天然酵母のミルクパン&米粉のパーカーパンズ。  11,02,04

   2月の料理教室は表記の2品。最初のパンは発酵促進剤のドライイーストの代わりに天然酵母を使
  った。ドライイーストがイースト菌(酵母菌)だけの集まりに対して、天然酵母は酵母菌の他に植物性乳
  酸菌が混ざっているので、これを使うとより風味豊かなパンに焼きあがるという。
   もうひとつのパンは強力粉の代わりに米粉を使ったが、米粉にはパンの膨らみに必要なグルテンが
  含まれていないので、小麦粉から抽出したグルテンを加えた「パン用米粉ミックス」を使用した。そうい
  えば、蕎麦打ちでは、蕎麦粉にはグルテンが無いのでグルテンを含んでいる中力粉を混ぜて7;3蕎麦
  などにする。これと同じだなと納得した。和洋双方に共通する料理の基本だった。
   パン用米粉ミックスは捏ねるのが大変で、ひたすら10分程捏ねに捏ねまくらないと粘りが出てこない。
  しかも素早くツヤのある生地に捏ねないと焼きあがりにふっくらした美味しいパンにはならない。ここの
  呼吸は昔のカルメラ作りに似ている。どちらも素早くやらないと失敗してしまう。古い人はご存知だろうが、
  重曹とザラメの砂糖を入れて平べったいアルミの皿でふっくらと焼き上げたカルメラは子供が大好きな
  おやつだったが、失敗するとぺしゃんこのカルメラになってしまって美味しくない。そんな懐かしい記憶の
  ある老人もおられるだろう。米粉の生地をひたすら洗濯板で洗濯するように捏ねているとそんな記憶が
  よみがえる。そういえばごしごし洗濯するように捏ねるといっても今時の人には何のことかサッパリ判る
  まい。洗濯機で洗濯することしか知らない世代の人には、「おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川
  に洗濯に、」の昔話の意味が判らない。そんな人種だらけの世の中なのだからと愚痴っても致し方ない。
  とにかく出来上がった2種類のパンはご覧の通りの上出来だった。特にミルクパンは絶品だった。
 手前が米粉のパーカー
 パンズ。上からの写真な
 ので見えにくいが焼き豚
 とルッコラを挟んである。

 奥が天然酵母のミルク
 食パン。

 ー材料と工法は省略。ー