かにクリームコロッケ他。        10,10,26

    料理教室「家庭料理の会」の最後は、かにクリームコロッケと、トスカーナ風ミネストローネ、きのこのピラフ
   の3品です。かにクリームコロッケは末娘が生まれた年だから昭和57年、まだ課長時代で工場に転勤して初
   勤務の頃、世話になった工場のベテラン先輩Uさんの奥様の得意料理で、単身赴任だった私はよくご自宅に
   招かれてはご馳走になった懐かしい思い出の食べ物である。Uさんは普段は厳しい先輩だが奥様のかにクリ
   ームコロッケがご自慢で、たびたび自宅に誘ってくれては、工場勤務駆け出しの私に工場の人脈やら仕事の
   ノウハウやらを教えてくれて可愛がってくれた。2年間の工場勤務を終えた後も、地元御殿場名産の「水菜」
   を毎年自宅に送ってくれ、「自分が元気にやっている印の季節の便りだよ。」と笑って話してくれた先輩だった。
    何もかも初体験だった私の工場勤務2年間は、現場でのT生産方式の実践と現場改善という実にハードな
   任務だったが、この貴重な現場体験を精神的に支えてくれた一人がU先輩だった。振り返ると今でも頭が下
   がる恩人の一人である。U先輩は惜しくも60歳を少し過ぎたころお亡くなりになった。

    さて今日の料理は当時の思い出の味とは大分違ってはいたが、果たしてUさんの奥様のレシピとどう違う
   のだろうか、今ではもう知るすべはない。我が家ではジャガイモのコロッケが定番なので、たまには違った
   コロッケもよかろうと思い、帰宅の翌日早速作って家内や娘や孫に振舞った。概ね好評だったが、一緒に
   作ったトスカーナ風ミネストローネの方が意外に全員に大好評だった。特に孫達は大喜びだった。
    今月で「家庭料理の会」は終了し修了証書を受け取った。これで修了証書は7枚になった。7年間の成果
   である。来月からの受講をあれこれ考えたが結局「パン」に決めた。自宅でパン作りなど考えたこともなかっ
   たが、果たしてどうなることやら、我が家の食生活が大変化しそうな予感がする。これも面白い変化だろう。
   クリームコロッケ
 @材料;かに、タマネギ、白ワイン、バター、塩コショウ。
 Aホワイトソース;バター、薄力粉、牛乳、スープの素。
 B衣;薄力粉、卵水、パン粉。
 Cオーロラソース;トマトケチャップ、マヨネーズ、牛乳。
 D他;レモン、イタリアンパセリ。

 ・ダマにならないコツ;
 @薄力粉とバターがさらさらになるまでよく炒める。
 A粉→卵水→粉→卵水→パン粉と2度繰り返す。
 B揚げ油を150の温度で早めに揚げること。

 ミネストローネ、きのこのピラフの写真とレシピは省略。