南伊豆のイサキ釣り。         10,04,25

    伊豆半島の先端、石廊崎の駿河湾沿いに弓ヶ浜という小さな漁村がある。この辺りは良型のイサキが
   上がることで有名である。春たけなわ、暖かい釣り日和の土日に釣りクラブの面々12名で1泊でイサキ
   釣りに出かけた。なにせ宿泊した船宿は雑魚寝だが、夕食に伊豆特産の”キンメ”の煮付けや刺身の船
   盛りなどの豪華な漁師料理、船長手作りの露天風呂、朝は弁当付きで船賃を含めて一切合財で12,000
   円というから安いもの。おまけに土日なので高速料金は往復2000円だから釣り人には堪らない。事前に
   最近の釣果を調べてみたら外道として2キロ前後のタイをはじめ本命のイサキは30センチ強が平均で50
   匹前後は釣れているようだ。

    家を出発して弓ヶ浜の船宿”もき丸”到着までほぼ3時間半、早速露天風呂に入り豪華な夕食を前にし
   てささやかな宴会。軽く飲んで釣り談義に花を咲かせ大漁を夢見ながら11時半に就寝。朝5時半出船、
   6時に釣り始めたが風が強く条件は芳しくない。最初はタイ狙いだったがそれどころではない。お祭りの
   連続で全員苦戦したが、10時過ぎになって風が収まりようやく戦闘モード。3本針に中型のイサキの3点
   掛けもあちこちで見られたが惜しくも午後1時に納竿。

    イサキはアジ釣りと基本的に釣り方は変わらないがタナをいかに正確にキープするかがこの釣りの要
   諦。それと当たりがあってもすぐ上げずに2匹目をいかに食わせるか、いわゆる「追い食い」が数を伸ば
   す極意。それにしてもアジ以上にグイグイ引く当たりは何とも魅力的だ。終わってみたら私は19匹で12
   人中ほぼ中位の成績でやや不満。トップは47匹、最下位は7匹だった。

    船宿に帰って露天風呂で源泉掛け流しの湯に打たれて疲れを癒したところに、女将手作りのラーメン
   のサービス。おまけに獲りたてのサザエが賞品として提供されるという至れり尽くせりのおまけつきで大
   満足で帰途に着いた。帰りの東名高速で人身事故に遭遇し大渋滞となり帰宅が午後9時を過ぎたのが
   誤算といえば誤算であった。帰宅後数日間は、塩焼き、ムニエル、刺身、フライ、ホイール焼きなどで愉
   しんだ。勿論、聞きつけた娘と孫が早速来宅してお相伴にあずかったのは言うまでもない。
  南伊豆ではイサキ船が多く、アジ船は見かけ
  ない。東京湾や相模湾はアジが最盛期だが
  こんな立派なイサキは見かけない。


  またスーパーを覗けば、こんな立派なイサキ
  は1匹900円はする。アジはせいぜい150円
  ぐらいだから価値が断然違う。