コーンパン、メープルナッツのクランブル。  10,11,17

     いよいよパン作りへの挑戦が始まった。小麦粉を捏ねるのはソバを作るのと理屈は同じだが、始めてみると
    慣れるまではなかなか骨が折れる。ソバやうどんの捏ね方は内側に内側にと捏ねて粘りを出し、陶芸の土の
    捏ね方は菊ねりといって内側に菊の花びらのように捏ねて練り上げるのだが、パンの捏ね方は洗濯板で洗濯
    物を洗うように外側に外側にと延ばして捏ねてグルテンの粘りを出していく。やり方が少しずつ違うのが面白い。

     パンの材料は、強力粉、ドライイースト、砂糖、塩、卵液、バター。これを捏ねて生地を作る。パン作りの行程
    は@生地作り、A第1発酵、Bガス抜き・分割・丸め、C成形、D第2発酵、E焼く。の6行程だが、分量や時
    間を正確にやらないと仕上がりに差が出る。ソバ作りもそうだが、「いい加減」ではなかなか気に入った出来上
    がりにはならない。
     今日は生地の中にコーンを詰め込んで表面にマヨネーズを載せたコーンパン3個と、生地の表面にクランブル
    (メープルシュガー、薄力粉、バター、潰した胡桃をよく混ぜたもの。)を散らして焼き上げ粉糖をかけたメープル
    ナッツのクランブル1個を作った。出来上がりはふっくらして焼き色もおいしそうな、まさしく手製のパンであった。
    オーブンの使い方やら第2発酵のやりかたやら復習したいことが沢山あるので早速家でパンを作ってみること
    にする。いよいよソバ職人からパン職人に弟子入りしたことになる。何事につけ、未知の世界に遭遇するのは
    気持ちが高揚するものだ。
   手前がメープルナッツのクランブル1個を
   4つに切ったもの、向こうがコーンパン3個。


   家に持ち帰ってから撮影したので少し形が
   歪んでしまったのと、粉糖をかけすぎて見
   栄えが悪くなったが、味は好評だった。