陶芸教室3、小皿2皿、ジョッキ、どんぶり。       09、11,30

   陶芸教室第3弾は織部の小皿2作品。織部の色彩、特に濃いグリーンが薄茶色と交わるところが好きなので
  出来上がりを楽しみにしていた。図柄は図書館に行って織部の作品集を片っ端から調べて好みの図柄にした。
  小鳥や竹笹などの図柄が多いので、その中から簡単そうなサンプルを選んだ。素焼きの皿に実際に筆で図柄
  を描いてみると意外に筆が滑らかに滑らないので戸惑い、できた絵模様はいかにも素人的だったが、初めにし
  ては上々の出来だと気に入っている。釣ってきた魚を刺身にしたときの皿として重宝している。もう一つは信楽
  のビールジョッキ。シンプルな無色の素朴さが好ましい。しかしいつも中身はビールではなくお茶で出てくるのが
  残念である。最後はやはり信楽のどんぶり。信楽の透明釉に鉄分を混ぜると黒色になる。そばというよりうどん
  のどんぶりがお似合いだ。
  かくしてようやく、自分の釣った魚を自分で料理して自分で作った皿に盛り、自分が打った蕎麦・うどんを自前の
  どんぶりに盛り、自前のかえしとだし汁で作ったそばつゆを自前の器に入れ、自前のジョッキにビールを注ぎ、
  喩えていえば麻雀でいう一気通貫、製造会社的にいうと内製率100%の楽しみ方が完成したことになる。
  あと足りないのは熱燗を入れるお猪口と大鯛などを飾る大皿だけである。

 陶芸を始めて半年が過ぎた。山梨の友人S氏は山小屋の
 別荘の中に陶芸用の小屋を造りさらに窯まで作って楽しん
 でいるが、そこまで深入りするつもりはない。思うところあっ
 て半年ほど陶芸教室通いは中断することにした。何を作り
 たいのか具体的な欲望が沸かない、つまり陶芸の世界に
 入り込む基礎的知識がないことを痛切に知ったためかもし
 れない。少し勉強してから再開したい。