南房総館山沖のイサキ釣り。 ![]() 今年も例年通り釣り同好会の1泊釣り旅行の季節がやってきた。今年の参加者は8人で 少しずつ減ってきている。最年長は私であとは全員私よりも10歳ほど若いのだが、若手が いないので高齢化の勢いは止まらない。 釣り場は千葉県館山の洲崎沖でのイサキ釣りである。前日の午後から東京湾フェリーで 久里浜から金谷に渡り、館山洲崎の船宿「北山丸」に夕方着。夕日を眺めながらひと風呂 浴びて、女将の手料理と地元の魚満載の船盛りを肴にして先ずはビールで乾杯。明日の 大漁を期待して話は大いに盛り上がった。 洲崎沖は房総半島の先端で、黒潮と親潮がぶつかる極めて魚影の濃い漁場として釣り ファンの憧れのポイントである。翌朝早いので早めに就寝して、朝4時起床、4時半に出船。 予報はやや波が高いとのことだったが、風なし、天気良しの釣り日和となった。 イサキ釣りのコツは何と言っても棚どりで、船長の指示した棚を確実に守れるかどうかで 圧倒的に釣果に差がつく。道糸には1m刻みで着色されているので、その色を見ながら60 号のビシを正確に指示タナのポイントに落とせるかどうかが腕の見せ所である。 電動リールの表示はこの釣りでは頼ってはいけない。タナ取りが不正確だからである。 船長が22mと指示したら仕掛けの長さ3mを足した25mまでビシを落とし、ポロポロとコマ セをまきながらリールを巻き上げ、指示棚の22mでじっと待つ。イサキの群れは船長の指 示ダナ周辺にまとまっているので確実にアタリが来る。タナが違うとまるでアタリがこない。 仕掛けの針は通常3本針だが、私は4本針にした。釣り始めて間もなく竿先に鋭い反応が あり、次々に良型のイサキが釣れ始めた。30センチ強の大物や20センチクラスのウリンボ サイズまで、時には3点掛け、4点掛けが来て竿がずっしりと重くなった。 午前11時半に納竿。釣果は私は70匹。100匹を超えた猛者が二人もいた。全員今日は 大漁でクーラーはみな満タンに近い。帰りの金谷港近くで今最盛期の房州ビワを土産に 買った。例年同じ店でビワを買うので店の夫婦は我々をよく覚えていた。試食用のビワを たくさん食べさせてくれたが、甘くてとても美味しかった。金谷港のフェリー乗り場でいつも のようにラーメンを食べフェリーで反省会をして解散した。 さて70匹もあるイサキだが、翌朝4時から11時までなんと7時間もかけて魚をすべて調理 した。刺身、なめろう、塩焼き、フライ、バタ焼、それぞれの用途別に魚をさばくのは、慣れ ているとはいえ、70匹もあると疲労困憊、足腰が悲鳴を上げるし、指先の皮が擦り剝けて しまう。 例によって娘家族、親戚、家内の知人に沢山おすそ分けしたが、当分我が家の食卓は 朝夕イサキ攻めにあうことだろう。 |