費、
◆資料購入費は書籍5冊、情報公開資料、
◆広報費は議会報告用紙代、印刷代、郵送料の一部。

【新政議員団】10名(金沢・新井・内田、他)
1〜3期交付額 180万円  




@研究研修費 0
支出額 155万9080円 A調査旅費 697400
残額 24万 920円 B資料作成費 0
第4期交付額 60万円 C資料購入費 29645
D広報費 0
E広聴費 0
支出合計 72万7045円
残額返納 11万3875円

◆調査旅費は全額、10人分の視察旅費(3月24〜26日、岡山県、島根県)、
◆『地方議会運営事典』など書籍10冊。 疑問 §10人で4万円の夕食代!!

【公明党】4名(角田・柿沼・戸ヶ崎・岡崎)
1〜3期交付額 180万円  




@研究研修費 9000
支出額 61万0364円 A調査旅費 7383
残額 10万9636円 B資料作成費 0
第4期交付額 24万円 C資料購入費 15200
D広報費 184107
E広聴費 0
支出合計 21万5687円
残額返納 13万3949円

◆研究研修費・調査旅費は視察の交通費など。書籍『合併協議会の運営の手引き』を1人1冊購入。
疑問
§今回、2期、3期の報告書の中で不適当な支出を削除、訂正。前回も訂正しており、実際の支出実態がきわめてわかりにくい。
§広報費の内13万円は公明党のホームページ作成委託料(1年分)ですが、翌年度分の支出はできないはずです。

【共産党】3名(砂川・木下・木村)
1〜3期交付額 54万円  




@研究研修費 0
支出額 19万 511円 A調査旅費 0
残額 41万8337円 B資料作成費 0
第4期交付額 18万円 C資料購入費 12535
D広報費 0
E広聴費 0
支出合計 1万2535円
残額返納 58万5802円

◆書籍2冊、新聞、定期刊行物購読料。

【市政会】3名(須藤・岸・渋谷)
1〜3期交付額 54万円  




@研究研修費 0
支出額 36万 250円 A調査旅費 138708
残額 17万9750円 B資料作成費 0
第4期交付額 18万円 C資料購入費 163041
D広報費 0
E広聴費 0
支出合計 30万1749円
残額返納 5万8001円

◆調査旅費は、広島市、呉市の視察費(1/28〜29)。
疑問
§夕食代が3人で12800円。税金から1人4000円の夕食!?
◆書籍18冊を16万で購入。中には『海外投資統計総覧』33000円なんていう本も。

【新政会】2名(原・岡崎)
1〜3期交付額 36万円  




@研究研修費 0
支出額 7万6002円 A調査旅費 0
残額 16万3998円 B資料作成費 0
第4期交付額 12万円 C資料購入費 379625
D広報費 0
E広聴費 0
支出合計 37万9625円
残額返納 2万4373円

◆資料購入費で定期刊行物1年分55000円の他、書籍19冊で32万円…最低でも1万円台から最高4万円以上!?の本も。
疑問
§交付金を余らせないために、年度末にまとめて使ったという感じ。


★大地は毎期とも赤字で自己負担でまかなっているのですが、他の会派は使い切れず残ったお金を返納しました。★


地域の生活環境を守る、署名運動
県知事、市長、久喜警察などに提出

 スーパーのマルエツが青毛地区に出店手続きを進めています(11月開店予定)。“便利”にはなるでしょうが、24時間営業で、住宅地の真ん中に駐車場を作り、来店客の車を(県道からでなく)住宅地内の生活道路に誘導する計画で、地域住民の不安の声が高まっています。
 5月には住民が『住民の生活を最優先に考えて安全を確保するよう求める』署名を集め(約600人)、埼玉県知事、久喜市長、久喜警察署長などに提出。その後も署名運動が広がっています。
 マルエツ側は出店計画についての「地元説明会」を3回開いたものの、『これ以上やる考えはない』と−。すでに敷地内の元ガソリンスタンドの解体工事に強行着手しましたが、隣近所への説明もなく、住民は騒音や振動に悲鳴を上げています。今後の建築工事についても『隣接住民に説明はするが、了解までは…(いらない)』と−。きわめて不可解な担当者の態度です。

マルエツ出店に関わる要望署名の全文

私たちの居住する青毛地区のちょうど中央部附近(青毛1丁目・2丁目の境界付近)に、大規模スーパー・マルエツが出店を計画し、11月開店に向けて、現在「大規模小売店舗立地法」に基づく諸手続が進められています。
 私たち近隣地域住民は、何よりも安全で静穏な生活環境を実現し、それを私たちの子どもたちにも残していきたいと願う立場から、以下について要望いたします。
 貴職におかれましては、マルエツの対応の改善を求めていくよう、強くお願いいたします。

1.車による来店者の駐車場への入退場は、基本的に、県道幸手久喜線から行うこととし、住宅地内の生活道路への車の誘導は行わないよう求めます。
 説明会などで、出店者であるマルエツの説明によると、車による来店客は、県道幸手久喜線の幸手方面・けやき通り方面からの右折入場はしなとしており、このため、車による来店客の60%以上は住宅地内の生活道路を通過することになります。
 しかしこれらの生活道路は幅員6mで、子どもたちの通学路にもなっています。しかも、店舗と駐車場は、地域の乳幼児が利用する「ゆり保育所」の隣接地にあたり、地域住民や子どもたちにとっては最も危険な場所に駐車場が設置されることになります。その上、当該道路(市道7381号線)の複数の交差点で、見通しが悪く、しばしば車同士または自転車などとの衝突事故や衝突寸前の事態も発生しています。
 こうした生活道路に、この上、地理不案内な外部の車を誘導するとすれば、交通事故の危険を飛躍的に増すことになり、絶対に認められません。
なお、マルエツ側の説明では、住宅地内生活道路への車の誘導は、久喜警察署の指導によるものと言われていましたが、住民の安全を第一義的に考慮すべき警察署がそのような指導を行うことはとうてい信じられません。
2.店舗と市道を挟んだ北側の「隔地駐車場」への入退場は、基本的に、道路を挟んだ店舗に隣接した「平面駐車場」を通過するよう誘導し、生活道路である市道7381号線への誘導は行わないよう求めます。
3.当初設計によると、店舗の荷捌き所および廃棄物集積所を、生活道路である市道7381号線側の民間住宅のすぐ脇で、しかも「ゆり保育所」の真ん前に配置し、早朝6時台から夜中の10時まで2〜4トン車約20台が作業を行うとしています。
 保育所という、子どもたちの健全育成の環境を何よりも優先すべき場所の真ん前に作業場所を配置することは、とうてい容認できません。
 荷捌き所および廃棄物集積所の位置を変更し、作業車の出入りは店舗正面側から行うよう強く求めます。
4.荷捌き所および廃棄物処理の作業を、午後8時から午前9時の間は行わないよう求めます。特に、子どもたちの通学時間帯である午前8時以前、および夕方の下校時間帯には行わないよう求めます。
5.平面駐車場の北側部分は夜間(午後10時〜午前6時)閉鎖するとしていますが、午後8時〜午前9時まで閉鎖するよう求めます。
6.店舗および平面駐車場、隔地駐車場の周囲(隣地・道路との境界)の全面にわたり目隠し用フェンスと緑地帯を設け、植樹を行うよう求めます。
7.店舗東側の住宅と店舗建物の間に、10m程度の緑地帯を設けるよう求めます。
8.11月の開店後、駐車場内および駐車場出入り口付近はもちろん、買い物客の車が流れ込むと思われる住宅地内の生活道路、すべての危険が予想される交差点に、必要十分な人数の自動車誘導員を配置するよう求めます。
 誘導員の配置場所と人数、配置時間と期間は、生活道路における車の増減の実態を考慮しつつ、近隣住民と協議するよう求めます。

★マルエツという会社は、近隣住民の了解はいらないと考えている?? 地元と協調=共存していく姿勢がないのでしょうか。★


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