今年初めての真鯛をゲット。              11,10,08

    春の乗っ込みのチャンスを逸し、例会のイベントでも空振りだったので今年もタイは諦め半分だった。
   正月からアジを中心にしてメバル、キス、タチウオ等で終始していたが、学生時代の友人S君の誘い
   で、今が釣り時のワラサとタイを釣りに葉山の釣り船で葉山沖に出かける事にした。
    相模湾ではブリは釣れない。ブリは成長魚で関東ではイナダ→ワラサ→ブリと呼称していて、今釣
   れているワラサは4キロから大きな魚で6キロもある。このクラスは1mもあるのでブリと言ってもおか
   しくない見事なものである。

    さて、釣り座は左舷の大トモの隣り。潮が左舷のトモから右舷のミヨシに流れていたので、隣に座っ
   た左舷大トモのベテランらしき釣り人が、”今日は右舷の前側の人にコマセを送ってやる慈善事業だ
   よ。”といった通り4時間ほど全く反応がなく、右舷のあちこちから大きな歓声が切れ目なく聞こえてき
   た。タイだったりワラサだったり、船長は大忙しでタモを持って掬いに走り回っていた。やはり今日は
   ついていないなと思っていたら、あと30分といわれた直後、隣のベテランがとうとう2キロ前後の見事
   なタイを釣り上げ、立て続けに小ぶりのタイも釣りあげた。ようやく潮がこちらに有利に働いてきたか、
    直後私の竿もぐいと引き込まれ、大きくはないが6〜700グラムのタイがあがってきた。小ぶりとは
   いえ立派なタイで、2年ぶりに海中から上がる赤い姿を見ることができた。立て続けに3キロ前後の
   ワラサもゲットできた。持参したクーラーでは入りきらない大きさなので船宿で借りたクーラーに入れ
   てもらい、帰りにはワラサの尻尾を切り落として折り曲げ、持参のクーラーに無理に2本も入れて帰宅
   した。友人S君は残念ながらタイの姿は見ることができなかったが大きなワラサを1本持ち帰った。

    帰宅すると例によって孫達が来ていて”サシミ、サシミ!”と飛び跳ねてせがむので、疲れた体に鞭
   打ってワラサを刺身にした。4キロもあるワラサの頭を落とし内臓を取って3枚におろしてから、半身を
   さらに背身と腹身に切り分け、脂身の少ない背身を刺身にして脂身の多い腹身は醤油、酒、みりん、
   砂糖を等分に混ぜたタレに30分ほど漬けて「照り焼き」にした。残ったタレを煮詰めて、照り焼きに数
   回刷毛で塗って焼くと照りがきれいに仕上がり美味しくなる。
    刺身は半身で十分親子孫の7人前はできる。私は刺身よりも照り焼きを好むが、刺身はあっという
   間に孫たちの腹に消え失せてしまった。満足げな顔で”ジジ、明日も食べにくるよ”と言っていつもの
   ように「ハイタッチ」をしてパパへの刺身の土産を持って帰って行った。翌日また勇んで来宅し、刺身
   を食べたのは勿論である。かくして2本もあった4キロのワラサの背身4枚は2日間で食べつくしてしま
   った。700グラムのタイは今冷蔵庫で眠っている。近いうちに「鯛めし」になって食膳を飾ることになる。