<浮気してごめんなさい>(1998年下関周年)

競艇にのめりこんだそもそものきっかけが「SGパンフがカッコよかったから」だった俺。
「市川との出会い」参照) 当然、以後全てのSG・及び旅打ちに行ったG1のパンフを
保存してあるので、5年経った今でも当時俺がどのようなペースで打っていたか
鮮明に思い出せる。(参考画像)
宮島GC・三国OCで勝ったお金を徳山にそっくり持っていかれた後は、
俺の本命・2号艇の大賀が3カドをとって「はい、デケタ!!」と思ったら岡本と大競りして
長岡−熊谷がズボズボっと来た多摩川MB記念。市川はまたもやF2で66661426と、出番なし。
児島周年・憲吾が勝った福岡ダービー・宮島周年は市川F休み。
「ヤッターヤッター」が、アナウンサー本人だけ今だに妙に気に入っているようだが
世間一般には大不評だった江口が勝った平和島チャレカは・・・
あれ?パンフには載ってるのに最終日の出走表に市川が出てないな。途中帰郷かな?

この4ヶ月間、かろうじて福岡ダービーだけちょい浮きだったが、トータルすれば
20万近く負けていた俺が賞金王の軍資金稼ぎに突撃したのが12月の下関周年。
初の泊りがけ旅打ちだ。
この時のパンフを見てみたら、間にハズレ舟券が挟まっていたのでそれと共に話を進めよう。

1998・12/12(土)、下関周年準優

下関競艇場も徳山と同じく、東は広島・西は博多までの新幹線片道切符をくれる。
ただこちらは徳山のように客のケツの毛までムシろうとせず、時間制限はなし。
なんと良心的な競艇場だろうか。
この日は準優3Rだけ打てればいいのでそれに合わせて競艇場に着く。
競艇場に着いたら丁度第9Rが終わって今まさに準優1発目の展示が始まろうとしていた。
いや、ドシロートの俺は展示見てもよくわからないんだけど。

10R 準優勝   H1800m 電話投票締切予定時刻14:56 連単
---------------------------------------------------------------------------
艇 選手 選手 年 出 体級 全国 当地 モーター ボート 今節成績
番 登番 名 齢 身 重別 勝率 複率 勝率 複率 NO 複率 NO 複率 123456
---------------------------------------------------------------------------
1 3419栗原謙治28群馬55A1 6.60 45.88 7.06 55.56 25 36.27 28 41.48 2 123 3
2 3081岡本慎治35山口51A1 8.53 61.86 8.04 72.00 66 37.17 25 36.67 515 311
3 3388今垣光太29石川52A1 8.23 52.08 9.13 87.50 63 32.58 11 32.42 111 536
4 3058原 義昭41岡山53A1 6.72 56.80 6.56 50.00 61 48.91 17 29.38 143 152
5 3502渡邉英児29静岡53A1 6.45 44.64 7.11 55.56 52 25.00 38 38.86 146 5 11
6 3156金子良昭34静岡53A1 7.59 46.39 0.00 0.00 14 45.54 22 34.86 1 2 661

これはどういう根拠で買ったのかな。とりあえず金子良昭が全ての買い目に絡んでるけど、
正直言って俺、金子の印象なんて特に残ってないし、金子を買った理由が思い付かない。
おそらく本当は2=3を買いたかったのだが、それだとオッズが安かった為に
どちらかが吹っ飛んでくれた時に一番オッズが高かったのが金子選手だったのだと思われる。

10R 準優勝   H1800m 晴れ 風 南   3m波 3cm
スタート レース
着 艇 登番 選 手 名 モータ ボート 展示 進入 タイミング タイム
--------------------------------------------------------------------
01 3 3388 今 垣 光太郎  63 11 6.53 1 0.29 1.46.2
02 2 3081 岡 本 慎 治  66 25 6.55 2 0.27 1.47.6
03 1 3419 栗 原 謙 治  25 28 6.53 5 0.28 1.49.3
04 4 3058 原   義 昭  61 17 6.51 3 0.25 . .
05 5 3502 渡 邉 英 児  52 38 6.46 6 0.39 . .
06 6 3156 金 子 良 昭  14 22 6.50 4 0.24 . .

単勝 3 420
複勝 3 210 2 150
連単 3-2 1130 人気 4 決まり手 逃げ

金子選手は6着で、結果はおそらく俺が本当は買いたかった3−2。
俺は1M回った直後には激しくつまらなくなっていたことだろう。
でもこれ、進入体形内から324615って、スタ展時代の今の記念の準優では
100回走っても見られない進入だな。色々な意見はあろうが、俺はこの時代の
進入の方が好きだ。

 

11R 準優勝   H1800m 電話投票締切予定時刻15:31 連単
---------------------------------------------------------------------------
艇 選手 選手 年 出 体級 全国 当地 モーター ボート 今節成績
番 登番 名 齢 身 重別 勝率 複率 勝率 複率 NO 複率 NO 複率 123456
---------------------------------------------------------------------------
1 3025山口哲治36長崎51A1 6.83 48.08 7.06 44.44 67 30.19 30 32.22 241 141
2 3343齊藤寛人32福井54A1 6.55 41.38 5.93 33.33 11 41.67 60 29.67 1 1 442
3 3218横山節明35岡山52A1 7.22 54.31 6.07 40.91 24 37.82 44 31.18 3 231 4
4 2959高田悌二40山口53A1 6.90 49.06 5.84 42.42 58 30.61 48 28.90 222 343
5 3415松井 繁29大阪50A1 9.15 64.20 8.38 62.50 18 31.93 36 31.61 4 2 252
6 2997池上正浩36岡山50A1 7.30 49.45 8.35 69.23 57 28.72 65 31.46 532 323

これはわかりやすい舟券だ。おそらく1−5は元返し程度で、1−3か1−4で決まれば
3万円程度の払い戻しで準優3Rのプラスを確定させようとしたのだろう。

11R 準優勝   H1800m 晴れ 風 南   3m波 3cm
スタート レース
着 艇 登番 選 手 名 モータ ボート 展示 進入 タイミング タイム
--------------------------------------------------------------------
01 4 2959 高 田 悌 二  58 48 6.47 3 0.37 1.47.2
02 3 3218 横 山 節 明  24 44 6.42 5 0.31 1.47.8
03 1 3025 山 口 哲 治  67 30 6.46 1 0.39 1.50.2
04 2 3343 齊 藤 寛 人  11 60 6.53 4 0.26 . .
05 5 3415 松 井   繁  18 36 6.51 2 0.42 . .
06 6 2997 池 上 正 浩  57 65 6.59 6 0.37 . .

単勝 4 970
複勝 4 340 3 330
連単 4-3 3890 人気 21 決まり手 まくり

松井が2コースに入ったのか。多分俺は「ぐわっ、しまった!それなら1−5の1点勝負に
すればよかった!」と地団駄踏んでいたと思われる。が、どっちにしろハズレ。
それにしてもST0.37の3コースの捲りが決まるとは、どいつもこいつもシケタスタート
しちょるのぉ。

 

さて問題の最終レース。我らが市川哲也の登場だ。

12R 準優勝   H1800m 電話投票締切予定時刻16:12 連単
---------------------------------------------------------------------------
艇 選手 選手 年 出 体級 全国 当地 モーター ボート 今節成績
番 登番 名 齢 身 重別 勝率 複率 勝率 複率 NO 複率 NO 複率 123456
---------------------------------------------------------------------------
1 2992今村 豊37山口50A1 9.46 78.65 8.72 82.81 49 43.92 42 31.32 121 1 24
2 3265今村暢孝33福岡51A1 7.77 48.39 6.81 52.38 38 28.50 24 51.43 2 432 31
3 3499市川哲也30広島51A1 6.92 42.00 7.29 54.29 33 32.04 46 39.66 6 331 23
4 2890小林昌敏42山口50A1 7.19 53.68 7.67 65.55 34 38.34 66 42.11 1 154 33
5 3227長岡茂一33東京50A1 8.08 57.14 5.12 29.41 56 51.27 21 41.86 324 226
6 3072西田 靖37神奈54A1 7.06 58.00 6.22 44.44 42 35.42 54 29.05 1 631 54

地元のスーパースター・今村豊のイン逃げを信頼し、2着には大ファンの市川を指名した1点勝負だ。
多分1−3は3〜5倍。とりあえず今日の負けを取り戻して明日に臨もうとしたと思われる。

12R 準優勝   H1800m 晴れ 風 南   2m波 2cm
スタート レース
着 艇 登番 選 手 名 モータ ボート 展示 進入 タイミング タイム
--------------------------------------------------------------------
01 3 3499 市 川 哲 也  33 46 6.53 4 0.15 1.45.9
02 1 2992 今 村   豊  49 42 6.46 1 0.33 1.47.4
03 4 2890 小 林 昌 敏  34 66 6.50 2 0.35 1.49.1
04 5 3227 長 岡 茂 一  56 21 6.47 5 0.16 . .
05 2 3265 今 村 暢 孝  38 24 6.57 6 0.16 . .
06 6 3072 西 田   靖  42 54 6.55 3 0.28 . .

単勝 3 900
複勝 3 160 1 100
連単 3-1 1340 人気 6 決まり手 まくり

しまったぁぁああ〜〜!!

市川の大ファンだったんなら、市川頭にするに決まってるじゃないか〜〜!!
そんで2着には今村豊の1点でいいんだから、13万4000円GETできてた!!
何で俺は今村を頭にしてしまったんだ・・・
これまで何度も市川でおいしい思いをしていたというのに。
とにかくこれは痛恨の一撃だ。実際には準優3Rで3万円の負けだったが、俺にとっては
16万4000円の負けに等しいダメージである。

この日は博多に1泊。翌日、下関に突撃する前に福岡競艇場に突撃してみる。
でもこういうとき旅打ちは困るよね。朝10時までにはホテルを出なきゃならないのに
第1レースは11時からだから、朝の1時間を何とかして潰さなきゃならないんだけど、
知らない町を、しかも朝の10時というまだ人通りもなくて閑散としている時間に
1人でブラブラ歩いていると、何だか「俺ってものすごいダメ人間なんじゃないだろうか」と
激しく不安になってくる。
そして地下鉄に乗り、福岡競艇場最寄り駅の天神到着。ここは博多とうって変わって
とても賑やか、なのはいいのだが、クリスマスムード一色の地下街を幸せカップル達が
お手手つないで歩いてる中を九スポ(東スポの九州版)片手に1人で歩いていると、
やはり「俺はこんな20代を過ごしていてよいのだろうか」とぐんぐん落ち込んでいった。
天神地下街インフォメーションセンターのきれいなお姉さんに
「福岡競艇場へはどう行けばいいですか?」と聞いた時が自らのダメっぷりを認識した
ピークだったのだが、しかし。お姉さんに教えてもらった出口から地上に出て、
ダイエーの横を通り、公園の横を歩いているうちに、しだいに九スポを持ったオヤジ達が
どんどん合流してくるのだ。角を曲がる度に、スポーツ新聞を握り締めた汚いオヤジ、
世間様から見れば間違いなくろくでなしのオヤジ達が1人・また1人と合流してくる。
まるで中国全土から無法者が梁山泊に集まっていくように、
弁慶高校の山伏達が徐々に人数を増やしながら甲子園球場に集結していくように、
愛すべき競艇オヤジ達は黙々と福岡競艇場に向かっていた。
日頃は競艇場でオヤジに話し掛けられると実にウザく感じる俺だったが、この日ばかりは
俺の方からオヤジに話し掛けたい気分で一杯だった。(話し掛けなかったけど)

場内に入り、1Mの向こう側の景色がつい先日JLCで見ていた福岡ダービーの景色と同じだ!
と、あまりにも当たり前の事に感動し、12月でとても寒いとはいえレースが始まっても誰も水面際に
出てこないので「博多のファンはやる気あんのか!」と憤り、しかし1Rの確定票数を見ると
朝イチから1500万円も売れていたので「すいません、皆さんやる気マンマンですね」と1人で謝る。
かように俺1人で盛り上がっていたのだが、いかんせん記念開催中の一般戦の午前中レースは
知ってる選手が1人も出ておらず、レース自体は全く面白くなかった。この後今日まで福岡に3回
遠征し、いまだ1レースすらカスリもせずに怒涛の20連敗、福岡競艇場に10万円以上巻き上げられる
ことになるとは当時の俺には知る由もないまま、3Rが終わったらさっさと天神に戻り、新幹線で
下関周年優勝戦に向かった。

下関競艇場に着いたのは午後2時過ぎ。間に合った特別選抜戦をそつなく外し、
この旅打ちのお目当ての優勝戦。

12R 優  勝   H1800m 電話投票締切予定時刻16:12 連単
---------------------------------------------------------------------------
艇 選手 選手 年 出 体級 全国 当地 モーター ボート 今節成績
番 登番 名 齢 身 重別 勝率 複率 勝率 複率 NO 複率 NO 複率 123456
---------------------------------------------------------------------------
1 3388今垣光太29石川52A1 8.23 52.08 9.13 87.50 63 32.58 11 32.42 111 536 1
2 2959高田悌二40山口53A1 6.90 49.06 5.84 42.42 58 30.61 48 28.90 222 343 1
3 3499市川哲也30広島51A1 6.92 42.00 7.29 54.29 33 32.04 46 39.66 6 331 231
4 3081岡本慎治35山口51A1 8.53 61.86 8.04 72.00 66 37.17 25 36.67 515 311 2
5 3218横山節明35岡山52A1 7.22 54.31 6.07 40.91 24 37.82 44 31.18 3 231 4 2
6 2992今村 豊37山口50A1 9.46 78.65 8.72 82.81 49 43.92 42 31.32 121 1 242

スタ展がない頃のこのレース、焦点は「今村は何コースに入るのか?」の1点だった。
俺は今村がイン奪取と予想。オッズを見ると6号艇なのに今村がバリバリの1番人気だったので、
多くのオヤジがそう予想していたと思われる。(最近競艇やり始めた方は「インは今垣に
決まってるじゃん」とお思いでしょうが、一昔前はそんなことはなく、こうして誰がインに入るのかで
多いに悩み、その悩みこそが楽しかったのです)
昨日の準優の際に書き忘れたが、当時の下関競艇場はマークシートがなく、
わらばん紙に買い目と金額を書いておばちゃんに渡し、おばちゃんがそれを機械に入力するという
前近代的システム。当然行列はなかなか前に進まず、優勝戦にもなると締切10分前には
並んでおかないと下手すると買いもらす。刻一刻と変わるオッズ板を凝視し、
福岡では恋しかった馴れ馴れしいオヤジに話し掛けられないように「寄らば斬る!!」という
オーラを周辺に撒き散らしながらわらばん紙の裏で必死に筆算。
そして6号艇ながらバリバリ1番人気の今村頭の5点、均等に買っても儲からないので
6−3・6−4を厚めにし、6−1・6−2は元返し、6−5はそこそこオッズがついていたので
ある程度購入。合計7万円の大勝負だ。
気張りすぎて締切15分前には購入完了したのだが、1M前に戻ると既にフェンス際は満員だった。
ここで皆さんに、満員のフェンス際にスムーズに入り込む方法を伝授しよう。
まず、どんなにフェンス際が満員でも、片手1本入るスペースはどこかに必ずある。
そこに割り込むという素振りを見せると両脇が強硬に「入れるもんか」という姿勢になるので、
左手で新聞を読みながら、あくまでさりげなく右手をフェンスの上に乗せる。
その際、右手はフェンスに乗せつつ、その右手は思い切り伸ばしておいて
体はフェンスから離しておく。そうして両脇が「こいつはここに入るつもりではないのかな」と
油断した頃を見計らって、一気に右肩の付け根まで侵入する。そこまでできたら
後は徐々に徐々に体を正面に向けていけば、あら不思議。さっきまでほんのちょっとの
隙間だったところにみごとに入ることができました。
(↓図解)

(※)これを実践した方がもし両脇のオヤジにからまれてもつむごんの方で
責任は負いかねます。実践はあくまで自己責任でどうぞ。

こうしてまんまと1M前の桟敷席をGETし、締切直前のチェッカーズの
「ジュリアにハートブレイク」のインストをしばし聞き入る。
でもこれ、「ハート ブレイク oh マイマイマイマイ〜〜〜」でぷつりと切れてしまい、
思わずズッコケた。というか実に欲求不満が溜まったぞ。
あとほんの3秒だけ締切時間を延長してくれたら「ジュ〜リア〜」まで聞けたのに。

さてしょーもない話ばかり続けていていないで、そろそろ優勝戦のファンファーレを鳴らしましょう。
全艇ピットアウトし、今村がずんずん前付けに行くも、今垣がインコースを死守!!
しかも高田悌二も2コースを譲らず、俺の本命・今村は3コース回り。
この時点で俺は「今村、イン取れなかったか・・・」とかなり動揺していたのだが、
どうも周囲のオヤジ達は誰も動揺していない様子。ド1番人気の今村が3コースになっても
皆落ち着いて見ている。なるほど、地元のスター・今村豊は何コースからでも勝てるのかと
思っている間に全艇スピードを上げてこっちに突っ込んできた。
今村が見事にトップスタートを決め、内の2艇をぐんぐん絞り、俺の目の前に来た時には
今垣を完全に抑え込んで先マイ体勢だった。もう下関の客も大喜びで「今村!!」と大歓声が
上がっていたその時。1Mを先取りした今村、何をどう間違ったのか、そのまま1M奥の
救助艇がいる方に向かって吹っ飛んだ!!

ぎゃぁぁぁあああ!!
どわぁぁぁあああ!!
ヒイイイィィィィィィ!!
(←絶望の世界)

関門海峡を越えてしょぼい一般戦開催中の福岡競艇場にまで届かんばかりの大絶叫。
もちろん今村から流していた俺も「あ゙あ゙あ゙あ゙〜〜〜〜!!」と絶叫していた。
1万人の悲鳴大合唱。こればかりは体験したことない人にはわからないだろうが、
体の芯から痺れるね。痺れを通り越して感動した。その場に居合わせる1万人が
打ち合わせも無しに自然に全く同じ悲鳴を上げる経験なんて、他ではまず体験できないよ。
これは間違いなくドーハの悲劇を超えていたね。
松井が勝った浜名湖笹川賞で5カドから内側を飲み込んでいった地元のエース・服部が
1Mで吉川に吹っ飛ばされた時も多分同じような雰囲気だったと思う。
さて、感動と7万円分の舟券が一瞬でケツも拭けない紙屑になったショックで涙まで
浮かんできた俺の前を、やっとこさ体勢を立て直した今村が2Mに向かって走り出す。
もう惰性でレースを見てたら、2周目、5艇が1Mを回っていったのに今村がやってこない。
「今村、2Mで転覆したのか!?」と1Mが騒然となった時、対岸のオッズ板から
6に関する数字がババババッと消えていく・・・再び1M前、騒然。
そう、おそらくバックで「6番艇、フライング、欠場!」という放送があったと思われるが、
その頃1Mは今村吹っ飛びで阿鼻叫喚の地獄絵図と化していたので、そんな放送は誰にも
聞こえていなかったのだ。
そしてオッズ板に返還後のオッズが表示されたのだが、それまで売上が5億円を越えていたのに、
今村Fで売上2億2千万円に激減。さらに他のオッズも軒並み暴落していた。
って、この頃になってやっと水面の状況を確認したのだが、
市川が優勝してるじゃん!!

12R 優  勝   H1800m 晴れ 風 南   6m波 6cm
スタート レース
着 艇 登番 選 手 名 モータ ボート 展示 進入 タイミング タイム
--------------------------------------------------------------------
01 3 3499 市 川 哲 也  33 46 6.45 5 0.07 1.46.3
02 1 3388 今 垣 光太郎  63 11 6.52 1 0.04 1.48.2
03 4 3081 岡 本 慎 治  66 25 6.55 4 0.06 1.49.6
04 5 3218 横 山 節 明  24 44 6.45 6 0.15 . .
05 2 2959 高 田 悌 二  58 48 6.47 2 0.05 . .
F 6 2992 今 村   豊  49 42 6.49 3 F0.03 . .

単勝 3 290
複勝 3 180 1 150
連単 3-1 750 人気 2 決まり手 まくり差し

つい昨日「市川の大ファンだったんなら、市川頭にするに決まってるじゃないか〜〜!!」と
反省したばかりなのに、また同じ過ちを犯してしまった・・・
せめてもの救いは、このレース、今村が欠場していなくても市川が勝っていたのだが、
(決まり手を見てもらえばわかるように、「恵まれ」ではなくて「捲り差し」。
ただし正確には上記の通り、今村吹っ飛びによる「恵まれ」だった)
レースの着順に関係ない今村のFにより、3−1のオッズが25倍→7.5倍に激減していたことか。
これなら、市川頭で買って的中していた場合の方が逆に腹が立つもんな。

という訳で2日連続で市川から今村に浮気して市川に強烈なしっぺ返しを食らった俺は、
以後SG・G1の優勝戦に市川が乗っていれば必ず市川を買うという掟を自らに課すのだった。
そして、オビ伝説へ・・・

(※)売上5億円中2億8千万円が返還ということからもわかるように今村は大本命で、
(もし3連単がある時代だったら、返還額は更に多くなっていただろう)
払い戻し所は長蛇の列。市川ウィニングランなど見ていた俺は行列の一番後ろになってしまい、
遠い旅打ちの地で1時間近く返還行列に並ぶことになるのだった。
頼むから旅打ちの最終レースでフライングはやめてくれ・・・

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