潮風で咳が止まる? ![]() 1か月ほど前から風邪をひいたらしく咽喉が痛くてつばを飲み込めないし、微熱で寝汗 をかくし、何よりも咳が止まらず痰と鼻水が止まらない。咳はまるで喘息の様に速射砲だ。 市販の風邪薬を飲んだがほとんど効果がないので、娘に窮状を訴えたらすぐさま町内の Kクリニックの予約を取ってくれたので診察を受けてきた。 レントゲン検査をしたら左右の 肺に影があるので精密検査が必要と診断され、当面の抗生物質と咳止め薬をもらった。 翌日家内とかかりつけの病院に行き直ちにCTを撮影され一週間後に結果を聞くこと にしたが、翌日医者から自宅に電話があり、CTの写真が出来たが血液検査に異常値 があるのですぐに来院するようにと連絡があった。不吉な予感がしてあれこれ最悪の事 を懸念しながら家内と出掛けたが、医者からは特に肺炎や肺気腫は心配なく、少し重症 の気管支炎だから暫らくは抗生物質を服用するようにとの診断でホッとした。これ位の 咳で右往左往するのだから歳は争えないものだと痛感した。 5月は珍しくアウトドアスポーツの誘いが少なくない。釣りの例会が2つ、ゴルフの誘い が2つ、仙台でのゴルフなどの会社OB会、文化財関係の旧道調査等だが、勿論体調 の関係でいくつかは断った。しかし会社の釣り同好会の5月イベントが久し振りのタイと あってこれだけはどうしても参加したい。 ようやく医者の特別許可を貰って薬持参で25日の土曜日に勇躍出掛けてきた。咳が まだ残る半病人なので幹事は休息しやすい釣り座(大艫)を確保してくれた。自宅まで 早朝5時に迎えに来てくれ至れり尽くせりである。 淡い期待をしていたが果たして期待通り私の竿先にタイらしきアタリがあり慎重に巻 き上げていたら途中でグイグイとタイ特有の2段引き、3段引きがきた。海面に赤い魚 体が浮かびご覧のような手頃の中型タイがあがってきた。 結局この日の釣果は、同じサイズのタイ2匹、計測したら37センチ・750グラムあった。 それに40センチ・1キロを始めメジナ3匹。お化けのような大きさで船長や船宿の女将を びっくりさせた47センチのオオアジとゴマサバ各1匹だった。 およそ当てにしなかったタイを2匹も釣ったので気分は爽快。気が付いたら今朝まであ れほど苦しめられていた喘息まがいの咳が全く影をひそめていた。どうやら私にとっては 潮風は抗生物質顔負けの咳止め効果があるらしい。いや抗生物質以上の特効薬のよう だ。さらに釣果が上がったので効果が倍増したのだろうか。 色々配慮をしてくれた幹事のS君に大感謝をして帰宅した。明朝から魚調理が始まる。 さてどんな料理に仕上げようか。 帰宅後、手始めに47センチのオオアジを刺身にし鯖はしめ鯖と味噌煮にした。 アジと鯖の写真はつまらないので掲載しない。大皿一杯になるほど大きなアジの刺身 になったが、東京湾の金アジとはまるで色目も包丁の刃の滑り具合も違う。それでも スーパーの刺身とは格段に味は違うが、私がいつも釣ってくる東京湾のアジを食べな れている末娘がこの刺身を一口食べて 「いつものアジとは味が全然違う。」と云って 余り口にしない。家内が沢山食べてくれて助かったが、孫2人に食べさせなくてよかっ た。孫はアジの舌が肥えているので多分”まずい!”といって箸をつけないことは容易 に想像できる。やっぱり相模湾のアジはこれからも敬遠しよう。アジは東京湾の金アジ に限る。 思い立って友人のS氏宅を訪れタイとメジナを差し入れした。数日前には北海道土 産に殻つきのカキを貰ったがいつもどこかに出掛けては頂くばかりで恐縮している。 せめて釣りたての新鮮なタイの刺身でも食べて欲しいと差し入れしたら、ことのほか 喜んでくれた。もっと釣れればお世話になっている沢山の人に喜んでもらえるのだが、 タイはそう簡単には釣れてはくれない。 さて明日。鯛めしと刺身、湯引きか昆布締めか、塩焼きか、潮汁か、まだ決めきれて いない。それと初めて釣ったメジナはどんな料理に変身させようか。 |