夜メバル。    13,08,25

   残暑が厳しいとは言っても少しずつ秋の気配が忍び寄ってきた。真夜中から朝方にかけて
  のそよ風が心なしか涼しく感じられ、爽やかな朝の目覚めが迎えられる季節になった。暦の
  上では8月23日の「処暑」を過ぎてまもなく白露・秋分となる。

   釣りの夏の風物詩はやはりメバルの夜釣りが一番。特に潮の香りのする夜風は何とも爽や
  かで、満天の星空の下で釣り糸を垂らしていると浮世の些事が嘘のように忘れられる。正しく
  これを太公望という。

   先日の太刀魚とスルメイカが不漁だったので、なんとかメバルでリベンジしたいと秘かに心
  に期して釣り同好会の例会に臨んだ。メバルの魚信は強烈で突然ギュギュッと竿が引き込ま
  れる。竿が比較的柔らかいので尚更引きの強烈さが堪らない興奮を呼ぶ。この夜は9名の参
  加者だったが、サイズは20〜25センチ前後が主流で数も20〜30匹だったから全員満足した
  様子だった。私の出来もまあまあで、23匹、サイズも25センチから20センチ弱が大半だった。
  外道にカサゴとキスが数匹彩りを添えた。


        

   親戚の90翁夫妻とRCの大先輩に数匹を土産に進呈し、残りを家族用にした。メバルは
  刺身だとか塩焼きだとかいう人もいるが、やはり定番の煮付けが一番なのでレシピ本より
  少し甘辛く煮付けてみたが、これが天下一品の美味さで我が家の料理人として大いに面
  目を施した。


   しきりに古い学友が太刀魚のリベンジに誘ってくるし、もう一人の友人はマグロとカツオ
  に行こうと誘ってくる。勇猛をふるって10年ぶりにマグロと格闘したい誘惑がしきりに起こ
  ってくる。今年の相模湾は連日20〜30`のマグロと7〜8`のカツオが釣れている。
   心臓のほうも糖尿のほうも今のところ安定しているので、思い切ってこの幸運に恵まれ
  るかどうか今夏最後の挑戦を思案中である。