空撮のため、デジタルカメラのシャッタを切るのにメカ的なサーボを使うのと、電子シャッタを搭載したデジタルカメラとではスマートさにおいて格段の差がある。その軽さにおいても比較にならない。小さな PIC12C509A のこんなにも素晴らしい働きを目の当たりにしてしまったのだ。
充電バッテリ切り替え装置はラジコンに使用するバッテリを並べておいてタイマで切り替えながら自動的に全部のバッテリを充電しようというもので、いちいち充電が終わったら外して次のバッテリを繋ぐという手間がいらない。飛行機を飛ばしにいく前の日にセットしておけば出かけるときには全部のバッテリが充電完了してしいるのだ。ここでも PIC16F84A が活躍している。
実は小黒さんにはもっといろいろな面でお世話になっている。私が空撮に使った飛行機のスピードコントローラも作ってもらったものだ。インドアエアプレーンに使うスピードコントローラもいろいろ無理を言って私好みの仕様で作ってもらっている。
はるか昔、ラジコン飛行機を楽しむために送信機も受信機も自作した。真空管を使った送受信機である。自分で作ったものが動作したときの感動は今でも忘れることができない。最近は周りを見渡しても自分で電子工作を楽しめるようなものが少なくなってきてしまった。そんな中、 PIC ワンチップマイコンだけは電子工作マニアの間で人気がある。いろいろな夢を託すことのできる頼もしいマイコンのようだ。ならば模型飛行機を作る楽しみと一緒に電子工作も楽しんでしまおうというわけである。
昔と違い今はインターネットで情報の収集が簡単にできる。調べてみると PIC マイコンを供給しているマイクロチップテクノロジーから統合開発環境が無償提供されていることがわかった。プログラムの書き込みツールは比較的簡単に自作もできるようである。面倒なら秋月電子通商からキットが出ている。
早速 MPLAB という統合開発環境をダウンロードしてインストールした。チュートリアルに沿って勉強してみた感触ではその気になればなんとか理解できそうだ。ソースは MPASM というアセンブラで記述する。命令数も PIC16F84 で 35 ほどと少ないので何とかなりそう。個人的には C 言語のほうがいいがコンパイラが高い。とりあえずはアセンブラでいくしかない。