太刀魚釣りの外道・ホウボウ。 16,09,18

   この所、ぐずついた天気が続き、釣りはしばらく控えていたが、太刀魚がかなり
  釣れているとのネット情報があるので、友人Sさんと示し合わせて太刀魚に出掛け
  た。久し振りに出た晴れマークの予報通り、次第に海上も暑くなり無風快晴、合羽
  もTシャツも脱ぎ捨て、はしたなくも下着1枚の姿になった。

   お目当ての太刀魚はなかなか思うようには釣れず4本のみ。隣りに坐った名人
  Mさんは、釣るは釣るはなんと22本も釣り上げた。乗船14名のうち坊主が2人も
  いて、ツ抜け(10匹以上)はいないという貧果のなかで、1人飛び抜けての22本
  だからその上手さには舌を巻く。コツを聞いたり釣り方をじっと観察したりしたが、
  私の釣り方と大差ない。何故彼にだけ釣れるのか不思議だと云ったら、週3回も
  来ているからネと笑って躱された。

   友人Sさんも3本という貧果だったが、私になんと43センチのホウボウが釣れ
  た。太刀魚のアタリにしては少し違うと思って巻き上げたら、ピンク色と青い胸鰭
  が見えたのでホウボウと判った。ホウボウは根魚だから、どうも錘が着底した時
  に食いついたらしい。船長も久し振りの大物だと云って写真を撮ってくれた。

   上段の写真は帰宅後に台所で撮った写真。鮮やかな青緑色の翼のような胸鰭
  があって、可愛い顔をしている。なんでも、腹鰭を使って、海底を
方々「歩く」こと
  が出来るので、「ホウボウ」という名前が付いたという説、グーグーと啼くので、啼
  き声から「ホウボウ」という名前がついたという説もあるようだがどちらも少し疑わ
  しい。

   43センチもあるから捌くのも一苦労だったが、下段の写真の様に完璧に解体
  できた。船長に教わった通り、頭と中骨と胸鰭、腹鰭などは粗汁に、半身は刺身
  にして、残りの半身は煮付けにした。初めての料理、初めての食感だったが、
  アラからは良い出汁が取れ、刺身はは淡白、煮付けも最高だった。

   太刀魚は定番の刺身と塩焼きにした。本命の太刀魚は上品な味で知られて
  いるが、今日は外道の方が本命を上回る味だった。