イシモチ。    11,02,19

   昔は釣っても外道として捨てたイシモチが、今ではイシモチの仕立て船や乗り合い船がアジ船よ
  りも多いくらい人気の魚になっている。食べても水くさいといって敬遠したものだが、なんのなんの、
  昆布締めの刺身良し、焼いて良し、フライも干物も何でも良しの、白身の淡白な味の高級魚に出世
  をしている。なんとも隔世の感があるものだ。
   我が釣友会の魚博士によれば、正式名はスズキ系スズキ目スズキ亜目ニベ科シログチ属シログ
  チといい、学名はPennahia argentataWhite croaker   Silver jewfish、和名では白愚痴、
  石頭魚、石首魚、石持と称し、さらにいえば「石持」とは内耳にある扁平石の大きなもののことをい
  い、浮き袋を使って「ググッ!」と鳴くのが愚痴っているように聞こえることから「愚痴」と言われるよ
  うになったと言う俗説もあるのだそうで、一般的に関西では「愚痴」または「シログチ」と呼ばれるこ
  とが多いとの事である。
   そんな薀蓄はさておき、2月の釣友会の例会はなんとこのイシモチとなった。イシモチなどは論外
  と思っていたのだが最近の人気で幹事も迷った挙句これに決めたらしい。尤も2〜3月は端境期
  のようなもので釣りものが無いのがこの時期だから仕方が無かったのだろう。私にしても仕立て船
  でイシモチを釣るのは初めての経験だ。
   今日の釣り場は東京湾・猿島周り、いつものアジ釣りの場所だが今はアジの釣果がいまいちなの
  で集まってくる釣り船はほとんどがイシモチ釣りの船だった。竿は比較的胴調子の柔らかい竿、仕
  掛けは胴付きで餌はイソメのチョン掛け、錘は30号ということで準備を整えて出船した。釣り方に
  コツがあるらしく船長の話では上手な人と下手な人では釣果に大分差が出るらしい。しかし上がっ
  てみれば全員よく釣れて、参加者11名で竿頭が41匹、少ない人で15匹、私は25匹で中位だっ
  た。25センチ前後の銀鱗が光るイシモチを持ち帰り、さて料理だが、船宿の女将が教えてくれた
  定番の刺身、塩焼き、干物などの他に初めての「さつま揚げ」の料理でもしてみようかと思っている。

 あまり期待しないで塩焼きにして
 食べたら新鮮なこともあって期待
 以上の美味さだった。
 娘家族に差し入れをして、残りは
 干物と天ぷらにした。さつま揚げ
 にするには不足なので次回に延
 期した。

 干物も天ぷらもアジに勝るとも劣
 らぬ美味しさだった。