土壌の分類についても,従来,土壌粒子の大きさをもとにした土性による分類や機械作業の難易を示すコーン指数等による土壌の硬さを用いる分類など,多くの分類がなされてきた.しかし近年は,地力保全基本調査において用いられた土壌区分がよく用いられるようになった.[1]
これは,
土壌を大きく16の群に分類し,各土壌群をさらに58種の土壌統群に区分し,それぞれの統群を309種の統に小区分するもので,おのおのの統には統番号が0101〜1605まで割りふられ,記号表示も行われる.また,土壌統内において生産的可能性に明確な差異があるときは,腐植・表土・水分・肥沃度等の要因によって,その土壌統を細分して土壌区とする.
この土壌区一覧を,区番号,統群・区名,記号等の項目を用いたデータベースとして作成しておくと,農作業計画の作成のとき,その土壌条件の入力等が便利になる.