冬の主役・カワハギ      09,12,06

   なんといっても冬の釣りの主役はカワハギに尽きる。パンパンに張った肝を醤油で溶いてカワハギの
  刺身を食べるとえもいわれぬ玄妙な味わいがする。肝を叩くだけで醤油なしでもいけるし、少し臭みが
  気になる人には熱い湯をかけてから叩いて醤油と混ぜてもいい。肝を煮付けにしても美味しい。いずれ
  にせよ肝は長持ちしないから釣った直後からせいぜい2日間が食べごろで、つまりは釣り人の特権で
  ある。わが家族、特に孫などは幼くしてこの珍味の味覚を知ってしまった数少ない果報者といえる。
   ここ2週間続けてカワハギ釣りにでかけ、1週目は13匹で釣り仲間10人ほどの中でトップ。大きさも
  最大28センチという大物だった。2週目は9匹で16人中3位。大きさは20〜25センチで程よい刺身
  サイズ。いずれも肝がパンパンに張った良型だった。私は掌を一杯に開くと親指から小指まで21セン
  チある。釣り人なら誰でも知っておきたい予備知識だが、カワハギ釣りでは私の目安は手のひら以上、
  つまり21センチ以上を良型と決めている。
 カワハギの釣り方は大体3通りある。
 @聴き合わせA弛ませ釣りB叩き釣りの3通り。

 東京湾の漁場は砂地が多いので弛ませ釣りが
 有効なことが多く、相模湾は岩場が多いので弛
 ませ釣りだと根がかりが頻発する。つまり杓子
 定規な釣り方ではなく状況に応じた応用動作が
 釣果を左右する。カワハギ釣りが釣り人を魅了
 する所以である。