久し振りのアジ釣り。  15,11,04

   最近は太刀魚に嵌っていてアジにはとんと出掛けていない。これは太刀魚釣り
  が大好きな友人ともっぱら太刀魚の釣り方や料理の話ばかりしているせいである。
  記録を見たらアジ釣りは何と4月23日まで遡るから凡そ6か月以上もご無沙汰と
  いうことになる。

   先日、下の孫の誕生日だったが、孫へのプレゼントはババは図書券、ジジの
  プレゼントは近いうちにアジ釣りに行って、孫の好きなアジの塩焼きを作ることに
  なっている。約束通り孫の希望を叶えるため久し振りにアジ釣りに出かけた。

   11月ともなると朝夕はめっきり冷える。防寒対策を怠るとひどい目に遭うから
  老人は特に注意が肝心である。幸い風も波もない平穏な海だったので快適な釣
  りを楽しめた。

   アジといっても千差万別、私は葉山に住んでいるが決して相模湾ではアジ釣り
  はしない。葉山港から城ケ島近辺の相模湾で釣れるアジは、図体ばかりでかくて
  脂の乗りの少ないおよそ美味しくない種類で、我々釣り仲間では俗称”のどぐろ”
  といって敬遠するアジである。

   これに対して東京湾の猿島から金沢八景付近で釣れるアジは、20〜25センチ
  の手頃な幅広アジで、肌が金色に輝く俗称”金アジ”といって珍重される。味は
  勿論一級品だから、私はわざわざ相模湾の葉山から東京湾まで三浦半島を横
  切ってアジ釣りに出かける。

   孫達は幼いころから舌が肥えていてアジの刺身を食べると美味しいアジと不味
  いアジの区別がすぐわかる。東京湾のアジは食べるが相模湾のアジは ”ジジ!
  不味い”と云って食べない。始末に負えない食通になってしまったが、これはひと
  えにジジの責任である。  

   今日の釣果は大小合わせて35匹の大漁。20センチ強の惚れ惚れする中アジ
  が少なく、唐揚げサイズの小アジが多数を占め、40センチになんなんとする大ア
  ジ3匹が混じった。隣りの常連釣り客は小あじを餌に、泳がせ釣りをしてヒラメを
  ゲットしてご機嫌だった。


         

   早速やってきた娘と孫2人の為に、アジの刺身、塩焼き、フライを食べさせた。
  孫の長女は刺身が好物で次女は塩焼きが好物だが、家内と娘と孫2人であっと
  いう間におよそ20匹ほどを平らげてしまった。恐るべき健啖ぶりだった。
  勿論、婿さんの土産と称して沢山の調理済みのアジを持ち帰ったのは言うまで
  もない。