鯛めし 08,03,09 寒かった冬もようやく峠を過ぎて春の息吹があちこちに見え始めると、山の幸だけでなく海の幸も顔を見せて 待望の釣りシーズン入り近しを予感させる。3月8日、ポカポカ陽気に誘われて釣りの友人と例によってアジ釣 りに出かけたが、帰宅した直後、ボートの共同所有者T氏が御用邸裏で30センチクラスの真鯛を5匹釣り上げ たといって我が家に3匹の土産を置いていった。手柄話を聞いているとアジの話しなどは霞んでしまう。悔しく もあり祝福もしたしだがなんともうらやましい。真鯛1匹とアジを逗子の親戚に進呈し、1匹を鯛めしにして駆け つけた娘と孫に食べさせた。タイは魚の王様。堂々とした鯛めしの姿は豪華で出色の出来。味も良くまたたく 間に食べつくした。もう1匹は3日後、タイのポアレと潮汁となって食卓を飾る事になった。 |
30センチクラスの立派な真鯛3匹。 これからうろこをこそげて、えらぶたと内臓を取り 除いて水気をふき取り、塩をふると下拵えの完了 となる。 これが手軽なボートで釣れるのだからたまらない。 |
|
鯛めしは土鍋で炊くと美味しいが炊飯器でも遜色 はない。鯛は開いてから生臭さを取るため尾頭付 きのまま焼く。昆布と鰹節で取っただし汁に薄口 醤油とみりんをいれ、洗った米に昆布を敷いてそ の上に焼いた鯛を載せて炊き上げる。炊き上がっ たら鯛を取り出し骨を良く取り除いてからもう一度 ご飯に戻して白ゴマと三つ葉を散らし良く混ぜて 出来上がり。茶碗に盛ったら刻んだ大葉をかけて 食べる。鯛の味がよくご飯に染みとおり、だし汁と ほどよくマッチしてなんとも高級で上品な味。 因みにこの料理方法は四国の今治風鯛めし。 |